hetemlのレスポンス性能と安定性を調べてみよう

この記事の内容は古いため現状と異なる可能性があります。新しい記事も参考にしてください。

heteml(ヘテムル)は、ロリポップ!で有名なGMOペパボが運営する共用タイプのレンタルサーバーです。2005年11月にサービスが開始され、月額1,500円(3年契約なら1,000円/月)でデータベース100個、マルチドメイン無制限(日本語ドメイン対応)と、多くのWebサイトを運営するのに適したサービスとなっています。

レンタルサーバーを利用するならレスポンス性能や安定性を重視する必要があります。いくら質の良いコンテンツを作成してもレスポンスが悪かったり不安定だと、他のコンテンツを見ることもなく去ってしまうでしょう。

このページではhetemlの測定結果を掲載します。

測定方法

測定方法の詳細は下記のページを参照してください。

家庭用回線に接続されたサーバーから定期的にアクセスして、Webページのダウンロードに要する時間を測定します。測定対象として動的ページ静的ページがあります。

  • 動的ページ
    • WordPressによるサイト(PHPとデータベースを利用)
    • コンテンツは平均的なWebページの構成を採用
      • HTTP Archiveのデータを利用
  • 静的ページ
    • htmlファイルによるサイト
    • コンテンツはWordPressが生成したデータを静的ファイルに変換したものを利用

測定期間

2015年6月16日より15日間

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間や日中の差や休日と平日の差を見ることができます。もしかしたら、曜日毎の変化があるかもしれません。

測定ルート

サーバー(データセンター)の所在地については、下記の記事を参考にしてください。

家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  • 測定失敗: ダウンロードが失敗した割合
  • 3秒以上: ダウンロードに要した時間が3秒を超えた割合
  • 10秒以上: ダウンロードに要した時間が10秒を超えた割合
  • 平均時間: ダウンロードに要した時間の平均値
  • ばらつき: 母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)
  動的サイト 静的サイト
測定回数 8,256 8,256
測定失敗 0%(0) 0.05%(4)
3秒以上 0.08%(7) 0.16%(13)
10秒以上 0.02%(2) 0.11%(9)
平均時間(秒) 0.92 0.65
ばらつき(秒) 0.25 0.28
  • エラーの内訳
    • 静的サイト(4)
      • タイムアウト(4)

他のレンタルサーバーとの比較

動的ページ
(PHP&MySQL)
静的ページ
(HTMLのみ)
Grubbs'
test
平均時間 (秒) ばらつき (秒) 平均時間 (秒) ばらつき (秒)
データの無断転載はご遠慮ください。
1. wpXクラウド 0.21 0.01 0.21 0.01
2. wpXレンタルサーバー 0.24 0.05 0.43 0.20
3. WPblog 0.25 0.06 0.26 0.08
4. シックスコア(Xキャッシュ) 0.29 0.09 0.28 0.07
5. Z.com WordPress 0.37 0.08 0.36 0.05
6. COREPRESS Cloud 0.38 0.05 0.57 0.19
7. エックスサーバー(PHP7) 0.40 0.12 0.23 0.03
8. エックスドメイン(WordPressサーバー) 0.42 0.20 0.40 0.15
9. Sova WP 0.43 0.21 0.43 0.31
10. JETBOY(PHP7) 0.46 0.03 0.35 0.10
11. シックスコア 0.47 0.14 0.29 0.09
12. wpXレンタルサーバー(キャッシュ無効) 0.47 0.15 0.43 0.21
13. エックスサーバー(PHP5) 0.47 0.12 0.23 0.03
14. ラクサバ 0.54 0.25 0.36 0.09
15. エクスクラウド 0.62 0.03 0.41 0.14
16. ファイアバード(PHP7) 0.62 0.32 0.38 0.20
17. ヘテムル(PHP7/Module) 0.62 0.11 0.40 0.04
18. Z.com WordPress(キャッシュ無効) 0.62 0.12 0.38 0.05
19. エックスドメイン(PHPサーバー) 0.62 0.26 0.34 0.10
20. JETBOY(PHP5) 0.63 0.03 0.32 0.03
21. ミニバード(PHP7) 0.63 0.33 0.37 0.18
22. KAGOYA 0.64 0.10 0.48 0.09
23. ヘテムル(PHP7/CGI) 0.66 0.12 0.39 0.05
24. GMO WP Cloud 0.66 0.22 0.66 0.23
25. Zenlogic 0.67 0.07 0.52 0.14
26. MixHost(キャッシュ) 0.68 0.06 0.69 0.06
27. Z.com(PHP7/CGI) 0.70 0.09 0.51 0.07
28. ファイアバード(PHP5) 0.71 0.33 0.37 0.18
29. Webcrow 0.71 0.30 0.35 0.11
30. さくらインターネット 0.72 0.05 0.24 0.01
31. クローバー 0.75 0.31 0.56 0.29
32. ミニバード(PHP5) 0.75 0.37 0.37 0.16
33. ロリポップ!(モジュール) 0.80 0.16 0.37 0.06
34. X2 0.83 0.39 0.34 0.15
35. コアサーバー(PHP7) 0.84 0.26 0.74 0.16
36. MixHost(PHP7) 0.84 0.14 0.67 0.06
37. CPI(PHP7) 0.85 0.06 0.67 0.05
38. バリューサーバー(PHP7) 0.88 0.16 0.61 0.10
39. Quicca 0.91 0.16 0.51 0.07
40. ヘテムル 0.92 0.25 0.65 0.28
41. スマイルサーバ 0.92 0.20 0.64 0.24
42. CPI 0.93 0.05 0.65 0.04
43. MixHost(PHP5) 0.93 0.16 0.67 0.06
44. FUTOKA 0.95 0.12 0.52 0.08
45. ロリポップ!(CGI) 0.95 0.16 0.39 0.07
46. ドメインキング(PHP5/FastCGI) 0.97 0.40 0.42 0.07
47. コアサーバー(PHP5) 1.00 0.31 0.77 0.14
48. Z.com(PHP5/CGI) 1.04 0.77 0.53 0.11
49. アルファメール 1.05 0.12 0.81 0.19
50. バリューサーバー(PHP5) 1.10 0.16 0.60 0.10
51. Bizメール&ウェブ エコノミー 1.14 0.04 0.27 0.02
52. ロリポップ!(ライトプラン) 1.44 1.30 0.51 0.67
53. WADAX 1.96 0.63 1.63 0.59
54. XREA 2.09 1.07 1.24 0.42
55. WAPPY 2.23 0.65 1.91 0.60
56. FC2レンタルサーバー(PHP5/FastCGI) 2.72 0.67 2.41 0.66
57. フレンドサーバー(PHP5/FastCGI) 2.90 0.51 2.52 0.43
58. フレンドサーバー(PHP7/FastCGI) 2.92 0.53 2.57 0.36
59. お名前.com(PHP7) 3.18 2.34 0.71 0.18
60. お名前.com(PHP5) 3.30 2.47 0.72 0.18
61. iCLUSTA+ 3.36 0.63 2.89 0.35
62. ちゅらうみレンタルサーバー 3.78 0.50 3.77 0.51
63. JETBOY(旧サービス) 4.56 0.31 4.24 0.34
64. FC2 Lite 5.70 0.83 5.13 0.81
65. Hostinger 8.05 3.08 7.82 3.23
66. スタードメイン 0.00 0.00 0.34 0.15
67. FC2ホームページ 0.00 0.00 6.13 0.45

