バリューサーバーはコアサーバーの後継サービス?VALUE SERVERの特徴【旧レビュー】

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バリューサーバー(VALUE SERVER)は株式会社デジロックが運営するホスティングサービスです。2013年5月に開始された比較的新しいサービスとなり、姉妹サービスに「XREA」「コアサーバー」「COREPRESS Cloud」などがあります。

バリューサーバーは、2007年に開始されたホスティングサービス「コアサーバー」の良さを踏襲しつつ、初心者向けのサービスとして誕生しました。バリュードメイン主体で運営しており、契約にはバリュードメインのアカウントが必要です。このアカウント1つで、同社のサービスをまとめて管理できます。

コアサーバーが玄人向けのレンタルサーバーであったのに対し、バリューサーバーは初心者にも親しみやすく使いやすいものとなっています。ただ、初心者向けと言っても見た目(デザイン)だけであり、中身はコアサーバーとあまり変わりません。それでもコアサーバーよりマニュアルやFAQが充実しているため、初心者に少しだけ優しくなっています。とは言え、他のレンタルサーバーと比較するとまだまだ不足しています。

それでも、最もお勧めできるスタンダードプランであれば、多くの機能が無制限となり、誰もが満足できるスペックとなっています。他のレンタルサーバーと比較すると、マニュアルが不足しているため少し学習コストが必要となりますが、非常にコストパフォーマンスの高いレンタルサーバーです。

ここでは、公式サイトでは分かりにくい機能であったり、実際に使ってみないと分からない特徴について説明します。

プラン毎の違い

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
初期費用 無料 1,000円 2,000円 3,000円
標準月額 133円 400円 800円 4,000円
1年契約時
月額換算
133円 167円 334円 1,667円
ディスク容量 25GB 50GB 100GB 400GB
転送量制限 150GB/月 150GB/月 300GB/月 1,500GB/月
MySQL 1 1 無制限 無制限
PostgreSQL × 1 無制限 無制限
マルチドメイン 3 25 無制限 無制限
メールアカウント 3 100 無制限 無制限
FTPアカウント 1 25 無制限 無制限
サービスドメイン 2 10 10 10
メーリングリスト  

スタンダード以上であれば多くの機能が無制限対応となります。他社と比較するとデータベース無制限が最も大きなアドバンテージですね。また、PostgreSQL対応もレンタルサーバーとしては珍しい仕様です。

無制限について
公式サイトにも説明がありますが、ドメインやメールアドレスなど「無制限」=「9,999個」となっています。システム上の制限だと思いますが、これだけあれば無制限と言っても問題なさそうです。

今時データベースを利用しないWebサイトは少ないので、複数のサイトを運営するのであれば、複数のデータベースに対応するスタンダード以上が必須となります。

長期契約がお得!

他社でも長期契約が割安になる傾向がありますが、バリューサーバーでも同様です。12ヶ月契約であれば、1ヶ月あたりの料金が1ヶ月契約の半額以下となります。もし、契約するなら長期契約しか選択肢はないでしょう。以下は、契約期間ごとの1ヶ月あたりの料金となります。

契約期間 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
まるっと 133円 133円 133円 133円
エコ 400円 333円 250円 167円
スタンダード 800円 667円 500円 334円
ビジネス 4,000円 3,333円 2,500円 1,667円

まるっとプランは、12ヶ月一括契約のみです。また、同時契約のドメイン料金により変動します。

まるっとプラン

「まるっとプラン」はレンタルサーバー初心者におすすめな、ちょっと変わったプランです。

Webサイトを立ち上げたいと思えば、ドメインの契約とレンタルサーバーの契約が必要となります。まるっとプランでは、ドメインとレンタルサーバーの契約が一緒に行えるので、初心者でも希望の独自ドメイン(URL)でWebサイトを運営することができます。WordPressやドメインの設定が自動化されており、すぐにサイトを公開することが可能です。

