コアサーバーのレンタルサーバーのレスポンス性能と安定性を評価する - CORESERVER -

この記事の内容は古いため現状と異なる可能性があります。新しい測定記事も参考にしてください。

CORESERVER(コアサーバー)のレンタルサーバーの性能評価を掲載します。測定対象は CORE-A プランです。

測定方法

測定方法については、下記のページを参考にしてください。

レンタルサーバー性能の測定方法を変更しました

測定期間

  • 7日間

測定ポイント

サーバー(データセンター)の所在地については、下記のページを参考にしてください。

家庭用回線とデータセンターからの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCでYouTubeを見たりファイルをダウンロードしたりと普通の使い方をしており、実環境と似た結果が得られると思います。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

10秒以上の結果は、ばらつきを大きくするのでグラフ化のデータから省いています。10秒以上のデータについては、測定結果の表を確認してください。

  • 測定回数: 実行総数
  • 測定失敗: ダウンロードが失敗した割合
  • 3秒以上: ダウンロードに要した時間が3秒を超えた割合
  • 10秒以上: ダウンロードに要した時間が10秒を超えた割合
  • 平均時間: ダウンロードに要した時間の平均値
  • ばらつき: 母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)

eo光(家庭用回線)からコアサーバー

  動的サイト 静的サイト
測定回数 4,128 4,128
測定失敗 0.12%(5) 0%(0)
3秒以上 0.65%(27) 0.46%(19)
10秒以上 0%(0) 0.12%(5)
平均時間(秒) 1.62 1.45
ばらつき(秒) 0.39 0.45

コアサーバーの評価

快適なWebサイトの条件として3秒以内のレスポンスが1つの基準となります。平均時間は3秒以内に収まってはいますが、決して早いとはいえません。

調査では、3秒を過ぎると57%のユーザーがしびれを切らし、訪問を諦めることがわかった。どんなに美しいサイトを作ったところで、3秒以内に表示されなければユーザーの目に触れるチャンスすらないということになる。

3秒が許容範囲 - Webサイトのパフォーマンスが重要な理由 | マイナビニュース

低価格帯レンタルサーバー代表のロリポップ!より少し早い程度の結果です。ただし、ロリポップ!と比較するとばらつきが少なくいつでもレスポンスが安定しているという印象です。

動的サイトの測定時に5回のエラーが発生しています。これについては後半で説明しますが、特に多すぎる回数ではありません。

  • Internal Server Error 500: 4
  • 不明: 1

夜間帯に遅くなることもなく、WordPress(PHP&MySQL)であっても大きくレスポンスが低下することがありません。

CORE-MINIやCORE-Aプランの月額料金であれば、十二分な性能といえます。それ以上のプランとなると他のレンタルサーバーも検討した方がよいでしょう。上位プランほど許容負荷率が優遇されますが、高負荷のWebサイト(スクリプトやデータベースを多用するアクセスの多いサイト)を運営しなければプラン間の差はないように思えます。

他のレンタルサーバーとの比較

公式サイト   WordPress Static
環境 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

