一般的にレンタルサーバーと呼ばれる共用(共有)サーバーは、その名の通り1つのサーバーを複数(多く)のユーザーが共有します。そのため、一部のユーザーのサイトに多くのアクセスがあると負荷が高くなり、同じサーバーの他のユーザーを含め全体的にレスポンスが悪くなります。つまり、他のユーザーの影響を受けやすい環境と言えます。
専用サーバーは、1つのサーバーを専有することができます。そのため、他のユーザーの影響を受けることがありません。一般的に専用サーバーといえば、ルート権限を持ち全てを契約者が管理しますが、 マネージド専用 サービスと呼ばれる、管理保守をプロバイダに任せるプランもあります。
初期費用や月額費用は共用サーバーとは比較にならないほど高価です。特別な理由がなければ個人で利用することはないでしょう。
ルート権限があり 全ての保守管理を契約者が行う必要があります。障害対応、不正アクセス対策、セキュリティアップデート、などです。
サーバーのスペックがそのままプランの種類となります。SSDやメモリの追加も可能で、複数台契約するとローカルネットワーク接続が可能なプロバイダもあります。
一般的には、提供される複数のOS(無料/有料)から必要なものを選択できます。OSの選択肢にある程度の制限がありますが、OS上で動作するアプリケーションは自由にインストールすることが可能です。
ルート権限による自由度の高さ と 専有により他ユーザーの影響を受けない ことが特徴です。
メリットはデメリットにもなり、自由度が高い分、安定した運用には高度な知識と経験が必要となります。企業で利用するならサーバー運用の経験者が必要となるでしょう。
どちらかと言えば共用サーバーに含まれるサービスです。基本的な使い勝手は共用サーバーと同じで、1つのサーバーを専有できることが大きな違いです。つまり、共用サーバーと専用サーバーのメリットを合わせたようなサービスとなります。
専用となっていますが ルート権限はありません 。OSの選択もできませんし、ルート権限が必要なアプリケーションのインストールもできません。見方によっては共用サーバーと変わりません。当然、共用サーバーと同じく保守管理はプロバイダが行うため専用サーバーほどの知識は不要です。
基本的なスペックは共用サーバーより高く、転送量やデータベース、マルチドメインなどを無制限としているプロバイダもあります。他のユーザーの影響を受けないため安定したサービスの運用が可能です。
デメリットは、専用サーバーほどの自由度がない、共用サーバーと比較して料金が高い、といったところでしょうか。共用サーバーではスペックが不足する場合や、専用サーバーでは保守管理が難しい場合の良い選択肢となります。