12ヶ月一括契約となっており、利用料金はドメインの種類(.comや.netなど)やバリュードメインのキャンペーンにより変動します。

例えば .net のキャンペーン料金が480円の時期に契約するとサーバーの基本料金 1,500円/年 と併せて、1,980円 となります。初年度はこの料金ですが、翌年以降のドメイン更新料は通常料金 (1,280円/年) となるため、支払いは 2,780円/年 となります。

より詳しい説明はこちらをご覧ください。

サーバーを選択できます

他社では収容サーバーを自動的に割り当てますが、バリューサーバーでは契約時にサーバーを選択することができます。サーバー毎のスペック(仕様)が公開されています。基本的には同じですが、微妙にソフトウェアのバージョンが異なることもあります。

番号が大きいほど、新しいサーバーの可能性もありますが、同居人の当たり外れを気にした方が良さそうです。同じサーバーにアクセス数の多いサイトがあれば、当然他のユーザーに(悪い)影響が出ます。

ドメイン

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
マルチドメイン 3 25 無制限 無制限

全てのプランでマルチドメイン対応です。 「まるっと」「エコ」の数値はサブドメイン込みです。他のプランは無制限(9,999個)です。

バリューサーバーは独自ドメインを持っていなくても、(とりあえず)Webサイトを公開できます。契約時に初期ドメイン(サービスドメイン)を作成しますが、そのドメインを利用してあなたのWebサイトにアクセスすることが可能です。

初期ドメインとして「[プラン][番号].valueserver.jp」のサブドメインを利用できます。

  • [プラン]はプランを示します。
    • まるっと:[m]、エコ:[e]、スタンダード:[s]、ビジネス:[b]
  • [番号]はサーバー番号を示す数字です。

例えば、スタンダードプランで、ユーザーIDが「example」であれば「example.s*.valueserver.jp」というドメインになります。

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
サービスドメイン 2 10 10 10

まるっとプラン以外ならさらに10個のサービスドメインを追加できます。つまり独自ドメインがなくても、サービスドメインだけで11個のサイトを公開することができます。以下のドメインから選択できます。

valuesv.jp vsw.jp uvs.jp
xvs.jp zvs.jp  

当然ですがサービスドメインは契約期間のみ有効です。長期にWebサイトを運営するのであれば、独自ドメインの取得をお勧めします。とは言え、サービスドメインはとても便利です。独自ドメイン(本番環境)ではできない、ちょっとした動作テストに利用することもできます。

バリューサーバーのサイトには明記されていませんが、日本語ドメインに対応しています。ドメインの設定はバリュードメインで行うため、ドメインについてはバリュードメインで調べると良いでしょう。他社と同様に、日本語ドメインのメールは非対応です。Punycodeならメールの送受信も可能ですが、あまり意味がありませんね。

「バリュードメイン」で独自ドメインを契約するとサーバーの設定も簡単です。格安レジストラのお名前.comやスタードメインと比較しても、同程度の料金なのでコアサーバーを利用するのであれば、あえて他のレジストラを選択する必要はないでしょう。

もちろん、バリュードメイン以外の他社レジストラで管理する独自ドメインを利用することもできます。

少し分かりにくいマルチドメイン

マルチドメイン設定は初心者には少し分かりにくいかも知れません。基本的な設定は、Mainには「blank」、Sub1以下に「独自ドメイン(サブドメイン)」を設定します。この設定であれば、初期ドメインを生かしたまま、マルチドメインを利用することができます。マルチドメインの設定には、様々なパターンがあります。

  1. Mainに独自ドメインを登録すると「/public_html」がドキュメントルートになります。初期ドメインは利用できなくなります。また、Sub*にドメインを追加できなくなり、マルチドメイン非対応となります。
  2. Mainに「blank」、Sub1に「独自ドメイン」を登録すると、初期ドメインは有効のまま、独自ドメイン用のディレクトリが生成されます。これが複数のドメインを設定するときの基本形です。
  3. 2と同じです。Sub2にサブドメインを登録すると、独自ドメインと同じ階層にディレクトリが生成されます。
  4. 少し変わった使い方ですが、2.の設定でNoDirにチェックを入れると、「/public_html」を共有することになります。Sub1に入力した独自ドメイン用のディレクトリが生成されません。

