レンタルサーバー クローバーのFTP性能を調べてみよう

WordPressや他のCMSを既存のテーマで運用するならFTPの利用頻度は少ないかもしれません。ただし、オリジナルのテーマやWebサイト、Webアプリケーションを開発するなら、レンタルサーバーのFTP性能を無視することはできません。

頻繁にファイルをアップロードしたり、サーバー上のファイルを編集するならレスポンスの良いレンタルサーバーを選ばなければ非常にストレスとなり作業効率も悪くなります。そこでクローバーのFTP性能を調べてみました。

一時的な測定をしても意味がありません。夜間のレスポンスは?日中は?休日は?など、ある程度の測定期間が必要です。もしかしたら曜日毎に変化するかもしれません。

測定方法

測定方法は下記のページを参照してください。HTTPレスポンス測定の説明ですが、仕組みとしては変わりません。ただし、並列転送を考慮したHTTP測定とは異なり、FTP測定はファイルを1つずつ転送しています。

レンタルサーバーが同時接続を許可していて、FTPクライアントが並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

  • 19ファイル(テキストファイルと画像ファイル)のアップロードとダウンロード
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB

測定期間

2015年5月8日より13日間

測定ポイント

サーバー(データセンター)のロケーションについては、下記のページを参考にしてください。

家庭用回線とデータセンターからの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用してます。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  • 測定失敗:測定に失敗した割合
  • 10秒以上:転送に要した時間が10秒を超えた割合
  • 20秒以上:転送に要した時間が20秒を超えた割合
  • 平均時間:転送に要した時間の平均値
  • ばらつき:母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)

eo光(家庭用回線)からの測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 1,968 1,968
測定失敗 0%(0) 0%(0)
10秒以上 13.5%(266) 0.05%(1)
20秒以上 0%(0) 0%(0)
平均時間(秒) 7.93 6.22
ばらつき(秒) 1.80 0.69
転送速度(kbps) 1,825 2,326

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

他のレンタルサーバーとの比較

アップロード ダウンロード Grubbs'
test
平均時間 (秒) ばらつき (秒) 平均時間 (秒) ばらつき (秒)
データの無断転載はご遠慮ください。
1. エックスサーバー 6.30 0.87 8.03 0.86
2. ファイアバード 6.42 0.86 6.75 0.80
3. ミニバード 6.50 0.58 6.70 0.58
4. ヘテムル 6.56 1.30 5.19 0.91
5. シックスコア 6.69 1.30 6.41 0.70
6. X2 7.46 1.56 6.40 0.67
7. クローバー 7.93 1.80 6.22 0.69
8. WAPPY 8.27 2.54 7.44 1.65
9. さくらインターネット 9.50 0.64 6.70 0.53
10. ロリポップ! (エンタープライズ) 10.80 1.83 8.91 1.31
11. ロリポップ! 11.50 2.15 9.12 1.10
12. WADAX 11.52 3.22 10.31 1.61
13. Quicca 12.10 1.62 7.61 0.69
14. バリューサーバー 14.40 1.64 6.64 1.36
15. ドメインキング 16.00 5.11 12.20 4.57
16. コアサーバー 16.20 2.22 10.30 1.91
17. FC2 Lite 84.40 0.00 80.60 0.00

クローバー(Clouver)の評価

他社より良い結果ですが、同社の下位サービスであるミニバードやファイアバードより遅くなっています。原因はグラフからも分かりますが、測定開始時から約10日後までレスポンスが悪い期間があります。

クローバーの公式サイトを確認しても、その期間に障害は発生していません。かといって、同時期に家庭用回線にトラブルがあったわけでもありません。

遅いといっても他社より悪いわけではありません。また、エラーが発生しているわけでもないので、何かしらの負荷があったことは推測できます。この様な結果は共用サーバーなので避けられないのかもしれません。

Webサイトのレスポンス測定結果を確認すると、ミニバードやファイアバードと基本性能は同じなので、10日目以降が本来の実力のように思えます。

他のレンタルサーバーと同様に、利用者の多くなる夜間から深夜にかけて負荷のピークがくるようです。負荷がピークの時間帯でも他社の通常レスポンス程度となっておりレスポンスは優れています。

クローバーはHTTP性能(Webサイトのレスポンス)も優れているためオススメですが、共用サーバーとしては初期費用を含め高価格帯のレンタルサーバーです。この価格帯のレンタルサーバーは選択肢が多くなり、他社とスペックを比較するとコストパフォーマンスがよいとは言えません。

クローバーは、ファイアバードやミニバードと基本スペックは同じです。それ以外の部分、マルチドメイン数やデータベース数、などで差別化を図っています。もし基本性のに惹かれるのであれば、下位サービスであるファイアバードを選択するのも賢い選択です。

参考結果:ドメインキングからの測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 1,968 1,968
測定失敗 0.05%(1) 0.05%(1)
10秒以上 36.0%(708) 58.8%(1157)
20秒以上 4.98%(98) 6.30%(124)
平均時間(秒) 11.2 12.4
ばらつき(秒) 3.37 3.93
転送速度(kbps) 1,293 1,165

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

エラーの内訳は以下の通りです。

  • アップロード:1
    • タイムアウト:1
  • ダウンロード:1
    • タイムアウト:1

ドメインキングからの測定は、家庭用回線からの測定に間違いがないかを確認するために行っています。データセンター間となると基幹網(バックボーン)での接続となるため、家庭用回線の結果と比較しても意味がありません。

例えば、多数のエラーや大きな遅延が同じタイミングで発生していれば、測定対象のレンタルサーバーに問題があることが分かります。

HTTP(Webサイト)の測定と同じように、家庭用回線よりレスポンスが悪いという結果となりましまた。エラーは非常に少ないので、クローバーは安定しているのでしょう。

ドメインキングからの測定はばらつきが大きいので、次回からは別のサーバーに変更しないと駄目ですね。

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