自由度の高いPHP7対応無料レンタルサーバー!XREAのレビュー

XREA (エクスリア) はGMOデジロックが運営する無料レンタルサーバーです。2001年にサービスが開始されており、国内では無料レンタルサーバーの代名詞とも言える存在です。

他の無料レンタルサーバーと異なり制約が少ないため、広告表示を除けばフルスペックのレンタルサーバーに劣りません。上位サービスのコアサーバーと基本的な仕様は同じであり、廉価サービスと考えても問題ありません。

他の無料サービスでは、PHPのみ対応してることがほとんですが、XREAは、Perl、Ruby、Pythonに対応しています。サーバーのメンテナンスも定期的に行われており、PHP7にもいち早く対応しています。

プランの比較

プラン 通常 プラス
初期費用 0円 0円
月額費用 0円 381円/月
年間契約時 0円 191円/月
広告表示 あり なし
お試し期間 - 7日間
ディスク容量 1GB 10GB
転送量制限 1GB/日 3GB/日
cron ×
MySQL 1個 5個
PostgreSQL 1個 5個
独自ドメイン 10個 20個
サブドメイン 10個 20個
XREAサブドメイン × 3個

XREAには無料と有料の2つのプランがあり、有料プランのXREA+ (エクスリアプラス) であれば広告は非表示となります。有料プランなら利用料金が ほぼ半額 となる年間契約がお得です。

ここでは紹介しませんが、Mail&Backup プランもあります。このプランはメールを主体としたサービスとなっており メーリングリスト対応 が特徴です。Mail&Backupプランにウェブサーバーの機能はありません。

広告表示について

無料プランであれば、広告が自動的に表示 (挿入) されます。例えば、初期状態のWordPressではこのように表示されます。自動表示される広告の位置が気になる場合は、知識が必要ですが手動で対応することもできます。

無料プランの場合、意図的に広告を非表示にすると、予告なく利用停止措置となります。

データセンター

XREAのデータセンターは 東京都 (品川区) にあります。当然ですが、コアサーバーやバリューサーバーも同じデータセンターにあります。

コントロールパネル

コントロールパネルは、バリューサーバーやコアサーバーと同じです。利用方法に迷った場合、これらのサービス名でも検索するとよいでしょう。

他のレンタルサーバーと比較すると、あまり初心者に優しくありません。レンタルサーバーの利用経験があればある程度予測できますが、初めてであればしっかりとマニュアルやFAQ、利用者のブログ等を確認しましょう。

レスポンスの問題はありませんが、設定が反映されるまでに時間がかかります。例えば、PHPのバージョンを変更してもすぐには反映されず、5分程度の待ち時間が必要です。他の設定についても同様なので、忘れないようにしましょう。

転送量制限

プラン 通常 プラス
転送量の上限 1GB/日 (30GB/月) 3GB/日 (90GB/月)

有料プランであっても、あまり転送量の上限は高くありません。例えば、コアサーバーの転送量上限は 100GB/月〜1,000GB/月 、バリューサーバーは 150GB/月〜1,500GB/月 となっています。

有料プランであっても、アクセス数の多いサイトを運営するのは難しいでしょう。特に無料プランは、アクセス数や転送量に関して厳しく監視されるため注意が必要です。

どちらも複数のドメインを利用できますが、転送量制限は サーバーアカウント に設定されており、サイト数 (ドメイン数) が増えるほど、一つあたりの転送量の上限は厳しくなります。

SSL

XREAは、SSLに対応しています。

共用 (共有) SSLを利用する場合は、以下のURLを利用します。

共用SSL URL
初期ドメイン:https://ss1.xrea.com/ID.サーバー名.xrea.com/
独自ドメイン:https://ss1.xrea.com/example.com/

SNI SSL対応

ドメイン認証SSLと呼ばれる SNI (Server Name Indication) SSL に対応しています。SNIは固定IPアドレスが不要となるため、従来よりはるかに安くWebサイトをSSL対応とすることができます。SNI SSL証明書も取り扱っており、 月額100円 という気軽に利用できる料金設定となっています。