0.210.210.0100.210.210.010

PHP5/CGI

0.240.220.0500.430.540.20

PHP7/CGI

0.240.210.0700.240.210.060

0.250.230.060.020.260.230.080.42

Xキャッシュ

0.290.250.0900.280.250.070

0.370.350.0800.360.350.050

0.380.370.0500.570.660.190

PHP7/FastCGI

0.40.40.1200.230.220.030

WordPressサーバー

0.420.350.200.40.350.150

0.430.470.2100.430.220.310

PHP7/FastCGI

0.450.450.1500.290.260.090

PHP7

0.460.450.030.050.350.310.10.02

キャッシュ無効

0.470.520.1500.430.540.210

PHP5/FastCGI

0.470.470.1200.230.220.030

0.540.70.2500.360.330.090.02

PHP5/FastCGI

0.550.540.1700.330.290.110

0.620.620.030.10.410.340.140.17

PHP7

0.620.590.3200.380.310.20

PHP7/Module

0.620.590.1100.40.390.040

キャッシュ無効

0.620.610.1200.380.370.050

PHPサーバー

0.620.70.2600.340.290.10

PHP5

0.630.620.0300.320.310.030

PHP7

0.630.590.3300.370.310.180

0.640.610.100.480.450.090

PHP7/CGI

0.660.620.1200.390.380.050

0.6600.2200.6600.230

0.670.650.070.150.520.470.140.15

キャッシュ

0.680.680.0600.690.690.060

PHP7/CGI

0.70.680.0900.510.490.070

PHP5

0.710.690.3300.370.30.180

0.710.730.300.350.310.110

0.720.710.0500.240.240.010

0.750.630.3100.560.470.290

PHP5

0.750.70.3700.370.310.160

モジュール

0.80.750.160.150.370.360.060.1

0.830.790.3900.340.280.150

PHP7

0.840.80.2600.740.690.160

PHP7

0.840.840.1400.670.670.060

PHP7

0.850.840.0600.670.660.050

PHP7

0.880.840.160.750.610.570.10

0.910.860.1600.510.490.070

0.920.880.200.640.610.240

0.930.920.0500.650.650.040

PHP5

0.930.920.1600.670.670.060

0.950.950.1200.520.50.080

CGI

0.950.90.1600.390.370.070

PHP5/FastCGI

0.970.960.40.150.420.410.070.07

PHP5

10.980.3100.770.80.140

PHP5/CGI

1.040.80.7700.530.490.110

1.051.010.1200.810.740.190

PHP5

1.11.050.1600.60.560.10

1.141.140.0400.270.260.020

ライトプラン

1.441.221.300.510.370.670

1.961.920.630.021.631.560.590.02

2.091.71.070.931.241.170.420.6

2.2300.650.111.9100.60.07

PHP5/FastCGI

2.722.550.670.072.412.170.660.07

PHP5/FastCGI

2.92.780.510.352.522.370.430.15

PHP7/FastCGI

2.922.80.530.272.572.460.360.22

PHP7

3.181.572.340.350.710.710.180.22

PHP5

3.31.532.470.50.720.720.180.45

3.363.090.630.022.892.720.350

3.7800.50.073.7700.510.1

4.564.530.3104.244.220.340

5.75.720.830.025.135.140.810.02

8.056.723.081.687.826.43.231.41

00000.340.290.150

00006.136.270.450

参考値:エックスサーバーからコアサーバー

  動的サイト 静的サイト
測定回数 4,128 4,128
測定失敗 0.19%(8) 0%(0)
3秒以上 1.21%(50) 0.48%(20)
10秒以上 0.02%(1) 0.10%(4)
平均時間(秒) 0.81 0.54
ばらつき(秒) 0.49 0.33

測定結果の妥当性

レンタルサーバー間の測定で何を見るかというと、 時間帯の負荷状況静的サイトと動的サイトの差 です。基幹網(バックボーン)の接続となるためレスポンスを家庭用回線と比較しても意味がありません。また、家庭用回線による 測定結果の妥当性の確認 に利用できます。例えば、エラーや大きな遅延が同じタイミングで発生していれば、コアサーバーの問題であることが分かります。

期間網での測定なので家庭用回線よりレスポンスが早いことが分かります。また、動的サイト測定の後半を除きグラフは同じような傾向にあるので測定結果に問題はなさそうです。

エックスサーバーからの測定ではエラーが8回発生しています。エラーの内訳は以下の様になっています。

  • タイムアウト: 1
  • Internal Server Error 500: 2
  • 不明: 5

このエラーは測定時期後半に集中しています。とはいえ、障害情報が出ていないのでサーバー自体に問題があるわけではなさそうです。ただ、家庭用回線からの測定でも同じ時期に同様のエラーが発生しているので、サーバーに負荷がかかっていたことには間違いなさそうです。


測定結果について

測定結果は測定時期やネットワーク環境、レンタルサーバーの状態により大きく変動します。特に共用レンタルサーバーは1つのサーバーを複数のユーザーでシェアします。ユーザーが多ければ使えるリソース(CPUやメモリ、ネットワーク)は少なくなりパフォーマンスに影響します。ユーザーが少なくても少数のパワーユーザーがいれば、大きな負荷となりレスポンスが低下します。この測定結果はあくまでも1つの例として参考にしてください。


  • 更新履歴
    • 2015年5月1日 - リンクを修正

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