基本的には、2と3の設定で運用することになるでしょう。独自ドメイン(サブドメイン)のドキュメントルート(公開ディレクトリ)は、「/public_html」直下にドメイン毎のディレクトリ(=ドメイン名)が生成されます。

SSLの仕様

共有SSLは「https://ss1.valueserver.jp/独自ドメイン/」でアクセス可能です。独自ドメインが「example.com」であれば「https://ss1.valueserver.jp/example.com/」となります。SSL証明書はGlobalSignのクイック認証SSLが利用されています。

バリューサーバーは グローバールIPアドレス をオプションで設定でき、他社のSSL証明書を持ち込むことが可能です。

プラン 全プラン共通 1ヶ月あたり
1ヶ月契約 400円 400円
12ヶ月契約 4,000円 333円

全プラン共通となっており、400円/月です。長期契約ほどお得になり、1年契約なら2割引となります。他社のSSL証明書を持ち込むことができるので、IPアドレスオプションと併せて低コストなSSL対応サイトを運営可能です。

オプションとしてグローバルサインのIPアドレスベースのSSLサーバー証明書が用意されていますが、なかなか高価です。

グローバルサイン クイック認証SSL 企業認証SSL EV SSL
年間契約 20,000円 35,000円 76,000円

SNI SSL対応

ドメイン認証SSLと呼ばれる SNI (Server Name Indication) SSL に対応しています。SNIは固定IPアドレスが不要となるため、従来よりはるかに安くWebサイトをSSL対応とすることができます。SNI SSL証明書も取り扱っており、 月額100円 という気軽に利用できる料金設定となっています。もちろん他社のSNI SSLサーバー証明書を設定することもできます。

IPアドレスベースと大きく異なる点はブラウザの互換性です。SNIという仕組みが新しいため、古いブラウザでは対応していません。もし、ガラケー (フィーチャーフォン) や古いOSからのアクセスを受け付ける必要があれば、SNI SSLは選択肢から外れるでしょう。

転送量制限

他社と同様に転送量制限があります。他のレンタルサーバーと比較するとあまり余裕はありません。

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
転送量制限(GB/月) 150 150 300 1,500
推定PV(PV/月) 150万 150万 300万 1,500万
日換算(GB/日) 5 5 10 50

コアサーバーであれば転送量の上限を超えるとベストエフォートとなり、全体的に負荷が高い場合は、転送量制限を超過しているサイト(アカウント)から転送量が制限されることになります。バリューサーバーに詳細な説明はありませんが、おそらく同じ仕様でしょう。

どの程度のアクセスに耐えられるのか?

例えば、世界中のWebサイトを調査しているHTTP Archiveによると、Webサイト1ページあたりの平均サイズは2MBです。

スタンダードプラン(300GB/月)であれば、1ヶ月に約150,000回のアクセスに耐えます。15万PV/月だと、個人運営であればかなり人気のあるサイトだと思います。ブログ程度の個人的なWebサイトであればお釣りがくるでしょう。一日あたりに換算すると約5,000PV/日ですね。

公式サイトでは快適に利用できる目安が300万PV/月となっています。つまり、1ページあたり僅か100kBで換算しています。WordPressならコンテンツがテキストのみでもCSSやJS等で数百kBとなるので、かなり甘い換算ですね。

マルチドメイン対応なので、複数のサイト運営も容易です。しかし、10個のサイトを運営すると、1サイトあたりの上限はわずか約500PV/日です。月換算なら1サイトあたり約15,000PV/月です。

多数のサイトを運営するなら転送量に余裕のあるレンタルサーバーを選ぶべきでしょう。例えば、転送量に余裕のあるさくらレンタルサーバーの制限は以下の様になっています。

プラン ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ
転送量制限 40GB/日 80GB/日 120GB/日 160GB/日 200GB/日

SSH

全てのプランでSSHを利用できます。SSH接続はパスワード認証となっており、初心者でも簡単に利用できます。サポート対象外ですが正しく設定を行えば公開鍵認証にも対応できます。

