転送量とディスク容量に余裕のあるKAGOYA【旧レビュー】

このレビューは過去の仕様に対するものです。新しいレビューがあります。

カゴヤ・ジャパン (KAGOYA JAPAN) の歴史は古く、なんと1926年の茶摘籠販売店から始まっています。「カゴヤ」という名称は茶摘籠からきているようですね。それから1965年にLPガス供給業 (株式会社カゴヤガス設備) 、 1998年ごろからISPサービスを開始しています。そして、2002年に現在のカゴヤ・ジャパン株式会社となっています。

他のレンタルサーバーと大きく異なる点は、自社のデータセンターを保有していることです。データセンターは京都府にあり、2006年に運営が開始されています。

津波や洪水の影響のない耐震性の高い内陸地にあり、施設自体も震度7程度に耐える設計となっており、信頼性の高いサービスを提供しています。これまでの実績は、稼働率が99.999%であり、43,000人/16,000社以上のユーザーに利用されています。多くのレンタルサーバーが他社のデータセンターを利用していることを考えれば、非常に安心感があるのではないでしょうか。データセンターには24時間365日、技術者が常駐しています。

サポートの充実も特徴です。365日対応のフリーダイヤル、メールはもちろんですが、TwitterやFacebookもサポートに活用しています。ここまで積極的にサポートを行っているレンタルサーバーはほとんどありません。

2015年5月にサービスがリニューアルされ、機能・仕様が大幅に強化されました。以前は少し古い感じのサービスでしたが、リニューアル後は他のレンタルサーバーと比較しても魅力的なサービスとなっています。

マルチドメインが無制限対応となり、転送量が大幅に強化されました。旧サービスでは、40GB/月~100GB/月となっていましたが、新サービスでは120GB/日~200GB/日 (3,600GB/月~6,000GB/月) であり、アクセス数の多いWebサイトを運営するのに最適なサービスとなりました。

ここでは、公式サイトでは分かりにくい機能であったり、実際に使ってみないと分からない特徴について説明しています。少し長い記事なので興味のある部分だけを読むと良いかもしれません。

各プランの比較

初期費用や月額費用は以下の通りです。長期契約ほどお得になります。

プラン S10 S20 S30
初期費用 無料 3,240 3,240
1ヶ月契約 1,080円 2,160円 3,240円
6ヶ月契約 5,832円
(972円/月)
11,664円
(1,944円/月)
17,496円
(2,916円/月)
12ヶ月契約 10,368円
(864円/月)
20,736円
(1,728円/月)
31,104円/月
(2,592円/月)

機能や仕様が異なる項目のみ挙げています。

プラン S10 S20 S30
ディスク容量 WEB 100GB 200GB 300GB
ディスク容量 メール × 100GB 100GB
ディスク容量 データベース 10GB 20GB
転送量制限 120GB/日 160GB/日 200GB/日
cron ×
MySQL
PostgreSQL

最も大きな差は、最廉価プランのS10にはメール機能とデータベース機能がないということです。データベース機能はオプション対応で追加できますが、 料金 (1GB 756円/月) を考えると最初から上位プランにした方がよいでしょう。メール機能はオプション設定自体がありません。

メールやデータベースを使わないサイト運営であれば、S10という選択もありますが、カゴヤの性能を堪能するならS20かS30しかないでしょう。

14日間のお試し期間がありますが、仮契約にはクレジットカード情報の登録が必要です。お試し期間内にキャンセル手続きを行わなければ、自動的に本契約となります。

カゴヤは契約月の利用料金が無料です。つまり、お試し期間を加えると最長6週間分の料金が無料となります。最低契約期間は1ヶ月となっているので、初期費用無料のS10であれば、10週分を1,080円で試すこともできます。

データセンター

カゴヤのデータセンター(カゴヤ・ジャパン(株)けいはんなラボ)は、京都府相楽郡精華町にあります。詳細は以下の記事を参考にしてください。

転送量制限

新プラン S10 S20 S30
転送量制限 120GB/日
(3,600GB/月)
160GB/日
(4,800GB/月)
200GB/日
(6,000GB/月)
旧プラン ENTRY STANDARD PROFESSIONAL
転送量制限 40GB/月 60GB/月 100GB/月

2015年5月のリニューアルに伴い、転送量が大幅に強化されました。

例えば、旧プランのSTANDARDは60GB/月ですが、新プランのS20は4,800GB(160GB/日)と、比較にならないほどの差があります。

どの程度のアクセスに耐えるのか?

