コストパフォーマンスが優秀で人気の高いロリポップ!【旧レビュー】

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ロリポップ! (Lolipop!) はユーザー数国内No.1を誇る人気の高いレンタルサーバーです(申込総数153万件以上。2016年2月現在)。

安価なレンタルサーバーならロリポップ!と呼ばれるほど、初心者でも気軽にレンタルサーバーを始めるのに適しています。マニュアルやFAQが充実しており初心者にもお勧めできます。

以前までは低料金プランを中心としたサービスでしたが、転送量制限のない高スペックサーバーを採用したエンタープライズプランが新設されたことで、初心者からビジネスユースまで幅広く利用できるレンタルサーバーとなりました。

充実した機能もロリポップ!の特徴です。標準的なレンタルサーバーが備える機能であればほとんど網羅しています。「レンタルサーバーってなんだろう?」という初心者なら、ロリポップ!を使うことでサーバーの仕組みや操作に慣れることができるでしょう。

ここでは、公式サイトでは分かりにくい機能であったり、実際に使ってみないと分からない特徴について説明します。

各プランの比較

ロリポップ!の各プランの比較表です。プラン毎に差があるものだけ掲載しています。

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
初期費用 1,500円 1,500円 1,500円 3,000円
月額 100円 250円〜300円 500円〜600円 2,000円〜2,300円
ディスク容量 10GB 50GB 120GB 400GB
マルチドメイン 20 50 100 無制限
サブドメイン 10/ドメイン 300/ドメイン 500/ドメイン 500/ドメイン
データベース (MySQL) × 1 30 100
共用SSL ×
独自SSL ×
cron 1 (5分間隔) 5 (5分間隔) 10 (1分間隔) 10 (1分間隔)
SSH × ×
メールアカウント 20/ドメイン 無制限 無制限 無制限
メールマガジン 1 5 10 30
メーリングリスト 1 5 10 30
転送量制限 40GB/ 60GB/ 100GB/ 無制限
バックアップ 有料 有料 有料 無料
PHP CGI CGI CGI/モジュール CGI/モジュール
電話サポート × ×

最低契約期間は1ヶ月となっており、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、それぞれの期間で契約できます。プランによりますが、長期契約割引 が適用される6ヶ月以上の契約が非常にお得です。

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
3ヶ月以下 100円/月 300円/月 600円/月 2,300円/月
6ヶ月以上 100円/月 250円/月 500円/月 2,000円/月

10日間の無料お試し期間 があるので気軽に利用することができます。ロリポップ!ではお試し期間中に料金を支払うことで、本契約に移行する仕組みとなっています。

データセンター

ロリポップ!のデータセンターは 東京 (品川区) にあるようです。

ロリポップ!のデータセンターを調査する

コントロールパネル

コントロールパネルはロリポップ!専用となっており、シンプルで使い勝手の良いものです。理由は不明ですが、タイミングによっては少し反応(レスポンス)が悪く、操作の度に少しもたつく感じがあります。レスポンスの良いコントロールパネルの利用経験があると、少しストレスとなるかもしれません。とは言え、コントロールパネルを頻繁に操作するのは、最初だけなので気にすることもないでしょう。

転送量制限

他社と同様にエンタープライズプラン以外は転送量制限があります。

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
現仕様 40GB/日 60GB/日 100GB/日 無制限
旧仕様 1GB/日 5GB/日 10GB/日 無制限

2015年末に仕様が強化され、転送量制限が大幅に緩和されました。従来の転送量制限は少し厳しいものでしたが、今回の仕様変更により、複数のサイト運営であっても余裕があります。

例えば、世界中のWebサイトを調査しているHTTP Archiveによると、Webサイト1ページあたりの平均サイズは2MBです。エコノミープラン(40GB/日)であれば、一日約2万回ものアクセスに耐えます。コンテンツが充実してアクセスが増えても、従来と比較して問題は発生しにくいでしょう。

