レンタルサーバーのストレージを調べてみよう

ストレージとはデータを永続的に記憶する記憶装置のことです。HDD(ハードディスクドライブ)等の磁気ディスク、DVDやBlu-ray等の光学ディスク、USBメモリなどのフラッシュメモリのことです。今では利用されなくなりましたが、FDD(フロッピーディスク)やMO(光磁気ディスク)といったものもありました。

レンタルサーバーで利用されているストレージは主に3種類です。それぞれ特徴があります。

  • HDD(ハードディスクドライブ)
    • 最も一般的なストレージです。磁性体を帯びた円盤が高速回転し、磁気ヘッドにより情報の読み書きを行います。可動部分があるため振動や衝撃に弱いという欠点があります。
    • レンタルサーバーのストレージとしては最も遅く、読み込み速度は100MB/s~150MB/s程度です。
    • 容量あたりの単価が最も安いというメリットがあります。
  • SSD(ソリッドステートドライブ)
    • 少し前まで高価でしたが、今では一般ユーザーにも広く普及しています。汎用的なものであればSATAに接続します。
    • 読み込み速度はHDDより速く、270MB/s~550MB/sとなっています。
    • Fusion-ioと同じようにSATAより転送速度の速いPCI-Expressに接続するSSD(Intel910など)を採用しているレンタルサーバーもあります。
  • Fusion-io ioDrive
    • 特殊なストレージなので、おそらく一般ユーザーが利用することはありません。SSDと同じフラッシュメモリを利用します。
    • SATAより高速なPCI-Expressに接続して利用します。カットスルーアーキテクチャと呼ばれる技術により、SSDと比較してより高速に読み書きすることができます。
    • 読み込み速度は750MB/s~1.5GB/sと最も速く、書き込みも速いことがioDriveの特徴です。
    • 「SSDの5倍から7倍の性能!」の様な謳い文句を見ますが少し大げさかもしれませんね。

性能的には、HDD < SSD < ioDriveとなります。

多くのレンタルサーバーでは未だにHDDですが、SSDの価格も落ちてきているので将来的にはSSDに置き換わるでしょう。もしSSDを採用しているなら、(今なら)それをメリットにあげるでしょう。ストレージに関する表記がなければ、HDDであることは間違いありません。