例えば、世界中のWebサイトを調査しているHTTP Archiveによると、Webサイト1ページあたりの平均サイズは2MBです(2015年)。

標準プランを2MBで計算すると、旧プランであれば3万PV/月が上限ですが、新プランならなんと240万PV/月となります。もちろん、1ページあたりのデータ量が影響するので、テキストばかりのサイトであれば、より多くのアクセスに耐えることになります。キャッシュを考慮すれば、さらに多くなります。

マルチドメイン無制限対応なので、複数のサイト運営も容易です。例えば10個のサイトを運営して平等にアクセスがあれば、1サイトあたり約24万PV/月まで対応できます。非常に人気の高い大規模なサイト運営でない限り、転送量制限で困ることはないでしょう。

他社と比較しても余裕のある転送量

転送量に余裕のあるレンタルサーバーと言えば「さくらインターネット」です。やはり、自社データセンターなので余裕があるのでしょう。それでも月額費用比であれば、カゴヤに余裕があります。

プラン ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ
標準月額 129円 515円 1,543円 2,571円 4,628円
転送量制限 40GB/日 80GB/日 120GB/日 160GB/日 200GB/日

カゴヤの転送量制限はあくまでも目安であり、超過しても即座に何かしらのペナルティが発生するわけではありません。恒常的に超過するようであればサポートから上位プランへの変更依頼等の連絡があるでしょう。

もちろん転送量制限を超過しても追加課金はありません。

独自SSLと共有(共用)SSL

共用SSLに対応していません。SSL(HTTPS)対応とするには独自SSLサービスを利用する必要があります。

以下のSSLブランド(サービス)に対応しています。

企業認証SSL
シマンテック セキュア・サーバーID、シマンテック グローバル・サーバーID、ジオトラスト トゥルービジネスIDセコム、パスポートfor Web SR2.0セコム、パスポートfor Web SR3.0
ドメイン認証SSL
RapidSSL、ジオトラスト クイックSSLプレミアム
EV-SSL
シマンテック セキュア・サーバーID EV、シマンテック グローバル・サーバーID EV、ジオトラスト トゥルービジネスID EV、セコム パスポートfor Web EV

個人でも利用でき、低コストなSSL証明書の利用料金は以下の通りです。RapidSSLであれば年間10,000円以下となります。

契約期間 1年 2年 3年
RapidSSL 9,180円 18,360円 27,540円
ジオトラスト
クイックSSLプレミアム
33,804円 59,184円 84,456円

新規にS30を契約した場合、契約月から翌月までにオプションを申し込むと「RapidSSL」の初年度費用が1個無料となります。

他社で取得したSSL証明書を持ち込むことが可能ですが、設定費用が必要となります。SSL証明書の有効期限により料金が変化します。サーバー契約時に申し込むとお得です。

有効期限残期間 通常設定時 新規契約時
24ヶ月未満 10,800円 0円
24ヶ月以上36ヶ月未満 21,600円 10,800円
36ヶ月以上48ヶ月未満 32,400円 21,600円
48ヶ月以上60ヶ月未満 43,200円 32,400円

ドメイン

旧サービスは少し使いにくい仕様でしたが、現サービスでは他のレンタルサーバーと同様に使い勝手の良いものとなりました。

全プランでマルチドメイン無制限対応です。もちろん日本語ドメインに対応しています。

カゴヤは独自ドメインを持っていなくても、(とりあえず)Webサイトを公開できます。契約時に初期ドメインを作成しますが、そのドメインを利用してあなたのWebサイトにアクセスすることが可能です。初期ドメインはFTPサーバーのアドレスとしても利用されます。

