無料レンタルサーバー XREAの契約からWordPressのインストールまで

XREA (エクスリア) はGMOデジロックが運営する無料レンタルサーバーです。他の無料サービスと同様に広告が表示されますが、有料版 (プラス) なら広告が非表示となります。

XREAを利用するには、同社が運営するバリュードメインのアカウントが必要です。また、バリュードメインのアカウントがあれば、XREAだけでなくバリューサーバー (VALUESERVER) やコアサーバー (CORESERVER) 等の関連サービスをまとめて利用できます。

ここでは、バリュードメインのアカウント取得から、XREAへWordPresをインストールするまで、以下の順序で説明します。

  • バリュードメインの新規アカウント取得
  • XREAの契約
  • WordPressのインストール

バリュードメインの新規アカウント取得

  • XREAの公式サイトへアクセスします。
    • バリュードメインの公式サイトでも構いません。
  • メニューの 登録・お申込み をクリックします。
  • バリュードメインへのユーザー登録をお願いいたします。 をクリックします。
  • バリュードメインへ移動します。

契約者情報の入力

下記情報を入力します。

  • ユーザー名とパスワード:バリュードメインのアカウントに利用されます。
  • メールアドレス:様々な情報の通知に利用されるので正確に入力しましょう。
  • 名前 (漢字 & アルファベット)
  • 個人 or 会社・組織
  • 郵便番号、都道府県、市区、町村、番地、電話番号

会員規約を確認し、規約に同意する のチェックボックスを選択します。ユーザー登録する をクリックすると確認画面が表示され、登録完了メールが届きます。

これでバリュードメインのアカウントが作成されました。

XREAを契約する

  • バリュードメインのコントロールパネルにログインします。

  • メニューにある サーバーXREA を選択します。
  • XREA (無料) アカウントを取得する をクリックします。

  • アカウント名を入力して、サーバーを選択します。
    • 初期ドメイン となります。独自ドメインがなくても、アカウント名.s番号.xrea.com でサーバーにアクセスできます。
  • 各サーバーの仕様は サーバー仕様一覧はこちらをご覧ください から確認できます。
    • https://www.value-domain.com/svip.php?action=all
    • どのサーバーがあたり (ヘビーユーザーが少ない) かは確認しようがないため、適当に選びましょう。
  • 登録 をクリックします。

  • サーバーの仕様を確認できます。

しばらくすると、バリューサーバーのアカウントに設定したメールアドレスに、XREAの設定情報が記載されたメールが届きます。

これでXREAの契約手続きが終了しました。

WordPressのインストール

それでは、WordPressをインストールしてみましょう。

コアサーバーでも同様の症状が発生しますが、自動インストール機能を利用すると、WordPressの自動更新でエラーが発生する場合があります。XREAのインストール機能は、単純にWordPressのファイル群を配備してくれるだけです。データベースは手動で作成する必要があり、インストール後のトラブルを考慮すると、敢えてこの機能を利用する必要はありません。

ここでは、手動でインストールする方法を紹介します。XREAだけでなく、コアサーバーやバリューサーバーも同様の手順でインストールできます。

独自ドメインの設定

独自ドメイン (例:example.com) を利用する場合は、予めドメインの設定が必要です。下記を参考に設定を済ませておきましょう。コアサーバーやバリューサーバーも同様です。

XREAで他社管理の独自ドメインを利用する方法

データベースの作成

  • XREAのコントロールパネルにログインします。
    • バリューサーバーの公式サイトからは、バリューサーバーのアカウントを利用します。
    • XREAの公式サイトからは、XREAのアカウントを利用します。
  • メニューにある データベース をクリックします。
  • データベース名とユーザー名は アカウント名 が利用されます。変更できません。
  • パスワードを入力します。
  • 文字コードは UNICODE を選択します。
  • メモは任意の文字列を入力できます。
    • 複数のデータベースがあれば用途のメモに使えますが、XREAは1個のみなので意味がありませんね。
  • 作成 をクリックします。

