全てが高水準!絶対に後悔しないエックスサーバー【旧レビュー】

2016年8月に基盤システムが刷新されました。新仕様に対応したレビューがあります。

エックスサーバー(XSERVER)は、エックスサーバー社(同名)が運営する共用レンタルサーバーサービスです。2003年7月にサービスが開始されている歴史のあるホスティングサービスです。wpXなどの優れた姉妹サービスを含めて新しいサービスや技術を積極的に取り入れており、コストパフォーマンスの高さなど、他社と比較して頭一つ抜き出ています。

人気のあるレンタルサーバーなので、「利用者が増える → 設備投資 → 性能向上 → 利用者が増える → 」と、理想的な運営状態なのかもしれませんね。まぁ、人気があるのは 安定していて使い勝手がよい という単純かつ明快な理由もあります。

他にもWordPressがCMSのデファクトスタンダードになると、その関連機能が強化されています。例えば、ダッシュボードやXML-RPC APIのアクセス制限など、安定運用のための機能がいち早く投入されました。他のレンタルサーバーであれば、簡単インストール機能を用意するだけですが、エックスサーバーは運用面でも積極的にサポートする姿勢が見えます。

公式サイトから見る特徴

  • 高速サーバー
    • 最新16コアCPU & 大容量96GBメモリ
    • 232Gbpsの大容量バックボーン
    • FastCGIなどの各種高速化機能
  • 多機能性
    • マルチドメイン無制限
    • メール・FTPアカウント無制限
    • PHPなどの各種言語対応
    • 人気プログラムの簡単インストール機能
  • 高い安定性
    • 稼働率99.99%以上
    • 過去一定期間分のデータ自動バックアップ
    • 24時間365日の安心サポート
    • 充実したセキュリティ

各プランの比較

プラン毎の違いは非常にシンプルです。

プラン X10 X20 X30
初期費用 3,000円 3,000円 3,000円
標準月額 1,200円 2,400円 4,800円
ディスク容量 200GB 300GB 400GB
MySQL 50個 70個 100個
転送量制限 70GB/日 90GB/日 100GB/日
独自ドメイン無料 ×

明確な違いはこれだけです。ウェブサイトの運営数や規模を基準に選択することになります。運営サイト数が少ないのであればX10プランで十分です。

プラン変更は 手数料無料 でコントロールパネルから簡単に手続き可能です。とりあえずX10にしておき、不足を感じれば上位プランへ移行するのも賢い選択です。

プラン X10 X20 X30
3ヶ月契約 1,200円/月 2,400円/月 4,800円/月
6ヶ月契約 1,100円/月 2,200円/月 4,400円/月
12ヶ月契約 1,000円/月 2,000円/月 4,000円/月
24ヶ月契約 950円/月 1,900円/月 3,800円/月
36ヶ月契約 900円/月 1,800円/月 3,600円/月

最低契約期間は 3ヶ月 となっており、最長36ヶ月まで対応しています。長期契約ほど割引率が優遇される料金体系となっており、最大25%OFFです。

契約すると必ず 10日間のお試し期間 が適用されます。この期間内に利用料金を支払うと本契約となります。

X20とX30は独自ドメインを1つ無料で契約できます。「.com」「.net」「.org」「.biz」「.info」の中から自由に選択することができます。更新費用も無料なので、エックスサーバーを利用し続ける限り維持費はかかりません。X10でも不定期に行われるキャンペーンで無料になることがあります。

データセンター

エックスサーバー社のサービスはさくらインターネットの大阪データセンターで運用されています。

コントロールパネル

エックスサーバーのコントロールパネルは2種類あります。契約情報を管理する「インフォパネル」、サーバーを管理する「サーバーパネル」です。インフォパネルとサーバーパネルのログインアカウントは異なりますが、インフォパネルにログインしていれば、サーバーパネルにもシームレスにログイン可能です。

