ロリポップ!の新サーバー性能を他のレンタルサーバーと比較・評価する

この記事の内容は古いため現状と異なる可能性があります。新しい記事も参考にしてください。

ロリポップ!では全サービスを旧最上位プラン「エンタープライズ」のサーバー環境へ順次移行中であり、旧サーバー (旧サービス) と比較してレスポンス性能の向上に期待できるようになりました。Webサーバーは、マルチコアCPU (6コア12スレッドの合計24スレッド) が採用されており、データベースサーバでは高速SSDが採用されています。

従来のロリポップ!はお世辞にもレスポンスが良いとは言えませんでしたが、ハードウェア環境が刷新されたことでよりオススメできるサービスとなっているようです。

レンタルサーバーの利用料金は安いものから高いものまで、様々なサービスがあります。そして、料金の安いレンタルサーバーであっても機能が豊富で、高いサービスと仕様 (機能) 的には変わらないものも多くあります。

安いサービスと高いサービスの差は 処理性能安定性能 にあります。処理性能が高いほどレスポンスが良くなり、訪問者にとって快適なサイトとなります。全体的にレスポンスが良くなるため、契約者 (サーバー管理者) にとっても快適にサーバーを操作できるというメリットがあります。さらに、レスポンスの優れたサイトほどGoogleの評価が高くなるなど、サーバー性能はレンタルサーバーを選択する際に重要な要素となります。

それでは、ロリポップ! (Lolipop!) のサーバー性能について評価し、他のレンタルサーバーと比較してみましょう。

測定方法

WordPressを設置したサイト(サーバー)を利用します。

  • 「ランダムな3,000文字/記事 (の生成) 」の投稿と削除
    • 100記事をまとめて投稿、投稿後に全削除
  • 投稿と削除はWordPressの標準関数を利用
    • wp insert post、wp delete post

これらの処理を 5分間隔 で実行し、処理時間を測定します。つまり、 PHPとデータベースの処理性能 を確認することになります。データセンター内で完結する処理なので、ネットワーク環境 (速度) の影響は受けません。

負荷について
100件程度は大した負荷ではありませんが、共用サーバーなので連続処理とならないように、1件毎にwait処理を差し込んでいます。

測定結果

測定結果について
72時間 (3日間) の測定結果となります。X軸は時刻(0時~24時)を表し、各時刻の値は3日間の平均値です。
有効測定数はエラーを省いた回数を示します。測定実行のタイミングによりサーバーの状態 (混雑具合) が変動するため、集計に影響を与える一時的な異常値 (外れ値) を棄却検定Grubbs’ test (α=0.001) により省いています。
結果 有効測定数 除外数 エラー 中央値 平均値 ばらつき
Raw (未加工) 864回 - 0%
(0回)
3.87秒 3.91秒 0.48秒
Grubbs' test 0.58%
(5回)
3.87秒 3.88秒 0.18秒

Grubbs棄却検定の結果をみると、異常値 (外れ値) がほとんど発生しておらず、未加工データの集計とほとんど変わりません。つまり、高負荷等によるイレギュラーな性能低下は発生せずに、常にサーバーが安定稼働していたことが分かります。他のレンタルサーバーと比較しても非常に安定しています。

ばらつき (標準偏差)
統計的な話ですが、処理の約68% が 平均値 ± ばらつき に、約95% が 平均値 ± ばらつき×2 に収まることを示します。つまり、ばらつきが小さいほど処理性能が安定しているといえます。

旧サービスとの比較

hostingstockでも契約しており、ロリポップ!が人気サービスであることは理解していましたが、評価するほどに「そこまで良くない」と思い、なぜそこまで人気があるのか不思議でした。おそらく、マーケティングやブランディングが上手かったのかと思います。とは言え、悪いわけではありません。使い勝手も良く、管理体制もしっかりしており、料金なりのサービスだと思っていました。

要するにレスポンスが良くなかったのですが、新サーバー (新サービス) は 非常に優秀です 。旧サーバー (旧サービス) と比較すると一目瞭然ですね。旧サーバーはかなり負荷状態に左右される結果となっており、利用者の多くなる夜間帯に処理性能が落ちていました。また、ベースの処理性能も高くありません。

新サーバーはどの時間帯であっても高い処理性能を維持しており、非常に安定しています。また、ベースの処理性能も他のレンタルサーバーと遜色ありません。

さくらインターネット、ファイアバード、エックスサーバーとの比較

  ロリポップ さくらインターネット ファイアバード エックスサーバー
有効測定数 858 864 864 864
除外数(回) 0.58%(5) 0.35%(3) 0.58%(5) 0.23%(2)
エラー(回) 0% (0) 0% (0) 0% (0) 0% (0)
中央値 (秒) 3.86 4.99 3.83 3.91
平均値 (秒) 3.87 5.12 3.87 4.00
ばらつき (秒) 0.17 0.56 0.38 0.63

この中ではさくらインターネットが一歩劣る結果となりました。細かい数値は説明しませんが、グラフを見るだけでロリポップ! (新サーバー) の処理性能が、他と比較しても安定していることが分かります。他のレンタルサーバーも優秀ですが、ロリポップ!と比較すると時間帯による変動があるようです。

以前のサービスはいくら人気があると言われても積極的にオススメできませんでした。しかし、新サーバーが採用され、これだけの性能・安定性があるなら、コストパフォーマンスも高くおすすめしたいレンタルサーバーと言えます。

他のレンタルサーバーとの比較

公式サイト 環境 平均値 ミリ秒中央値 ミリ秒標準偏差 ミリ秒エラー %

1.71.670.070

PHP7/CGI

1.821.830.220

1.941.950.070

PHP7/CGI

2.0220.140

PHP7

2.152.120.321

2.162.170.080

PHP7

2.172.130.240

2.182.150.30

2.242.250.280

PHP7/FastCGI

2.282.230.250

PHP5/CGI

2.42.410.270

PHP5/CGI

2.412.390.150

2.522.430.330

PHP7

2.712.680.348

2.722.660.3735

PHP7/FastCGI

2.732.70.30

PHP5/FastCGI

2.732.680.270

2.862.860.090

PHP5

3.032.960.380

3.13.150.310

PHP7/Module

3.113.120.080

PHP&MySQL

3.113.010.330

3.133.140.070

PHP5/FastCGI

3.143.090.210

3.142.90.630

3.142.960.680

PHP7/CGI

3.193.190.130

3.23.180.110

PHP5

3.513.470.398

PHP5/FastCGI

3.613.60.40

3.643.60.290

WordPress

4.183.891.090

PHP7

4.224.070.470

4.224.270.30

4.424.430.180

4.54.470.580

PHP5/CGI

4.564.450.560

PHP5

4.964.860.450

PHP5/Module

5.124.960.80

PHP7

5.164.242.230

5.184.691.240

5.255.210.320

PHP7

5.255.170.370

5.315.320.110

PHP5

5.315.230.560

PHP7

5.675.520.740

5.715.590.450

PHP5

5.885.80.360

6.055.920.580

PHP5

6.455.152.640

PHP5

6.456.330.770

6.526.490.760

PHP5/FastCGI

6.646.670.330

6.96.910.130

ライト

7.416.932.160

8.37.313.550

14.49.341461

hostingstock.netで測定した他レンタルサーバーとの比較です。

Grubbs' test
測定実行のタイミングによりサーバーの状態 (混雑具合) が変動するため、集計に影響を与える一時的な異常値 (外れ値) を棄却検定Grubbs’ test (α=0.001) により省いています。

関連記事

BLOG

UPDATE