全てが無制限でSLA対応の安定稼働サーバー!KDDI CPIのレビュー

CPIはKDDIグループの運営するレンタルサーバーです。2015年9月に大幅な仕様変更が実施されたため、それに伴いレビューを大幅に修正しました。CPIらしい基本的な仕様は変更されていませんが、不要な機能が省かれるなど最適化された印象があります。

CPIのプランは ACE01 の1種類となります。共用レンタルサーバーとしては高価格帯のサービスですが、その分仕様や機能は充実しています。公式サイトを見るとやや法人向け重視なサービスに思えますが、個人でも問題なく契約することができます。

過去のレビューは こちら にあります。

公式サイトから見る特徴

  • 何もかもが無制限
    • データベース(MySQL)、マルチドメイン、メールアカウント、データ転送量、なんとディスク容量までも無制限です。メールマガジン、メーリングリスト、Cronも無制限です。
    • 無制限ですが共用サーバーである以上、非常識なリソースの使い方は禁止されます。
  • SLA(品質保証制度)対応
    • サーバー稼働率が100%未満になると、障害時間に応じて利用料金が返金されます。
  • WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)
    • 不正な攻撃からサイトを守るWAFを標準装備です。
  • テストサーバー(SmartRelese)
    • サイト更新に役立つテストサイト、万一に備えるバックアップ機能を標準搭載しています。簡単な操作でテストサイトを公開サイトへ反映させることができます。
  • 独立メールサーバー
    • ウェブサーバーとメールサーバーがそれぞれ独立しています。ウェブサーバーが高負荷となっても、メールの運用に影響はありません。

CPIはSLA100%対応

iDC(データセンター)は東京都内23区内にあり、共用レンタルサーバーでは珍しい、稼働率100%のSLA(品質保証制度)に対応しています。これがCPIの最も大きな特徴であり、信頼性の証でもあります。

レンタルサーバーにおけるSLAは、一般的にサーバーの高稼働率を保証するものです。障害により稼働を維持できなかった場合、障害時間に応じた利用料金の返金が行われます。収益目的のサイト運営であれば、サーバー障害による損失を避けたいので、SLA対応は検討材料となります。保証内容は以下の通りです。

保証項目 wwwサービスとメールサービスが完全に利用不能の場合
保証値 サーバー稼働率100%
返金額 (1)99.99%~100%未満 5%
(2)99.90%~99.99%未満 10%
(3)97.99%~99.90%未満 25%
(4)90.00%~97.99%未満 50%
(5)90.0%未満 100%
注意 「アクセス過多によるエラー」や「ユーザーが原因のトラブル」は含まれません。

CPIのSLAは月単位の計算となり、例えば(2)の条件であれば、1ヶ月(30日)の間に約4分から43分の障害があると利用料金の10%が返金されます。この障害時間はその月に発生した障害時間の合算です。小さな障害であっても合算が超えれば、保証対象となります。

CPIの返金額は他のサービスよりかなり高額であり、それだけ安定稼働に絶対的な自信があるということになります。

テストサイト

CPIの特徴ですが、テストサイトという仕様が存在します。一つのドメインに「公開サイト」「テストサイト」という異なる領域が割り当てられます。

コントロールパネルも分かれており、FTPアカウントやCronの設定は別々となります。詳細は後述する「SmartRelease」で確認してください。

各プランの比較

プランはACE01の1つのみです。

最低契約期間は3ヶ月となっています。長期契約ほど月額料金が割安となり、12ヶ月契約なら初期費用が無料となり非常にお得です。初期費用の高額さを考慮すれば、12ヶ月契約以外の選択肢はありません。

利用料金      
契約期間 12ヶ月 6ヶ月 3ヶ月
初期費用 0円 20,000円 20,000円
月額費用 3,800円 4,100円 4,400円

10日間のお試し期間もあります。

データセンター

お客様のサーバーを収容するデータセンターは、レンタルサーバー・サービスの品質に大きく寄与します。 CPI で利用しているデータセンターは、電力の安定供給、空調・冷却、運用管理における品質向上を追及し、Uptime Institute の Tier レベルでレベル 3(想定される稼働信頼性が 99.98% 以上)に相当します。

