多くのレンタルサーバーで対応しているメーリングリストとは何でしょうか?
メーリングリスト(mailing list/MLとも略されます)とは、複数の人に同じメールを配信する仕組みです。
語弊はありますがLINEのグループの様なものです。ただし、参加人数が100人単位や1,000人単位と大規模なグループで利用されることも珍しくありません。
メーリングリストに参加しているメンバーのメールアドレスと代表のメールアドレスが紐付いており、その代表アドレスにメールを送信すると、グループのメンバーに配信されます。
メーリングリストの代表アドレスを知っていても、メンバー以外は投稿することはできません。
メーリングリストには必ず管理者が存在します。管理者がメーリングリストを作成して、メンバーの登録・退会などの管理を行います。レンタルサーバーのメーリングリストを利用すると、この管理を行うことができます。
一口に メーリングリスト対応 と言っても、使い勝手には大きな差があります。
例えば、XServerとロリポップ!のメーリングリスト管理ツールは以下の様になります。
見た目の通りですが、XServerのメーリングリスト機能は非常に多機能です。
ロリポップ!のメーリングリストは非常にシンプルです。設定可能な項目はほとんどありません。
このようにレンタルサーバーによって、大きな差があります。メーリングリストを多用するのであれば、多機能なレンタルサーバーを選ぶべきでしょう。
レンタルサーバーにはメール送信数(またはサイズ)の制限があります。当然、メーリングリストはその範囲内に収める必要があり、無制限にメンバーを登録可能であっても制限以下でしか機能しません。
例えば、XServerの送信制限は1,500通/時間または15,000通/日となっています。つまり、これを超えるメーリングリスト(メール配信)は利用できません。100人のメーリングリストが1つでも、一時間以内に15件以上は配信できません。メーリングリストが複数になると、さらに厳しくなります。
便利そうなメーリングリストですが、注意が必要なこともあります。それは多くの参加者にメールが届くことを常に意識する必要があることです。基本的なこととして、誰が見ているか分からないので、1)言葉遣いに気をつける、2)個人情報を書かない、といった点があります。もちろん知り合いだけのメーリングリストであれば話は別です。
ある参加者がウィルスに感染していた場合、全員にウィルス入りメールが配信される可能性があります。このような時、単機能なメーリングリストでは対応できません。多機能なメーリングリストであれば、HTMLメールや添付ファイルを禁止する設定で対応できます。
レンタルサーバー自体がメールのアンチウィルスに対応しているとさらに安心です。ただし、メーリングリストのメールに対応しているかは確認する必要があります。
多くのレンタルサーバーでは試用期間中のメーリングリスト利用は禁止されています。もし、メーリングリストを重要視するのであれば、サポートに問い合わせて確認する必要があります。
無料のサービスが多数あるため、メーリングリストの有無や機能差でレンタルサーバーを選ぶ必要はありません。
ただし、独自ドメインでメーリングリストを運営する必要があれば、メーリングリスト対応のレンタルサーバーを利用するべきでしょう。