ドメイン

プラン 通常 プラス
独自ドメイン 10個 20個
サブドメイン 10個 20個
XREAサブドメイン × 3個

ドメイン数は合算となり、無料プランであれば独自ドメインとサブドメインを併せて10個まで対応です。

初期ドメインとして、アカウント名.サーバー名.xrea.com を利用できます。独自ドメインがなくとも、このアカウントでWebサイトにアクセスすることができます。有料プランであればXREAのサブドメインを利用できるため、初期状態で4つのサイトを公開できます。

お名前.comやムームードメインなど、他社レジストラ&リセラーで管理している独自ドメインを問題なく利用できます。同社のバリュードメイン (VALUEDOMAIN) で管理しているドメインであれば、より簡単に設定できます。

日本語ドメイン
問題なく動作します。Pubycode で設定する必要があります。ただし、公式サイトに明記されていないため、サポート対象外となるでしょう。
XREAサブドメイン
XREAが保有するドメイン (のサブドメイン) を利用できます。
xrea.jp / xrea.bz / xrea.nu / xrea.cc / happy.nu / cute.bz

データベース

プラン 通常 プラス
MySQL 1個 5個
phpMyAdmin
PostgreSQL 1個 5個
phpPgAdmin
SQLite

無料プランであってもデータベースを利用できます。PostgreSQL対応は少し珍しいですね。

無料プランの場合、一つしか利用できないため アカウント名 がデータベース名とユーザー名になります。有料プランの場合、アカウント名_任意の文字列 となります。

テーブル操作は phpMyAdmin または phpPgAdmin を利用します。XREAはSSHに対応しているので、SSHポートフォワーディング (トンネリング) という手法で、普段から利用しているSQLクライアトからデータベースにアクセスすることも可能です。

仕様 サーバーにより少し異なる可能性があります。
MySQL 5.6.22。phpMyAdmin/4.4.11
PostgreSQL 9.3.5。phpPgAdmin/5.2
SQLite 3.8.10.2。SQLite関数対応、PDO関数対応。

FTPとディレクトリ構造

プラン 通常 プラス
アカウント数 1 3
FTPS

FTPSにも対応しており、安心してデータを転送することができます。有料プランのみアカウントを追加することができます。

ホームディレクトリ (/virtual/アカウント名) にアクセスできるため、一つのアカウントで全ドメイン (サイト) のデータを操作することができます。また、/public_html より上位ディレクトリを操作できるため、非公開としたいデータを置くこともできます。

ドメインとディレクトリの関係は下記を参考にしてください。

XREAで他社管理の独自ドメインを利用する方法

ファイルブラウザ

net2ftp というWebアプリケーションが採用されています。簡単なファイル操作なら、FTPクライアントがなくても対応できます。

機能
作成、編集、削除、コピー、移動、名称変更、パーミッション変更、圧縮 (ZIP)、アップロード、ダウンロード
テキスト編集:EUC-JP、SHIFT_JIS、UTF8。構文 (シンタックス) ハイライト機能。

メール機能

プラン 通常 プラス
アカウント数 100個 100個
送受信数制限 1,000通/日 3,000通/日
容量制限 20MB/通 50MB/通
メールへの広告 あり なし

無料プランでもメール機能に対応しているのはXREAの大きな特徴です。ただし無料プランの場合、メールにも広告が挿入されるため、使いどころが制限されるでしょう。

対応プロトコル  
SMTP 対応。SSL/TLS、STARTTLS、SMTP-AUTH、サブミッションポート
POP 対応。SSL/TLS、STARTTLS
IMAP 対応。SSL/TLS、STARTTLS
APOP 対応。

メールアカウント毎に動作を設定することができます。

アカウント設定  
転送 指定したアドレス(転送先)へ転送します。メールはサーバーに残りません。転送先はコンマ区切りで複数設定できます。
POP/WEB メールソフトで受信します。
両方 転送とPOP/WEBの両設定が有効となります。
破棄 エラーを返さずに、メールを削除します。