レスポンスや使い勝手に優れるコントロールパネルです。何をするにもサクサク操作できます。詳細なマニュアルが用意されているため操作に困ることはないでしょう。さらに利用者が多いこともあり、検索することでほとんどの情報を見つけられるでしょう。

転送量制限

プラン X10 X20 X30
転送量制限 70GB/日 90GB/日 100GB/日

他社と同様にデータ転送容量に制限がありますが、非常に余裕があります。

簡単に計算してみましょう。世界中のウェブサイトを調査している「HTTP Archive」によると、ウェブページの平均サイズは2.5MBとなっています。

これを基に算出するとX10プランであっても1日に約28,000回のアクセスが可能となります。28,000PV/日のサイト構築は、そう簡単ではありません。普通のサイトであればX10で十分です。

しかし、この転送量の上限は「1契約」に対するものです。エックスサーバーは、マルチドメイン 無制限 対応なので、複数サイトの運営も容易です。例えば10個のサイトを運営すると、1サイトあたりの上限は1/10の2,800PV/日となります。月換算なら1サイトあたり約8.4万PV/月まで対応できます。

エックスサーバーの仕様は目安であり、この値を超えてもサーバーの稼働に影響が出るほどの負荷がなければ許容されます。さらに、ブラウザのキャッシュ機能を考慮すればこの計算以上のアクセスに耐えます。転送量に制限はありますが、常識の範囲内(料金に見合った規模のサイト運営)であれば問題となりません。

SSLの仕様

エックスサーバーは独自SSL(専用SSL)と共有SSL(共用SSL)に対応しています。

独自SSL証明書はオプション対応です。「ラピッドSSL」「クイックSSLプレミアム」「クイック認証SSL」から選択できます。ただし、他社で取得したSSL証明書は利用できません。エックスサーバーが指定するブランド(認証局)の証明書のみ対応です。

他社の証明書を利用できなくとも SNI SSL 対応かつ格安SSLサーバー証明書を取り扱っているため、年間1,000円程度でウェブサイトのSSL化(HTTPS対応)が可能です。

SNI SSLについては以下の記事を参考にしてください。

共用SSL(共有SSL)
共用SSLはドメイン毎に設定することができます。「example.com」であれば、https://example-com.ssl-xserver.jp/ となります。
SSLサーバー証明書にジオトラスト社のRapidSSLが採用されています。

無料SSLサービス(標準独自SSL)

2016年06月30日より「Let’s Encrypt」を採用した無料の独自SSLサービスを開始しました。Let’s Encryptは誰でも自由にSSLサーバー証明書を取得できるサービスであり、エックスサーバーではコントロールパネルから簡単に設定できるようになっています。Let’s Encryptの有効期間は90日間となっており、期限終了までに更新する必要がありますが、エックスサーバーでは「自動更新」に対応しています。一度設定してしまえば、あとはエックスサーバー側で自動更新されます。

エックスサーバーの標準独自SSLについては以下の記事も参考にしてください。

ドメイン

全プランで独自ドメインを 無制限 に設定可能です。サブドメインも無制限に設定できます。

エックスサーバーは契約時に初期ドメインが発行されます。そのため独自ドメインを持っていなくても、ウェブサイトを公開できます。例えばサーバーIDが「example」であれば「example.xsrv.jp」となります。

この初期ドメインはエックスサーバーの契約期間のみ有効です。長期にウェブサイトを運営するのであれば、独自ドメインの取得をおすすめします。それでも初期ドメインはとても便利であり、独自ドメイン(本番環境)ではできない動作テストに利用することもできます。

初期ドメインにサブドメインを設定することはできないので、独自ドメインがなければ1つのサイトしか運営できません。

エックスサーバーで独自ドメインを契約することもできますが、ドメイン専門事業者(レジストラやリセラー)と比較してやや高価です。他社で管理するドメインを問題なく利用できるので、ムームードメインやスタードメインなどで取得するとよいでしょう。

