安定したファイル転送性能、アダルトサイト対応のFC2ホームページ

FC2ホームページはFC2が運営する無料のレンタルサーバーです。PHPやデータベースには対応していないため、HTML (とCSSやJavaScript) のみで構成されるシンプルなサイトに利用できます。無料サービスと言うことで広告が表示されますが、あまり目立たないものです。広告が非表示となる有料プランもあります。

無料とは言えPHPやデータベースに非対応なのでWordPressも使えず、あまり魅力的なサービスに思えないかもしれません。しかし、本当の特徴は無料サービスなのに アダルトサイト対応 ということでしょう。ちょっとしたアフィリエイトサイトにも利用できるため、とりあえずアダルトサイトを作ってみたい、または、運営してみたいという初心者にはアリかもしれません。

HTMLのみでサイトを構成するためサーバーのファイルを更新する頻度が高くなります。メニュー等の内部リンクを更新する必要があれば、ページを少し追加するだけでも全てのファイルを置き換える必要があります。FC2のサービスはアメリカ西海岸のデータセンターで運用されているため、FTPの転送速度にはあまり期待できません。転送速度が遅ければ作業効率が悪くなり、非常にストレスとなります。

それでは、FC2ホームページのFTP転送性能 (レスポンス性能) について評価し、他のレンタルサーバーと比較してみましょう。

FC2ホームページの詳細な仕様については、下記レビューをご覧ください。Webサイトのレスポンス性能を評価した記事もあります。

FTPの仕様

FTPアカウントはどのプランであっても1つだけです。また、FTPSのようなセキュアな転送プロトコルには対応していません。FTPでアクセス可能な領域は ドキュメントルート ( /public_html ) となります。もし、公開したくないファイルを置くなら、.htaccess によるアクセス制限が必須です。

測定方法

5分毎にアップロードとダウンロードを実行します。

  • Webページを構成するファイルのアップロードとダウンロード
    • テキストファイルや画像ファイル
    • (HTTP) レスポンス性能の評価に利用しているサイト (ページ) を構成するデータ群
  • 合計ファイルサイズは約2MB (約20ファイル)

最大3つのファイルを並列転送します。レンタルサーバーがそれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

測定期間

測定期間は 7日間 です。

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。「たまたま利用者が少なくレスポンスが良かった」「一時的なトラブルが原因でレスポンスが悪かった」という、誤った結果となることを (完全ではありませんが) 防げます。

一定期間測定することで、利用者数 (訪問者数) が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。例えば、利用者の少ない深夜と、利用者の多い日中との差が小さければ、負荷に強いサーバーということを推測できます。

測定経路

FC2ホームページはFC2の他のサービスと同様に、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスにあるデータセンターで稼働しています。

経路図は測定元からデータセンターまでのネットワークを示しており、経由するIX (インターネットエクスチェンジ) 等を含みます。測定元はK-Opticom (インターネットプロバイダ) のネットワーク内、関西圏 (赤い円) にあるサーバーです。

サーバーは 測定専用 として測定以外の処理は行っていません。

測定環境
eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  アップロード ダウンロード
有効測定 2,016回 2,015回
棄却検定除外 0.40% (8) 0.05% (1)
棄却検定閾値 14.8秒 17.0秒
エラー 0% (0) 0.05% (1)
3秒以上 99.6% (2008) 99.9% (2014)
中央値 12.3秒 10.3秒
平均値 12.3秒 10.9秒
ばらつき/標準偏差 0.52秒 1.35秒
測定結果について
有効測定はエラーを省いた回数を示します。
測定実行のタイミングによりサーバーやネットワークの状態 (混雑具合) が変動します。集計に影響を与える一時的な異常値 (外れ値) を棄却検定 Grubbs’ test (α=0.001) により省いています。
生データ (未加工データ) は最後に掲載しています。
ばらつき (標準偏差)
統計的な話ですが、転送時間の 約68%平均値 ± ばらつき に、約95%平均値 ± ばらつき×2 に収まることを示します。つまり、ばらつきが小さいほど転送性能が安定しているといえます。
エラー内容  
ダウンロード [1] response reading failed[1]

FC2ホームページの評価

残念ながら海外サーバーということもあり、転送速度はあまり良くありません。距離的な問題などネットワーク速度の遅さによる影響が大きいため、時間帯による転送性能の変化や傾向はあまり把握できません。

しかし、遅いとはいえアップロード、ダウンロードともにエラーが極めて少なく、転送時間は非常に安定しています。多くのファイルであっても、放っておけば確実に転送されるでしょう。

FC2ホームページのFTP転送性能について、「遅い割には非常に安定している」という評価となります。Webサイトのレスポンスも遅いなりに安定しているため、サーバーの処理性能は安定しており、単純にネットワークの距離的な影響がそのまま結果に表れています。

安定してはいますが、ファイルを頻繁に更新する用途には向かないでしょう。コンテンツを更新するにしても、ローカル環境でしっかりと動作確認をしてからまとめてアップロードすると効率的です。

