ドメインキングのレスポンス性能を他のレンタルサーバーと比較しよう

この記事の内容は古いため現状と異なる可能性があります。新しい記事も参考にしてください。

ドメインキング (DomainKing) はGMOクラウド株式会社が運営するレンタルサーバーです。2010年6月に開始された比較的新しいサービスです。最も安いプランであればデータベースも利用でき、わずか 100円/月 でWebサイトを運営することができます。条件付きですが転送量制限がなく、機能が充実しており手軽に利用できるサービスです。

半年前にレスポンス性能の測定を行いましたが、あまり良い結果ではありませんでした。それ以降、ドメインキングからのアナウンスを確認していると、少しずつサービスが改良・改善されているような感じがあるので、再度測定することにしました。

レンタルサーバーの良さは使い勝手よりも安定性とレスポンス性能です。いくら機能が充実していても、Webサイトの表示に時間がかかれば、訪問者の満足度を高めることはできません。また、レスポンスの悪いサイトはGoogleの評価も低くなります。

それでは、ドメインキングのレスポンス性能 (応答性能) を調べてみましょう。

測定方法

測定方法の詳細は下記のページを参照してください。

家庭用回線に接続したサーバーから定期的にアクセスして、Webページのダウンロードに要する時間を測定します。測定対象として動的ページ静的ページがあります。

動的ページ
WordPressによるサイト(PHPとデータベースを利用)
コンテンツは平均的なWebページの構成を採用
HTTP Archiveの統計データを利用
静的ページ
htmlファイルによるサイト
WordPressが生成したデータを静的ファイルに変換したものを利用

測定期間

測定期間は 7日間です。

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間と日中の差を確認することもできます。

測定経路

家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。サーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

家庭用回線の測定環境
eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  動的ページ 静的ページ
有効測定数 4,031回 4,030回
Grubbs’ testによる除外数 55回 50回
エラー数 0.02%(1) 0.05%(2)
3秒以上の割合(回数) 0.10%(4) 0.07%(3)
10秒以上の割合(回数) 0%(0) 0%(0)
中央値 0.71秒 0.56秒
平均値 0.78秒 0.65秒
ばらつき(標準偏差) 0.19秒 0.19秒

測定回数は4,032回です。有効測定数はエラーを省いた回数を示します。測定実行のタイミングによりネットワークの状態 (混雑具合) が変動するため、平均値やばらつきに大きな影響を与える結果をGrubbs’ test (α=0.01) により省いています。

エラー 内容
動的ページ(1) Connection time-out(1)
静的ページ(2) Connection time-out(2)

訪問者が待てる時間は3秒が限界

様々な調査結果により3秒という時間がキーワードとなります。コンテンツが表示されるまでに3秒を超えてしまうと・・・

  • 過半数(57%)の訪問者がサイトから離脱
  • 80%のユーザーは、そのサイトを再訪しない
  • 1秒と3秒のサイトを比較すると、3秒のサイトはページビュー22%減、コンバージョン率38%減、直帰率50%増

レスポンス性能の影響は様々です。

  • 1秒遅くなると、ページビュー11%減、コンバージョン率7%減、顧客満足16%減
  • Amazonであれば0.1秒の短縮で収益が1%向上
  • モバイル環境(スマートフォンやタブレット)ではより厳しくなる
参考
3秒が許容範囲 – Webサイトのパフォーマンスが重要な理由 | マイナビニュース
サイト表示が2秒遅いだけで直帰率は50%増加! DeNA事例から学ぶWebの自動最適化手法/日本ラドウェア | 【レポート】Web担当者Forumミーティング 2014 Spring | Web担当者Forum

快適なWebサイトの条件(ページスピード)は、 最低でも3秒以内 のレスポンスということになります。

前回の測定結果はお世辞にも良い結果ではありませんでした。特に夜間帯のレスポンスが異常に悪く、「いくら100円/月でもつらいな」と思っていました。しかし、今回の測定結果は素晴らしいものとなっています。測定環境は何も変わっていないため、ドメインキングのアナウンスの通り様々な部分が改良されてきているようです。

