アダルトサイト対応の中では高性能!FUTOKAのベンチマークの結果と比較

FUTOKA(フトカ)はアダルトサイト対応を特徴とするレンタルサーバーです。Rebyc社(レビック)が運営しており、姉妹サービスにラクサバなどもあります。データ転送量やデータベースが無制限という特徴もあり、アダルトコンテンツを取り扱う予定があれば検討すべきサービスの一つです。

レンタルサーバーを検討する際、重要なポイントはウェブサイトのレスポンス速度です。表示速度が遅いと訪問者にストレスを与えてしまい、何一つ良いことはありません。もう一つは、サーバーの処理性能です。処理性能が高いほど、アクセスが多くなったときの安定性に大きなアドバンテージとなります。

この記事ではフトカの処理性能を評価した結果を掲載します。サーバーの処理性能はレスポンス性能や安定性能に大きく影響するため、レンタルサーバー選びでは重要な要素です。

測定方法

WordPressをインストールしたウェブサイト(サーバー)を利用します。

  • 「ランダムな3,000文字/記事」の投稿と削除
    • 100記事をまとめて投稿、投稿後に全削除
    • 1記事ごとの生成処理を含む
  • 投稿と削除はWordPressの標準関数を利用
    • wp insert post、wp delete post

これらの処理を 5分間隔 で実行し、一連の処理時間を測定します。つまり、 PHPとデータベースの処理性能 を確認します。データセンター内(またはサーバー内)で完結する処理なので、外部ネットワーク環境の影響を受けません。

負荷について
100件程度は大した負荷ではありません。しかし、共用サーバーなので高負荷とならないように、1件ごとにwait処理を差し込んでいます。

測定結果

結果 有効測定数 除外数 棄却閾値 エラー 中央値 平均値 ばらつき
Raw (未加工) 864回 - - 0%
(0回)
3.15秒 3.11秒 0.36秒
棄却検定 0.81%
(7回)
4.49秒 3.15秒 3.10秒 0.31秒
測定結果について
72時間(3日間) の測定結果です。X軸は時刻(0時~24時)を表し、各時刻の値は3日間の平均値です。有効測定数はエラーを省いた実測定数です。
測定のタイミングによりサーバーの負荷状態(混雑具合)が変動します。集計に影響を与える一時的な異常値(外れ値)を棄却検定「Grubbs' test(α=0.001)」により省いたデータも掲載しています。
ばらつき(標準偏差)は、処理の 約68%平均値 ± ばらつき に、約95%平均値 ± ばらつき×2 に収まることを示します。つまり、ばらつきが小さいほど処理性能が安定しているといえます。

FUTOKAの評価

およそ 1年前 にも測定していますが、大きな変化はないようです。ソフトウェアのバージョンは更新されていますが、サーバーのスペックに変更はありません。エックスサーバーの様に頻繁に更新される方が珍しいのでしょう。

前回と比較して深夜の不可解な負荷がなくなっています。やはり割り当てられるサーバーよって、負荷状態が極端に変化するようです。前回はおそらく深夜のCron処理が大きく影響していたようですが、今回はそのような傾向がありません。共用サーバーである以上、(同居人の)当たり外れがあるのは仕方ありません。

最後の「他のレンタルサーバーとの比較」を見ると分かりますが、FTUOKAの処理性能は平均より高く上位グループに入ります。

しかし、一日を通して処理性能が変動している点は気になります。以前のようにCronによる非常識な負荷はありませんが、常に負荷がかかっており、処理性能に余裕はないような感じではあります。Zenlogic のように、同じような平均値でもグラフがフラットな処理性能に余裕のあるレンタルサーバーもあります。

とは言え、アダルトサイト対応レンタルサーバーの中では性能が高いため、おすすめできるサービスの一つであることに間違いはありません。

JETBOY、FC2、iCLUSTA+との比較

  FUTOKA JETBOY FC2 iCLUSTA+
有効測定数 864 865 863 864
棄却検定除外 0.81%(7) 0.46%(4) 0.46%(4) 0.35%(3)
棄却検定閾値 4.49秒 1.96秒 5.11秒 8.70秒
エラー 0%(0) 0%(0) 0%(0) 0%(0)
中央値 3.15秒 1.65秒 3.28秒 5.92秒
平均値 3.10秒 1.65秒 3.40秒 6.05秒
ばらつき 0.31秒 0.08秒 0.37秒 0.58秒
変動係数 10.0% 4.85% 10.9% 9.59%