CPIは、サントリー、サイバーエージェント、徳間書店などの企業、さらに官公庁や教育機関でも採用されています。

公式サイトを確認すると「都心23区内に設置」となっています。実際に経路探索(traceroute)で確認してみると、KDDI大手町データセンターにあることが推測できます。

コントロールパネル

CPIのサービスで最も残念な点ですが、コントロールパネルがあまり整理されていません。

メインは契約情報を管理する「マイページ」とサーバーを管理する「ユーザーポータル」です。ユーザーポータルはさらに「ウェブコントロールパネル」「SmartRelease」「メールコントロールパネル」に分かれます。ウェブとメールを分けるのは、少し冗長すぎるような気もします。

ドメインの管理は「マイページ」で行います。そして、ドメインごとに「ユーザーポータル」が割り当てられます。

レスポンスは向上しており、以前ほどストレスを感じることは少なくなりました。しかし、操作のタイミングによっては待たされることもあり、いつでも快適とは言えません。

非常に気になる点は、タイムアウトの時間が短いことです。どのレンタルサーバーでも、一定時間放置すると自動的にログアウトとなりますが、CPIはその設定時間がかなり短いように思えます。

マイページ
マイページは契約関係なので詳細な紹介はありません。以下の機能を備えています。
新規お申し込み / 新規お見積もり / ご契約一覧 / ご契約者情報 / ご請求先情報変更 / 請求一覧 / マイページのおまとめ / パスワード変更 / お問い合わせ / 障害・メンテナンス情報 / サイトマップ / ご利用ガイド

転送量制限

データ転送量に制限はありません。マルチドメインやデータベースも無制限なので、複数のサイト運営におすすめできます。

無制限とは言え、サーバーの稼働に影響が出る程のアクセスが発生すると制限対象となります。これは他のレンタルサーバーでも同様です。

ただし、公式サイトを確認すると転送量による負荷は気にする必要はないようです。

転送量の負荷より、

  • サーバーのCPU負荷
  • プログラム稼働によるメモリへの負荷
  • アクセス集中による接続数過多
  • データベースへの大量のデータの問い合わせ

などで、稼働しているプログラムが停止されるケースが増えているようです。

SSL

独自SSL(専用SSL)に対応しているため、ウェブサイトのSSL対応(HTTPS)も容易です。SSLサーバー証明書はオプション設定となっており、以下のブランドに対応しています。

個人で利用できる証明書は「CPI SSL」と「ジオトラスト クイックSSL プレミアム」となります。

証明書 対象 初年度/更新
CPI SSL 個人/個人事業主/法人 37,000円/同額
シマンテック セキュア・サーバID 法人 70,800円/106,000円
シマンテック セキュア・サーバID EV 法人 187,000円/同額
セコム パスポート for Web SR3.0 個人事業主/法人 80,000円/同額
ジオトラスト クイックSSL プレミアム 個人/個人事業主/法人 56,300円/同額

他社で取得したSSL証明書を持ち込むことはできません。「Let’s Encrypt」にも非対応です。

仕様
日本語ドメインにSSL証明書を設定することはできません。
グローバルIPアドレスのオプションがないため「SNI SSL」となります。
共用SSL(共有SSL)
非対応です。

ドメイン

マルチドメイン(サブドメインを含む)を無制限に設定可能です。

他のレンタルサーバーのように 初期ドメインはありません。申し込むためにはCPIで独自ドメインを一緒に契約するか、他のドメイン業者(レジストラ)で取得しておく必要があります。

CPIの特徴ですが、契約時に登録するドメインを 主契約ドメイン と呼びます。他社と異なり、 主契約ドメイン と契約後に追加したドメイン(マルチドメイン)とで機能差があります。

  主契約ドメイン マルチドメイン
SLA 標準 ×
24時間365日TEL&メールサポート オプション ×
サーバー移転代行サービス 標準 ×
マルウェア診断 オプション ×
Google Apps for Work オプション ×
外部バックアップサービス オプション ×
Active! mail 標準 ×
iQube+ 標準 ×