他のレンタルサーバーとの比較

アップロード ダウンロード Grubbs'
test
平均時間 (秒) ばらつき (秒) 平均時間 (秒) ばらつき (秒)
データの無断転載はご遠慮ください。
1. シックスコア 0.75 0.05 0.48 0.10
2. エックスサーバー 0.75 0.05 0.49 0.13
3. Sova WP 0.84 0.24 0.73 0.18
4. wpXクラウド 0.86 0.06 0.59 0.19
5. ミニバード 0.90 0.42 0.69 0.30
6. Webcrow 0.95 0.24 0.71 0.26
7. wpXレンタルサーバー 0.95 0.32 0.72 0.27
8. エックスドメイン(WordPress) 0.99 0.32 0.71 0.28
9. ファイアバード 1.04 0.49 0.72 0.30
10. X2 1.05 0.44 0.72 0.32
11. クローバー 1.10 0.48 0.86 0.38
12. Bizメール&ウェブ エコノミー 1.11 0.08 0.73 0.11
13. WPblog 1.21 0.33 0.75 0.25
14. エックスドメイン(PHP&MySQL) 1.33 0.26 1.13 0.25
15. Z.com WordPress(SFTP) 1.39 0.14 1.06 0.11
16. スタードメイン 1.44 0.67 1.19 0.29
17. ラクサバ 1.50 0.07 1.33 0.54
18. Quicca 1.53 0.09 0.89 0.09
19. ドメインキング 1.56 0.10 0.97 0.07
20. JETBOY 1.58 0.06 0.98 0.21
21. COREPRESS Cloud(SFTP) 1.61 0.07 1.72 0.12
22. FUTOKA 1.61 0.19 1.13 0.25
23. KAGOYA 1.61 0.10 1.08 0.21
24. ヘテムル 1.62 0.19 1.21 0.10
25. エクスクラウド 1.67 0.15 0.98 0.07
26. Z.com 1.73 0.11 1.06 0.09
27. バリューサーバー 1.77 0.24 1.08 0.14
28. バリューサーバー(SFTP) 1.83 0.27 1.33 0.15
29. アルファメール 1.88 0.69 1.53 0.33
30. コアサーバー 1.98 0.33 1.19 0.11
31. ロリポップ!(新サーバー) 2.11 0.35 1.44 0.40
32. お名前.com 2.14 0.69 1.25 0.16
33. Zenlogic 2.26 0.63 1.33 0.15
34. スマイルサーバ 2.38 0.30 2.46 0.29
35. ロリポップ!(旧サーバー) 2.48 0.55 1.92 0.52
36. WADAX 2.62 1.02 1.84 0.63
37. XREA 2.92 1.12 2.99 1.41
38. さくらインターネット 2.97 1.19 1.39 1.76
39. MixHost(SFTP) 3.00 0.24 1.93 0.13
40. CPI 3.09 0.16 1.36 0.12
41. MixHost 3.41 0.09 1.86 0.08
42. iCLUSTA+ 5.53 3.45 5.86 4.10
43. ちゅらうみレンタルサーバー 6.75 0.73 8.72 0.98
44. FC2レンタルサーバー(海外) 11.60 0.48 6.79 0.28
45. フレンドサーバー(海外) 12.10 0.50 7.47 0.19
46. FC2ホームページ(海外) 12.30 0.52 10.90 1.35
47. FC2 Lite(海外) 16.60 0.56 10.10 0.86
48. JETBOY(旧サービス)(海外) 20.90 0.78 11.40 0.40
49. Hostinger(海外) 33.40 7.13 20.50 1.83

当サイトで測定した各レンタルサーバーのFTP転送性能です。詳細は各リンク先をご覧ください。

FC2ホームページは海外サーバーということもあり、国内のサービスと比較すれば下位の結果となります。アップロードについては、姉妹サービスであるFC2レンタルサーバーと同程度です。やはり同じデータセンターにあるため、似たような結果となるのでしょう。

これらの比較結果で分かりますが、サーバー上のファイルを頻繁に更新する用途には向きません。もし、デザインを含めたコンテンツの更新が頻繁に予定されるであれば、国内のレンタルサーバーを選択するべきでしょう。国内のでデータセンターであればほとんどの場合、海外のサーバーにレスポンスが劣ることはありません。

アダルトサイトの運営が目的であれば、KAGOYA、FUTOKA、iCLUSTA+などが国内のサービスとして選択肢となります。使い勝手や料金のバランスを考えれば、KAGOYAがおすすめです。

関連リンク
【レビュー】KAGOYA
【レビュー】FUTOKA
【レビュー】iCLUTSTA+

測定結果 (未加工データ)

  アップロード ダウンロード
エラー 0% (0) 0.05% (1)
3秒以上 100% (2016) 100% (2015)
中央値 12.3秒 10.3秒
平均値 12.3秒 10.9秒
ばらつき/標準偏差 0.77秒 1.39秒

測定結果について!
レンタルサーバーは、一つのサービス (プラン) に対して多くのサーバーが運用されています。これらの測定結果は、その中の一つに過ぎません。契約時期により割り当てられるサーバーのスペックは異なる可能性があります。また、同じサーバーを利用する他のユーザーの負荷も影響します。

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