FTPサーバー(アプリケーション)とは?

FTP(File Transfer Protocol)というファイル転送用のプロトコル(規格)を利用してファイルの送受信を行うサーバーのことです。ファイルをサーバーに送信することをアップロード、クライアントが受信することをダウンロードと言います。

FTPクライアントと呼ばれるアプリケーションを使えば、Windowsならエクスプローラー、Macならファインダーのように、あたかもファイルがその場にあるように操作できます。

  • FTPクライアント
    • Windows - FFFTP、WinSCP、FileZilla、…
    • Mac - Cyberduck、Tramsmit、FileZilla, ForkLift、…

ひとつの物理サーバーにWebサーバーアプリケーションやMailサーバーが稼働していることも多く、FTPサーバーといってもFTP専用とは言えません。物理サーバーとFTPサーバーアプリケーションの組み合わせをFTPサーバーと言います。

FTPサーバーアプリケーションとは

実際に処理を行うのがFTPサーバーアプリケーションです。FTPd(FTP Daeomn / デーモン)と呼ばれることも多いです。常駐プロセス(バックグランドで起動し続けるアプリケーション)のことをデーモンと呼びます。例えば、WebサーバーアプリケーションはHTTPdと呼ばれます。ただし、全ての常駐プロセスがデーモンと呼ばれるわけではありません。

簡単に説明するとFTPdは常にサーバーで起動していて、OSからの要求に応じて処理を行うサービスです。常にクライアントからの接続待ち状態になっており、リクエストがあるとファイル転送を行います。

サーバーのディレクトリに含まれるファイル/ディレクトリ一覧の取得、ファイル/ディレクトリの作成・更新・削除、といった操作を可能とします。

Linux、FreeBSD、Macなどは標準でFTPサーバー機能が備わってます。例えば、Linuxではvsftpdが採用されています。

FTPdを公開しているレンタルサーバーは多くありませんが、例えばさくらインターネットがProFTPDというオープンソースソフトウェアを採用しています。他にもvsftpdやPure-FTPdが利用されています。