レンタルサーバーで利用できるメールマガジンとは?

企業などが新製品の紹介やキャンペーン情報の伝達手段として利用しているので、あまり説明の必要はないかもしれません。普段からネットショップでの購入時に「広告配信の許可」を尋ねられるので、良くも悪くも身近な存在となっています。

登録されている複数のメールアドレスに同じメールを配信するという仕組みは、メーリングリストと同じです。大きく違う点は、参加者同士で情報交換ができるメーリングリストに対して、メールマガジンは管理者(配信者)のみメールを配信することができます。

メーリングリストであれば返信すると他の参加者に配信されます。メールマガジンのメールアドレスは送信専用アドレスとなっているので、返信しても(設定次第ですが)エラーとなります。一般的には、メール内に送信専用アドレスであることが明記され、別途連絡用のメールアドレスが用意されます。

レンタルサーバーによってメールマガジンの機能は様々です。メーリングリストやメール転送機能を「メールマガジンとして代用してください」ということもあります。小規模ならそれでもよいかもしれませんが、本格的に利用するならメールマガジン専用の機能を備えているレンタルサーバーが良いでしょう。

メール配信という基本的な機能以外に、以下の様な機能があります。

  • メールクライアントによる配信
    • Webブラウザで動作する管理ツールからの配信以外に、専用のメールアドレスを利用して配信することもできます。
  • ユーザー登録・解約機能
    • 手動でのユーザー登録と削除。
    • 空メール自動登録機能。ユーザーが登録専用アドレスに空メールを送ると、自動的に登録されます。
    • 登録・解除フォーム機能。Webサイトにメルマガへの登録と解除のフォームを簡単に設置することができます。
  • 配信エラー対応
    • 例えばメールが届かなくなった場合、自動的にそのユーザーを削除します。
  • 自動採番機能
    • 配信ナンバーを管理しなくても、自動的に「vol.1」とタイトルに追加します。
  • ヘッダー、フッター
    • 予め用意している定型文をヘッダー(文頭)とフッター(文末)に挿入できます。例えば、フッターには解約方法や連絡先を載せます。

もし広告に利用するなら

営利目的に利用するなら、迷惑メール防止法(俗称)に注意して運用しましょう。

例えば、下記のルールを守る必要があります。

  • 承諾したユーザーにのみ配信。
  • 解約手段の提供。
  • 送信者情報の明記。

最も基本的なことは、メール配信を承諾したユーザーにのみ配信するということです。許可なく不特定多数のメールアドレスを登録してはいけません。

詳しくは「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」を参考にしてください。

レンタルサーバーにおけるメールマガジンの制限

多くのレンタルサーバーでは、一日(または1時間)に送信できるメール数に上限があります。例えば、1つのメルマガに1,000人登録した場合、一回の配信でメール送信数は1,000件とカウントされます。

例えば、エックスサーバーだと1,500件/時間、15,000件/日が目安となっています。つまり、1,000人のメルマガであれば、1時間に1件、1日に15件のメルマガが配信の上限となります。

この制限は1つのアカウント(契約)にかかるため、別ドメインでも関係なく合算となります。複数のメルマガを運営するなら注意しておく必要があります。

迷惑メールを抑制するため、メール送信数の制限は割と厳しいようです。契約前に必要とする送信数と仕様とを比較しておく必要があります。

多くのレンタルサーバーでは、試用期間にメール関連の機能が利用できません。つまりメールマガジンについては使ってみないと詳細は分からないということになります。マニュアルが充実しているレンタルサーバーであれば、ある程度把握することができますが、それ以上のことは問い合わせが必要です。

メールマガジン機能がなくても

多くのメールマガジンサービスがあります。全てを自分で管理する必要がなければ、レンタルサーバーを選ぶ際にメールマガジンの有無を気にする必要はないかもしれません。

有名なサービスとしては「まぐまぐ!」や「メルマ!」があります。

他にもメールマガジンのアプリケーションをレンタルサーバーにインストールすることもできます。例えば、「acmailer」はsendmailとperlに対応していれば利用できます。

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