測定結果を詳細に確認すると、動的ページの平均時間が 0.78秒 、静的ページの平均時間が 0.65秒 となっています。どちらの結果も 1秒以内 に収まっており、Webブラウザでのレンダリング時間を考慮しても、必要十分なレスポンス性能であることが分かります。

ばらつきが小さいこともプラス要因です。ばらつき=標準偏差です。つまり、動的ページであれば 約68% の訪問者に対して 0.78+0.19秒 以内にコンテンツを返せることになります。ばらつきの小ささはサーバーの安定性を示すことになり、他のレンタルサーバーと比較してもばらつきは小さい方です。

動的ページと静的ページとの差があまりありません。つまり、WordPressのようなPHPやデーベースを利用するサイトであっても、あまりレスポンス性能に影響がないことが分かります。夜間に少し遅くなる傾向にありますが、あまり気にするほどの差ではありません。

測定期間 (回数) を考慮すればエラー発生率も非常に小さく、サーバーが安定稼働していることが分かります。

他のレンタルサーバーと比較してみよう

低料金サービスとして人気の ロリポップ!ミニバード と比較してみましょう。

グラフのX軸は7日間を4時間毎に区切ったものです。つまり、7×(24÷4)=42となります。また、色の付いている部分は夜間(18時~2時)を示しています。

比較データについて
各レンタルサーバーで条件をそろえるために、集計期間が少し異なる場合があります。
  ドメインキング ミニバード ロリポップ!
有効測定数 4,031 4,032 4,032
除外数 1.36%(55) 1.22%(49) 3.33%(134)
測定失敗 0.02% (1) 0% (0) 0.07% (3)
3秒以上 0.10% (4) 0.45% (18) 3.75% (151)
10秒以上 0.02% (1) 0% (0) 0.07% (3)
中央値 (秒) 0.71 0.68 1.33
平均値 (秒) 0.78 0.78 1.46
ばらつき (秒) 0.19 0.30 0.38

低価格レンタルサーバーではイチオシのミニバードと同じような性能であることがわかります。これまでドメインキングをおすすめすることはありませんでしたが、これだけの速度があり安定していれば選択肢の一つとなるでしょう。ばらつきも他と比較して小さく、より安定したレスポンス性能があることがわかります。

ロリポップ!は国内レンタルサーバーの中では平均的なレスポンス性能です。おそらく人気が高いためサーバーへの収容ユーザー数が他と比較して多いのでしょう。そのため、他と比較するとレスポンスが劣りますが、エラーは少ないので問題があるわけではありません。ユーザーが多いことはメリットにもなり、特に初心者であればトラブルが発生しても情報が多いので対処しやすいでしょう。

ドメインキングのMプランの料金となると比較対象が多くなり悩みますが、PプランとMプランならデータベースやマルチドメインに対応しており、手軽にWebサイトを運営するにはよいのではないでしょうか。