アダルトサイト対応のレンタルサーバーと比較してみましょう。比較対象はJETBOY、FC2、iCLUSATA+です。

比較するまでもなくiCLUSTA+の処理性能はよくありません。ウェブサイトのレスポンス速度も低く、海外サーバーのFC2と同程度です。アダルトサイト対応という付加価値はありますが、お試し期間もないため敢えて選択する必要はないように思えます。

FUTOKAとFC2は似たような結果となっています。変動係数を比較しても差が小さく、おそらくハードウェア性能が近いのでしょう。ただしFC2は海外サーバーなので通信遅延が大きく、ウェブサイトのレスポンスはそれなりです。

この中ではJETBOYが圧倒的な処理性能を誇ります。理由は他社と比較してハードウエア性能が高いからです。ストレージは高速なSSDであり、大容量のメモリや最新のCPUを備えています。他のレンタルサーバーを含めてもトップクラスの性能があるため、アダルトサイトに限らず汎用的におすすめできるサービスです。

他のレンタルサーバーと比較してもFTUOKAは平均以上の性能を備えています。ウェブサイトのレスポンス速度も平均以上であり、不満が出ることはまずないでしょう。ただし、ハードウェア性能は高くないため、サーバーの負荷状況によってはレスポンス速度に影響が出やすいでしょう。

比較対象サービスのレビュー
【レビュー】JETBOY
【レビュー】FC2
【レビュー】iCLUSATA+
変動係数
変動係数は「平均値に対する変動の割合」を示します。平均値(処理時間)が同じであっても変動係数が大きい方の処理時間がばらつくことになります。

他のレンタルサーバーとの比較

公式サイト 環境 平均値 ミリ秒中央値 ミリ秒標準偏差 ミリ秒エラー %

1.71.670.070

PHP7/CGI

1.821.830.220

1.941.950.070

PHP7/CGI

2.0220.140

PHP7

2.152.120.321

2.162.170.080

PHP7

2.172.130.240

2.182.150.30

2.242.250.280

PHP7/FastCGI

2.282.230.250

PHP5/CGI

2.42.410.270

PHP5/CGI

2.412.390.150

2.522.430.330

PHP7

2.712.680.348

2.722.660.3735

PHP7/FastCGI

2.732.70.30

PHP5/FastCGI

2.732.680.270

2.862.860.090

PHP5

3.032.960.380

3.13.150.310

PHP7/Module

3.113.120.080

PHP&MySQL

3.113.010.330

3.133.140.070

PHP5/FastCGI

3.143.090.210

3.142.90.630

3.142.960.680

PHP7/CGI

3.193.190.130

3.23.180.110

PHP5

3.513.470.398

PHP5/FastCGI

3.613.60.40

3.643.60.290

WordPress

4.183.891.090

PHP7

4.224.070.470

4.224.270.30

4.424.430.180

4.54.470.580

PHP5/CGI

4.564.450.560

PHP5

4.964.860.450

PHP5/Module

5.124.960.80

PHP7

5.164.242.230

5.184.691.240

5.255.210.320

PHP7

5.255.170.370

5.315.320.110

PHP5

5.315.230.560

PHP7

5.675.520.740

5.715.590.450

PHP5

5.885.80.360

6.055.920.580

PHP5

6.455.152.640

PHP5

6.456.330.770

6.526.490.760

PHP5/FastCGI

6.646.670.330

6.96.910.130

ライト

7.416.932.160

8.37.313.550

14.49.341461

hostingstock.netで測定した他レンタルサーバーとの比較です。

測定結果について!
レンタルサーバーは、一つのサービス(プラン)に対して多くのサーバーが運用されています。これらの測定結果は、その中の一つに過ぎません。契約時期により割り当てられるサーバーのスペックは異なる可能性があります。また、同じサーバーを利用する他のユーザーの負荷も影響します。

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