初期費用無料、安価な料金体系、豊富な拡張性!VPSならConoHaがおすすめ

「ConoHa VPS」はGMOインターネットが運営する「10万アカウント」を越える人気の高いVPSです。

予めアプリケーションが組み込まれたOSイメージ(テンプレート)が用意され、初心者でも簡単に目的のアプリケーションを使い始めることができます。 例えば、LAMP環境(Apache / MySQL / PHP)もあっという間に用意できます。

ややCloud(クラウド)よりのVPSであり、多様な拡張性を備えています。 普通のVPSでは物足りないけど、Cloudは高いと思っている方におすすめでしょう。

基本的には月額制ですが、1ヶ月に満たない場合は時間単位の課金に切り替わります。 つまり、使った分だけ料金を支払うという料金体系です。 初期費用無料であり、最低利用期限もないため、いつでも気軽に使えるサービスです。

ただし、作業代行サービスはないため、全てを契約者自身で対応する必要があります。 予め技術的に問題がないかを確認しておきましょう。

サービス開始時期
2013年7月4日
仮想化ソフトウェア
KVM (基盤はOpenStack)

料金体系と基本仕様

日本(東京)、アメリカ(サンノゼ)、シンガポール、3ヶ所のリージョンから選択できます。 リージョンはデータセンターのある場所であり、日本と海外で料金が異なります。 国内向け(日本人向け)のサービスを運用するなら、レスポンス的に有利な日本を選択するべきでしょう。 料金も日本リージョンが安くなっています。

以下は日本リージョンの仕様です。

プラン 512MB 1GB 2GB 4GB 8GB 16GB 32GB 64GB
CPU(仮想) 1コア 2コア 3コア 4コア 6コア 8コア 12コア 24コア
メモリ 512MB 1GB 2GB 4GB 8GB 16GB 32GB 64GB
SSD 20GB 50GB
料金(月単位) 630円 810円 1,575円 3,078円 6,003円 13,010円 25,370円 49,480円
料金(時間単位) 1円 1.17円 2.25円 4.32円 8.37円 18.1円 35.3円 68.8円

料金は税抜きです。

すべてのプランで「初期費用無料」「転送量無制限」となっています。 単純に「料金=処理性能」となります。

ストレージ容量は512MB(20GB)プランをのぞき、全てのプランが50GBとなっています。 それ以上の容量を利用するには、オプションでディスクを追加する必要があります。 ユーザーが動画などの大きなファイルを投稿するようなサービスでなければ、標準容量で不足することはないでしょう。

容量追加は「ディスクを追加」する形式であり、マウントして利用します。追加ディスクの上限は500GBなので、サーバー1つに追加できるディスクは1つなので、最大容量は「550GB」となります。

50GBを超えると後述するイメージ保存(スナップショット)機能も有料オプションが必要となるので、サービスの規模と運用コストとのバランスを検討する必要があります。

容量 月単位 時間単位
200GB 2,500円 3.5円
500GB 4,500円 6.3円
最低利用期間
ありません。
お試し期間
ありません。
注意事項
512MBプランは日本リージョンのみです。512MBは特別プランのため、非対応の機能が幾つかあります。目的の機能が利用できるかを確認しましょう。

海外リージョンの料金

アメリカ、シンガポールの料金体系は共通です。 料金体系以外の仕様は日本リージョンと同等です。

プラン 1GB 2GB 4GB 8GB 16GB 32GB 64GB
CPU(仮想) 2コア 3コア 4コア 6コア 8コア 12コア 24コア
メモリ 1GB 2GB 4GB 8GB 16GB 32GB 64GB
SSD 50GB
料金(月単位) 1,053円 2,043円 3,996円 7,803円 16,910円 32,980円 64,320円
料金(時間単位) 1.53円 2.88円 5.58円 10.89円 23.5円 45.9円 89.4円

料金は税込みです。

メモ
オプションの料金設定も異なります。このレビューでは紹介しませんが、日本リージョンよりやや高額です。

対応OS

VPSサービスの中でもトップクラスの豊富さです。 一般的な用途で困ることはないでしょう。

「再構築」機能により、いつでもOSを変更できます。 一部他社のように契約時に選択したOSに固定されるということはありません。 ISOイメージのマウントにも対応しており、ユーザー自身で用意した好みのOSを導入することもできます。 当然ですが、その場合の動作は保証外となります。