最も気になるのはSLA対応が主契約ドメインのみであることです。しかし、主契約ドメインとマルチドメインのサーバーは同じです。マルチドメインに障害が発生すれば、主契約ドメインも同様の障害が発生していることになります。そのため、この仕様を気にする必要はありません。

CPIでも独自ドメインを取り扱っていますが、格安レジストラと比較してかなり高額です。他社のドメインを設定できるため、ムームードメイン等で取得・管理するとランニングコスト的に優れます。

ドメイン 維持費
com / net / org / info / biz 3,000円
属性jp / 汎用jp / 都道府県jp 5,000円
日本語ドメイン
対応しています。Punycodeへの変換が必要です。
DNS設定
標準では非対応です。CPIでドメインを契約するか、有料オプションのDNSサーバーを契約する必要があります。A / MX / CNAME / NS / TXT / PTRに対応しています。

データベース

MySQLのみ「無制限」対応です。PostgreSQLは「1つのみ」です。

かなりシンプルな仕様となっており、データベースユーザーは契約時に発行される1つのみです。MySQLとPostgreSQL共通のユーザーとなり、これで全てのデータベースにアクセスします。外部からのアクセスが遮断されているので、この仕様でもセキュリティ的には問題が少ないのかもしれません。

データベースの追加は簡単です。文字コード(UTF-8 / EUC-JP)を選択して、データベース名を入力するだけです。データベース名は「ユーザーID_任意の文字列」となります。ユーザーIDは契約時に発行されたものです。

仕様  
MySQL 5.6.30 (ENGINES: PERFORMANCE_SCHEMA / CSV / MyISAM / BLACKHOLE / MRG_MYISAM / MEMORY / ARCHIVE / InnoDB(標準))。5.5.42 (ENGINES: MRG_MYISAM / InnoDB(標準) / PERFORMANCE_SCHEMA / MyISAM / CSV / MEMORY )
phpMyAdmin 4.6.2(5.6対応)/4.4.0(5.5対応)
PostgreSQL 9.3.6
phpPgAdmin 5.2
SQLite 3.8.8。PHPならPDO関数、SQLite3関数に対応しています。
外部接続
外部からの接続には非対応です。SSHに対応していますが、トンネリング(ポートフォワーディング)による接続も非対応です。

FTP

通常のFTPに加えセキュアなFTPSとSFTPに対応しており、安全なデータ転送が可能です。

FTPアカウントを 無制限 に発行することができます。アカウント名は任意の文字列を指定できます。他社の様に、ユーザーIDなどが接頭辞として付与されることもありません。

公開サイトとテストサイトの共通アカウントは存在しません。そのため、一つのアカウントで両方のデータを横断的に操作することはできません。

アカウント毎にアクセス可能なディレクトリ(ログインディレクトリ)を指定できます。指定ディレクトリより上位のディレクトリへはアクセスできないため、第三者へのアカウント発行にも便利な仕様です。

メモ
WebDAV、SCPには非対応です。
IPアドレスによる接続制限に対応しています。

ファイルマネージャ

Secure File Manager(セキュアファイルマネージャ)と呼ばれる、ウェブアプリケーションが用意されています。日本語ファイル非対応、文字コードがUTFに対応していない等、仕様的に古いため非常用と割り切った方が良いでしょう。

機能
ファイルとディレクトリの作成、アップロード、ダウンロード、テキスト編集、名称変更、パーミッション変更、削除

ディレクトリ構成

ディレクトリ構成は非常にシンプルです。ドメインごとにディレクトリが割り当てられ「/html」が公開ディレクトリ(ドキュメントルート)となります。ホームディレクトリ(/usr/home/ユーザーID)にも編集権があるため、非公開としたいファイルを保存するためのディレクトリ(privateなど)を作成できます。

テストサイト用のディレクトリ構成もまったく同じです。

ドメインごとに同じ構成のディレクトリが用意され、コントロールパネルも個別に用意されます。FTPアカウントも別々となるため、ひとつのアカウントで全てのデータを横断的に操作することはできません。