ユーザーが待てる時間は3秒以内

調査では、3秒を過ぎると57%のユーザーがしびれを切らし、訪問を諦めることがわかった。どんなに美しいサイトを作ったところで、3秒以内に表示されなければユーザーの目に触れるチャンスすらないということになる。

3秒が許容範囲 – Webサイトのパフォーマンスが重要な理由 | マイナビニュース

快適なWebサイトの条件として3秒以内のレスポンスが1つの基準となります。測定の結果、動的ページ、静的ページ共に1秒未満となっており優秀な結果となっています。WordPressを利用したサイトでも、訪問者がストレスを感じることはないでしょう。他のレンタルサーバーと比較してもばらつきが小さく、レスポンスが安定していることがわかります。

時間帯による変化は明確となっており、夜間帯が負荷のピークとなっています。夜間にレスポンスが悪くなりますが、日中との差は小さいので訪問者が体感するほどの差ではありません。曜日(休日等)による変化はあまりないようです。

別記事にFTPレスポンスの評価がありますが、そちらも優秀な結果となっています。開発を伴う安定したWebサイトの運営にはお勧めのレンタルサーバーでしょう。

hetemlの評価

レスポンスが良く安定しているレンタルサーバーです。利用者の多い夜間にも極端にレスポンスが悪くなることもありません。FTPのレスポンスも良いので、頻繁にファイルを更新するようなWebサービス(アプリケーション)の開発にも適しています。

  • コストパフォーマンスの良さ
    • 機能が驚くほど充実しています。簡易的なものもありますが、他社が備える機能はほとんど網羅されています。また、Git等の他社にはない機能も備えています。
    • SSH、Cron、WAF、メーリングリスト、メールマガジン、WebDAV、Git、Subversion、等
  • コントロールパネルの使いやすさ
    • heteml専用となっており、レスポンスが良く操作も簡単です。さらに、機能毎に関連するマニュアルやFAQへのリンクが用意され、操作に迷ってもすぐに参照することができます。
  • 充実したマニュアルやFAQ
    • ロリポップ!と同様に充実しています。困ったらとりあえずマニュアルを見ましょう。多くの問題はそこで解決可能です。

唯一の弱点は、転送量制限です。上限の目安が60GB/日となっており、仕様的には多くのWebサイトを運営できますが、転送量を考慮する必要があります。比較対象となる他社サービスの転送量制限と比較すると、若干少なめですが標準的な仕様です。レスポンス性能や機能を考えるとコストパフォーマンスが良いことは間違いありません。

プロバイダ プラン 転送量制限
エックスサーバー X10 70GB/日
エックスサーバー X20 90GB/日
さくらインターネット プレミアム 120GB/日
X2 スタンダード 70GB/日
シックスコア S1 70GB/日

関連記事