OS バージョン(アーキテクチャ)
CentOS 6.6 (32bit/64bit) / 6.7 (32bit/64bit) / 6.8 (32bit/64bit) / 7.1 (64bit) / 7.2 (64bit) / 7.3 (64bit)
Ubuntu 14.04 (32bit/64bit) / 16.04 (32bit/64bit)
Debian 7 (32bit/64bit) / 8.7 (32bit/64bit)
FreeBSD 10.3 (64bit) / 10.3ZFS (64bit)
Fedora 25 (64bit)
openSUSE 42.2 (64bit)
Arch Linux 20160906 (64bit)
NetBSD 7.0 (64bit)
OpenBSD 6.0 (64bit)

アプリケーション

主要なアプリケーションが導入されたOSをインストールできます。 例えば、WordPressをすぐに稼働させられる状態のサーバーを簡単に用意できます。 WordPressであれば、世界最速クラスのレスポンス性能を誇る「KUSANAGI」を無料で利用できます。

注意としては、これらのアプリケーションはOSインストール時に選択するため、後らから追加することや組み合わせることはできません。 主となるアプリケーションを含むOSをインストールして、他はユーザー自身で導入する必要があります。

OS アプリケーション
CentOS 7 (64bit) LAMP(Apache / MySQL / PHP)。Ruby on Rails 4.x。WordPress (KUSANAGI)。Redmine 3.x。Jenkins 2.x。GitLab 9.x。Drupal 8.x。Drupal 7.x。ownCloud 9.x。Hinemos 6.x。MEAN Stack。concrete5 8.x。MongoDB 3.x。Redis 3.x。Django 1.x。baserCMS 4.x。Piwik 3.x。Zabbix 2.x。Joomla 3.x。Mosquitto 1.x。Hatohol 16.x。
CentOS 6 (64bit) Hadoop master node 2.x。Hadoop slave node 2.x。Trac 1.x。
Ubuntu 16 (64bit) Docker 17.x。Mastodon 1.x。

512MBプランにHatoholは提供されません。

コントロールパネル

ConoHaのサービスを料金などの契約情報を含め一括して管理できます。

このレビューで紹介している機能は、全てコントロールパネル経由で操作できます。 一部機能に関しては、後述するConoHa APIでプログラマブルに操作することも出来ます。

コントロールパネルにある機能で、レビューで紹介していない機能を以下に紹介します。

機能 概要
追加など サーバー(VPS)の追加と削除を行えます。初期化(再構築)も可能です。
起動など 起動、再起動、シャットダウン、強制終了。
コンソール Webブラウザでサーバーの操作(CLI)が可能です。
ConoHa API ConoHa APIのトークンの取得。
SSH Key管理 公開鍵を管理(登録)します。サーバー作成時に公開鍵を選択すると、公開鍵が設定された状態でサーバーが起動します。鍵ペアを生成する機能もあります。
リソースモニタリング CPU / ディスクIO / 転送量 の使用状況(負荷状況)を確認できます。
クーポン残高 クーポンの残高を確認できます。
SSHについて
公開鍵を設定しなければ、パスワード認証が有効となります。公開鍵を設定するとパスワード認証が無効となります。

ネットワーク

転送量制限はありません。

オプションでIPアドレスを追加できます。

個数 月単位 時間単位
1個 350円 0.5円

1/2/4/8/16個単位で追加できます。

注意
追加IPアドレスのみ30日間の最低利用期間があります。

プライベートネットワーク(ローカルネットワーク)

複数のサーバー(VPS)を契約すれば、それらでローカルネットワークを組むことが出来ます。例えば、Webサーバーとデータベースサーバーを分離することが可能です。

注意
アカウントをまたぐ接続には非対応です。

DNS

無料でConoHaのDNSサーバーを利用できるため、ユーザーが保有する独自ドメインを自由に登録できます。 当然、サーバーの設定は必要ですが、マルチドメインにも対応します。

対応レコード
A / AAAA / NAME / MX / NS / SRV / TXT

GeoDNS

個人規模で利用する機会はほとんどありませんが、GeoDNSに対応しており、アクセス元のIPアドレスに応じて最も近いサーバーやロードバランサーのIPアドレスを返すことができます。 つまり、最もレスポンスの優れるサーバーを自動的に提供できます。

