レンタルサーバーとデータセンターの関係

レンタルサーバーを調べていると「 国内のデータセンターを採用しているので安心です 」のような表現を見かけます。データセンターとはなんなのでしょうか?

デンターセンターとは簡単に言うと「サーバーを安定して運用するための設備のある建物」の総称となります。インターネット接続に特化したものをインターネットデータセンター(iDC)と呼ぶこともあります。

データセンターはとにかく安定した稼働を目的としているため、郊外にあるデータセンターは地震や水害が起こりにくい場所に建設されています。耐震性はもちろんのこと、安定した複数の高速データ回線(バックボーン)や自家発電設備やUPS(無停電電源装置)を備えた安定した電源設備、高度な空調設備、セキュリティ設備が用意されます。

データセンターの建設や維持・管理には多額の費用がかかるため、多くのレンタルサーバー事業者は自社のデータセンターを持つことはなく、他社のデータセンターを利用しています。

例えば、さくらインターネットはデータセンター事業を行っており、自社のホスティング事業に利用するだけでなく、他社の同事業者にも設備を開放しています。

データセンターを気にする必要はない

よく「 さくらインターネットのデータセンターだから安心 」といった説明を見かけますが、あまり意味はありません。レンタルサーバー事業者との契約内容によって、利用可能なハードウェアのスペックやデータ回線の帯域は調整されます。結局のところ、利用料金と快適さは比例すると言っても良いでしょう。とは言え、安定したデータ回線や電源設備、セキュリティといった基本的な設備の恩恵は受けられるでしょう。

さすがに海外のデータセンターは距離的な問題もあり、国内のデータセンターと比較するとレスポンスは良くありません。それでも、北米のユーザーを対象にしたサービスを展開するのであれば、現地(北米)のレンタルサーバーを借りるメリットはあります。

国内のユーザーを対象とするなら、国内のデータセンターを選ぶべきでしょう。