WPblogのFTP転送性能を評価して、他のレンタルサーバーと比較する

他のレンタルサーバーと比較してWPblogは (サーバー) アカウントの作成と同時にWordPressの設定も完了します。単純にテーマを変更したり、プラグインを利用するだけならFTPの利用頻度は非常に低いでしょう。コンテンツの投稿もダッシュボード (管理画面) 経由なので、おそらくユーザーによっては一度もFTPを利用しない可能性もあります。

それでも、オリジナルのテーマを作成することは可能であり、頻繁にファイルをアップロードまたはダウンロードしたり、サーバーにあるファイルを編集するなら、レスポンスの悪いレンタルサーバーを選ぶと非常にストレスとなり、作業効率も悪くなります。

それでは、WPblogのFTP転送性能 (レスポンス) について評価し、他のレンタルサーバーと比較してみましょう。

FTP仕様

プラン 無料 プレミアム
FTP
FTPS
アカウント数 1/WrodPress 1/WrodPress

FTPだけでなく、セキュアな FTPS にも対応しています。アカウント数はWordPress (ドメイン) 1つに対して1つとなります。

アクセス可能な領域は /wp-conent 配下となります。それより上位のディレクトリへはアクセスできないため、.htaccessやソースの編集などは行えません。

注意
.htaccessを勝手に書き換えるプラグインを利用して致命的な不具合が生じると、ユーザーでは対処不能となる可能性があります。
  • ディレクトリ構造
    • /home/ネットオウルID/アプリケーションID.wpblog.jp/public_html/wp-content/
    • WordPress毎に割り当てられます。
  • アクセス制限
    • セキュリティのため、国外ネットワークからの接続が遮断されます。

測定方法

  • Webページを構成するファイルのアップロードとダウンロード
    • テキストファイルや画像ファイル
    • (HTTP) レスポンス性能の評価に利用しているサイト (ページ) を構成するデータ群
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB (約20ファイル)

最大3つのファイルを並列転送します。レンタルサーバーがそれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

5分毎にアップロードとダウンロードを実行します。

測定期間

測定期間は7日間です。

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。「たまたま利用者が少なくレスポンスが良かった」「一時的なトラブルが原因でレスポンスが悪かった」という、誤った結果を出すことを (完全ではありませんが) 省けます。

一定期間測定することで、利用者数 (訪問者数) が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。例えば、利用者の少ない深夜と、利用者の多い日中との差が小さければ、負荷に強いサーバーということが推測できます。

測定経路

家庭用回線からの測定となります。サーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

家庭用回線の測定環境
eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  アップロード ダウンロード
有効測定数 (回) 2,009 2,010
Grubbs’ testの除外割合 (回) 0.65% (13) 0.30% (6)
Grubbs’ testの閾値 2.72秒 1.93秒
エラーの割合 (回) 0.35% (7) 0.30% (6)
3秒以上の割合 (回) 0.50% (10) 0% (0)
中央値 (秒) 1.10秒 0.69秒
平均値 (秒) 1.21秒 0.75秒
ばらつき/標準偏差 (秒) 0.33秒 0.25秒
測定結果について
有効測定数はエラーを省いた回数を示します。
測定実行のタイミングによりサーバーやネットワークの状態 (混雑具合) が変動するため、集計に影響を与える一時的な異常値 (外れ値) を棄却検定Grubbs’ test (α=0.001) により省いています。生データ (未加工データ) は最後に掲載しています。
エラー内容  
アップロード [7] Bad PASV/EPSV response: 425 [7/7]
ダウンロード [6] Bad PASV/EPSV response: 425 [6/6]

WPblogの評価

エラーが少し気になりますが、他のレンタルサーバーと比較して特に多いわけでもありません。

転送性能は非常に優秀です。他のレンタルサーバーと比較しても上位の性能があり、何をするにもストレスとなることはないでしょう。

また、棄却検定による除外数も少なく、ばらつきも小さいことから常に安定した転送性能を維持していることが分かります。若干ですが、利用者の多くなるであろう夜間帯の速度低下が見られますが、それでも十二分な性能を維持しています。