初期ドメインとして「kir.jp」(Kagoya Internet Routing)のサブドメインを利用できます。例えば、ユーザーIDが「example」であれば「example.kir.jp」というドメインになります。

セレクトドメインというサービスにより、このドメインを変更することも可能です。「koto.mobi」や「fromjapan.org」など、カゴヤが保有する100種類以上のドメインから自由に選択できます。このサービスは無料で利用でき、何度でも変更可能です。

この初期ドメインは契約期間のみ有効です。長期にWebサイトを運営するのであれば、独自ドメインの取得をお勧めします。とは言え、このドメインはとても便利です。独自ドメイン(本番環境)ではできない、ちょっとした動作テストに利用することもできます。

カゴヤでも独自ドメインを取得・管理可能ですが、取得・更新費用が高額です。他社で管理されるドメインを問題なく利用できるので、格安レジストラ(リセラー)のお名前.comやスタードメインで取得・管理すると良いでしょう。

新規契約に限り、独自ドメインを1つ無料で取得できますが、更新費用を考慮するとお得というわけでもありません。以下は取得・更新費用の一部です。

ドメイン 新規取得 更新費用
.com .net .org
.info .biz
5,400円 5,400円
.jp 8,640円 5,400円

DNSレコード編集

独自ドメインのネームサーバーにKAGOYAのネームサーバー (ns0.kagoya.net/ns1.kagoya.net) を登録している場合、DNSレコードを設定することで、その独自ドメインを他のサーバーで使用することができます。

Aレコード、CNAMEレコード、NSレコード、MXレコード、TXTレコード (SPFレコード) を設定できます。

データベース

ほとんどのレンタルサーバーはデータベース数で制限されますが、カゴヤはデータ容量で制限しており、データベース数に明確な制限はありません。つまり、容量に空きがあれば、いくつでもデータベースを追加できます。

データベースとして、MySQLPostgreSQLSQLiteに対応しています。特にPostgreSQLを使える共用レンタルサーバーは少ないため、PostgreSQLを必要とするならカゴヤが選択肢の1つとなるでしょう。

プラン S10 S20 S30
SQLite
MySQL
PostgreSQL
10GB 20GB

S10プランでもオプションでデータベースを追加できますが、料金 (1GB 756円/月) を考えれば、最初からS20かS30を選択すべきでしょう。

ディスク容量はMySQLとPostgreSQLで共有します。1GB単位で設定でき、「MySQLに5GB」「PostgreSQLに5GB」と自由に配分できます。もちろん、PostgreSQLが不要であれば、MySQLに全て割り当てることもできます。

データベース名は「ユーザーID_任意の文字列」となります。

カゴヤでは、データベースユーザー名は契約時のユーザーIDに固定されます。また、パスワードも最初に設定したものに固定されます。つまり、1つのユーザーで全てのデータベースを管理することになります。パスワードの変更は可能ですが、データベースを利用するアプリケーションの設定(パスワード)を全て変更しなければなりません。

SQLiteバージョン 2.8.17 / 3.6.20
MySQLバージョン 5.6.22
PostgreSQLバージョン 9.3.5

外部からの接続が可能です

レンタルサーバーとしては珍しく、カゴヤのデータベースは外部からの接続が可能です。そのため、phpMyAdminphpPgAdminでなくても、SQLクライアント (デスクトップアプリケーション) でデータベースを操作可能です。

データベースの利用開始時に「外部接続を許可する」かどうかを決定する必要があります。この設定は後からでも変更できますが、設定の初期化となるため全てのデータベースを削除する必要があります。

外部からの接続を許可しても、IPアドレスによるアクセス制限が機能するので、セキュリティ的に不安になることはありません。

不許可とすると、様々なデメリットが生じます。例えば、データベースのバックアップが機能しなくなります。完全に外部から隔離したいという、何かしらの理由がなければ、許可しておきましょう。