メール機能

メールアドレスは無制限対応となっていますが、公式サイトを確認すると「Active! mail アカウント上限に準拠」となっています。

メールアドレスの作成数は Active! mail アカウント上限に準拠いたします。

「Active! Mail 追加ライセンス」をお申し込みいただいた場合、Active! Mail ライセンス数の上限以上のメールアカウントは作成できませんのでご注意ください。

つまり、Active! mailが必要なら50個(標準)が上限となり、Active! mailが不要なら無制限となります。Active! mailは主契約ドメインのみ対応なので、マルチドメインはこの条件に関係なく無制限となります。Active! mailのアカウント数は有料オプションで追加することもできます。

メール専用の管理画面があるため、第三者にアカウントを発行した場合、パスワード変更や転送設定などの管理を個人に任せることができます。

プロトコル  
SMTP SSL/TLS / SMTP AUTH / サブミッションポート
IMAP SSL/TLS
POP SSL/TLS
非対応 POP before SMTP / APOP / 各STARTTLS

標準的なプロトコルに対応してるので、どのような環境でも困ることはないでしょう。IMAPに対応しているので、複数のデバイスでのメール管理が容易となります。

転送機能、自動応答機能にも対応します。転送機能については振り分けが可能となっており、「Subject(件名)」や「From(差出人)」に含まれる文字列をトリガーにできます。

メール機能  
アンチウィルス シスコシステムズ社のアイアンポートが採用されています。
スパムメール対策 シスコシステムズ社のスパムメールチェックシステムが採用されています。タイトルに「SPAM」、ヘッダに特定の文字列を追加します。
転送 複数の転送先を設定できます。条件による振り分け転送も可能です。
自動応答 予め登録していたメッセージを送信者に自動返信します。
POP受信設定 IMAPしか利用しないのであれば、POPを停止することができます。
非対応 キャッチオール
メール制限
送受信数に関する制限はありません。送信量の制限はありませんが、受信量の上限は「100MB/通」となっています。

ウェブメーラー

3種類のウェブメーラーが標準装備です。

  • Active! mail6 / スマートフォン対応
  • Roundcube / スマートフォン非対応
  • シンプルタイプ(CPIオリジナル)

Active! mailは高機能ウェブメーラーであり、大学や法人向けサービスでよく採用されています。Roundcubeなどの標準的なウェブメーラーと比較して、スマートフォン対応など使い勝手に優れます。ただし、Active! mailは主契約ドメインのみ対応しており、追加ドメイン(マルチドメイン)では利用できません。

Active! mailは標準で50アカウントまで対応です。それ以上は有料オプションとなりますが、個人利用なら50アカウントでも十分でしょう。

Roundcubeは多くのレンタルサーバーで採用されている標準的なメーラーです。

CPIオリジナルのシンプルタイプは仕様が古いためか、文字化けするなどあまりメンテナンスされていないようです。Roundcubeで事足りるため、利用することはないでしょう。

メーリングリスト

  主契約ドメイン マルチドメイン
メーリングリスト数 無制限 無制限
登録ユーザー数/一つのメーリングリスト 1,000 1,000

国産メーリングリストの「fml」が採用されています。空メールによる登録機能やコマンドメール機能等があります。

例えば、メーリングリストに登録メンバー以外が投稿すると、「案内メール」を自動返信することもできます。メール本文または件名に「subscribe」と入力して空メールを送れば自動登録させることができます。もちろん、各種案内文を編集することもできます。

コマンドメールという機能があり、本文に「help」と入力して送信すると、メッセージテンプレート「help」のメッセージを自動返信します。他にも多くのコマンドがあり、コマンドメールによる自動退会にも対応しています。

メールマガジン

  主契約ドメイン マルチドメイン
メールマガジン数 無制限 無制限
登録ユーザー数/一つのメールマガジン 1,000 1,000

非常にシンプルなメールマガジン機能となっています。メールマガジンを作成するときに決めることは、「タイトル」「管理者アドレス」「配信用アドレス」「登録用アドレス」「退会用アドレス」の5つだけです。