例えば、世界展開するサービスを各リージョン(日本、アメリカ、シンガポール)に用意しておけば、海外からの訪問者に最も距離的に近いサーバーへアクセスさせるようにできます。

ヘルスチェック機能があるため、あるリージョンで障害が発生してれば、ほかのリージョンへ誘導することもできます。

ドメイン 月単位 時間単位
1個 500円 0.7円

SLA

ConoHaの特徴の一つにSLA(サービス品質保証制度)対応が挙げられます。 業種により意味合いは異なりますが、ホスティングサービスにおけるSLAは「サーバーの稼働率を保証する」となります。

ConoHaの場合、「99.99%」の稼働率(月間)を保証しており、これを下回ると障害時間の長さに応じて規定料金が返金されます。実際には返金ではなく、サービス利用料として充当されます。

稼働率の数字にはあまり意味はなく、SLAに対応していることが重要です。 障害が発生すればそれだけ利益を損なうため、安定稼働の自信がなければ設定できません。 他社VPSサービスでSLA対応はそれほど多くなく、ConoHaを選ぶ理由の一つとなるでしょう。

稼働率 サービス利用権付与率(月額に対する)
99.9%〜99.99% 10%
〜99.9% 30%
メモ
ConoHaが原因となる「サーバーに完全にアクセスできない状態」が条件となります。
事前に告知のあるメンテナンス(緊急を含む)は対象外です。

便利なサービス

ConoHaでは独立したアプリケーションサーバーを利用できます。 例えば、データベース専用サーバーやメール専用サーバーがあり、これらも特徴の一つでしょう。 いわゆるPaaS(Platform as a Service)のことです。

データベースサーバー

項目   月単位 時間単位
DBサーバー(基本) 10GB 500円 0.7円
容量追加 5GBごと 300円 0.5円
自動バックアップ 1台 300円 0.5円

メールサーバー

項目   月単位 時間単位
メールサーバー(基本) 10GB 500円 0.7円
容量追加 5GBごと 300円 0.5円
自動バックアップ 1台 300円 0.5円

オブジェクトストレージ

データ保存用のサービスです。REST API(HTTP)でデータを操作できます。HTTPを利用するため転送速度はそれなりですが、容量単価は安価です。頻繁に更新されない画像や動画などの大きめなデータの保存管理に適しています。転送量無制限なので、気軽に大きなデータを扱えます。

項目   月単位 時間単位
オブジェクトストレージ 100GBごと 450円 0.7円

SSLサーバー証明書

ConoHaではSSL証明書の取り扱いはありません。 ユーザー自身で証明書を用意して、設定する必要があります。

その他の機能やサービス

ロードバランサー

トラフィック(アクセス)を複数のサーバーへ振り分ける「ロードバランサー」を装備しています。典型的な利用例は、複数のWebサーバーを用意して負荷を分散するという、大規模なアクセスに対応するための構成でしょう。

サーバーをもう1台追加すれば、ユーザー自身でも同じことはできますが、わずか1,000円/月なのでメンテナンスの手間を考えれば安いのではないでしょうか。 公式サイトに「100万req/secでも余裕で捌ける」とあるため、大規模なサービスを運用するなら是非利用したいところです。 振り分けるサーバー数に制限はないため、柔軟にスケールを変更できます。

採用ソフトウェア
LVS(Linux Virtual Server)
バランシング方式
ラウンドロビン (round robin) / リーストコネクション (Least connections)
パケット転送方法
DSR (Direct Server Return)
ヘルスチェック
HTTP / TCP / PINGの3種類
ロードバランサー 月単位 時間単位
1台 1,000円 1.4円

自動バックアップ

自動バックアップを備えており、週1回自動的にバックアップが実行され、3世代分保存されます。 運用サービスの形態にもよりますが、更新頻度の高いサービスだと週単位は間隔が長すぎるため、基本的なバックアップはユーザー自身で行う必要があるでしょう。 あくまでも保険として利用するオプションです。

バックアップからの復元は当然ですが、新規サーバー作成時の雛形としても利用できるため、同じ環境を簡単に複製できます。

追加ディスクもバックアップ対象となるため、総ストレージ容量がそのままオプション料金となります。

容量 月単位 時間単位
50GB 300円 0.5円
250GB 1,000円 1.4円
550GB 2,000円 2.8円
注意事項
512MBプランは非対応です。

