レンタルサーバーを選ぶときに、見落としがちなポイントは プランが変更 できるかどうかです。
とりあえず廉価プランを契約してみても、すぐに不満が出てくることはあります。
例えば、データベース数に不満を持つことが多いかもしれません。廉価プランだと利用可能なデータベースが1個の場合もあり、色々と試そうと思っても何もできません。すぐに上位プランに変更したくなります。
このような時に、そのレンタルサーバーがプラン変更に対応しているかどうかは意外と重要です。
プラン変更に対応していれば、変更後も同じサーバーを利用できます。Webサイトの環境はそのまま、機能のみ向上します。つまり、プラン変更にあたりユーザーは何もする必要がありません。
もしプラン変更に非対応であれば、新規契約となり 初期費用が発生 します。さらに、サーバーが変更されるため、WordPressのインストールや設定、データの 引っ越し作業が発生 します。コツコツと記事を増やしてきたサイトの引っ越しは意外と面倒です。作業自体は割と機械的に行えますが、データ移行の手順を調べたりと、やはり無駄な時間となります。
未来のことは分かりませんが、プラン変更に対応していると安心です。特に高額な初期費用のレンタルサーバーを契約する場合、気軽にプラン変更(新規契約)はできません。プラン変更対応は、良いレンタルサーバーの絶対的な条件とは言えませんが、頭の片隅にでも入れておくと良いかもしれませんね
レンタルサーバーによっては、上位プランへの変更は可能なのに、下位プランへの変更を受け付けないこともあります。理由としては、下位プランの仕様を超える利用、例えば、ドメイン数やデータベース数が下位プランの設定を超過している場合の対応が難しいからでしょう。
下位プランへ移行するには、それら超過分を下位プランに合わせて減らす必要があります。しかし、ホスティングプロバイダ(事業者)では削除対象を判断できません。ユーザーの操作が必要となりシステム的に自動対応できないため、あまり対応していないのかもしれません。
意味の分からないレンタルサーバーもあります。「プラン変更は可能です」と書いてあっても、よく確認すると「引っ越し作業は必要」さらに「プラン変更費用が必要」となっており、「新規契約と変わらないよね?」ということもあります。あまり印象が良くありませんね。
サーバー環境をそのまま上位プランへ移行できるのは、引っ越し作業が発生しないので楽です。
ただし、レンタルサーバーは新しい契約ほど高性能なサーバーが割り当てられる可能性が高くなります。特に2年以上継続利用しているレンタルサーバーであれば、再契約した方がWebサイトのレスポンスが良くなる可能性があります。少しでも不満があれば、他社を検討するのも1つの手段です。
人気のあるレンタルサーバーほど、この傾向が顕著です。契約者が増えるに従い設備を増強する必要がありますが、その時点で導入可能なサーバーが、過去のサーバーよりスペックが劣ることはまずありません。そう考えると新しい契約者ほど高性能なサーバーが割り当てられるのは自然なことです。
例えば、エックサーバーの2年間の差は以下の通りです。知ってしまうと同じ料金なのにと複雑な気分になります。実際にレスポンスを測定すると明らかに差があることが分かります。
お試し期間のあるレンタルサーバーなら、その期間を利用してサーバーのスペックを調べても良いでしょう。レンタルサーバーによってはコントロールパネルにスペックが表示されています。
ここまで書いておいて何ですが、共用サーバーであればスペックよりも同居人(同じサーバーを利用するユーザー)の影響が大きくなります。いくら新しいサーバーが割り当てられても、常に高負荷を掛ける同居人がいれば、新規契約の恩恵は受けられないかもしれません。