登録用アドレスに空メールを送ると自動登録され、退会用アドレスに送ると退会処理が行われます。手動で購読者を追加することも可能です。もちろん、登録・退会時の自動返信メッセージを編集することができます。

QRコード
登録用アドレスと退会用アドレスのQRコードを生成することができます。

PHPの仕様、他の言語について

デフォルトはPHP5.5となっています。複数のバージョンが用意されており、.htaccessを編集することで切り替え可能です。他社のようなドメインごとではなく、ディレクトリごとにバージョンを設定することもできます。CPIのPHPはCGIで動作していますが、FasctCGI非対応となっています。

コントロールパネルでphp.iniの設定を確認できますが、ファイルの編集はできません。必要に応じて「php.ini」や「.user.ini」をユーザー自身で設置します。

Loaded extensions  
5.5/5.6 Core / date / ereg / libxml / openssl / pcre / sqlite3 / zlib / bcmath / bz2 / calendar / ctype / curl / dom / hash / fileinfo / filter / ftp / gd / gettext / SPL / iconv / session / json / mbstring / mcrypt / standard / mysql / mysqli / mysqlnd / PDO / pdo_mysql / pdo_pgsql / pdo_sqlite / pgsql / Phar / posix / pspell / Reflection / imap / SimpleXML / soap / exif / tokenizer / xml / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / zip / cgi-fcgi / imagick / mhash
7.0 Core / date / libxml / openssl / pcre / sqlite3 / zlib / bcmath / bz2 / calendar / ctype / curl / dom / hash / fileinfo / filter / ftp / gd / gettext / SPL / iconv / session / json / mbstring / mcrypt / standard / mysqli / mysqlnd / PDO / pdo_mysql / pdo_pgsql / pdo_sqlite / pgsql / Phar / posix / pspell / Reflection / imap / SimpleXML / soap / exif / tokenizer / xml / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / zip / cgi-fcgi / imagick
言語  
PHP 5.5.27 / 5.6.11 / 5.6.19 / 5.6.30 / 7.0.15 / 7.1.1
Perl 5.16.3
Ruby 2.0.0
Python 2.7.9
SSI

SSH

CPIはSSH(シェルログイン)に対応しています。

仕様変更により「鍵認証方式」となりました。以前のようなアクセス制限がないため、ネットワーク環境(自宅や会社)が変化しても再設定なしで接続できます。

コントロールパネルで鍵ペアの作成や作成済みの公開鍵を登録することができます。

メモ
公開サイトとテストサイトで接続先(ポート番号)が異なります。
SCPやポートフォワーディングによるデータベース接続には非対応です。

Cron

Cronの設定数に制限はありません。もちろん常識の範囲内の負荷に収める必要はあります。最短実行間隔は 1分 となっています。設定したスケジュールは削除のみ可能となっており、一時停止や再編集はできません。

他のレンタルサーバーの場合、ユーザー自身でコマンドやパスを入力する必要がありますが、CPIではプルダウンリストから実行ファイルを選択するようになっています。

実行結果のメール通知機能は備わっていません。必要ならユーザー自身でメール送信処理を含める必要があります。

メモ
テストサイトと公開サイトの設定は別々となります。

ログとアクセス解析

コントロールパネルで公開サイトのアクセスログとエラーログの生データを表示(取得)することができます。アクセスログについては、「当月分」と「当日分」、エラーログについては「当日分」の最新200行までとなっています。主契約ドメインについてはFTPアクセスのログも保存されます。

コントロールパネル経由では件数に制限がありますが、全てのログはlogディレクトリに保存されており、FTPで取得することができます。また、テストサイトのログもテスト環境のlogディレクトリに保存されています。