ただし、この転送量制限はあくまでも他のユーザーに影響の出ない範囲内での制限です。突発的なアクセス数の増加に対しては、転送量に関わらず制限の対象となります。

もし、転送量に不足を感じるようであれば、積極的に上位プランへ移行しましょう。プラン変更は初期費用不要でコントロールパネルで簡単に行えます。

転送量制限
転送量制限の上限を超えても、追加課金されることはありません。

独自SSL、共用SSL

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
共用SSL ×
独自SSL ×

エコノミープランを除き、 独自 (専用) SSL証明書 に対応しています。以下のGMOグローバルサインのサーバー証明書を利用することができます。残念ながら、他社のSSL証明書を持ち込むことはできません。

  • 括弧内は一ヶ月換算の料金です。
証明書 1ヶ月 12ヶ月 24ヶ月 36ヶ月
クイック認証SSL 2,000円 20,000円 (1,667円) 38,000円 (1,584円) 54,000円 (1,500円)
企業認証SSL 59,800円 (4,983円) 114,000円 (4,750円) 167,000円 (4,639円)
EV SSL 128,000円 (10,667円) 244,000円 (10,167円)

日本語ドメイン」「.so」「.me」は非対応です。

用途にもよりますが、最近では年額1,000円程度でSSL証明書を利用できるSNI SSLに対応しているレンタルサーバーがあります。もし、SSL対応サイトを運営予定であれば、SNI SSL対応レンタルサーバーも検討すると良いでしょう。

共用 (共有) SSL もエコノミープラン以外が対応しており、URLは https://初期ドメイン.ssl-lolipop.jp/ となります。

ドメイン

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
独自ドメイン 20 50 100 無制限
サブドメイン 10/ドメイン毎 300/ドメイン毎 500/ドメイン毎 500/ドメイン毎

ロリポップ!は独自ドメインを持っていなくても、Webサイトを公開できます。契約時に 初期ドメイン (サービスドメイン) を作成しますが、そのドメインを利用してあなたのWebサイトにアクセス可能です。ただし、初期ドメインにサブドメインを設定できないため、独自ドメインがなければ1つのサイトしか運営できません。初期ドメインは共有SSLFTPWebDAVのアドレスにも利用されます。

初期ドメインとしてロリポップ!が保有する104種類のドメインから好みのものを一つ選択し、そのサブドメインを利用することできます。例えば、coolblog.jpやlovepop.jp、bitter.jpなど、様々なジャンルのドメインが用意されています。

この初期ドメインはロリポップ!の契約期間のみ有効です。長期にWebサイトを運営するのであれば、独自ドメインの取得をお勧めします。とは言え、初期ドメインはとても便利です。独自ドメイン(本番環境)ではできない、ちょっとした動作テストに利用することもできます。

独自ドメインの設定は、ドメインとそのドメインのドキュメントルートを設定するだけです。

同じGMOグループの ムームードメイン で独自ドメインを取得すれば、本当に簡単な設定で、好きなドメイン(URL)によるWebサイトを運営できます。もちろん、ムームードメイン以外で管理している独自ドメインも利用できます。

日本語ドメイン
対応しています。2016年9月より日本語ドメインにサブドメインを設定できるようになりました。
メールアカウントを設定できますが、運用はPunycodeとなります。
DNSレコードの編集
ムードメイン(ムームーDNS)を利用する必要があります。

データベース

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
MySQL 0 1 30 100
SQLite

データベースの作成はコントロールパネルで行います。データベース名は ユーザーID-任意の文字列 となり、パスワードは自動発行 (後から変更可能) されます。ロリポップ!ではユーザーとパスワードは (MySQLサーバーが同一なら) 全てのデータベースで共通であり、ユーザーを編集することはできません。

WordPressのようにデータベースを必要とするサイトならライトプラン以上を選択する必要があります。1つのデータベースに複数のWordPressをインストールすることは可能ですが、パフォーマンスやテーブル管理の煩雑さを考慮するとお勧めできません。複数のサイトを運営するならスタンダード以上が選択肢となります。

外部接続は許可されてないので、データベースの操作はphpMyAdminを利用します。スタンダードプラン以上であればSSHを利用可能ですが、ポートフォワードによるデータベースへの接続は許可されていません。

MySQL 5.6.23 (現サーバー)、5.6.11 (旧サーバー)
phpMyAdmin 3.4.9
SQLite 3.8.10.2。PHPのSQLite関数、PDO関数対応