WPblogのユーザーはあまりFTPを利用しないかもしれませんが、いざ必要になった時でも安心の性能です。

他のレンタルサーバーとの比較

アップロード ダウンロード Grubbs'
test
平均時間 (秒) ばらつき (秒) 平均時間 (秒) ばらつき (秒)
データの無断転載はご遠慮ください。
1. シックスコア 0.75 0.05 0.48 0.10
2. エックスサーバー 0.75 0.05 0.49 0.13
3. Sova WP 0.84 0.24 0.73 0.18
4. wpXクラウド 0.86 0.06 0.59 0.19
5. ミニバード 0.90 0.42 0.69 0.30
6. Webcrow 0.95 0.24 0.71 0.26
7. wpXレンタルサーバー 0.95 0.32 0.72 0.27
8. エックスドメイン(WordPress) 0.99 0.32 0.71 0.28
9. ファイアバード 1.04 0.49 0.72 0.30
10. X2 1.05 0.44 0.72 0.32
11. クローバー 1.10 0.48 0.86 0.38
12. Bizメール&ウェブ エコノミー 1.11 0.08 0.73 0.11
13. WPblog 1.21 0.33 0.75 0.25
14. エックスドメイン(PHP&MySQL) 1.33 0.26 1.13 0.25
15. Z.com WordPress(SFTP) 1.39 0.14 1.06 0.11
16. スタードメイン 1.44 0.67 1.19 0.29
17. ラクサバ 1.50 0.07 1.33 0.54
18. Quicca 1.53 0.09 0.89 0.09
19. ドメインキング 1.56 0.10 0.97 0.07
20. JETBOY 1.58 0.06 0.98 0.21
21. COREPRESS Cloud(SFTP) 1.61 0.07 1.72 0.12
22. FUTOKA 1.61 0.19 1.13 0.25
23. KAGOYA 1.61 0.10 1.08 0.21
24. ヘテムル 1.62 0.19 1.21 0.10
25. エクスクラウド 1.67 0.15 0.98 0.07
26. Z.com 1.73 0.11 1.06 0.09
27. バリューサーバー 1.77 0.24 1.08 0.14
28. バリューサーバー(SFTP) 1.83 0.27 1.33 0.15
29. アルファメール 1.88 0.69 1.53 0.33
30. コアサーバー 1.98 0.33 1.19 0.11
31. ロリポップ!(新サーバー) 2.11 0.35 1.44 0.40
32. お名前.com 2.14 0.69 1.25 0.16
33. Zenlogic 2.26 0.63 1.33 0.15
34. スマイルサーバ 2.38 0.30 2.46 0.29
35. ロリポップ!(旧サーバー) 2.48 0.55 1.92 0.52
36. WADAX 2.62 1.02 1.84 0.63
37. XREA 2.92 1.12 2.99 1.41
38. さくらインターネット 2.97 1.19 1.39 1.76
39. MixHost(SFTP) 3.00 0.24 1.93 0.13
40. CPI 3.09 0.16 1.36 0.12
41. MixHost 3.41 0.09 1.86 0.08
42. iCLUSTA+ 5.53 3.45 5.86 4.10
43. ちゅらうみレンタルサーバー 6.75 0.73 8.72 0.98
44. FC2レンタルサーバー(海外) 11.60 0.48 6.79 0.28
45. フレンドサーバー(海外) 12.10 0.50 7.47 0.19
46. FC2ホームページ(海外) 12.30 0.52 10.90 1.35
47. FC2 Lite(海外) 16.60 0.56 10.10 0.86
48. JETBOY(旧サービス)(海外) 20.90 0.78 11.40 0.40
49. Hostinger(海外) 33.40 7.13 20.50 1.83

WPblogはネットオウル (Netowl) のサービスであり、ファイアバードやミニバードと同じデータセンターにあります。さくらインターネットの大阪データセンターであり、エックスサーバーも同じデータセンターで稼働しています。測定地 (関西圏) からのネットワーク距離が、他データセンターと比較して有利ということもありますが、それを考慮してもデータセンター自体の品質 (性能) が優秀であることが分かります。

測定結果 (未加工データ)

  アップロード ダウンロード
3秒以上の割合 (回) 0.50% (10) 0% (0)
中央値 (秒) 1.10秒 0.69秒
平均値 (秒) 1.22秒 0.76秒
ばらつき/標準偏差 (秒) 0.36秒 0.26秒

測定結果について!
レンタルサーバーは、一つのサービス (プラン) に対して多くのサーバーが運用されています。これらの測定結果は、その中の一つに過ぎません。契約時期により割り当てられるサーバーのスペックは異なる可能性があります。また、同じサーバーを利用する他のユーザーの負荷も影響します。

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