他の機能は以下の通りです。

自動返信 自動返信メールの題名は「Re: 来たメールの題名」となります。自動返信メールの送信者は「autorespond」となります。
ウィルスフィルタ メールのウィルスチェックを行い、検出された場合、題名に「****VIRUS****」を付与します。
スパムフィルター 有料プランのみ。 メールのスパム判定を行います。ヘッダに「X-Spam-Level:」を付与します。
カスタムフィルタ 有料プランのみ。 受信したメールを詳細な条件で、転送したり削除したりできます。高機能なフィルタ機能です。
キャッチオール 対応しています。default@独自ドメイン で受信できます。
Webメーラー SquirrelMailRoundCube に対応しています。どちらも多くのレンタルサーバーで採用されています。どちらもSSL接続に対応しています。Mobile Mail という携帯電話 (フィーチャーフォン) 向けのテキストのみのメーラーもあります。
メーリングリスト 非対応です。
メーリングマガジン 非対応です。

PHPやその他の情報

XREAのPHPは FastCGI で動作していおり、複数のバージョンが用意されています。コントロールパネルでドメイン毎にバージョンを設定可能です。

.htaccessによる設定もできますが、FastCGIが無効となるため注意が必要です。コントロールパネルの設定より、.htaccessによる設定が優先されます。

PHPの動作設定は php.ini の編集で対応できます。/public_html/.fast-cgi-bin 内に、PHPの各バージョンに対応する iniファイル があるので、動作しているバージョンに併せて編集します。各ディレクトリに .user.ini を設置することも可能です。

仕様 サーバーにより少し異なります。
PHP FastCGI 7.1.0 / 7.0.17 / 5.6.28 / 5.5.38 / 5.4.45 / 5.3.29
Perl 5.8.8
Python 2.7.9
Ruby 2.2.0
SSI 「EXEC CMD」以外対応しています。

SSH

SSHに対応していますが、アクセスするためにはコントロールパネルでアクセス元を許可する必要があります。SSH接続はパスワード認証となっており、初心者でも簡単に利用できます。

基本的にはポートフォワーディング (トンネリング) による、データベースサーバーへの接続に利用します。

注意
このSSHはデータベースの操作を目的として提供されており、制限されたシェル (rbash) が動作しています。簡単に通常のシェルに変更することが可能ですが、この行為は全面的に禁止されています。

cron

プラン 通常 プラス
設定数 × 制限無し

cronは 有料プランのみ 利用できます。

設定数に明確な制限はありません。おそらく無制限に登録できると思いますが、アカウント毎にリソース使用量 (CGI負荷) を監視されているので、負荷の高い処理が多数同時に実行されると サーバー凍結 の対象となるでしょう。

設定は初心者には少し難しいでしょう。他社ではメニューから選択するだけのものもありますが、XREAでは crontab の書式で設定する必要があります。

ジョブの最大実行時間は 3分 となっており、それを超えると強制停止となります。最短実行間隔は 1時間 となっており、他のレンタルサーバーと比較すると長めです。

使い勝手とは関係ありませんが、シェルスクリプトのみ登録できます。他の言語(PHPなど)を実行する場合は、以下のようにシェルスクリプトから呼び出す必要があります。

#!/bin/sh

#PERL
/usr/local/bin/perl /virtual/example/cron_exe.pl
#PHP
/usr/local/bin/php /virtual/example/cron_exe.php

ログ

アクセスログ (Apacheの生ログ) を取得することができます。ログは初期設定では保存されないので、コントロールパネルで有効にする必要があります。ログはドメイン毎に /log ディレクトリに保存されます。Apacheのエラーログは出力されません。

ログは毎日6時に自動保存されますが、本日分の生ログを保存 を実行すると、当日0時から現在までのログを /log に出力します。

解析済みログを保存 を有効にすると、アクセス解析アプリケーション analog によるドメイン毎の解析結果が /public_html/log に出力されます。Webブラウザで /log ディレクトリにある ドメイン名.html にアクセスすると、詳細なアクセス解析結果を閲覧できます。

PHPのエラー出力は、 php.ini または .user.ini で設定できます。

バックアップ

サーバー領域のバックアップ機能はありません。データベースについては、MySQL、PostgreSQLともにダンプファイルを取得することができます。

サーバー間コピ−

バックアップとは異なりますが、他のサーバーにあるデータをFTPで取得(同期)する機能があります。残念ながら他のサーバーへ転送することはできないようです。

アプリケーション

自動インストール対応
WordPress / Movable Type Open Source / XOOPS X (ten)