ディレクトリ構造

ロリポップ!のディレクトリ構造は少し注意が必要です。初期ドメイン(example.lolipop.jpなど)の公開ディレクトリ (ドキュメントルート) がFTPで操作可能なルートディレクトリとなり、その中に追加した独自ドメイン(サブドメイン)に対応する公開ディレクトリが生成されます。

つまり、他のレンタルサーバーにある priavte ディレクトリのような非公開領域は存在しません。もし公開したくないファイルを置くのであれば、コントロールパネルのアクセス制限機能かhtaccess等でアクセスを制限する必要があります。

SSH対応のプランであれば、上位ディレクトリへのアクセスも可能です。もし、非公開領域が必要であればスタンダードプラン以上を利用しましょう。

多彩なファイル操作環境

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
アカウント 1 1 1 1
FTP
FTPS
WebDAV
SFTP × ×
SCP × ×

ロリポップ!は様々なファイル操作(プロトコル)に対応しています。セキュリティを考慮してもFTPSに対応していれば問題ありませんが、選択肢が多くて困ることはありません。

選択肢は多いのですが、ロリポップ!はFTPの(サブ)アカウントを追加することができません。個人で利用するには全く問題ありませんが、グループでのサイト管理には向きません。

ファイルブラウザ

ファイル操作用Webアプリケーション「ロリポップ!FTP」を利用できます。FTPクライアントが手元にない場合や緊急の場合でもファイル操作が可能です。

WebDAV

WebDAVは初心者にとって便利な機能です。別途FTPクライアントを用意しなくても、普段から利用しているエクスプローラー(Windows)やファインダー(Mac)から簡単にサーバーにアクセスすることができます。

特別な設定は必要ありません。コントロールパネルにWebDAV情報(アドレス、アカウント、パスワード)があります。Windowsであれば「ネットワークの場所を追加する」、Macであれば「サーバーへ接続」の接続先にこの情報を設定するだけです。

OSの標準機能であるExplorerやFinderが利用できるので、普段のファイル操作のようにサーバーにあるファイル(ディレクトリ)を編集することができます。

メール機能

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
メールアカウント 20/ドメイン 無制限 無制限 無制限
メールマガジン 1 5 10 30
メーリングリスト 1 5 10 30
対応プロトコル  
SMTP SMTP-AUTH、SSL/TLS、ブミッションポート
POP SSL/TLS
IMAP SSL/TLS

基本的なプロトコルに対応しているので困ることはないでしょう。もちろん、迷惑メールを防止するスパムフィルタとウィルスチェックに標準で対応しています。

ロリポップ!のメール機能は他のレンタルサーバーと比較して多機能です。

機能    
セキュリティ対策 - F-Secure社
自動転送 - 1アカウントにつき5件まで転送先を設定可能です。条件を指定する振り分け転送(フィルタ転送)はありません。
自動返信 - メールを読めない時など、自動的に定型文を返信することができます。
受信機能設定 受信機能停止 メール受信を停止することができます。停止しても送信は可能です。
  既読・未読設定 POPで受信済みの場合、IMAPでの状態を既読か未読にするかを設定できます。
  処理優先度設定 迷惑メール判定、件名受信拒否処理、受信拒否リスト処理の実行順番を設定します。ウィルス駆除処理と受信許可リスト処理は必ず最初に実行されます。
ウイルス駆除・迷惑メール (スパムメール) 設定 ウイルスメールの対応方法 「受信しない」「ウイルスを駆除し、通知メールを受信」「ウイルスを駆除し、通知メールをゴミ箱へ」から選択できます。
  迷惑メールの対応方法 「受信しない」「ゴミ箱へ」「受信する」から選択できます。
受信許可設定(セーフリスト)・拒否設定 許可設定 受信を許可するメールアドレス(200件)、ドメイン(100件)を登録できます。
  拒否設定 受信を拒否するメールアドレス(500件)、ドメイン(100件)を登録できます。受信を拒否するキーワード(差出人/件名)を100件まで登録できます。「受信しない」「ゴミ箱へ」を選択できます。
  件名設定 全て半角英数字の場合、「受信しない」「ゴミ箱へ」を設定できます。件名なしの場合、「受信しない」「ゴミ箱へ」を設定できます。