動的ページ
(PHP&MySQL)
静的ページ
(HTMLのみ)
Grubbs'
test
平均時間 (秒) ばらつき (秒) 平均時間 (秒) ばらつき (秒)
データの無断転載はご遠慮ください。
1. wpXクラウド 0.21 0.01 0.21 0.01
2. wpXレンタルサーバー 0.24 0.05 0.43 0.20
3. WPblog 0.25 0.06 0.26 0.08
4. シックスコア(Xキャッシュ) 0.29 0.09 0.28 0.07
5. Z.com WordPress 0.37 0.08 0.36 0.05
6. COREPRESS Cloud 0.38 0.05 0.57 0.19
7. エックスサーバー(PHP7) 0.40 0.12 0.23 0.03
8. エックスドメイン(WordPressサーバー) 0.42 0.20 0.40 0.15
9. Sova WP 0.43 0.21 0.43 0.31
10. JETBOY(PHP7) 0.46 0.03 0.35 0.10
11. シックスコア 0.47 0.14 0.29 0.09
12. wpXレンタルサーバー(キャッシュ無効) 0.47 0.15 0.43 0.21
13. エックスサーバー(PHP5) 0.47 0.12 0.23 0.03
14. ラクサバ 0.54 0.25 0.36 0.09
15. エクスクラウド 0.62 0.03 0.41 0.14
16. ファイアバード(PHP7) 0.62 0.32 0.38 0.20
17. ヘテムル(PHP7/Module) 0.62 0.11 0.40 0.04
18. Z.com WordPress(キャッシュ無効) 0.62 0.12 0.38 0.05
19. エックスドメイン(PHPサーバー) 0.62 0.26 0.34 0.10
20. JETBOY(PHP5) 0.63 0.03 0.32 0.03
21. ミニバード(PHP7) 0.63 0.33 0.37 0.18
22. KAGOYA 0.64 0.10 0.48 0.09
23. ヘテムル(PHP7/CGI) 0.66 0.12 0.39 0.05
24. GMO WP Cloud 0.66 0.22 0.66 0.23
25. Zenlogic 0.67 0.07 0.52 0.14
26. MixHost(キャッシュ) 0.68 0.06 0.69 0.06
27. Z.com(PHP7/CGI) 0.70 0.09 0.51 0.07
28. ファイアバード(PHP5) 0.71 0.33 0.37 0.18
29. Webcrow 0.71 0.30 0.35 0.11
30. さくらインターネット 0.72 0.05 0.24 0.01
31. クローバー 0.75 0.31 0.56 0.29
32. ミニバード(PHP5) 0.75 0.37 0.37 0.16
33. ドメインキング(旧 PHP5.3/Module) 0.78 0.19 0.65 0.19
34. ロリポップ!(モジュール) 0.80 0.16 0.37 0.06
35. X2 0.83 0.39 0.34 0.15
36. コアサーバー(PHP7) 0.84 0.26 0.74 0.16
37. MixHost(PHP7) 0.84 0.14 0.67 0.06
38. CPI(PHP7) 0.85 0.06 0.67 0.05
39. バリューサーバー(PHP7) 0.88 0.16 0.61 0.10
40. Quicca 0.91 0.16 0.51 0.07
41. スマイルサーバ 0.92 0.20 0.64 0.24
42. CPI 0.93 0.05 0.65 0.04
43. MixHost(PHP5) 0.93 0.16 0.67 0.06
44. FUTOKA 0.95 0.12 0.52 0.08
45. ロリポップ!(CGI) 0.95 0.16 0.39 0.07
46. ドメインキング(PHP5/FastCGI) 0.97 0.40 0.42 0.07
47. コアサーバー(PHP5) 1.00 0.31 0.77 0.14
48. Z.com(PHP5/CGI) 1.04 0.77 0.53 0.11
49. アルファメール 1.05 0.12 0.81 0.19
50. バリューサーバー(PHP5) 1.10 0.16 0.60 0.10
51. Bizメール&ウェブ エコノミー 1.14 0.04 0.27 0.02
52. ロリポップ!(ライトプラン) 1.44 1.30 0.51 0.67
53. WADAX 1.96 0.63 1.63 0.59
54. XREA 2.09 1.07 1.24 0.42
55. WAPPY 2.23 0.65 1.91 0.60
56. FC2レンタルサーバー(PHP5/FastCGI) 2.72 0.67 2.41 0.66
57. フレンドサーバー(PHP5/FastCGI) 2.90 0.51 2.52 0.43
58. フレンドサーバー(PHP7/FastCGI) 2.92 0.53 2.57 0.36
59. お名前.com(PHP7) 3.18 2.34 0.71 0.18
60. お名前.com(PHP5) 3.30 2.47 0.72 0.18
61. iCLUSTA+ 3.36 0.63 2.89 0.35
62. ちゅらうみレンタルサーバー 3.78 0.50 3.77 0.51
63. JETBOY(旧サービス) 4.56 0.31 4.24 0.34
64. FC2 Lite 5.70 0.83 5.13 0.81
65. Hostinger 8.05 3.08 7.82 3.23
66. スタードメイン 0.00 0.00 0.34 0.15
67. FC2ホームページ 0.00 0.00 6.13 0.45

hostingstock.netで測定した他のレンタルサーバーとの比較です。

Grubbs’ test
グラブス検定により外れ値を除外しています。一時的なネットワークやサーバーの高負荷状態による異常値を省きます。グラブス検定を適用していない結果と比較して、良い結果となる傾向が高くなります。

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