バリューサーバーのSSHは1つのIPアドレスからのみ接続可能です。IPアドレスはコントロールパネルから登録します。

この設定は30日間保持されます。ただし、家庭用回線だと定期的にIPアドレスが変化するので、つながらないと思ったらコントロールパネルで再設定する必要があります。

設定が反映されるまで少し時間が掛かるので、ネットワーク環境が変わる外出先での利用には適しません。

コアサーバーの初期設定は「rbash」(制限付きbash)となっていますが、バリューサーバーは「bash」となっています。

FTP

FTP/FTPS/SFTPに対応しています。

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
FTPアカウント 1 25 無制限 無制限

スタンダード以上であれば無制限(9,999個)のサブアカウントを発行できます。サブアカウントのユーザー名は「ユーザーID.任意の文字列」となります。

アカウント毎にアクセス可能なディレクトリを設定できます。設定したディレクトリより上位ディレクトリへは移動できません。グループでのサーバー運用時に役立つでしょう。

「net2ftp」というファイルブラウザ(Webアプリケーション)を利用できます。FTPクライアントがあれば、緊急時以外の出番はないかも知れませんね。

スマートフォンに最適化されておらず、どのような端末でアクセスしてもPC用の画面が表示されます。

ディレクトリ構造

すでにマルチドメインで説明しましたが、登録したドメイン毎にディレクトリが割り当てられます。ディレクトリ名はドメイン名となります。

「public_html」が初期ドメインの公開ディレクトリ(ドキュメントルート)となり、それより上位のディレクトリは非公開領域となります。公開したくないファイルを隔離することができます。

データベース

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
MySQL 1 1 無制限 無制限
PostgreSQL 0 1 無制限 無制限

MySQL対応は当然ですが、PostgreSQL対応もバリューサーバーの特徴です。スタンダード以上であれば無制限(9,999個)のデータベースを利用できます。

データベース設定画面を見ると分かりますが、データベース名とユーザー名は同じになり、「ユーザーID_任意の文字列」となります。

MySQLの文字コードは「EUC-JP、UNICODE、SHIFT_JIS」、PostgreSQLの文字コードは「EUC-JP、UNICODE」を設定可能です。

データベースのダンプファイル(mysql_db名.dump、pgsql_db名.dump)を保存することができます。また、ダンプファイルからリストアすることも可能です。任意のデータベースを選択して保存することもできます。

テーブル操作はphpMyAdmin(phpPgAdmin)を利用しますが、初期状態ではインストールされていません。利用開始時にコントロールパネルでインストールする必要があります。

SSHに対応しているので、SSHポートフォワード(トンネリング)という手法で、普段利用しているMySQLクライアントやPostgreSQLクライアント(デスクトップアプリケーション)からアクセスすることも可能です。

もちろん全プランでSQLiteに対応しています。

メール機能

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
メールアカウント 3 100 無制限 無制限
送受信制限 500通/日 2,000通/日 4,000通/日 20,000通/日

スタンダード以上であればメールアドレスを無制限(9,999個)に発行可能です。また、多くのプロトコルに対応しているので、どのような環境でも困ることはないでしょう。

POP SSL/TLS、STARTTLS/STLS
SMTP SMTP-AUTH、サブミッションポート、POP before SMTP、SSL/TLS、STARTTLS/STLS
IMAP SSL/TLS、STARTTLS/STLS
APOP  

ウィルスフィルター(アンチウィルス)、スパムフィルター(迷惑メールフィルタ)対応です。初期設定は無効なので、コントロールパネルで有効にする必要があります。

メールアドレスの動作(受信方法)を選択することができます。

転送 指定したアドレス(転送先)へ転送します。メールはサーバーに残りません。転送先はコンマ区切りで複数設定できます。
POP/WEB メールソフトで受信します。
両方 転送とPOP/WEBの両設定が有効となります。
エラー メールが存在しないというエラーを返し、メールを削除します。
破棄 エラーを返さず、かつ、メールを削除します。

