レンタルサーバーの転送量制限には色々な意味がある

レンタルサーバーを検討する際、転送量制限は気になる項目の1つです。例えばhostingstock.netで利用しているXServerの転送量制限は以下の様になっています。

X10 X20 X30
70GB/日 90GB/日 100GB/日

一口に 転送量 と言ってもレンタルサーバーによって中身は異なります。例えば、FTPやメール等、サーバーに関わる全ての転送を含むこともあります。

基本的には転送量をオーバーしても追加料金(従量課金)は発生しません。もちろん、レンタルサーバーによっては転送量や訪問者数による従量課金制となっていることもあります。

転送量の上限を超えたときの対応も変わります。多くのレンタルサーバーでは超過後に転送速度が抑制されます。厳しい対応であれば、転送量を超過すると月末までアクセスを受け付けなくなることもあります。

転送量からPV(ページビュー)を計算

HTTP Archiveによる調査では、世界中の(有名な)Webサイトの平均ページサイズは約2MBとなっています。

XServerのX10プランの転送量制限は70GB/日となっています。GiB(ギビバイト)と書いていないので、単純に70,000MBとして計算します。

$$\frac{70,000MB/day}{2MB}=35,000PV/day$$

となり、一日に 3,5000回 のアクセスに耐えることができます。つまり1ヶ月(30日)だと 1,050,000回 となります。約100万アクセスとなり、いくつかのサイトを同時に運営してもお釣りが来るほどのスペックであることが分かります。

これまで利用したレンタルサーバーの中では、転送量制限30GB/月が厳しかったように思えます。一日に換算すると1GB/日です。同じ計算をすると500PV/日となってしまい、ちょっとアクセス数の多いサイトならすぐに上限に達してしまいますね。実際に10日ほどで上限に達してアクセスできなくなりました。

あらかじめ自分のサイトのアクセス数を把握しておくと、レンタルサーバー選びで悩まずにすみますね。

ここの計算は純粋にWebサイトへのアクセスのみです。実際にはFTPやメール、コントロールパネルの操作などに必要な転送量を含むため、この結果より少なくなります。

転送量無制限の

転送量無制限としているレンタルサーバーもありますが、月額数千円程度だと完全な無制限ではありません。多くは 条件付き無制限 です。

例えばロリポップ!のビジネスプランは転送量無制限が売りの1つです。それでも注意書きに「メモリやCPU負荷などで慢性的な高負荷になった場合は、弊社スタッフよりご相談させていただく場合がございます。」とあり、慢性的にアクセスが多くなると対応が必要になると言い換えられます。

それでも、キャッチコピーとして無制限を謳っているレンタルサーバーは安心できます。条件が明記されずヘルプなどに「常識の範囲内なら無制限」といった曖昧な表現がある場合は気をつけましょう。

無制限と言っても、運営者のさじ加減1つでペナルティが発動します。結局このさじ加減が緩いか厳しいかの差だと思えば良いでしょう。無制限をアピールしているレンタルサーバーであれば制限が緩く、曖昧な表現のレンタルサーバーは制限が厳しいと思っておきましょう。とは言え、どの程度のさじ加減かは実際に負荷を掛けてみないと分かりません。

もちろん高価格帯のレンタルサーバー(専用サーバーやVPS)には上限の高い無制限があります。安いレンタルサーバーの無制限は上限の低いものと割り切っておく良いでしょう。

無制限をキャッチコピーにしていない、いつペナルティが発動するか分からない無制限のレンタルサーバーを利用するより、明確な制限のあるレンタルサーバーの方が安心感は高いでしょう。