エックスサーバーのFTP性能を他のレンタルサーバーと比較しよう - XSERVER -

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WordPress等のCMSをそのまま運用するならFTPの利用頻度は少ないかもしれません。ただし、オリジナルのWordPressテーマ、Webサイト、Webアプリケーションを開発するなら、レンタルサーバーのFTP性能を無視することはできません。

頻繁にファイルをアップロードしたり、サーバーにあるファイルを編集するなら、レスポンスの悪いレンタルサーバーを選ぶと非常にストレスとなり、作業効率も悪くなります。

この記事ではエックスサーバーのFTP性能についてまとめています。

エックスサーバーのFTP仕様

プラン X10 X20 X30
FTPアカウント 無制限 無制限 無制限

エックスサーバーは、 FTP/FTPS に対応しています。

アカウント毎にアクセス可能なディレクトリを制限することができるので、権限の異なる複数人でのサーバー管理にも適しています。

測定方法

  • Webページを構成する19ファイルのアップロードとダウンロード
    • テキストファイルや画像ファイル
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB

最大3つのファイルを並列転送します。レンタルサーバーがそれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

5分毎 にアップロードとダウンロードを実行します。

測定期間

測定期間は 7日間 です。

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間と日中の差を確認することもできます。

測定経路

データセンターの所在地については、下記のページを参考にしてください。

エックスサーバーのデータセンターを探してみよう

家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。サーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

家庭用回線の測定環境
eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 2,016 2,016
測定失敗 0.20%(4) 0.10%(2)
5秒以上 0.35%(7) 19.2%(388)
10秒以上 0.05%(1) 0.79%(16)
平均時間(秒) 1.29 3.06
ばらつき(秒) 0.70 2.10
転送速度(kbps) 11,226 4,735

転送速度は単純な計算値です。

エラー内訳  
アップロード(4) FTP response reading failed(4)
ダウンロード(2) Operation timed out(1)
  FTP response reading failed(1)

他のレンタルサーバーとの比較

プロバイダー 環境など アップロード ダウンロード
公式サイト 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

0.750.740.050.10.480.440.10.05

0.750.750.050.20.490.440.130.1

0.840.740.2400.730.640.180

0.860.850.060.10.590.510.190.1

0.90.70.4200.690.580.30

0.950.880.240.20.710.620.260.1

0.950.830.320.20.720.660.270.1

WordPress

0.990.880.320.250.710.590.280.35

1.040.780.4900.720.620.30

1.050.860.440.250.720.610.320.05

1.10.840.480.20.860.720.380.2

1.111.10.083.170.730.70.111.87

1.211.10.330.350.750.690.250.3

PHP&MySQL

1.331.270.260.11.131.010.250.1

SFTP

1.391.350.1401.061.030.110

1.441.210.6701.191.110.290

1.51.490.0701.331.20.540

1.531.530.090.90.890.870.091

1.561.550.100.970.960.070

1.581.580.060.050.980.870.210

SFTP

1.611.60.0701.721.690.120

1.611.560.1901.131.210.250

1.611.60.101.080.970.210

1.621.550.190.051.211.20.10.05

1.671.660.150.250.980.970.070.25

1.731.730.1101.061.050.090

1.771.80.2401.081.040.140

SFTP

1.831.850.2701.331.290.150

1.881.710.6901.531.520.330

1.9820.3301.191.150.110

新サーバー

2.112.030.350.41.441.360.40.2

2.141.920.6901.251.220.160

2.262.030.630.31.331.270.150.3

2.382.310.30.052.462.420.290.05

旧サーバー

2.482.280.550.151.921.780.520.05

2.622.41.022.81.841.740.631

2.922.51.1202.992.481.410

2.972.441.190.051.390.541.760

SFTP

32.990.2401.931.90.130

3.093.120.1601.361.330.120.05

3.413.410.0901.861.840.080

5.533.923.450.355.863.954.10.25

6.7500.730.28.7200.980.1

海外

11.611.60.4806.796.740.280

海外

12.112.10.507.477.450.190

海外

12.312.30.52010.910.31.350.05

海外

16.616.50.560.210.110.20.860.25

海外

33.430.27.130.1520.5201.830.05

本当に特徴的な結果となりました。

他のレンタルサーバーと比較すると、アップロードは圧倒的に速く、ダウンロードは遅いという結果です。頻繁にファイルをアップロードする開発的な用途に適したレンタルサーバーでしょう。

ダウンロードは平均的に見ると遅いです。また、ばらつきが多きいので、アクセスの度にレスポンスが変化しやすい傾向にあります。つまり、速いときはあっという間にダウンロードが終わり、遅い時はいつまでは終わらないということになります。グラフを見ると一目瞭然ですね。

とは言え、あまりダウンロードを行わないなら気にする必要はありせん。普通にWebサイトを運営するだけなら、ダウンロードを必要とする作業自体が少ないでしょう。

時間帯による変化は、アップロードについては全体的に「ばらつき」が大きいので何とも言えません。アップロードについては、夜間に遅くなる傾向にありますが、気にするほどの差ではないようです。

同じデータセンターにある「さくらインターネット」と対照的な結果となっているのは面白いですね。ホスティングプロバイダによって、設定方針が違うのでしょう。さくらインターネットはダウンロードが速く、アップロードが遅くなっています。

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