FTP

FTP/FTPSに対応しています。

契約時にFTPアカウントが1つ発行されます。また、サブFTPアカウントを追加できます。サブアカウント数に明確な上限はなく、常識的な範囲内であれば制限はありません。

アカウント名は「USER_ID..任意の文字列」となります。

アカウント毎にアクセス可能なディレクトリを設定できます。設定したディレクトリより上位へは移動できません。複数人でのサーバー管理に役立つでしょう(初期アカウントは設定不可)。

残念ながらファイルマネージャ(Webアプリケーション)はありません。ファイルを操作するにはFTPクライアントが必須です。

FTPアクセス制限

FTPアクセス制限機能があり、初期設定は「制限」となっているため、すぐに利用することはできません。使い始めに設定する必要があります。

設定には「許可」と「制限」があります。「許可」にすると、すべてのホストからのアクセスが可能となります。「制限」にすると「アクセス可能なホスト」を登録する必要があります。

アクセスを許可するホストは、IPアドレスまたはドメインで指定することができます。また「常時許可」と「一時許可」があり、一時許可は設定後12時間有効です。

ディレクトリ構造

初期ドメイン(example.kir.jp)の公開ディレクトリ(ドキュメントルート)は「public_html」固定です。新しく追加する独自ドメイン(サブドメイン)については、「public_html」以下に自由に割り当てることができます。他のレンタルサーバーだと、強制的に割り当てられこともあるので、非常に柔軟な仕様です。

独自ドメインを登録するときに、任意の公開ディレクトリを選択することができます。

すでに他のドメインが割り当てられているディレクトリを選択すると、異なるドメインで同じコンテンツを表示させることも可能です。

メール

プラン S10 S20 S30
メールアカウント数 × 10,000 10,000
メールディスク容量 × 100GB 100GB

S10プランにはメール機能がありません。

POP SSL/TLS、STARTTLS/STLS
SMTP SMTP-AUTH、サブミッションポート、SSL/TLS、STARTTLS/STLS
IMAP SSL/TLS、STARTTLS/STLS

非常に多くのプロトコルに対応しており、どのようなメール環境でも困ることはないでしょう。さらに、多くの機能に対応しています。

ウィルスチェック ウィルスを検知および駆除を行います。ウィルスが駆除された安全なメールのみメールボックスに保管します。
迷惑メール対策 スパム検知率99.86%以上のFORTINET社のFortiMailを利用しています。迷惑メールの可能性がある場合、件名に[spam]が追加されます。
メール転送 受信したメールを他のアドレスへ転送することができます。その際、メールを残すか削除するかを設定できます。
自動返信 指定アドレスにメールが届いた際、あらかじめ用意した定型文のメールを自動的に返送します。送信者(From)を任意のアドレスに変更可能です。
自動振り分け
フィルタ
条件に一致(含む)するメールを指定したアクションで処理します。Active! mail利用時のみ設定可能です。
メーリングリスト 1つ利用できます。標準で100アドレスを登録可能です。
メールマガジン ×  

メーリングリストは1つしか利用できないので、お試し的な位置づけかもしれません。本格的に利用するなら、オプションを利用する必要があります。1メーリングリストを540円/月で追加できます。また、標準では100アドレスが上限ですが、これも100アドレスを540円/月で追加できます。最大10,000アドレスを登録可能です。

メーリングリストはカゴヤオリジナルのものが利用されています。コントロールパネルではなく、メーリングリスト専用のページから設定が可能です。設定画面のレスポンスはあまりよくありません。

