ロリポップ!に独自ドメイン対応のWordPressをインストールする方法

ロリポップ!のレンタルサーバーにWordPressをインストールする方法を紹介します。

初心者には難しい独自ドメインの設定についても分かりやすく解説しています。ロリポップ!にはインストール補助機能があるため、初心者ならその機能を利用するとよいでしょう。ここでは手動でのインストール方法も紹介します。

スタンダードプランのコントロールパネル(ユーザー専用ページ)で説明しますが、他のプランでもデザイン(色)が異なるだけで操作方法は同じです。

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独自ドメインの設定

例えば「example.com」など、独自ドメインでWordPressを運用するなら、あらかじめドメインの設定が必要です。以下の記事を参考に独自ドメインの設定を行っていください。

WordPressを手動でインストールする

WordPressを手動でインストールするには「データベースの作成」と「インストールファイルの配備」が必要です。

MySQLデータベースの作成

WordPressをインストールするデータベースを用意します。

  • コントロールパネル(ユーザー専用ページ)にログインします。
  • メニューにあるWEBツールの「データベース」を選択します。
  • データベース管理画面が表示されます。
  • 「データベース作成」をクリックします。

  • データベース作成画面が表示されます。
  • 「作成するサーバー」でデータベースサーバーを選択します。
    • ここでは「mysql117.phy.lolipop.jp」を選択します。
    • どれを選択しても構いません。
  • 「データベース名」を入力します。ここでは「LAA9999999-wp」とします。
    • データベース名は「アカウントID-任意の文字列」となります。アカウントIDは契約時に自動的に割り当てられ、接頭辞として自動的に付与されます。
  • アクセスに必要な「接続パスワード」を入力します。パスワードは再設定可能です。
    • これはデータベースユーザーのパスワードです。ユーザー名はアカウントID(この例ではLAAA9999999)がそのまま利用されます。
    • ロリポップ!は一つのユーザーで全てのデータベースにアクセスする仕様となっています。そのため、データベースサーバーが同じであれば、パスワードの設定は初回のみです。
  • 「作成」をクリックします。

「データベースサーバーのアドレス」「データベース名」「パスワード」「アカウントID(この例ではLAA9999999)」はメモに残しておきましょう。WordPressのインストール時に必要となります。

  • データベースのリストに「LAA9999999-wp」が追加されます。

これでWordPress用データベースの準備が完了しました。

インストールファイルの配備

ここでは独自ドメイン「example.com」にWordPressをインストールします。

インストールディレクトリとドメイン(URL)の関係は以下の様になります。これはあくまでも基本的な構成例です。ロリポップ!ではドキュメントルートを自由に設定できるため、ユーザーによって構成は異なります。

ここではドキュメントルートではなく、WordPress専用ディレクトリ(/example.com/wp)にインストールします。Zipファイルを展開すると wordpress という名称のフォルダが生成されるため、wp に変更して、対象のドキュメントルートにアップロードします。

インストールディレクトリは慎重に決定しましょう。後から変更することも可能ですが、サイトの作りによってはデータベースやコンテンツの大幅な修正が必要となります。インストールディレクトリの説明は こちらの記事 も参考にしてください。

WordPressはファイル数が多いため、展開してからアップロードすると非常に時間がかかります。

スタンダードプラン以上であれば、SSH(シェルログイン)を利用してサーバー上でダウンロードと展開を行う方法もあります。

# ~/web/example.comへ移動
cd web/example.com

# WordPress最新版をダウンロード
wget --no-check-certificate https://ja.wordpress.org/latest-ja.zip

# ダウンロードしたzipファイルを展開
unzip latest-ja.zip

# ディレクトリ名をwpに変更
mv wordpress wp

これでインストールファイルの配備が終わりました。

WordPressのインストール

ここからは一般的な手続きとなるため、ロリポップ!でも他のレンタルサーバーでも同じです。

WebブラウザでWordPressディレクトリ(http://example.com/wp/)にアクセスします。

  • この画面が表示されたら、「さあ、始めましょう!」をクリックします。

データベース情報を入力します。

  • 「データベース名」「パスワード」は、データベース作成時にメモした内容を入力します。
  • 「ユーザー名」は、アカウントID「LAA9999999(例)」となります。
  • 「データベースのホスト名」は、データベース作成時に選択した「mysql117.phy.lolipop.jp(例)」となります。
  • 「テーブル接頭辞」は特別な理由がなければ初期設定の wp_ のままで構いません。
    • テーブル接頭辞については この記事 を参考にしてください。一つのデータベースに複数のWordPressをインストールする場合に変更します。
  • 正しく入力できたら「送信」をクリックします。

  • この画面が表示されれば、データベースと正しく接続されたことになります。
  • 「インストール実行」をクリックします。

サイト情報と管理者情報を設定します。下記を参考にしてください。

項目 説明
サイトのタイトル Webサイトのタイトルとして表示されます。ダッシュボードでの「サイトのタイトル」に利用されます。
ユーザー名・パスワード 管理者アカウントとなります。ダッシュボード(WordPressの管理ツール)へのログインに必要な情報なので、メモを残しておきましょう。
メールアドレス 管理者用アドレス以外に、コメント、トラックバック、ピンバック、アップデートなどの通知にも利用されます。パスワードを忘れた際の手続きにも利用するので、有効なアドレスを入力します。
検索エンジンでの表示 チェックすると検索エンジンのクローリング 対象外 となります。テストサイトなど公開したくない場合はチェックします。ただし、チェックしても完全に検索結果から除外されるわけではありません。

間違いがなければ「WordPressをインストール」をクリックします。

メモ
全ての項目をインストール後にダッシュボードで変更可能です。

  • インストールが完了しました。
  • 「ログイン」をクリックすると、ダッシュボードのログイン画面へ移動します。
  • 設定したユーザー名とパスワードを入力してログインします。

この記事ではWordPressを /wp ディレクトリにインストールしています。そのためウェブサイトを開くには http://example.com/wp/ へアクセスする必要があります。http://example.com/ でトップページを開くためには、この記事を参考にWordPressの設定を変更してください。

インストール補助機能によるWordPressの導入

  • コントロールパネル(ユーザー専用パネル)にログインします。
  • メニューにある簡単インストールの「WordPress」を選択します。
  • WordPressの簡単インストール機能が表示されます。
  • 「インストール先URL」はインストールディレクトリを指します。
    • 前述の手動インストールにある「インストールファイルの配備」を参考にしてください。
  • 「利用データベース」は「新規自動作成」を選択します。
    • データベース名は「アカウントID-ランダムな文字列」となります。パスワードは自動設定されます。
    • 手動で作成したデータベースを選択することもできます。
  • 「WordPressの設定」は手動インストールを参考にして入力してください。
    • ユーザー名とパスワードはメモに残しておきましょう。
  • 「入力内容確認」をクリックします。

  • 確認画面が表示されます。
  • データベース名とパスワード(「表示」をクリック)をメモに残しておきましょう。
  • 「承諾する」をチェックします。
  • 「インストール」をクリックします。

これで補助機能によるWordPressのインストールが完了しました。

ここの例では手動インストールと同様に、/wp ディレクトリにインストールしています。この記事を参考にWordPressの設定を変更してください。

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