メールの送信制限は以下の様になっています。

プラン 制限
エコノミー 1時間100件、かつ1日1,000件まで
ライト 1時間300件、かつ1日3,000件まで
スタンダード 1時間1,000件、かつ1日10,000件まで
エンタープライズ 1時間1,000件、かつ1日10,000件まで

Webメーラー

Webメーラーを利用できます。ただし、スマートフォン対応ではない (小さな画面に最適化されていない) ので、外出先でメールを確認するならIMAP対応のメールクライアントを利用すると良いでしょう。

メーリングリスト

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
作成数 1件 5件 10件 30件
登録数 500/件 500/件 500/件 500/件

メーリングリストの管理ソフトウェアとして ezmlm が採用されています。ロリポップ!のコントロールパネルから利用できるようにカスタマイズされており、機能がシンプルなので誰でも簡単に利用できます。

メーリングリストへの参加者の登録方法はいくつかあります。

  • 招待メールを送信し、参加者自信が招待メール内にあるURLにアクセスすることで登録されます。
  • 管理者が手動で登録する。
  • フォームを利用する。Webサイトに設置するスクリプトが用意されています。参加と退会が可能です。

残念ながら「空メール」送信による登録機能はありません。

本文フッター、招待メッセージ、登録メッセージ、各定型文を編集することが可能です。

メーリングリストのアドレスは、任意の文字列@ml.独自ドメイン となります。例えば hostingstock.net であれば、example@ml.hostingstock.net となります。

履歴(ログ)機能はなく、メーリングリストに投稿されたメールは保存されません。

メールマガジン

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
作成数 1件 5件 10件 30件
登録数 500 500/件 500/件 500/件

基本的な機能はメーリングリストと同じですが、購読者の登録方法に招待メールはありません。

配信予約が可能となっており、7日後まで予約することができます。また、配信したメ-ルマガジンはログとして残ります

メールマガジンのアドレスは、任意の文字列@mm.独自ドメイン となります。例えば hostingstock.net であれば、example@mm.hostingstock.net となります。

PHP、その他の言語

ドメイン毎にPHPのバージョンを切り換えることができます。

ロリポップ!のPHPは他のサービスと比較すると、プラン間でPHPの動作に差があります。PHPのバージョンは5.5/5.6に対応していますが、5.6についてスタンダードプラン以上はモジュール版/CGI版を選択でき、スタンダード未満はCGI版のみです。より高速な処理性能が必要であれば、モジュール版に対応するスタンダード以上をお薦めします。WordPress等のレスポンス性能が明確に向上します。

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
5.5 CGI
5.6 CGI
5.6 モジュール × ×

新規契約であれば関係ありませんが、サーバーにより設定可能なバージョンが異なります。以前はPerlやPythonなど、サーバーごとにバージョンが異なりましたが、新サーバー移行と同時に共通化されたようです。

サーバー 3xx 4xx 5xx 6xx
PHP 5.5, 5.6 (モジュール/CGI) 5.5, 5.6 (モジュール/CGI) 5.5, 5.6 (CGI) 5.5, 5.6 (CGI)
Perl 5.10 5.10 5.10 5.10
Ruby 1.9, 2.0 1.9, 2.0 1.9, 2.0 1.9, 2.0
Python 2.7, 3.4 2.7, 3.4 2.7, 3.4 2.7, 3.4

php.ini

CGIモードで動作させている場合、php.iniの設定が可能です。ユーザーが設置したphp.iniは認識しないため、必要に応じて.user.iniを利用します。

設定可能項目
mbstring.language / mbstring.internal_encoding / mbstring.encoding_translation / mbstring.func_overload / mbstring.http_input / mbstring.http_output / session.auto_start / session.use_trans_sid / session.use_only_cookies / opcache.enable / opcache.enable_cli / xdebug.default_enable / xdebug.remote_enable / xdebug.profiler_enable / xdebug.overload_var_dump / default_charset / output_handler / output_buffering / short_open_tag / allow_url_fopen / allow_url_include / upload_max_filesize / display_errors / error_reporting / asp_tags / variables_order / auto_prepend_file / php_value, php_flag優先

