もしレンタルサーバーの引っ越し(変更)をするなら、Webサイトを停止せずにスムーズに行いたいものです。つまり、既に稼働中のWebサイトはそのまま公開しつつ、新しいサーバーで作業ができれば良いという訳です。
DNSサーバーの設定をそのまま、新しいサーバーにアクセスする手段が必要です。しかし、多くのレンタルサーバーは、ひとつのIPアドレスを複数のドメイン(ユーザー)で共有しているため、IPアドレスでアクセスすることができません。つまり、ドメインでもIPアドレスでもアクセスできないことになります。
引っ越し前に作業したくても、アクセス手段がありません。FTPサーバーの場合、事業者指定のアドレスであることも多く、ファイルを配備する程度は可能です。しかし、肝心なWebサイトの動作(表示)確認はできません。
そのためレンタルサーバーによっては、 グローバルIPアドレス や 動作確認URL (事前確認用URL)といったサービスを提供しています。
例えば、シックスコア、エックスサーバー、X2、WADAXには動作確認URLがあります。サイトの独自ドメインが example.com であれば、以下のURLで新しい環境にアクセスすることができます。
他にも、バリュードメインが運営する、バリューサーバー、コアサーバー、COREPRESS CloudであればオプションでグローバルIPアドレスを利用できます。CPIであれば、標準でグローバルIPが装備されています。
このグローバルIPアドレスは、最初に説明した複数のドメインで共有するものとは違います。あなたのドメインのみのIPアドレスとなり、Webブラウザのアドレス欄に入力すると、DNSサーバーの設定関係なく新しいサーバーのWebサイトにアクセスすることが可能となります。
このような機能があることが、レンタルサーバー選びの絶対的な条件ではありません。ただし、Webサイトを停止させずに引っ越しを行うなら、ないと困る機能ではあります。