ドメイン 取得・更新・移管
com / net / org / biz / info 1,500円
jp / cc / in / mobi / bz / ws / asia 5,000円
ne.jp / gr.jp / co.jp / or.jp / tv 7,000円
DNSレコード編集
A / MX / CNAME / TXT
日本語ドメイン
日本語ドメインに対応しています。

データベース

プラン X10 X20 X30
MySQL 50個 70個 100個

最廉価プランのX10でも50個のデータベースに対応します。WordPressごとにデータベースを割り当てても50個のサイト運営が可能です。通常用途で不足することはないでしょう。

データベースの作成管理はサーバーパネルで行いますが、テーブル操作は基本的に phpMyAdmin を利用します。SSHに対応しているため、SSHポートフォワード(トンネリング)による外部からの接続にも対応しています。いつも使っているMySQLクライアント(デスクトップアプリケーション)をそのまま利用できます。

他のレンタルサーバーでは1つのMySQLユーザーで全てのデータベースにアクセスしたり、データベースごとにユーザーが自動生成されたりすることもあります。エックスサーバーでは、ユーザーを自由に設定できるため、データベースごとにユーザーを設定(複数可)することもできます。もちろん、一つのユーザーで全てのデータベースにアクセスすることもでき、他社より柔軟な構成が可能です。

データベース名は「サーバーID_任意の文字列」となります。ユーザー名も同様に「サーバーID_任意の文字列」となります。識別子としてサーバーIDが必ず付与されます。

データベース  
MySQL 5.5.45。ENGINES: MRG_MYISAM / CSV / BLACKHOLE / MyISAM / MEMORY / ARCHIVE / InnoDB (標準) / PERFORMANCE_SCHEMA
phpMyAdmin 2.11.11.3
SQLite 3.3.6。PHPの場合、PDO関数とSQLite関数に対応します。
SSHトンネリング
対応しています。

FTP

通常のFTPだけでなく、セキュアなFTPSに対応しています。全てのプランでFTPアカウントを 無制限 に発行することができます。

アカウントごとにアクセス可能なディレクトリを指定(制限)することができるので、第三者にアカウントを発行する用途にも適した仕様です。

契約者のホームディレクトリ「/home/サーバーID」を指定できるため、ひとつのFTPアカウントで、全てのドメインのデータ(ファイルやディレクトリ)を操作できます。他社にはドメインごとに専用アカウントが発行され、ドメイン間を横断的に操作できないものもあるため、エックスサーバーの仕様は複数のサイト管理に適しています。

アクセス制限
IPアドレスによるFTPのアクセス制限に対応しています。「サーバーアカウント全体」または「ドメインごと」を対象に設定できます。
その他プロトコル
設定が必要ですがSCPやSFTPにも対応しています。WebDAVは非対応です。

ファイルマネージャ

ファイルやディレクトリを操作するためファイルマネージャ(ウェブアプリ)を標準装備しています。必要最低限の機能のみとなっており、FTPクライアントが手元にないときや緊急時用となるでしょう。

機能
アップロード / ダウンロード / 新規作成 / 削除 / 名称変更 / パーミッション変更 / テキストファイルの編集 / 文字コード:Shift_JIS / EUC-JP / UTF-8

ディレクトリ構成

ドメイン毎に専用のディレクトリを割り当てるタイプとなっています。「public_html」より上位ディレクトリは非公開領域なので、公開したくないデータを隔離することができます。

1つ気になる点はサブドメイン対応のディレクトリが「public_html」の直下に生成されることです。ディレクトリを作成する際は、サブドメイン名と重複しないように気をつける必要があります。

メール機能

プラン X10 X20 X30
アカウント 無制限 無制限 無制限
メーリングリスト 20 30 40
メールマガジン 10 15 20

全プランでアカウントを 無制限 に発行することができます。プラン間の基本仕様に差はなく、メーリングリストとメールマガジンの対応数が大きな差となります。

対応プロトコル  
POP SSL/TLS, STARTTLS
SMTP SMTP-AUTH, サブミッションポート, POP before SMTP(国内のみ),SSL/TLS , STARTTLS
IMAP SSL/TLS, STARTTLS