SSH対応

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
SSH × ×

スタンダードとエンタープライズであればSSHを利用できます。パスワード認証 となっているため、初心者でも簡単に利用できるでしょう。初期状態は無効となっているので、コントロールパネルで有効にする必要があります。

有効にすると、SSHサーバーのアドレスやパスワードが発行されます。パスワードは自動生成されるため、ユーザーが任意のパスワードを設定することはできません。

SSHを利用すると便利なコマンド(プログラム)が利用できたり、ファイル・ディレクトリをまとめて操作できたりと、より便利にサーバーを管理することができます。

cron

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
設定数 1 5 10 10
最短実行間隔 5分 5分 1分 1分

設定方法は実行日時をメニューから選択するだけなので非常に簡単です。実行結果をメールで通知することもできます。

プラン毎に仕様が異なります。スタンダードプラン以上であれば1分間隔で実行可能です。スタンダードプランの料金で1分間隔の実行を可能とするレンタルサーバーは少ないので、ロリポップ!の特徴とも言えます。

実行時間の制限は5分となっており、それを超えると強制停止となります。また、高負荷な処理を行わせると約30秒で強制停止となります。

ログ機能

アクセスログは90日間分保存されます。アクセス解析としてAnalogが採用されています。解析期間の制限は31日間となっています。

レポート出力可能な項目は下記の通りです。

全体の概要 検索単語レポート 日別レポート ブラウザレポート
時間別レポート ブラウザの概要 時間別集計 OSレポート
15分間隔レポート ファイルサイズレポート 組織別レポート ファイル種類別レポート
ホストレポート ディレクトリレポート リンク元URLレポート リクエストレポート
検索語句レポート      

Apacheのアクセスログ (生ログ) も取得可能です。ログファイルは毎日アーカイブされますが、他のレンタルサーバーのように、FTPでアクセス可能なディレクトリに保存されません。ログファイルはコントロールパネルからのみ取得できます。

コントロールパネルにエラーログの設定はありません。もし、PHPで発生したエラーのログを残す必要があれば、CGIモードの場合は、php.iniや.user.ini、モジュールモードの場合は、.htaccess (php_value, php_flag) でエラーログ出力の設定を行う必要があります。

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)

ロリポップ!は標準でWAFに対応しており、クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションなどの悪意ある攻撃を自動的に防ぎます。WAFは「株式会社ジェイピー・セキュア社のSiteGuard Lite」であり、多くのレンタルサーバーで採用されています。

コントロールパネルで操作可能な項目は、ドメイン毎の有効/無効の切替のみです。Webサイトのディレクトリやページ毎に設定することはできません。

初期状態では有効となっていますが、WAFはWebサイトとの相性もあるため、サイト表示に不具合が出る場合は無効にします。WAFを無効にしたくない場合は、WAFのエラーログを確認して、問題のある処理や表示を修正することで対処できる可能性があります。

エラーログの保存期間は7日間、ドメインごとに1日最大100件まで表示可能です。

バックアップ機能

ロリポップ!によるバックアップは行われていますが、あくまでもトラブル時の復旧用であり、個人が誤って削除したデータの復旧用ではありません。復旧手数料10,000円(税抜き)で、個別に対応できるようですが、バックアップのタイミングが不明なので、必要なデータを復旧できるとは限りません。

そこで、バックアップオプション(月額300円)が役に立ちます。全てのプランに対応しており、エンタープライズプランであれば無料で利用することができます。仕様的には姉妹サービスのheteml(ヘテムル)と同等のサービスのようです。

バックアップ対象はWebデータデータベースとなっており、サーバーにある全てのデータが対象となります。バックアップ保管数は過去7回分(7世代)となっており、毎日バックアップを実行すれば、7日分のバックアップが可能です。

