エックスサーバー、X2、シックスコアを徹底的に比較してみよう – 性能編

XSERVER株式会社が運営する、エックスサーバー、X2、シックスコアですが、それぞれの公式サイトを確認しても具体的な違いが分からないかもしれません。

料金だけなら「シックスコア > X2 > エックスサーバー」のように思えます。ただし、基本的な仕様(機能)はほとんど同じなので、どのレンタルサーバーを選択してよいか迷うでしょう。

前回の記事ではスペックを比較しましたが、今回は実際の性能を比較してみましょう。

この記事には、静的ページや動的ページという表現がありますが、下記のような意味となります。

  • 静的ページ(サイト)
    • 静的ファイルのみで構成されるページ。例えば、index.htmlとそれに関連する他のファイル(CSSやJavaScript、イメージファイルなど)で構成される。PHPやデータベースを利用しない。
  • 動的ページ(サイト)
    • PHP等のスクリプトでサーバーで動的に生成されるページ。データベースとプログラム言語を利用するCMS(WordPressなど)を含みます。

動的ページの測定結果

このグラフはエックスサーバー、X2、シックスコアに設置したWordPressのレスポンス時間を10日間測定した結果です。

測定方法やレンタルサーバー毎の詳細な結果は下記のページを参照して下さい。

測定結果のまとめ

  • 測定失敗:ダウンロードに失敗した割合
  • 3秒以上:ダウンロードに要した時間が3秒を超えた割合
  • 平均時間:ダウンロードに要した時間の平均値
  • ばらつき:母標準偏差
  エックスサーバー X2 シックスコア
測定回数 5,754 5,754 5,754
測定失敗 0% 0% 0%
3秒以上 0.31%(18) 1.06%(61) 0.54%(31)
平均時間(秒) 0.84 0.79 0.73
ばらつき(秒) 0.37 0.50 0.42

動的ページにWordPressを利用しています。つまり、平均時間はWordPressのページを構成するファイルやデータを取得するために要した時間となり、PHPやデータベースの処理時間も含まれます。

  • 測定条件
    • 同じ期間に測定しているため、測定時期による差は発生しません。
    • キャッシュ等の高速機能を備えていますが、全て初期状態(デフォルト設定)です。
      • 仕様的にはエックスサーバーにXキャッシュがなく、他の機能は全て同等です。
      • 設定次第では、異なる結果となる可能性が十分にあります。

グラフのX軸は10日間を4時間毎に区切っています。つまり、10日間×(24時間/4)=60となっています。また、色の付いている部分は夜間(18時〜2時)を示しており、利用者が多くなる時間帯を分かりやすくしています。

夜間にレスポンスが低下するのは、どのレンタルサーバーでも同様の傾向です。夜間に利用者(訪問者、運営者ともに)が増え負荷のピークを迎えるのでしょう。この傾向は他社のレンタルサーバーでも同じなので、あまり気にする必要はありません。

XSERVER(株)のサービスですが、料金で考えると「シックスコア > X2 > エックスコア」となります。この測定結果にもその差があらわれており、僅かな差ですが料金通りの差と言えそうです。

それでも特徴はあります。エックスサーバーはどの時間帯であっても平均的なレスポンスとなっています。X2やシックスコアと比較してばらつきも小さく、速くはありませんがレスポンスが安定していると言えます。(速くないと言っても、他社と比較すると上位の性能です。)

シックスコアは夜間帯にレスポンスが遅くなる傾向が強いことが分かります。とは言え、遅くなってもエックスサーバーより速いので気にする必要もないでしょう。夜間以外のレスポンスが優れているので、相対的に夜間の結果が目立つだけかもしれません。

X2はまさに中間的な結果ですね。他の記事にも書きましたが、仕様的にも性能的にもX2は特徴を見出しにくいレンタルサーバーです。予算を抑えたければエックスサーバーで十分ですし、性能を求めるならシックスコアとなるでしょう。

ページが開くまで待てる時間は3秒以内

調査では、3秒を過ぎると57%のユーザーがしびれを切らし、訪問を諦めることがわかった。どんなに美しいサイトを作ったところで、3秒以内に表示されなければユーザーの目に触れるチャンスすらないということになる。

3秒が許容範囲 – Webサイトのパフォーマンスが重要な理由 | マイナビニュース

快適なWebサイトの条件として3秒以内のレスポンスが1つの基準となります。エックスサーバー、X2、シックスコア、平均時間は1秒以内に収まっており、十二分な性能であることが分かります。ばらつきを考慮すると、遅くても1秒強といったところでしょうか。

アクセスするタイミングによっては、さらに遅くなることもあり3秒以上の結果も存在します。エックスサーバーが0.31%、X2が1.06%、シックスコアが0.54%となっています。この数字を多いと見るか少ないと見るかが問題です。例えば1%なら、あなたのサイトへの訪問者100人中1人が3秒以上待たされることになります。3秒程度なら良くあることなので、リロードすれば問題ないようにも思えます。

このタイミングによる影響はサイト運営者の目的によって許容範囲が異なります。クリティカルなWebサイトであれば、共用サーバーを選択する時点で間違っていますし、専用サーバー等のより高度なサービスを利用するべきでしょう。

それでも、他社と比較して3秒を超える割合は少し多めです。他社であればエックスサーバー(0.31%)と同程度かそれ以下となっており、X2の結果(1%)は少し気になる部分ではあります。

夜間は利用者が多くなるためレスポンスが悪くなりますが、同条件の他社と比較すると優秀な結果となっており、この程度の差であれば訪問者が気付くことはないでしょう。休日等、曜日による明確な差はないようです。

静的ページの測定結果

  エックスサーバー X2 シックスコア
測定回数 5,754 5,754 5,754
測定失敗 0% 0% 0%
3秒以上 0.14%(8) 0.59%(34) 0.50%(29)
平均時間(秒) 0.50 0.56 0.57
ばらつき(秒) 0.31 0.45 0.42

最近ではデータベースやPHP等を利用せずにWebサイトを運営することは少ないと思いますが、静的ページの結果も掲載しておきます。この測定にはWordPressが生成した動的ページの内容を静的ページに変換したものを利用しています。

PHPやデータベースの処理が発生しないので、当然ですが動的ページよりレスポンスが良くなります。夜間にレスポンスが遅くなるのは動的ページと同じような傾向ですね。

不思議なことに、動的ページと異なりエックスサーバーの結果が最も良くなっています。平均時間だけを見ると、そこまで大きな差ではありませんが、エックスサーバーは動的ページの結果と同様にばらつきが少なく、いつでも安定したレスポンスが期待できます。

  エックスサーバー X2 シックスコア
動的ページと静的ページの差(秒) 0.34 0.23 0.16

この表は、動的ページの平均時間と静的ページの平均時間との差です。つまり、PHPやデータベースの処理時間と考えても良いでしょう。

この結果を見ると、エックスサーバーはPHPやデータベースの処理が遅く、シックスコアは速いという結果となります。このあたりの仕様だけでは分からない処理速度の差も料金差となっているのでしょう。

まとめ

XSERVER(株)のレンタルサーバーは、他社のレンタルサーバーと比較しても優れた性能と機能を備えています。そのため、どのレンタルサーバーを選択しても後悔することはないでしょう。特にエックスサーバーはコストパフォーマンスに優れており、初心者から中級者まで幅広くお勧めできるレンタルサーバーとなっています。