ログファイルの保存期間は最大3ヶ月となっています。

メモ
2016年6月30日より、過去3日分のデイリーログが追加されました。日別に「ファイル名_日付」というログファイルが出力されます。
ログファイル名
ftp_log / ftp_log.YYYYMM / ftp_log.YYYYMMDD / httpd-access_log / httpd-access_log.YYYYMM / httpd-access_log.YYYYMMDD / httpd-error_log / httpd-error_log.YYYYMM / httpd-error_log.YYYYMMDD / ssl-access_log / ssl-access_log.YYYYMM / ssl-access_log.YYYYMMDD / waf_detect.log / waf_detect.log.YYYYMM

Awstats

アクセス解析「AWStats」が標準装備です。初期設定で有効となっているため、翌日(24時間後)には解析結果を確認できます。多くのレンタルサーバーで採用されていますが、Google Analyticsを利用する方が多いので、あまり出番はないかもしれません。

解析項目
Monthly history / Days of month / 曜日 / 時間帯別のアクセス状況 / Countries / 全リスト / ホスト名 / 全リスト / 最後の訪問 / 名前解決できないIPアドレス / ロボット/スパイダーの訪問者 / 全リスト / 最後の訪問 / 滞在時間 / ファイルの種類 / アクセス / 全リスト / 最初に閲覧 / 最後に閲覧 / OS / バージョン / 不明 / ブラウザ / バージョン / 不明 / 接続元 / 参照検索エンジン / 参照サイト / 検索 / 検索文 / 検索語 / Miscellaneous / HTTPエラーコード / 見つからなかったページ

SmartRelease

CPIの最も特徴的な機能は SmartRelease (スマートリリース)です。

ウェブサイト制作者であれば、一度は経験しているであろうテスト環境と公開環境(本番環境)の同期問題を解決する機能です。例えば、テストサイトを公開サイトに反映させる際、ファイル転送が面倒であったり、パスの修正が発生したり、PHPのバージョンが違ったり、ライブラリがなかったり、・・・と、慣れるまでは割とトラブルが発生します。

スマートリリースでは、テスト環境をワンクリックで公開環境に反映させることができます。両方の環境が同じサーバーにあるため、動作環境の違いによる不具合はまず起こりません。

コントロールパネルが「公開サイト用設定」と「テストサイト用設定」に分かれているのは、スマートリリースのためです。

アクセス制限
テストサイトのアクセス制限が可能です。IPアドレス制限とBasic認証が可能です。この制限はテストサイトのみ機能し、公開サイトに影響を与えることはありません。複数のIPアドレスを登録することができます。
ファイルのフィルタリング
公開環境に転送するファイルやディレクトリを選択することができます。

SmartReleaseの詳細は下記を参考にして下さい。

SmartReleaseのバックアップ機能

スマートリリースには標準装備とは思えない高機能なバックアップ機能が備わっています。

ウェブ領域(/usr/home/ユーザーID 以下)は30世代まで、データベースは10世代まで保存されます。もちろんバックアップデータからのリストアも可能です。バックアップデータのダウンロードや手動バックアップにも対応しています。

「テストサイト」「公開サイト」の両方がバックアップ対象となります。契約時から自動バックアップが機能しており、毎日深夜にバックアップが実行されます。手動バックアップを実行しなければ、30日分のウェブ領域、10日分のデータベースが世代管理されることになります。他にもスマートリリース実行時(リリースと同期)にも自動的にバックアップが実行されるため、うっかりミスがあってもリストアで対応できます。

他にも「外部バックアップサービス」がオプションで用意されていますが、標準機能で十分かも知れませんね。

  • 外部バックアップサービス
    • 3日に1回、サーバー内のデータのコピーが自動的に保存され、最大9日前までのデータを復旧できます。ウェブ領域、ベータベース領域が保存されます。
    • 別サーバー に保存されるため安心です。バックアップサーバーのFTPアカウントが発行され、自由にデータを取得することができます。
    • 初期費用5,000円、月額費用はデータ量に応じて変動します。20GB/2,000円~2TB/100,000円。
    • 主契約ドメインのみ対象です。

セキュリティ対策

WAF

ウェブサイト(ウェブアプリケーション)の脆弱性に対する攻撃を防ぐセキュリティサービスである WAF (ウェブアプリケーションファイアウォール)に標準対応しています。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング等の攻撃を防ぎます。