ロリポップ!のバックアップ機能は非常に多機能です。

機能  
スケジュール編集 バックアップ対象(ディレクトリ)の設定。
  バックアップ間隔の設定。手動、1日、3日、7日、15日、30日、から選択できます。
  バックアップ開始時刻の設定。30分単位で選択できます。例えば、毎日深夜3時30分にバックアップを実行するといった設定が可能です。
  バックアップ対象外のファイルやディレクトリを設定することも可能です。
  Webデータとデータベースを別々に設定します。あまり変化のないWebデータは3日に1回、頻繁に更新されるデータベースは毎日、といった柔軟な設定が可能です。
履歴確認 最新7件のバックアップの履歴を確認できます。不要なバックアップデータを削除することも可能です。
  新規追加ファイルや更新ファイルを確認できます。また、ソースコードのようなテキストファイルであれば、更新箇所を表示する機能も備えています。
ダウンロード バックアップデータをダウンロードできます。データはZIPファイルにまとめられます。
  任意のフォルダやファイルだけをダウンロードすることも可能です。
リストア Webサイトをバックアップ時の環境に戻すことができます。
  ファイル単位、フォルダ単位、データベースのみのリストアが可能です。
手動バックアップ 任意のタイミングでバックアップを実行できます。

対応アプリケーション

ロリポップ!で公式に対応が明記されているソフトウェアです。動作確認が行われているだけで、そのソフトウェアに対するサポートは行われません。

  • 簡単インストール対応
    • WordPress, EC-CUBE, baserCMS
  • インストールマニュアル、操作マニュアル
    • MovableType, Drupal, XOOPS Cube, OpenPNE3, concrete5, CakePHP, Smarty, Git

エコノミープランでは、MySQLを必要とするアプリケーションは動作しません。

対応ツール

sendmail nkf gzip
gunzip
zip
unzip
ImageMagick
(convert)
uuencode
uudecode
gcc
×
gs lynx elvis traceroute tracepath ping netpbm
× × ×
curl wget sh bash GD (PHP) Imagick (PHP)  
 
メモ
インストールされているのを確認しただけです。動作を保証するものではありません。

ロリポブログ

ロリポップ!契約者であれば、ロリポブログを利用できます。ロリポブログの実体は同社のサービスであるJUGEMです。JUGEMは無料サービスなのであまりメリットがないように思えますが、ロリポップ!経由なら無料で独自ドメイン(有料オプション300円/月)が利用可能となります。

例えば、example.comなら、JUGEMでブログ「blog.example.com」、ロリポップ!でメインのサイト「example.com」と使い分けることもできます。

カラーミーショップ for ロリポップ!

カラーミーショップは、ネットショップを誰でも簡単に運営するためのサービスです。カスタマイズ可能な多数のテンプレートを利用して、簡単にショップサイトを構築することができます。もちろん、CSSフレームワーク(カラーミーキット)も用意されているので、完全にオリジナルのサイトを作ることもできます。

ネットショップに必要な様々な決済方法(銀行振込、クレジット決済、WEBマネー、代金引換)に対応しており、配送代行サービスなどもあります。

「for ロリポップ!」はあくまでも簡易版なので、試してみて本格的にネットショップを立ち上げようと思えば、正規版にアップグレードすると良いでしょう。

同時アクセス数拡張

プラン エコノミー ライト スタンダード エンタープライズ
同時アクセス数拡張 × ×

ウェブサイトにアクセスが集中した場合、同時アクセス数の制限値を一時的に緩和することで、アクセス集中時に起こる 503エラー を発生し難くし、ウェブサイトが表示されない状態を防ぐ機能です。事前予約も可能なので、アクセス増加が予想できる場合にも有効です。

あくまでも 一時的 に同時アクセス数を拡張する機能なので、実行後 3日間 のみ機能します。以下の制約があるため、計画的に利用することになります。

  • 1ドメイン (サイト) のみ適用可能です。複数のドメインへの同時適用はできません。
  • 有効期間終了後 (有効にしてから3日後) から、7日後に再度利用可能となります。
  • モジュール版PHPを利用していることが条件です。

プラン変更が可能です

ロリポップ!では、例えばリソース不足(データベース不足や転送量不足など)が起きた場合、上位プランへの変更が可能です。ただし、下位プランへは変更できません。コントロールパネルから簡単に変更可能です。