メール設定のインポート・エクスポート機能もあります。CSV形式のファイルによる一括処理が可能なので、大量のアドレスを管理するには便利な機能です。

メール送受信制限

受信容量制限 1通あたりの容量制限は100MBまで
送信容量制限 容量制限はありません
送信数制限 メール送信数に制限はありませんが、条件があります

メール送信数に関する条件は以下の通りです。

少ない通数ずつに分けて、間隔をあけて送信してください。

一度に多数のメールを送信されますと、送信先メールサーバー側から受信を制限される場合があります。

その場合、当社サービスをご利用中の他のお客様のメールの送受信も遅延するなど当社サービスや設備に支障がでるため、送信を停止させていただく場合があります。

Webメーラー

WebメーラーとしてActive! mail 6が採用されています。Active! mailは高機能Webメーラーであり、法人向けサービスでもよく利用されています。レンタルサーバーで採用されている標準的なWebメーラーと比較すると、スマートフォンに最適化されるなど、使い勝手に優れます。

ただし、Active! mailを無料で利用できるのは50アカウントまでです。無料分を超えて利用する場合、50アカウント追加毎に432円/月が必要です。

Active! mailの詳細についてはトランスウェアのサイトをご覧下さい

PHP、その他

PHPのバージョンは5.5.29で固定です。残念ながら他のバージョンに変更することはできません。

PHPはモジュールモードで動作しています。

PHP 5.5.29
Perl 5.10.1
Ruby 1.8.7
Python 非対応

php.ini

php.iniとは、PHPの全体的な動作や環境を設定するファイルのことです。カゴヤでは一部の設定に限り、コントロールで設定できます。

コントロールパネルで設定可能
mbstring.encoding_translation、session.auto_start、session.cache_expire、session.gc_maxlifetime、session.use_cookies、session.use_only_cookies、session.use_trans_sid、

カゴヤのPHPはモジュールモードで動作しているので、上記以外の設定を変更するには「.htaccess」を利用します。例えばPHPのエラーログを出力させるには、.htaccessに以下を追加します。

php_flag log_errors On
php_value error_log "/home/USER_ID/logs/error.log"

CRON

プラン S10 S20 S30
CRON ×

CRONの設定数に制限はありません。crontabを編集することも可能なので、慣れているユーザーなら簡単に設定できます。初心者であってもウィザード形式で設定可能なので、非常に使いやすい仕様となっています。

制限はありませんが、「他のユーザー、またはサーバー全体に影響のある高負荷かつ長時間の処理を行わない」が条件となっています。高負荷かつ長時間の処理を設定すると、強制停止等の制限対象となります。

ウィザード形式の場合、最短実行間隔が5分となります。crontabを編集すれば1分間隔での実行も可能です。

CRONの実行結果は、契約時に発行される初期メールアドレス(ユーザーID@kagoya.net)に届きます。このアドレスはcrontabに「MAILTO=メールアドレス」を設定することで変更可能です。

ログ

エラーログアクセスログFTPログがあります。それぞれ生ログを取得できます。

エラーログFTPログはコントロールパネルで、最新100件分を確認することができます。ログ自体は過去5日間のデータが保存されます。

エラーログは主にWebサーバー (Apache) のログなので、PHP等のエラーについては、.htaccessにログ出力の設定をする必要があります。

ログはユーザーのアクセスできない領域に保存されています。必要に応じてFTPでアクセス可能なディレクトリに保存(コピー)することで、ダウンロード可能となります。

アクセスログの初期設定は無効となっているので、必要に応じて有効にします。保存期間は「1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年」から選択できます。またzipファイルに圧縮することもできます。アクセスログは「/home/USER_ID/.klog/」に保存されます。

アクセス解析として多くのレンタルサーバーで採用されている「Webalizer」を利用できます。Googleアナリティクスを利用するユーザーが多いので、レンタルサーバー標準のアクセス解析にこだわる必要はないでしょう。

バックアップサービス

標準装備のLiteと有料オプションのProがあります。バックアップは別サーバーで行われます。

Liteは最大10GBのバックアップが可能です。保存されるデータは1世代のみ、スケジュールは1つのみですが、バックアップ機能が無料のレンタルサーバーは少ないので嬉しいサービスです。

