国別トップレベルドメインを薦めない理由

国別トップレベルドメイン (ccTLD / country code TLD) とは、日本なら jp 、アメリカなら us など、各国に割り当てられたドメインです。運用は各国の管理団体にまかされています。例えば、jp ドメインは、JPRS (日本レジストリサービス) が運用管理しています。

.com.net などの誰でも登録できる一般トップレベルドメイン (gTLD / generic TLD) と異なり、ccTLDには登録条件があります。例えば、(汎用) jp ドメインには以下のルールが適用されます。

  • 日本国内に住所をもつ個人・団体・組織であれば誰でもいくつでも登録できます。

ゆるいルールですが、海外の利用者が登録できないことは分かります。

属性型jp
co.jp / or.jp / ne.jp / ac.jp などの属性型jpには厳しい基準があります。

us ドメインの場合、「アメリカ人・アメリカ永住権保持者もしくはアメリカ在住の人」などの条件があります。

最近のことですが、バリュードメインでこのようなお知らせがありました、

下記に該当する ccTLD「.be」ドメインにおいて、WHOIS代理公開、代理名義にした場合、「.be」レジストリから停止措置をとられる可能性があるため、お客様名義へのご変更をお願いいたします。

対象

「.be」ドメインで、WHOISが代理公開、代理名義になっているドメイン

内容

「.be」ドメインで、WHOISが代理公開、代理名義になっているドメインに関しまして、「.be」レジストリから、停止措置を取られるケースを確認しております。

6月3日以降で、変更が一部完了していないお客様、また、情報が不完全なお客様は、早急にご確認・ご変更をお願いいたします。

「be」ドメインはベルギーに割り当てられたccTLDです。つまり、ccTLDは汎用的なドメイン (gTLD) と異なり、いつ運用ルールが変わってもおかしくないということです。

突然「明日からWhois情報代理公開禁止です。本人の情報を開示してください」と言われても困りますよね。レジストラに登録してある、あなたの情報 (氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど) が世界中に公開されることになります。

gTLD (一部除く) は基本的に誰でも利用できる、制限のないドメインであり、世界中で登録されています。ルールが突然変わるようなことはまずおきません。

本来 ccTLD は、その国に関係のあるサイト等で利用されるべきです。ベルギーの「be」ドメインでベルギーとは無関係な日本語のサイトが開いても違和感しかありません。

利用者の多い gTLD では、希望するドメイン名に空きがないかもしれません。しかし、更新料金は安定しており、信頼性もあります。もし、予算に余裕があれば「新 一般ドメイン」と呼ばれる New gTLD を検討しても良いと思いますが、個人で利用するには維持費が高いものが多いようです。


当サイトではドメインの選び方などをまとめています。