これでデータベースの準備が終わりました。下記の情報はWordPressのインストール時に必要となります。

  • データベース名 (この例では、example = アカウント名)
  • ユーザー名 (この例では、example = アカウント名)
  • パスワード

WordPressファイルの配備

公式サイトからWordPress (Zipファイル) をダウンロードします。

  • WordPress.org
    • https://ja.wordpress.org/

ファイルを展開 (解凍) して、FTPクライアントでアップロードします。

転送前に、ディレクトリとドメインの関係を簡単に説明しましょう。

図のようにXREAではドメイン毎に公開ディレクトリ (ドキュメントルート) が生成されます。もし、example.com でWordPressを利用するなら、/public_html/example.com にアップロードする必要があります。

インストールディレクトリは慎重に設定してください。後からでも修正できますが、データベースの操作が必要であったり、初心者でなくとも面倒です。

この説明では公開ディレクトリ (/public_html/example.com) ではなく、WordPress用のディレクトリ (/public_html/example.com/wp) にインストールします。Zipファイルを展開すると wordpress という名称のフォルダが生成されるため、wp に変更して、/public_html/example.com/ にアップロードします。

インストールディレクトリについては、下記も参考にしてください。

WordPressはどこのディレクトリにインストールするとよいのか?

WordPressのファイル数は多いため、アップロードに時間がかかります。以下のスクリプトを実行すると、最新版のWordPressがサーバー上でダウンロードされ解凍 (展開) されます。

<?php

$zip =  __DIR__ .'/wordpress.zip';

$f = fopen($zip,'w');

$ch = curl_init();

curl_setopt($ch, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER,false);
curl_setopt($ch, CURLOPT_URL, "https://ja.wordpress.org/latest-ja.zip");
curl_setopt($ch, CURLOPT_FILE, $f);

curl_exec($ch);

curl_close($ch);

fclose($f);

// 解凍
exec("unzip {$zip} 2>&1",$output);

インストール作業

  • Webブラウザで http://example.com/wp/ にアクセスします。無料プランであれば、広告が表示されます。
    • もし インストールフォルダ = /public_html/example.com とした場合、 http://example.com/ にアクセスします。
  • この画面が表示されたら、さあ、始めましょう! をクリックします。

  • データベース情報を入力します。
    • データベース名、ユーザー名、パスワード。 (データベース名とユーザー名は同じです)
    • データベースのホスト名は初期設定の localhost となります。
  • テーブル接頭辞 は特別な理由がなければ初期設定の wp_ のままで構いません。
    • テーブル接頭辞については下記を参考にしてください。
  • 送信 をクリックします。

WordPressインストール時に設定するデータベースのテーブル接頭辞とは?

  • この画面が表示されれば、データベースと正しく接続されたことになります。
  • インストール実行 をクリックします。

WordPressのサイト情報と管理者アカウントを登録します。

サイトのタイトル
Webサイトのタイトルとして表示されます。
ユーザー名・パスワード
管理者アカウントとなります。
ダッシュボード(管理ツール)へのログインに必要な情報なので、忘れないようにメモしておきましょう。
メールアドレス
管理者のメールアドレスです。例えば、自動更新の通知、ブログにコメントがあった時の通知にも利用されます。
検索エンジンでの表示
チェックすると検索エンジンのクローリング対象 となります。テストサイトであったり公開したくない場合はチェックします。ただし、チェックしても完全に検索結果から除外されるわけではありません。

全ての項目は、インストール後にダッシュボードで変更可能です。

間違いがなければ WordPressをインストール をクリックします。

  • インストールが完了しました。
  • ログイン をクリックすると、ダッシュボードのログイン画面へ移動します。
  • 先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力してログインします。

この記事では /public_html/example.com/wp にインストールしているため、WordPressを開くためには http://example.com/wp/ にアクセスする必要があります。http://example.com/ でアクセス可能とするためには、下記の記事を参考にWordPressの設定を変更してください。

WordPressはどこのディレクトリにインストールするとよいのか?

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