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X2のレスポンス性能と安定性を調べてみよう

X2の新しい測定結果があります

レンタルサーバーを利用するならレスポンス性能や安定性を重視する必要があります。いくら質の良いコンテンツを作成してもレスポンスが悪かったり不安定だと、訪問者は他のサイトへ移動してしまうでしょう。

そこで、X2(エックスツー)のレスポンス性能と安定性を測定した結果を掲載します。測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間や日中の差や休日と平日の差を見ることができます。もしかしたら、曜日毎の変化があるかもしれません。

測定方法

測定方法は下記のページを参照してください。

レンタルサーバー性能の測定方法

測定期間

2015年6月1日より15日間

測定ルート

サーバー(データセンター)の所在地については、下記のページを参考にしてください。

X2のデータセンターを探してみよう

家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  • 測定失敗: ダウンロードが失敗した割合
  • 3秒以上: ダウンロードに要した時間が3秒を超えた割合
  • 10秒以上: ダウンロードに要した時間が10秒を超えた割合
  • 平均時間: ダウンロードに要した時間の平均値
  • ばらつき: 母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)

eo光(家庭用回線)からの測定結果

  動的サイト 静的サイト
測定回数 7,962 7,962
測定失敗 0.01%(1) 0%(0)
3秒以上 1.00%(80) 0.63%(50)
10秒以上 0.01%(1) 0%(0)
平均時間(秒) 0.81 0.57
ばらつき(秒) 0.51 0.46
  • エラーの内訳
    • 動的サイト(1)
      • 500 Internal Server Error

ページが開くまで待てる時間は 3秒以内

快適なWebサイトの条件として3秒以内のレスポンスが1つの基準となります。どちらの結果も1秒以内に収まっており、十二分な性能であることが分かります。

負荷のピークが夜間にくる特徴がありますが、それでも0.7秒~0.9秒程度(動的サイトの場合)に収まっており、ピーク時であっても極端に速度が低下することはなさそうです。休日等、曜日による明確な差はありません。

動的サイト(WordPress)と静的サイト(HTMLファイル)との差も小さく、WebサイトでデータベースやPHPを利用しても安定するでしょう。

調査では、3秒を過ぎると57%のユーザーがしびれを切らし、訪問を諦めることがわかった。どんなに美しいサイトを作ったところで、3秒以内に表示されなければユーザーの目に触れるチャンスすらないということになる。

3秒が許容範囲 - Webサイトのパフォーマンスが重要な理由 | マイナビニュース

他のレンタルサーバーとの比較

公式サイト   WordPress Static
環境 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