ConoHa API (OpenStack)

ConoHaはシステムの基盤にOpenStackを採用しています。 そのためOpenStack準拠のAPI(RESTful)を無料で利用可能となっており、APIのドキュメントも公開されています。

そのため、わざわざWebブラウザでコントロールパネルを操作せずとも、サーバー環境の操作が可能となります。 汎用的なHTTPプロトコルなので、PHPやRubyなどから操作の自動化もできます。

個人の規模だと不要かもしれませんが、台数の多い大規模なサービスを運用する場合には役立つでしょう。

条件
ConoHaアカウント1つで作成できるAPIユーザー(アカウント)は1つのみです。

イメージ保存(スナップショット)

任意のタイミングでサーバーのイメージを完全に保存できます。 例えば、全ての初期設定を終えた状態を保存しておけば、新しいサーバーを追加する場合に、それをテンプレートとすれば面倒な設定が不要となります。 もちろんバックアップ目的にも利用でき、トラブルが発生した時など、スナップショット時の状態に戻すことが出来ます。

リージョンごとに50GBまで無料なので、 個人用途であれば、簡易なバックアップ機能として役立つでしょう。

50GB以上はオプションで追加できます。

容量 月単位 時間単位
500GB単位 1,500円 2.1円

非対応の機能やサービス

アプリケーションのインストールやOSの設定など、作業代行サービスはありません。

プラン変更

スケールアップまたはスケールダウンに対応しています。 リソースの使用状況を予測できない場合は、とりあえず廉価プランで契約し、実際の負荷状況を確認しながらプランを変更すれば、運用コストを抑えることが出来ます。 もちろんサーバー環境はそのまま、スペックのみ変更できます。

注意事項
512MBプランはプラン変更非対応です。

サポート対応

電話、メール、チャットの3種類に対応します。 VPSなので当然ですが、設定方法などの技術的な内容に関してはサポート対象外です。 おそらくConoHaが原因のトラブル以外はあまり利用することはないでしょう。

サポート  
電話 平日 10:00〜18:00。東京(03)までの通話料が必要です。
メール 平日 10:00〜18:00。受付は24時間。
チャット 平日 10:00〜18:00。

支払い方法

利用した分だけ支払うため、後払いとなっています。 基本的にはクレジットカードですが、「ConoHaチャージ」と呼ばれるプリペイド方式を利用すれば、他の支払い方法も選択可能となります。

支払い方法  
クレジットカード VISA / MasterCard / JCB / American Express / Diners Club
ConoHaチャージ クレジットカード、デビットカード、Amazon Pay、銀行決済(ペイジー)、コンビニ支払い、PayPal、Alipay

解約方法

ConoHaのサービスは時間単位の課金制となっているため、サービス(サーバーなど)を削除(停止ではありません)すれば、それ以降の料金は発生しません。

アカウントを削除(退会)することもでき、予め手続きをしておけばすべての支払いが完了した次点で自動的に削除されます。もちろん全てのサービスが削除されている必要があります。

最低利用期間もないため、解約時に不要な料金が発生することはありません。

注意
オプションの追加IPアドレスのみ30日間の最低利用期間があります。

まとめ

ConoHaは非常に多機能な使い勝手の良いサービスです。 他社の同クラスのサービスと比較しても、安価な料金設定であり、人気の高さも納得です。

時間単位の課金制であり、初期費用無料と併せて気軽に利用できます。 お試し期間はありませんが、最低利用期間がないため、納得いかなければすぐにサービスを削除すれば、余計な費用はかかりません。 試しに1日利用しても1GBプランならわずか30円程度です。

拡張性の高さもConoHaの特徴です。 プライベートネットワーク(ローカルネットワーク)機能があるため、複数台のサーバー構成も容易に実現できます。 さらにロードバランサーを利用すれば、大規模なトラフィック(アクセス)にも対応できます。 これらをサービス運用後に追加できるため、アクセス数の増加に応じて徐々に拡張すれば運用コストを最低限に抑えることも可能でしょう。

Cloud(クラウド)的な拡張性は欲しいが、料金的に厳しいと思っている方にはコストパフォーマンスの高いサービスと言えます。