標準的なプロトコルに対応しているので、普通の用途で困ることはないでしょう。IMAPであれば複数のデバイスでメールを簡単に管理することができます。

他にも下記の機能に対応しています。

機能  
ウィルスチェック F-Secure社のソフトウェアが採用されています。受信メールの自動チェックが行われます。
転送機能 受信メールを他のアドレスへ転送できます。その際、メールを残すか削除するかを設定できます。
自動返信 指定メールアドレスにメールが届いた際、あらかじめ用意した定型文を送信者に自動的に返信できます。
スパムフィルター設定 スパム検知プログラムの設定が行えます。有効にすると、スパムとして検知されたメールの件名に[SPAM]という文字列が付与されます。スパム判定基準を5段階で調整可能です。
ホワイトリスト
ブラックリスト
ホワイトリストに登録したアドレスはスパムとして検知されません。ブラックリストに登録したアドレスはスパムメール扱いとなります。
SMTP認証
アクセス制限
国外IPアドレスからのSMTP認証(SMTP AUTH)を制限し、メールアカウントの不正利用に対してセキュリティを向上させることができます。
振り分け転送
メールフィルタ
キーワードに一致(含む)するメールを任意のアドレスまたはゴミ箱に転送できます。「宛先、差出人、件名、本文、ヘッダー」を対象にできます。キーワードに日本語(マルチバイト)を設定することはできません。
非対応 キャッチオール
メール制限
メールの送信制限は各プラン共通となっています。1通あたり30MB、1,500通/時間または15,000通/日です。

ウェブメーラー

2016年7月にウェブメーラーが刷新されました。従来のSquirrelMailはお世辞にも使い勝手がよいとは言えず、エックスサーバーの残念な部分の一つでした。今回「Roundcube」が採用されたことで、ウェブメールの使い勝手が飛躍的に向上しました。

Roundcubeはスマートフォンなどのモバイル端末に最適化されていないため、どの端末でもパソコン用の表示となります。ロードマップでは将来的に対応予定となっているため、そのうち対応するでしょう。

メーリングリスト & メールマガジン

専用のアプリケーション(管理ツール)が用意され、レンタルサーバーのサービスとは思えないほど非常に高機能です。メーリングリストやメールマガジンを使うためにエックスサーバーを選択してもよいと言えます。

「空メール」による自動登録(参加)機能や、Webサイトに簡単に設置できる入退会フォームもあります。また、配信エラー管理機能や、過去のメールを参加者に公開する機能(メーリングリストのみ)もあります。

ここでは紹介しきれないので下記を参考にしてください。

PHPの仕様、他の言語について

エックスサーバーの特徴の一つですが、幅広いPHPのバージョンに対応しています。最新のバージョンに対応できない、過去のアプリケーションを動作させるにも最適です。ドメインごとの異なるバージョンを設定できるため、互換性重視のサイトのみ過去のバージョンで稼働させることもできます。

エックスサーバーのPHPは「CGI/FastCGI」で動作しています。PHP5.6と7については、 FastCGIOPcache が標準で有効化(無効化不可)されています。

