レンタルサーバーを選ぶときに メールアドレス無制限 という売り文句を見ても、あまり心がときめきません。理由としては、個人で多くのメールアドレスを利用できても使い道がないからです。
複数のアドレスを利用した悪戯に利用できるかもしれませんが、ドメインが一緒であればすぐにドメインレジストラに通報されてしまい、悪質な内容であればドメインを無効にされてしまうでしょう。
また、そのドメインでWebサイトを運営していれば(サイトの内容によりますが)すぐに身元がばれてしまいます。メールアドレスを無制限に利用できるとっても、悪戯にに使うべきではありません。
今ではGmailのアカウントを複数持つのはあたり前となっています。それでも、アカウントを作成するのは少し面倒です。他のユーザーとIDが被らないようにしたり、名前や電話番号の登録が必要だったり、知らないうちに様々なサービスに紐付けされるため抵抗感があります。
ユーザーの中には、Googleにメールを管理されることを嫌うユーザーもいるでしょう。また、せっかく作成したアカウントを削除するのは、なんとなく抵抗があったり面倒であったりします。
Gmailなどのフリーメールを利用しなくても、メール専用の独自ドメインをもっておけば、いくつでもメールアドレスを発行できます。
このような場合に、いわゆる捨てアカウント(捨てアドレス)として利用できます。
多くのサイトでは、登録後にメールアドレスの変更が可能です。最初は独自ドメインのメール(捨てアドレス)を利用して、問題ないようであれば普段利用しているアドレスに変更しても良いでしょう。
もし登録したメールアドレスに迷惑メールが届くようであれば、アカウント(捨てアドレス)を削除すれば解決です。
この図はhostingstock.netで利用しているエックスサーバーのコントロールパネルです。以下の情報を入力するだけで、簡単に世界で1つのメールアドレスを発行できます。例としてエックスサーバーを紹介しましたが、他のレンタルサーバーでもあまり変わりません。
たったこれだけです。この様に独自ドメインとレンタルサーバーがあれば、簡単にメールアドレスを発行することができます。ただし、捨てアドレス目的であれば、そのドメインでWebサイトを運営しないようにしましょう。メールアドレスのドメインでアクセスされれば、簡単にメールアドレスとあなたの情報が結びついてしまいます。
メールアドレスを含む個人情報の流出事件は頻繁に起きており、自己防衛するためにも知人にのみ利用するメインのアドレスと、ショッピング等に利用するアドレスは分けるべきです。独自ドメインの維持費は年間で1,000円程度です。安心を手に入れると思えば安いのではないでしょうか。
登録するサイト毎にアカウントを発行すると、どのサイトからアドレスが流出したかすぐに分かります。ただ、そこまでするのは面倒なので、信頼できそうな大手のサイトであればメインのアドレスを利用して、それ以外は独自ドメインのアドレスを利用すると良いかもしれません。
個人的な話ですが、メール専用ドメインを持っており海外のサイトや国内であっても不安を感じるサイトへの登録には、そのドメインのメールアドレスを利用しています。すぐに削除できるアドレスなので安心感があります。
安心感はありますが、多くのアドレスを利用すると管理が面倒になります。
1つずつメールクライアントに登録するのは面倒なので、メール専用ドメインのメールは普段利用しているメインのアドレスに転送するようにしています。多くのレンタルサーバーでは転送機能が標準となっているので、いくつものアドレスを利用しても管理に困ることはないでしょう。
また、転送後に削除するように設定しておけばメール容量でレンタルサーバーのストレージを圧迫することもありません。