バックアップ機能のスケジュールは「ファイル」または「データベース」のどちらか1つしか設定できません。つまり、Liteは1つのスケジュールしか設定できないので、ファイルかデータベースかを選択する必要があります。手動ではバックアップしにくい方を選ぶと良いかも知れません。

任意のタイミングでバックアップを実行することも可能です。また、バックアップデータからのリストアも可能です。

1)バックアップサーバーにFTPでアクセス、2)バックアップデータを契約サーバーにマウントする、2通りの方法でデータを取得することが可能です。

バックアップサービス Pro

バックアップサービスProは、従量課金制のサービスです。初期費用は無料ですが、その月に利用した最大データ量に応じて利用料金が変動します。

データ量は最大2TBとなります。バックアップされるデータの世代数は無制限となり、複数のバックアップスケジュールを設定することができます。

容量(以下) 10GB 20GB 50GB 100GB
月額料金 540円 864円 1,620円 2,160円
容量(以下) 200GB 500GB 1TB 2TB
月額料金 3,240円 5,400円 8,640円 15,120円

対応アプリケーション

簡単インストール対応アプリケーションは以下の通りです。

CMS
WordPress 4.2.2、MODX Evolution 1.0.10J-r3、SOY CMS 1.4.1a、NetCommons 2.4.2.1
Webメーラー
メールワイズ5(60日間無償)
グループウェア
サイボウズOffice10(60日間無償)
E-Commerce
EC-CUBE 2.13.3
ユーティリティ
phpMyAdmin 4.4.9、phpPgAdmin 5.0.4
データベースの初回利用時に「外部接続を不可」とした場合、インストールが必要となります。

セキュリティ

カゴヤではWAFIPSが標準装備となっています。

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)は、ウェブサイトを対象にしたクロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションなどの攻撃を防ぎます。

初期設定は「無効」となっているので、必要に応じて「有効」にする必要があります。WAFはWebサイトとの相性があるため、サイト表示に不具合が出る場合は無効にします。特に、mod_rewrite、CGI、PHPなどの動作に影響が出る可能性があります。WAFはドメイン毎に設定可能です。

IPS (Intrusion Prevention System) は「不正侵入予防システム」のことです。IPSセンサーがネットワーク上を流れるパケットを常に監視し、登録された不正侵入・ 攻撃パターンと合致する通信を見つけると、その通信をブロックします。

セコムトラストシステムズ株式会社のサービスが利用されており、IPSにはサーバーへの不正侵入や攻撃のあらゆるパターンがあらかじめ登録されています。このサービスは設定の必要もなく、トラブルが発生しない限りユーザーが意識することはありません。

その他

KeepAlive
ApacheのKeepAliveの設定が可能です。
MaxKeepAliveRequests(1~200)、KeepAliveTimeout(1~10)
共通およびドメイン毎の設定が可能です。
BASIC認証
コントロールパネルからBASIC認証を設定することができます。
エラーページデザイン
KAGOYAオリジナル、Apacheデフォルト、自作デザイン対応。
ファイル所有者権変更
PHPなどから生成され、FTPでコントロールできなくなったファイルやディレクトリの所有権をユーザーのアカウントに変更し操作可能とします。
文法チェッカー
PerlやPHPで記述されたスクリプトの文法チェックができます。
nslookup
契約サーバーから任意のホストへnslookupを実行できます。
ping
契約サーバーから任意のホストへpingを実行できます。
ルートチェッカー
契約サーバーから接続元IPアドレスへtracerouteを実行できます。
リソース監視
監視ツール「munin」により、サーバーのリソース状況を確認できます。CPU、メモリ、負荷、トラフィック、プロセス、ディスクの状態を確認できます。
非対応機能
SSH

アダルトサイト対応

カゴヤはアダルトサイトを許可しているというイメージがありますが、公式サイトを確認してもそのような文言は見つかりません。実際に問い合わせてみると、「積極的に許可しているわけではないので、ルールを守って運営してください」という感じです。つまり、他のレンタルサーバーのように明確に禁止はしていないが、法律の範囲内であれば問題ないという方針のようです。