機能拡張  
7.0 Core / date / libxml / openssl / pcre / sqlite3 / zlib / bz2 / calendar / ctype / curl / hash / fileinfo / filter / ftp / gettext / gmp / SPL / iconv / session / standard / posix / pspell / Reflection / Phar / shmop / SimpleXML / sockets / mbstring / sysvmsg / sysvsem / sysvshm / tokenizer / wddx / xml / zip / cgi-fcgi / apcu / bcmath / dba / dom / gd / imap / intl / json / ldap / exif / mcrypt / mysqli / odbc / PDO / pdo_mysql / PDO_ODBC / pdo_pgsql / pdo_sqlite / pgsql / snmp / soap / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / Zend OPcache
5.6 Core / date / ereg / libxml / openssl / pcre / sqlite3 / zlib / bz2 / calendar / ctype / curl / hash / fileinfo / filter / ftp / gettext / gmp / SPL / iconv / session / standard / posix / pspell / Reflection / Phar / shmop / SimpleXML / sockets / mbstring / sysvmsg / sysvsem / sysvshm / tokenizer / wddx / xml / zip / cgi-fcgi / apcu / bcmath / dba / dom / gd / imap / intl / json / ldap / exif / mcrypt / mysql / mysqli / odbc / PDO / pdo_mysql / PDO_ODBC / pdo_pgsql / pdo_sqlite / pgsql / snmp / soap / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / apc / Zend OPcache
5.5 Core / date / ereg / libxml / openssl / pcre / sqlite3 / zlib / bz2 / calendar / ctype / curl / hash / fileinfo / filter / ftp / gettext / gmp / SPL / iconv / pcntl / session / standard / posix / pspell / Reflection / Phar / shmop / SimpleXML / sockets / mbstring / sysvmsg / sysvsem / sysvshm / tokenizer / wddx / xml / zip / cgi-fcgi / bcmath / dba / dom / gd / imap / json / ldap / exif / mcrypt / mysql / mysqli / odbc / PDO / pdo_mysql / PDO_ODBC / pdo_pgsql / pdo_sqlite / pgsql / snmp / soap / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / Zend OPcache

PHP以外にも、PythonやRubyにも対応しています。

言語  
PHP 4.3.9 / 5.1.6 / 5.2.17 / 5.3.3 / 5.4.45 / 5.5.30 / 5.6.22 (推奨) / 7.0.7。5.4以下は非推奨となります。
Perl 5.8.8
Python 2.4.3 / 2.7.4 / 3.3.1
Ruby 1.8.5 / 1.9.3 / 2.0.0
SSI

php.ini

php.iniとは、PHPの動作や環境を設定するファイルのことです。php.iniの設定方法は2通りあり、サーバーパネルで設定する方法とユーザー自身でphp.iniを設置する方法があります。

コントロールパネルで設定可能な項目は以下の通りです。サーバーパネルでphp.iniを直接編集する場合、これらの項目に制限されません。

PHP設定項目  
エラー設定 display_startup_errors / display_errors / error_reporting
セッション設定 session.auto_start / session.use_cookies / session.use_only_cookies / session.use_trans_sid / session.name / session.cookie_lifetime / session.cookie_path / session.cookie_domain
文字コード設定 mbstring.language / mbstring.internal_encoding / mbstring.http_input / mbstring.http_output / mbstring.encoding_translation / mbstring.detect_order / mbstring.substitute_character
その他の設定 safe_mode / max_execution_time / max_input_time / memory_limit / post_max_size / upload_max_filesize / register_globals / magic_quotes_gpc / file_uploads / allow_url_fopen / allow_url_include

サーバーパネルのphp.ini設定を無効にすると、ユーザー自身でphp.iniを設置可能です。ただし、ユーザーが設置したphp.iniを機能させるにはFastCGIを無効にする必要があるため、PHP5.5以下に制限されます。もし個別の設定が必要であれば「.user.ini」を利用するとよいでしょう。

php.ini仕様  
設置場所 ホームディレクトリもしくは適用したいディレクトリ
仕様 1) ホームディレクトリに設置すると、ホームディレクトリ配下全てのディレクトリに適用されます。
2) 適用したいディレクトリに設置すると、設置したディレクトリのみ有効です。配下ディレクトリに適用されません。

SSH対応

全プランでSSH(シェルログイン)対応です。SSH接続には「公開鍵認証」のみ利用可能です。パスワード認証は利用できません。サーバーに接続するためには、公開鍵認証用のOpenSSH形式の鍵ペア(公開鍵・秘密鍵)が必要です。SSH機能は初期状態では無効となっているので、有効にする必要があります。