Webサイトのデータをそのままプラン移行できるため、引っ越し作業は不要です。何もせずにスペックのみアップグレードします。移行費用は発生しないので、とりあえず安いプランから試すのもよいかもしれません。

エンタープライズプランへ移行すると、一部設定(サーバー番号、FTPSサーバー、SSHサーバー)が変更されます。また、エンタープライズプラン専用のサーバーへ移行するため、数分から15分程度サービスが停止します。データは引き継がれます。

サポート

マニュアルとFAQが他のプロバイダと比較してもかなり充実しているので、よくある問題であれば自分で解決することができます。また、ユーザーが多いのでノウハウが蓄積されています。分からないことがあっても、検索すれば利用者のトラブルシューティングがすぐに見つかるでしょう。

以前の電話サポートは予約制でしたが、2015年12月より電話をかけたタイミングでサポート対応が行われるようになりました。

  • メール対応
    • お問合せフォームを利用
    • 問合せの返事は、原則的に2営業日以内
  • ライブヘルプ
    • チャットによる対応
    • 平日 10:00~21:00 / 土日 10:00~13:00、14:00~19:00
  • 電話サポート
    • スタンダードプランとエンタープライズプランが対象。
    • 平日10:00~18:00。

支払い方法

  • クレジットカード
    • VISA / Master / JCB / Diners / AmericanExpress
  • 銀行振込・ゆうちょ振込
    • 振込み手数料が必要
  • おさいぽ!決済
    • GMOペパボのポイント決済サービス。おさいぽ!IDの取得が必要です。
  • コンビニ決済
    • セブンイレブン / ローソン / ファミリーマート / サークルK・サンクス / セイコーマート
    • 事務手数料162円が必要

このようなユーザーにおすすめ

個人的な感想ですが、ロリポップ!でレンタルサーバーやWebサイトの運用を学んで、趣味以上の用途が目的となれば、より高スペックなレンタルサーバーへ移行するユーザーが多いような気がします。

中規模以上のサイト運営には厳しいと思いますが、個人的なサイトの運営には十分なスペックです。以前は、WordPressの管理画面を操作するときにもたつく感じがありましたが、だいぶ改善されているようです。もちろんエンタープライズプランであれば中規模以上のサイト運営にも耐えます。

  • とにかく維持費が安い。WordPress1サイトだけなら、毎月250円でOK
  • 最廉価プランでも、PHP、Perl、Ruby、Python、Cron、SQLiteに対応しており、初心者の学習に最適です。
  • FTPアカウントが1つしかなく複数人での管理には向きません。
  • SSH(シェルログイン)が必要ならスタンダード以上を選びましょう。

初心者で一つのサイトしか運営しないなら、ライトプランがおすすめです。わずか250円/月でWordPress等の簡単インストール機能があり、すぐにWebサイトを公開することができます。また、スケジューラーのCronも利用できるので、定期的な自動処理が必要になったときに対応できます。

スタンダードプラン以上なら、SSH(シェルログイン)に対応しておりLinuxの操作に慣れるのに適しています。また、複数のデータベースに対応しているので、複数のWordPressサイトを簡単に公開することができます。

10日間の無料お試し期間があるので、気になる方はとりあえず試してみるとよいかもしませんね。


更新履歴  
2016年11月16日 新しいレビューを作成しました。
2016年09月16日 PHPのバージョンが更新されました。-
2016年09月05日 日本語ドメインの仕様が改善されました。
2016年06月30日 PHP5.4対応が終了します。企業認証SSLとEV SSLの取り扱いが開始されました。
2016年06月18日 エコノミー、ライトにPHP5.6が追加されました。
2016年02月11日 記事を整理しました。
2016年02月05日 スタンダードプランが電話サポートに対応しました。
2015年12月16日 転送量制限が緩和されました。
2015年12月10日 サポート改善と同時アクセス数拡張機能を追記。
2015年10月21日 モジュール版PHP対応を追記。
2015年09月30日 エラーログの内容を修正。
2015年09月24日 プラン名変更に伴い、内容を修正しました。
2015年08月19日 大幅な加筆修正。
2015年04月10日 ディレクトリ構成とHTTP性能比較を追加。

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