他にも以下の機能があります。

自動返信 自動返信メールの題名は「Re: 来たメールの題名」になります。自動返信メールの送信者は「autorespond」となります。
ウィルスフィルター メールのウィルスチェックを行い、検出された場合、題名に「****VIRUS****」を付け加えます。
スパムフィルター メールのスパム判定を行います。ヘッダに「X-Spam-Level: *******」を付け加えます。

高機能なカスタムフィルタ(振り分けメール)機能もあります。受信したメールを設定した条件で、転送したり削除したりできます。

Webメーラーとして「SquirrelMail」と「RoundCube」が採用されています。残念ながらどちらもスマートフォンには最適化されていません。端末に関係なくPC用の画面が表示されます。スマートフォンならIMAP対応メーラーを利用するべきでしょう。

また、フィーチャーフォン(ガラケー)向けのテキストのみで構成されるWebメーラー「Mobile Mail」もあります。

メーリングリスト

メーリングリストは他のレンタルサーバーでも採用されているMailmanです。操作方法は多くのサイトで説明されているので省きます。同じ仕様の「コアサーバー メーリングリスト」で検索するとあまり評判のよいものではありません。メーリングリスト目的なら、他のレンタルサーバーを選ぶべきでしょう。

他社とは異なりメーリングリスト用にDNSの設定が必要であったりと、初心者であればまずインストール(Mailmanの設定)が困難かもしれません。

初めて追加するドメイン(アドレス)の場合、「作成までに1時間程度かかります」と表示されるので、しばらく待つ必要があります。

ドメイン「sub.example.com」にメーリングリストを設置した場合、管理画面のURLは「http://sub.example.com/mailman/~」となりますが、FTPクライアントで「sub.example.com」のディレクトリを確認しても何も生成されません。DNSの設定を変更しているので、ユーザー管理外の別領域に作成されているのでしょう。

メーリングリストが正しく設置されたかを確認するためには、コントロールパネルの「メーリングリスト管理」にある各メーリングリストの「管理画面」を定期的に開いてみる必要があります。設置されていればMailmanの管理画面が表示されます。

バックアップ

ユーザー向けの(自動)バックアップ機能はありません。重要なデータがあれば、ユーザー自身でバックアップを行う必要があります。

データベースのダンプファイル(mysql.dump、pgsql.dump)は、コントロールパネルで生成可能です。

ログ機能

アクセスログを取得/表示することができます。生ログは初期設定では保存されないので、コントロールパネルで有効にする必要があります。生ログはドメイン毎に「/log」に保存されます。

「解析済みログを保存」を有効にすると、アクセス解析アプリケーション「analog」によるドメイン毎の解析結果が「/public_html/log」に保存されます。Webブラウザで「ドメイン名.html」にアクセスすると、詳細なアクセス解析結果を閲覧できます。

コントロールパネルでは、各ドメイン毎に日付(何日前)を指定して解析結果を表示できます。

非常に簡易的なアクセス統計機能もあります。下記の項目をコントロールパネルで確認できます。

アカウントの負荷率 ドメイン毎の転送量 転送量合計
ドメイン毎のリクエスト数 リクエスト数合計 ドメイン毎のユニークホスト数
ユニークホスト数合計    

標準環境でのエラーログの出力には未対応です。もしPHPのエラーログを出力させるなら、PHPをCGI(FastCGI)版で動作させる必要があります。そして、PH5.3より導入された「.user.ini」ファイルでログファイル出力の設定を行います。

CGI/スクリプト自動インストール

自動インストールに対応しているアプリケーションは多くありません。

自動インストール対応
WordPress 4.x / Movable Type Open Source 5.x / XOOPS Cube 2.x

Movable Typeのバージョンは5です。2015年10月に開発元(Six Apart)のサポートが終了するため、今からMTを利用するならバージョン6を手動でインストールしましょう。

CRONの使い勝手が少し悪い

CRONにプラン毎の差はなく、登録数にも明確な制限数はありません。おそらく無制限に登録できると思いますが、ユーザー(アカウント)毎にリソース使用量(CGI負荷)を監視されているので、負荷の高い処理が多数同時に実行されると制限の対象となるでしょう。多くの処理を実行させるなら、実行時刻を上手く調整する必要があります。

