レンタルサーバーのSSHとは?

レンタルサーバーによってはSSH(Secure Shell / セキュアセル)の利用が可能です。単純にWebサイトを運営したいユーザーには不要ですが、色々と知識が付いてくるとより便利にレンタルサーバーを利用できます。

SSHとは暗号と認証を利用してサーバー(他のコンピューター)と安全に通信するためのプロトコル(ルール)です。レンタルサーバーの公式サイトで「SSHが利用できます」という表現があれば、下の図のように手元のコンピュータからサーバーを操作することが可能となります。

パソコンの初心者にはあまりピンとこないかもしれませんが、CUI/CLI(Character User Interface / Command Line Interface)を利用してサーバーがあたかも手元にあるかの様に操作できます。上の図のように、テキスト(コマンド)を入力して操作します。

一般的なパソコンの操作はGUI(Graphical User Interface)と呼ばれ、マウスによりアイコン等をクリックして操作しますが、SSHではテキストコマンドのみで操作することになります。例えば、ファイル操作(作成、削除)、テキストファイルの編集、パーミッションの変更、などが可能です。

サーバーにあるプログラムを自由に操作できるため、きることは多岐にわたります。ただし、UNIXの知識が必要となるので、慣れないうちは慎重に操作する必要があります。うっかり重要なファイルを削除してしまうこともあります。

自由にと書きましたが、あくまでもレンタルサーバーの設定で許可されている範囲内です。目的のプログラムがインストールされていたとしても、許可されていなければ使えません。

例えばこのような使い方

例えば余所のサイトにあるファイルをサーバーにアップロードしたいと思ったらどうしますか?

SSHのないレンタルサーバーであれば、とりあえずローカルのパソコンにダウンロードして、FTPでアップロードするのが通常の手続きです。SSHが利用できれば、Wgetというファイルをダウンロードするためのプログラムが利用できるので、サーバーに直接保存することができるため効率的です。ダウンロードしたファイルがZIPファイルであればunzipというプログラムで展開することができます。

テキストファイルを編集できるので、FTPクライアントを利用せずに設定ファイル(htaccessなど)を編集することもできます。

コマンド(プログラム)の呼び出しは、PHPならexec関数やshell_exec関数などでも呼び出せますが、SSHと比較すると少し面倒です。

  • SSHクライアント
    • Windows
      • Tera Term
      • PuTTY
    • Mac
      • Terminal (OSX標準)
      • iTerm

SSHを許可しているレンタルサーバーは多くあります。個人的にはあると便利だと思いますので、検討材料の1つとしてはいかがでしょうか。