以下のルールに違反しなければ、アダルトサイトも運営可能です。

(5) わいせつ、児童ポルノもしくは児童虐待に相当する画像、映像、音声もしくは文書等を送信または表示する行為、またはこれらを収録した媒体を販売する行為、またはその送信、表示、販売を想起させる広告を表示または送信する行為。

KAGOYA Internet Routing / 利用規約 第11条(禁止事項)

具体的な範囲は以下の通りです。

わいせつ性の判断基準につきましては、一般的な書店に流通している書籍や、大手レンタルビデオショップなどで流通している作品をひとつの目安とお考えください。

違法・有害情報への KAGOYA Internet Routing の取り組み

ただし、同じKAGOYAでも、カゴヤ・クラウド/VPS、マネージドクラウド for WEBはアダルト系コンテンツは禁止となっているので注意が必要です。

コントロールパネル

デザインが少し地味 (古い?) だったりしますが、機能的には使いやすくレスポンスも問題ありません。また、機能毎に詳細なマニュアルへのリンクが用意されているので、初心者でも迷わずに設定できるでしょう。設定実行時の処理も速く、何をするにもストレスとなりません。

サーバーの管理だけでなく、契約者情報や支払い情報の変更、解約手続き、問い合わせなども行えます。

プラン変更

KAGOYAはプラン変更に対応しています。ただし、サーバーのデータは引き継がれないので、ユーザー自身で引っ越し作業を行う必要があります。

プラン S10 S20 S30
S10 3,240円 3,240円
S20 0円 0円
S30 0円 0円

S10から上位プランへ移行するときのみ、初期費用が発生します。プランダウンした場合の差額の返金はありません。

サポート

非常に優秀なサポート体制が整っています。TwitterとFacebookも問い合わせに利用できます。これは、サポートに自信がないと難しいですね。また、公式サイトのマニュアルやFAQが非常に充実しているので、ほとんどの疑問はここで解決できます。

  • 電話
    • フリーダイヤル
      • IP電話と国際電話は通話料が必要です。
    • 365日対応。平日:10:00 ~ 22:00 / 土日祝:10:00 ~ 17:00
  • メール
    • 問い合わせ用のメールアドレスが公開されています。
    • 契約後であれば、コントロールパネル内の問い合わせフォームを利用できます。
  • その他
    • Twitter
    • Facebook

支払い方法

  • クレジットカード
    • VISAカード、Masterカード、JCBカード、アメリカン・エキスプレスカード、ダイナースクラブカード
  • 口座振替/自動払込
    • 金融機関(銀行・信用金庫・ゆうちょ銀行)の口座からの自動引落しに対応しています。
    • ジャパンネット銀行、楽天銀行、じぶん銀行、以外のネットバンク、一部の信用組合、農協の口座は取り扱いできない場合があります。

解約方法

コントロールパネルから簡単に解約可能です。当月末の解約となります。契約有効期間が残っていたとしても、途中解約による返金はありません。

まとめ

リニューアルされ非常に魅力的なサービスとなりました。転送量無制限対応のレンタルサーバーを除けば、多くのレンタルサーバーの中でも転送量に余裕があるサービスです。メールサーバーとWebサーバーを分けるなど、安定稼働にも注力しています。

データベースやマルチドメインも無制限対応となり、多くのサイトを運営するのに最適なレンタルサーバーです。今後重要となるサイトのSSL(HTTPS)化も月額換算1,000円以下で対応可能です。

公式サイトを見ていると、オプションが多すぎて基本料金より高くなるようなイメージがありますが、普通にサイトを運営をするだけならオプションが必要になることはありません。

サポートも優秀です。何度か利用していますが、早ければ1時間以内に回答があります。

リニューアルに伴い、14日間の無料お試し期間が設定されました、興味があれば気軽に試してみてはいかがでしょうか。


更新履歴  
2015年12月14日 アダルトサイト対応の記述を追加しました。
2015年9月18日 大幅な加筆修正を行いました。

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