コントロールパネルで鍵ペアを生成することも可能です。パスワード認証と比較すると少し敷居が高くなりますが、マニュアルもあるので難しくはないでしょう。

他のレンタルサーバーのように「許可したIPアドレスのみ接続可」という制限がないため、ネットワーク環境が変わっても問題なく接続できます。

Cron

エックスサーバーのCronは初心者にとって少し難しい仕様かも知れません。他サービスのようなプルダウンメニューがなく、「crontab」の書式で設定します。例えば上図の設定であれば30分毎にコマンド欄の内容が実行されます。

最短実行間隔は 1分 となっており、設定数は(条件付き)無制限となっています。条件は「他のユーザー、またはサーバー全体に影響のある高負荷かつ長時間の処理を行わない」ということです。要するに軽い処理であれば、制限(強制停止)の対象にはなりませんが、高負荷かつ長時間の処理は制限対象となります。

登録したメールアドレス宛てに実行結果を送信することも可能です。

ログ機能

各サイト(ドメインごと)のアクセスログとエラーログをダウンロードすることができます。コントロールパネルで取得可能なログは前日分(AM3:00更新)のみです。

毎週日曜日AM5:00頃に「ドメイン名.access_log.1」として1週間分のログが「ドメイン名/log」フォルダ内へコピーされます。保存期間を設定することができ、3週間とした場合、「ドメイン名.access_log.3」までのログファイルがローテーションされ、3週間分が保存されます。最大9週分のログを保存できます。

アクセス解析

「X Analyzer」と「Awstats」を利用できます。初期状態では機能していないので、コントロールパネルでドメインごとに設定する必要があります。

Google Analyticsを利用するユーザーが多いので、レンタルサーバー標準のアクセス解析にこだわる必要はないでしょう。

X Analyzer解析項目
全体の統計 / 月別アクセス数 / 日別アクセス数 / 時間帯別アクセス数 / 曜日別アクセス数 / ページ別アクセス数 / OS別アクセス数 / ブラウザー別アクセス数 / ファイル別転送量 / 検索キーワード / リンク元統計 / IPアドレス / 滞在時間 / ロボット・スパイダー / エラーコード / ドメイン・国

バックアップ機能

標準で 自動バックアップ機能 に対応しています。しかし、あくまでも保守目的のバックアップデータをユーザーに提供するというサービスなので、データを取得するには手数料が必要です。

サーバー上のデータ(Web・メールデータ、MySQLデータベース)が対象となります。Web・メールデータは7日分、データベースについては14日分のデータが保存されます。

バックアップ状況はコントロールパネルで確認することができます。

バックアップ 対象外 となる条件
ファイル数過多などにより、バックアップの処理に大きな負荷がかかったり、処理が余りにも長時間に及んだりする場合
破損等によりバックアップ処理が行えないデータベース
保有するデータベーステーブルの数が「1,000」を超えるデータベース

バックアップデータの取得は、コントロールパネルから申し込み可能です。データ取得 1回ごと に手数料が必要です。

手数料  
サーバー領域データ 指定日のWeb・メールデータ(税込10,800円)
MySQLデータベース 指定日の特定のデータベース1つ(税込5,400円)

本機能は事業者側がトラブル時にデータを復旧するためのものです。高額な手数料を考慮すると一般ユーザー向けのサービスではありません。あくまでも 保険 と考えておきましょう。

手動バックアップ機能

自動バックアップ機能はありませんが、手動バックアップ機能 はあります。ディレクトリ(ドメイン)単位でtar.gz形式でダウンロードすることができます。また、MySQLのデータもワンクリックでダウンロード可能です。

ウェブサイトの高速化機能

ウェブサイトのレスポンスを高速化する機能があります。

機能  
mod_pagespeed Google製のApache用モジュールです。CSSやJavaScriptの最適化、画像ファイルの軽量化、HTMLの最適化等を自動的に行います。
FastCGI PHP等、通常は処理が発生する度にプロセスの起動、処理、終了という手順を踏みます。FastCGIはプロセスをしばらく常駐させることで、次回以降の処理を効率的に実行します。アクセス数の多いサイトでは「有効」にすることが強く推奨されています。
APC(5.3/5.4)
OPcache(5.5以上)
PHP標準の高速化機能です。PHPのコンパイル結果をキャッシュして再利用する仕組みです。