設定方法は、初心者には少し難しいかも知れませんね。他社ではプルダウンメニューから選択するだけのものもありますが、crontabの書式で設定する必要があります。

最短実行間隔が1時間となっており、他社と比較してかなり長めの設定です。1時間以内の実行間隔が必要であれば、同じ内容のジョブを複数登録して、実行時間をずらす必要があります。

最大実行時間は3分となっています。これを超えると強制停止となります。

使い勝手とは関係ありませんが、シェルスクリプトのみ登録できます。他の言語(PHPなど)を実行する場合は、以下のようにシェルスクリプト内で呼び出す必要があります。


#!/bin/sh

#PERL
/usr/local/bin/perl /virtual/account/cron_exe.pl
#PHP
/usr/local/bin/php /virtual/account/cron_exe.php

PHPバージョン

バリューサーバーではモジュール版PHP(セーフモードなし)のバージョン5.6が標準動作しています。さらに高速化機能である OPCacheAPCu が有効になっています。

CGI版については、コントロールパネルでドメイン毎にバージョンを変更できます。以下のバージョンから選択可能です。

PHPバージョン (CGI版)
5.4.45 / 5.5.38 / 5.6.25 / 7.0.10

php.ini

php.iniを編集することはできません。CGI版のPHPに切り換えることで、「.user.ini」を設置することが可能です。

サーバー間コピー

他のサーバーにあるデータをFTPで取得(同期)する機能があります。例えば、他のサーバーからバリューサーバーに引っ越す場合に利用できます。残念ながら他のサーバーへデータを転送することはできないようです。

データ同期

個人的には用途を思いつきませんが、ドメイン間でデータを同期させることができます。UNIXのシンボリックリンク機能を利用してるので、この機能を使わなくともSSHで設定することもできます。

  1. 「example.com」(同期元)と「sub.example.com」(同期先)を同じ内容にすることができます。つまり、ディレクトリ「example.com」にアップロードしたものは「sub.example.com」としても表示されます。
  2. ディレクトリ「/public_html/sub」と「sub.example.com」(同期先)を同じ内容にすることができます。つまり、初期ドメイン内のディレクトリ「sub」(= example.com/abc)にアップロードしたものは「sub.example.com」としても表示されます。

その他の機能

BASIC認証の補助機能 htaccessとhtpasswdに記述する内容を生成する機能があります。
ファイル所有者の一括修正 ファイル所有者の一括変更が可能です。所有者が契約者以外になっているファイルを一括で変更します。

コントロールパネル

2種類のコントロールパネルがあります。1つはバリュードメインの「ユーザーコントロールパネル」です。契約者情報であったり、バリューサーバー以外のサービスも管理できます。もう1つが、サーバーの設定を管理するコントロールパネルです。

サーバー管理コントロールパネルは機能毎に簡易説明があるので、分かりやすいと言えば分かりやすいのですが、ある程度の知識は必要となります。公式サイトに画像付きの簡易マニュアルがあるので、分からない場合はそちらを参考にしましょう。

使い勝手は可もなく不可もなくといったところです。レスポンスは非常に良く、ストレスになることはないでしょう。ただし、各設定がドメイン毎に分かれているわけではないので、メールアドレスなどドメインが異なる設定が一緒くたに管理されます。登録数が多くなると管理が困難になりそうです。

致命的な問題点と言えば、コアサーバーと同様に設定がすぐに反映されないことです。多くの項目で実行後に「設定が反映されるまで数分かかります。」と表示されます。サーバー全体である程度の処理をスタックしてから、まとめて実行しているのかも知れませんが、すぐに操作したい場合に少しイライラします。

プラン変更は非対応

バリューサーバーはプラン変更に非対応です。ここでのプラン変更とは、サーバー環境はそのままでスペックだけ変更することです。つまり、引っ越し作業なしにディスク容量や転送量制限などを増減させることです。