0.210.210.0100.210.210.010

PHP5/CGI

0.240.220.0500.430.540.20

PHP7/CGI

0.240.210.0700.240.210.060

0.250.230.060.020.260.230.080.42

Xキャッシュ

0.290.250.0900.280.250.070

0.370.350.0800.360.350.050

0.380.370.0500.570.660.190

PHP7/FastCGI

0.40.40.1200.230.220.030

WordPressサーバー

0.420.350.200.40.350.150

0.430.470.2100.430.220.310

PHP7/FastCGI

0.450.450.1500.290.260.090

PHP7

0.460.450.030.050.350.310.10.02

キャッシュ無効

0.470.520.1500.430.540.210

PHP5/FastCGI

0.470.470.1200.230.220.030

0.540.70.2500.360.330.090.02

PHP5/FastCGI

0.550.540.1700.330.290.110

0.620.620.030.10.410.340.140.17

PHP7

0.620.590.3200.380.310.20

PHP7/Module

0.620.590.1100.40.390.040

キャッシュ無効

0.620.610.1200.380.370.050

PHPサーバー

0.620.70.2600.340.290.10

PHP5

0.630.620.0300.320.310.030

PHP7

0.630.590.3300.370.310.180

0.640.610.100.480.450.090

PHP7/CGI

0.660.620.1200.390.380.050

0.6600.2200.6600.230

0.670.650.070.150.520.470.140.15

キャッシュ

0.680.680.0600.690.690.060

PHP7/CGI

0.70.680.0900.510.490.070

PHP5

0.710.690.3300.370.30.180

0.710.730.300.350.310.110

0.720.710.0500.240.240.010

0.750.630.3100.560.470.290

PHP5

0.750.70.3700.370.310.160

モジュール

0.80.750.160.150.370.360.060.1

0.830.790.3900.340.280.150

PHP7

0.840.80.2600.740.690.160

PHP7

0.840.840.1400.670.670.060

PHP7

0.850.840.0600.670.660.050

PHP7

0.880.840.160.750.610.570.10

0.910.860.1600.510.490.070

0.920.880.200.640.610.240

0.930.920.0500.650.650.040

PHP5

0.930.920.1600.670.670.060

0.950.950.1200.520.50.080

CGI

0.950.90.1600.390.370.070

PHP5/FastCGI

0.970.960.40.150.420.410.070.07

PHP5

10.980.3100.770.80.140

PHP5/CGI

1.040.80.7700.530.490.110

1.051.010.1200.810.740.190

PHP5

1.11.050.1600.60.560.10

1.141.140.0400.270.260.020

ライトプラン

1.441.221.300.510.370.670

1.961.920.630.021.631.560.590.02

2.091.71.070.931.241.170.420.6

2.2300.650.111.9100.60.07

PHP5/FastCGI

2.722.550.670.072.412.170.660.07

PHP5/FastCGI

2.92.780.510.352.522.370.430.15

PHP7/FastCGI

2.922.80.530.272.572.460.360.22

PHP7

3.181.572.340.350.710.710.180.22

PHP5

3.31.532.470.50.720.720.180.45

3.363.090.630.022.892.720.350

3.7800.50.073.7700.510.1

4.564.530.3104.244.220.340

5.75.720.830.025.135.140.810.02

8.056.723.081.687.826.43.231.41

00000.340.290.150

00006.136.270.450

比較表は常に最新の測定結果を利用するため、この記事の測定結果と異なる場合があります。

X2の評価

姉妹サービスであるエックスサーバーやシックスコアと同様に、他社と比較して非常によい結果となっています。上記の3秒以内の基準を余裕でクリアしており、また、エラーも少ないため安定したWebサイトの運営が可能でしょう。

同じデータセンターにあるため、シックスコアやエックスサーバーの測定結果と似た傾向にあります。では、X2の特徴は何でしょうか?

エックスサーバーはコストパフォーマンスに優れており、料金と性能のバランスが素晴らしいと思います。そして、シックスコアは安定性と高速性を特徴としており、安定稼働が求められるWebサイトに向きます。

X2にある機能はシックスコアにもあり、一部を除けばエックスサーバーもほぼ同じ仕様です。データベースが無制限であることを除けば、高性能なシックスコアとコストパフォーマンスのエックスサーバーに挟まれ、中途半端なサービスとなっています。

X2はレスポンス性能や安定性も優れており、仕様(機能)も標準以上となっています。ただ、X2を選択するのであれば、より低予算で利用できるエックスサーバーか、もう少し予算を増やしてシックスコアを検討してみましょう。

姉妹サービスとの比較

  X2 エックスサーバー シックスコア
動的サイト(秒) 0.81 0.84 0.74
静的サイト(秒) 0.57 0.50 0.57

X2と言えばエックスサーバーで有名なXSERVER(株)が運営するサービスです。他にもシックスコアがあり、どのサービスを利用すればよいのか迷うかもしれません。

この表は同じ時期に同じ環境で測定した結果です。この結果(動的サイト)を見ると、どのレンタルサーバーも大きな差がなく優秀です。どれも使い勝手の良いレンタルサーバーなので、予算と仕様を考慮して選択してはいかがでしょうか。

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