PHP5.6と7.0については「FastCGI」と「OPcache」が標準で有効となっており、無効にすることはできません。

ハードウェアやソフトウェア

自動インストール対応
WordPress(日本語版)/ XOOPS Cube / EC-CUBE 3 / PukiWiki
動作確認済み
concrete5 / Drupal 7 / osCommerce / Joomla 3 / MODX 日本語版 / MovableType / Zen Cart /日本語版 / ネットショップ・オーナー5 / ダヴィンチ・カート4
CPU/メモリ
Xeon E5-2630 v3( 2.40GHz ) x 2 / 96GB
OS
CentOS release 5.11 (Final)
コマンド
sendmail / nkf / gzip gunzip / zip unzip / gcc / gs /curl / lynx / ping / wget / sh (bash) / tracepath / Netpbm (pngtopnm, jpegtopnm) / iconv / vi (vim)
非対応 convert (ImageMagick) / uuencode uudecode / elvis / traceroute /
インストール状況を確認しただけであり、動作を保証するものではありません。

その他の機能

  • MIME設定
    • 拡張子によって処理内容を指定するMIMEの設定が可能です。
  • サイト転送設定(リダイレクト設定)
    • URL(ディレクトリ)ごとにリダイレクトの設定が可能です。
  • IPアドレスによるアクセス拒否
    • 登録したIPアドレスからのアクセスを拒否することができます。
  • アクセス制限
    • BASIC認証によるアクセス制限が可能です。コントロールパネルから簡単に操作することができます。ユーザー自身でhtaccess、htpasswdを設置しても機能します。
  • エラーページ設定
    • 各種エラーメッセージをカスタマイズすることができます。
    • 400、401、403,404,500,510が対応しています。400であれば、公開ディレクトリに400.htmlを設置します。
  • .htaccess編集機能
    • コントロールパネル上で.htaccessファイルを編集可能です。ドキュメントルート直下のファイルのみ対応です。

WordPress専用機能

WordPressのセキュリティに特化した機能が装備されています。

  • ダッシュボードアクセス制限
    • ダッシュボードに対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
  • XML-PRC API アクセス制限
    • ダッシュボード以外から投稿可能なアプリ等が利用する「XML-RPC WordPress API」に対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
  • ログイン試行回数制限
    • 短時間に連続してログイン処理(失敗)が行われるとアクセスを制限します。パスワード総当り(ブルートフォースアタック)による不正アクセスを防止します。
    • 24時間後に制限が解除されます。管理者が制限された場合、コントロールパネルで解除します。
  • コメント・トラックバック制限
    • 短時間に大量のコメントまたはトラックバックが実行されると、自動的に投稿を制限します。6時間後に解除されます。
    • 国外IPアドレスからのコメント・トラックバックを拒否します。

高機能メールフォーム

簡単にお問い合わせフォームを作成・設置することができます。かなり高機能なメールフォームとなっており、デザインや入力(選択)項目を自由にカスタマイズすることができます。お問い合わせ後の自動返信メールにも対応しています。

メールフォームの詳細については下記を参考にしてください。

動作確認用URL

エックスサーバーではドメイン毎(サブドメインも含む)に動作確認用URLを発行することができます。「example.com」であれば「http://example-com.check-xserver.jp/」というURLが発行されます。

このURLは他のサーバーからの引っ越しをスムーズにするために利用します。動作確認URLがあれば、DNS設定を変更せずに新しいサーバーにアクセスできます。

つまり、引っ越し時に旧サーバーでサイトを稼働させつつ、エックスサーバーでテストを行うことができます。環境が整ったらDNS設定を変更するだけなので、スムーズな引っ越しが可能です。