Movable Typeのバージョンは5です。開発元 (Six Apart) のサポートが終了しているため、バージョン6を手動でインストールしましょう。

対応ツール

Binary            
sendmail nkf gzip
gunzip
zip
unzip
ImageMagick uuencode
uudecode
gcc
○/○ ○/○
gs lynx elvis traceroute tracepath ping netpbm
×
curl wget sh bash iconv - -
- -
PHP            
GD Imagick Curl Iconv - - -
× - - -
メモ
インストールされているのを確認しただけです。動作を保証するものではありません。

セキュリティ (WordPress)

WordPressに対するセキュリティ機能があり、海外ネットワークからのダッシュボード (管理画面) へのアクセスを制限することができます。

その他の機能

BASIC認証補助機能
.htaccessと.htpasswdに記述する内容を生成する機能があります。
ファイル所有者の修正
ファイル所有者の一括変更が可能です。所有者が契約者以外になっているファイルを一括で変更します。
WordPressのアップデートに失敗するときなど、この機能を実行すると解決することがあります。

プラン変更

無料プランから有料プランに変更できます。サーバー環境は変わらないため、引っ越し作業が発生しません。

料金を支払わずに有効期限を過ぎると、自動的に無料プランに戻ります。ただし、以下の設定が適用されるため注意が必要です。

  • ページ、メールに広告が表示されるようになる
  • インデックスページがない、広告表示が適切でない場合は削除となる
  • 最大ディスク容量が50MBになり、超過している場合はファイルが破壊される
  • ウィルス、スパムメールフィルターが無効となる

サポート対応

サポートは基本的にメール対応のみです。ユーザーフォーラム (掲示板) が用意されているので、ユーザー同士での情報交換が可能です。サポート範囲内の質問であればスタッフからの回答もあります。

無料プランの場合、メール対応は仕様表で となっているのであまり期待しない方が良いでしょう。有料プランでは問題なく対応されるようです。

XREAはユーザーが多いので、サポートに問い合わせるまでもなく、検索すると多くの情報が見つかります。

メール
お問合せフォームを利用。原則48時間以内の対応です。土日祝日は対応していないようです。
ユーザーフォーラム
掲示板が用意されています。

支払い方法

クレジットカードの自動決済以外は、プリペイド (前払い) 方式となっています。バリュードメイン独自のポイント決済サービス デジポ も利用可能です。

クレジットカード VISA、MASTER、JCB、AMEX CARD。自動決済対応。
銀行振込 三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、楽天(旧イーバンク)銀行、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行。振込手数料が必要です。
コンビニ決済 ローソン、ファミリーマート、サンクス、サークルK、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セブンイレブン。決済手数料が必要です。
WebMoney 決済サービスのシステム利用料 (10%) が必要です。

XREAの注意事項

規約違反の場合は、予告のない即刻停止の対象となります。規約違反による停止の場合、データの復活や問い合わせは受け付けられません。

凍結について

負荷が異常に高い、転送量が異常に多いと 凍結 される場合があります。規約違反よりも、違反性が少ない場合に適用されます。例えば、

  • 一部だけ、広告が貼られていない。忘れている。
  • 負荷の高いCGIを設置している。

凍結されると、Webページの閲覧が不可となります。凍結は自動的に処理されるため、凍結前のメール通知はあまりないようです。凍結となった場合は問題点を改善して、XREAのサポートに連絡する必要があります。

まとめ

他の無料サービスと比較して、非常に自由度の高いレンタルサーバーです。ただし、禁止事項が多いため停止措置とならないように気をつける必要があります。と言っても、意図的に広告を排除したり、サーバーに過大な負荷をかけるような使い方をしなければ問題ありません。

自由度が高い分、レンタルサーバーとしての使い勝手はあまり良くありませんが、PHP、Perl、Ruby、Pythonに対応しており、初心者の学習にも向いています。


更新履歴  
2017年03月29日 PHPのバージョンが更新されました。
2016年12月23日 PHP7.1が追加されました。
2016年12月02日 PHPのバージョンが更新されました。
2016年09月16日 PHPのバージョンが更新されました。
2016年06月07日 SNI SSL対応を追記しました。
2016年04月14日 プラン変更の記述を修正しました。

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