JP-Secure社(ジェイピー・セキュア)の SiteGuard Lite が採用されています。主契約ドメインだけでなく、マルチドメインについても対応しています。

有効無効の切り替えのみであり、他の設定はありません。WAFによりアクセスを遮断された際のログは、検出ログとしてコントロールパネルで確認できます。

マルウェア診断

ガンブラーなどのマルウェアや、不正な改ざんによってサイト内にスクリプトを埋め込むクロスドメインスクリプトの有無を診断します。異常が検知されると管理者にメール通知されます。

診断結果はレポート(期間指定可能)として確認でき、解析履歴やホワイトリストの設定などにも対応します。

オプション料金    
初期費用   3,000円
月額費用 100ページ 3,000円
  300ページ 7,000円
  1,000ページ 14,000円
メモ
主契約ドメインのみ対応です。
診断は1日に1回となっています。実施時間帯の指定はできません。

グローバルIPアドレスとプレビュー用アドレス

CPIでは主契約ドメインにグローバルIPアドレスが割り当てられます。

IPアドレスでウェブサイトにアクセスすることができるので、CPIに引っ越す時に旧サーバーでサイトを稼働させつつ、CPIでテストを行うことができます。環境が整ったらDNSの設定を変更するだけなので、スムーズな引っ越しが可能です。

マルチドメインにグローバルIPアドレスは提供されませんが、「○○○.preview.jp」というプレビュー用のサブドメインが割り当てられます。

iQube+(アイキューブプラス)

iQubeはサイボウズのようなグループウェアであり、株式会社ガイアックスのサービスです。

主契約ドメインに限定されますが、30ユーザーIDそして3GBまで無料で利用できます。しかし「3ヶ月間ログインがないIDは無効」など、無料版の場合あくまでもお試し的な仕様となっています。本格的に利用するのであれば、有料オプションの契約が必要でしょう。

機能
社内報 / スケジュール管理 / (施設予約) / 新着情報 / 掲示板 / アドレス帳 / ワークフロー / 電話メモ / タイムカード / 共有フォルダ / 携帯電話対応 / ブックマーク / 報告書 / wiki / グループシステム / 個別機能のON/OFF / 情報アクセス制限 / 日記 / アンケート / 全社ニュース配信

その他の機能

機能  
グローバルIPアドレス 主契約ドメインのみグローバルIPが付与されます。
カスタムエラーページ 404、403、401,500、エラーページのカスタマイズに対応しています。
アクセス制御 Basic認証の設定を簡単に行えます。
Git 2.3.4。
ドメインエイリアス 異なるドメインで同じコンテンツ(サイト)を表示させる機能です。

高機能フォーム作成ウィザード

「高機能フォーム作成ウィザード」はお問い合わせやアンケートのフォームを簡単に生成するための機能です。他にも「各種申し込み」や「商品の注文」など、多目的なフォームをウィザード形式で誰でも簡単に作成できます。

データをCSVファイルに出力させたり、メールで管理者に通知することも可能です。集計結果をひとつのファイルにまとめることも、日付ごとに分けることもできます。

デザインは15種類用意されていますが、生成後にCSSでカスタマイズすることもできます。

機能や設定
フォームのタイトル / インストール先ディレクトリ / 入力項目数 / 入力チェック / デザイン / 確認画面の表示 / 管理者に送信されるメールの設定 / 送信エラー画面 / 作成されるHTMLファイル名 / 入力項目名 / 入力項目フォーム形式 / ナンバリング設定 / 集計データファイルの出力形式 / 集計データファイルの保存方法 / 送受信受付回数制限 / 送信完了画面の文章 / フォームの投稿者への自動送信メール / 集計データファイルの出力先ディレクトリ

