FTP(File Transfer Protocol)というファイル転送用のプロトコル(規格)を利用してファイルの送受信を行うサーバーのことです。ファイルをサーバーに送信することをアップロード、クライアントが受信することをダウンロードと言います。
FTPクライアントと呼ばれるアプリケーションを使えば、Windowsならエクスプローラー、Macならファインダーのように、あたかもファイルがその場にあるように操作できます。
ひとつの物理サーバーにWebサーバーアプリケーションやMailサーバーが稼働していることも多く、FTPサーバーといってもFTP専用とは言えません。物理サーバーとFTPサーバーアプリケーションの組み合わせをFTPサーバーと言います。
実際に処理を行うのがFTPサーバーアプリケーションです。FTPd(FTP Daeomn / デーモン)と呼ばれることも多いです。常駐プロセス(バックグランドで起動し続けるアプリケーション)のことをデーモンと呼びます。例えば、WebサーバーアプリケーションはHTTPdと呼ばれます。ただし、全ての常駐プロセスがデーモンと呼ばれるわけではありません。
簡単に説明するとFTPdは常にサーバーで起動していて、OSからの要求に応じて処理を行うサービスです。常にクライアントからの接続待ち状態になっており、リクエストがあるとファイル転送を行います。
サーバーのディレクトリに含まれるファイル/ディレクトリ一覧の取得、ファイル/ディレクトリの作成・更新・削除、といった操作を可能とします。
Linux、FreeBSD、Macなどは標準でFTPサーバー機能が備わってます。例えば、Linuxではvsftpdが採用されています。
FTPdを公開しているレンタルサーバーは多くありませんが、例えばさくらインターネットがProFTPDというオープンソースソフトウェアを採用しています。他にもvsftpdやPure-FTPdが利用されています。