契約後にスペック過剰または不足と分かっても、簡単に別プランへ移行することができません。もし、プランを変更するのであれば、新しく希望のプランを契約しデータの移行や再設定を行う必要があります。プランの変更と言うより、新規契約と同じであり手間がかかります。

バリューサーバーはプラン毎にサーバーが違うので仕方がありませんね。契約前に十分にプランを検討しておく必要があります。

サポート

サポートは基本的にメール対応のみです。ユーザーフォーラム(掲示板)が用意されているので、ユーザー同士での情報交換が可能です。サポート範囲内の質問であればスタッフからの回答もあります。すぐに回答があるわけではないので、メールでもよいと思いますが、掲示板に質問しておけば他のユーザーが助けてくれることもあります。

何度か利用していますが、レスポンスも早く丁寧な回答が得られます。ただ、掲示板には対応が遅いというコメントもあるので、担当者によって違うのでしょうね。

ユーザーフォーラムを見ていると基本的には平日対応のようです。ただ、公式サイトに対応可能な日時(営業日のみなど)の記載が一切ないのは少し不安になります。

サポートが悪いというわけではありませんが、(過剰に)期待するべきではないように思います。

  • メール
    • お問合せフォームを利用
    • 原則48時間以内の対応です。おそらく土日祝日は対応していないかも知れません。
  • ユーザーフォーラム
    • 掲示板が用意されています。

支払い方法

クレジットカードの自動決済以外は、前払い(プリペイド)方式となっています。バリュードメインのデジポも利用可能です。

支払い方法  
クレジットカード VISA / Master / JCB / AMEX CARD。Vプリカ不可。
WebMoney 10%のシステム利用料が必要です。
コンビニ決済 ローソン、ファミリーマート、サンクス、サークルK、デイリーヤマザキ、ミニストップ、セブンイレブン。決済手数料が必要です。
銀行振込 振込手数料が必要です。

解約方法

サーバーコントロールパネルの「アカウントの閉鎖」よりサーバー閉鎖を行います。有効期限が切れるとユーザーコントロールパネルの「バリューサーバーアカウントの登録・管理・購入」画面から削除が可能となります。

また、有効期限までに契約の延長(支払い)を行わなければ、有効期限の翌日に自動的に解約となります。サーバー上のすべてのファイルは1~7日程度の時間を空けて削除となります。

まとめ

公式サイトやコントロールパネルのデザインなど、初心者にも利用して欲しいという印象は感じますが、中身はコアサーバーと変わりません。コアサーバーと比較するとマニュアルがやFAQが充実していますが、他社と比較するとまだまだという感じです。

バリューサーバーはサービス開始から2年以上経ちますが、あまりユーザー数が多いとは思えません。サーバーの設置数をみると、コアサーバーの10分の1程度です。もし問題があっても、利用者のトラブルシューティングを探しにくいかも知れません。

ただし、コアサーバーでは少し問題のあるWordPressの動作は全く問題ありません。同じ仕様であっても新しいサービスなだけあり、様々な部分が改良されているように思えます。もしWordPressの利用を前提としているなら、バリューサーバーが良いでしょう。

スペックを考慮するとコストパフォーマンスは抜群に優れています。スタンダードプランなら様々な機能が無制限となり、月額わずが334円(1年契約時)です。初心者には少し難しいレンタルサーバーですが、SSHにも対応しておりサーバーやWebサイトの勉強をしながら利用するには適しています。何気に対応しているPostgreSQLも、必要とするユーザーなら嬉しい仕様でしょう。

他社のSSL証明書を受け入れているので、低コストでSSL対応サイトを運営することもできます。

バリューサーバーには10日間の無料お試し期間があります。もし他のレンタルサーバーと比較し悩んでいるのであれば、実際に利用してみてはいかがでしょうか。バリュードメインのアカウントがあれば、簡単に利用できます。

更新履歴  
2016年09月16日 PHPのバージョンを修正-
2016年06月07日 SNI SSLに対応しました。
2015年12月12日 PHPのバージョンを修正。
2015年8月27日 大幅な加筆修正。
2015年3月18日 CRONと無制限の記述を追加。

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