プラン変更

プラン変更はコントロールパネルから行えます。上位プランへの変更と下位プランへの変更とで条件が変わるので注意が必要です。 手数料は不要 です。

上位プランへの変更 契約期間の途中でも行うことが可能です。当月20日までに申請すると、翌月1日から適用されます。
下位プランへの変更 サーバーの契約更新月のみ可能です。利用期限月の20日までに申請が必要です。

サポート対応

メールと電話による対応となっています。メールについては、24時間365日受付対応となっています。さらにFacebookとTwitterに公式アカウントがあり、ソフトウェアの更新情報などをアナウンスしています。

サポート  
メール対応 お問合せフォームを利用。原則的に24時間以内の対応となっています。
電話対応 平日 10:00~18:00。大阪(06)までの通話料が必要です。

支払い方法

支払い方法  
クレジットカード VISA / Master / JCB / AmericanExpress
銀行振込 ジャパンネット銀行。振込み手数料が必要。
ペイジー 手数料不要
コンビニ決済 セブンイレブン / ローソン / デイリーヤマザキ / ミニストップ / ファミリーマート / サークルK・サンクス / セイコーマート
領収書発行 紙面での領収書の発行(クレジットカード決済は不可)。発行手数料216円(税込)。PDF形式の領収書発行には未対応。支払日より1ヶ月以内のみ。
請求書発行 PDF形式の請求書の発行に対応。コントロールパネルで発行できます。

解約方法

インフォパネルから簡単に手続可能です。有効期限前であればいつでも手続が可能ですが、途中解約による返金手続には対応していません。そのため、いつ解約手続を行っても有効期限まではサーバーを利用できます。

まとめ

全てが高水準 のレンタルサーバーです。もし同じような料金で他のレンタルサーバーと比較し悩んでいるなら、エックスサーバーをお勧めします。料金以上の満足感があり、おそらく後悔することはないでしょう。

すでにデファクトスタンダードとなったWordPressに特化したセキュリティ対策も施されており、安心してウェブサイトを運営できます。安定性能やレスポンス性能も上位サービスに劣らない性能があります。

コントロールパネルのレスポンスも良く、機能が整理されているので使い勝手に優れます。マニュアルやFAQが充実しているので初心者でも迷うことはないでしょう。想定外のトラブルが起きなければ、サポートを必要とすることもないと思います。

中級者以上にもお勧めできます。PHPバージョンの柔軟な切り換え、SSH対応、生ログのダウンロード対応、無料の独自SSL対応など、多様なサイト運営に対応できるでしょう。

不満があるとすれば「自動バックアップ機能」がないことでしょうか。それでも、しっかりとデータ管理できるユーザーなら問題とならないでしょう。

しかし、やたらとエックスサーバーを褒める記事を見かけますが、あまり勘違いしないようにしましょう。「同クラス内で比較した場合」には頭一つ抜けますが、あくまでも利用料金の範囲内でコストパフォーマンスが高いということです。上位サービスであるシックスコアに劣ることは明確であり、料金以上の品質や性能を求めないようにしましょう。


更新履歴  
2016年08月01日 レビューを改訂しました。
2016年07月20日 ウェブメーラがRoundcubeに変更されました。
2016年07月08日 Movable Type Open Source の自動インストール機能の提供が終了しました。
2016年06月30日 「Let’s Encrypt」採用の無料独自SSLに対応しました。
2016年05月02日 .htaccess編集機能が追加されました。
2016年04月13日 osCommerceの自動インストール機能の提供が終了しました。
2016年04月06日 EC-CUBE 3 の自動インストール機能の提供が開始されました。
2016年01月14日 PHPのバージョンを修正しました。
2015年12月10日 PHP7、PHP5.6が導入されました。
2015年09月23日 SSLオプション仕様変更に伴い、独自SSLの内容を修正しました。
2015年08月20日 大幅に加筆修正しました。
2015年05月26日 MySQLバックアップ機能を追加。
2015年04月10日 ディレクトリ構造、HTTP性能の比較を追加しました。
2015年03月05日 転送量の制限が大幅に緩和されました。

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