ソフトウェアとハードウェア

OS
FreeBSD 10.1
簡単インストール対応
Movable Type 6 / WordPress / EC-CUBE / a-blog cms / concrete5 / Drupal / baserCMS
コマンド
対応: sendmail / nkf / gzip gunzip / zip unzip / uuencode uudecode / convert (ImageMagick) / gs / curl / traceroute / ping / wget / sh / bash / iconv / vi / vim
非対応: gcc / lynx / elvis / tracepath / Netpbm
インストール状況を確認しただけであり、動作を保証するのもではありません。

サポート

初心者向けのサポートが充実しています。また、技術的な質問には対応できないというサービスもありますが、CPIでは問題なく対応します。

  • はじめて電話サポート
    • 「FTP」「メール」「コントロールパネル」「サーバー移転」「緊急時の障害対応」が対象です。
    • フリーダイヤル(PHSとIP電話は利用できません)。受付時間:平日10:00〜18:00
  • まかせてメールサポート
    • 専門知識の必要な技術的な質問に、専門のサポートエンジニアが対応します。
    • 営業時間内(平日10:00~18:00)であれば、原則当日中の回答が期待できます。
  • サーバー移転代行サービス(主契約ドメインのみ)
    • サーバー移転作業の一部を CPI に無料でお任せできるサービスです。
  • 24時間365日 TEL & メールサポート(主契約ドメインのみ)
    • 月額900円の24時間365日(土日祝日対応)の有料サポートです。

支払い方法

支払い方法 備考
銀行振込 三菱東京UFJ銀行。振込手数料が必要
クレジットカード VISA / MasterCard / JCB / American Express (全て日本国内のカード会社にて発行されたものに限ります)
Pay-easy 対応しています。

解約方法

CPIは「20日間返金保証」に対応しています。契約開始日から20日以内であればレンタルサーバー料金が全額返金されます。ただし、この条件が適用されるのは「初回」契約時のみです。

解約手続きはマイページを利用します。他にも解約申請書の送付(FAXまたは郵送)による手続きにも対応しています。

解約日を指定することができますが、有効期間が残っていても返金対応はありません。特別な解約理由がない限り、有効期限までサーバーを利用することになるでしょう。

まとめ

スペックを考えれば決して高い月額料金ではありません。ただし、 初期費用(20,000円) はレンタルサーバーの中でもかなり高額です。年間契約(12ヶ月契約)であれば 初期費用無料 となり、月額料金も大幅な割引きとなります。CPIを利用するなら年間契約しか選択肢はありません。

多くのウェブサイトを運営する際、中途半端なサービスを複数契約するなら、CPIひとつにまとめた方が手間もかからず結果的にお得でしょう。ディスク容量、データベース、マルチドメイン、データ転送量が無制限対応なので、複数のサイト運営でも一つの契約で事足ります。

基本的なスペックが高いこともありますが、SmartRelease、SLA100%対応の信頼性、バックアップ対応など、安定性を必要とするウェブサイト運営にも適しています。

コントロールパネルのレスポンスが緩慢なのは気になりますが、ウェブサイトのレスポンス速度は標準的であり、極度にレスポンス性能を重視する用途でなければ必要十分です。


更新履歴  
2017年03月29日 PHPのバージョンが更新されました。
2016年11月24日 CMSインストーラーに「baserCMS」が追加されました。
2016年08月20日 レビューを刷新しました。

関連記事

スペック

1件のプランがあります
プラン シェアードエース
お試し期間10日間
初期費用20,000円
月額費用
(標準)
4,400円
年間費用
(標準)
72,800円
年間費用は初期費用を含みます。
基本機能シェアードエース
ディスク容量無制限
転送量制限無制限
cron無制限
ファイルマネージャ
アクセス解析
アクセスログ
エラーログ
.htaccess
mod_rewrite
バックアップ
プラン変更
マルチドメイン無制限
サブドメイン無制限
サービスドメイン
日本語ドメイン
MySQL無制限
PostgreSQL1個
SQLite
PHP
Perl
Python
Ruby
SSH
FTP
FTPアカウント無制限
FTPS
SFTP
WebDAV
共用SSL
独自SSL
メール機能シェアードエース
メールアカウント無制限
メーリングリスト無制限
メールマガジン無制限
Webメーラー
転送
自動返信
フィルタ