@YMCのレビュー

どちらかというと法人向けのレンタルサーバーです。共用サーバーのYSプランはマルチドメインに非対応なので、色々なサイトを立ち上げたいと思えば選択肢から外れるでしょう。基本的には契約時のドメイン(変更可能)のみで利用します。サブドメインはオプション設定となっており、864円~/月となっています。

他のレンタルサーバーと比較してディスク容量が少ないのも、基本的に1サイトの運営となるからだと思います。そのため、標準で利用可能なデータベースもYS-02とYS-03では1つ、YS-04では2つと同価格帯のレンタルサーバーと比較して多くありません。

法人向けの理由は、 フリーダイヤルのサポート対応SLA(サービス品質保証)対応マルチユーザ対応 、といったところでしょうか。

お試し期間がないのが残念です。1ヶ月だけ使ってみようと思っても、初期費用が10,800円と高額なため、気軽に試すことができません。もし、@YMCを検討しているなら、事前に不明な点を問い合わせておくことをオススメします。

WordPressやMovable Typeなどの簡単インストール機能や各CMSのインストールマニュアルがないので、これらを利用したい初心者にはおすすめできません。YS-01プランではデータベースが利用できないので、もしPHPとデータベースが必要なCMSを利用するならYS-02プラン以上を選択しましょう。

マルチユーザー対応

共用サーバーでマルチユーザに対応しているプランは少なく、@YMCの特徴ともいえます。 この機能により、複数のアカウントでサーバーを管理することが可能です。

以下の4種類の権限が設定できます。

ユーザー 実行できる操作
契約者 ユーザーの作成/削除やメール、ウェブなどすべてのサーバー設定が行えます。ただし、自分のメールアドレスは持たず、サーバーへの FTPアクセスもできません。
ドメイン管理者 ユーザーの作成/削除やメール、ウェブなどすべてのサーバー設定が行えます。ドメイン内に存在するサイトに対してへのFTPアクセスも可能です。
サイト管理者 ウェブ関連の設定のみ行えます。指定したサイトへのFTPアクセスも可能です。
一般ユーザー パスワードや自分の持つメールアドレス設定が行えます。専用のウェブ領域を利用できる場合、その領域への FTPアクセスも可能です。

具体的には以下の表のようになります。

設定項目 契約者 ドメイン管理者 サイト管理者 一般ユーザー
自分のメールアドレス  
FTPアクセス
(ルートディレクトリー)
   
FTPアクセス
(ユーザー専用領域)
 
ユーザー自身の各種管理 ※1  
インフォメーションの確認    
ユーザー管理    
メールコントロール    
ウェブコントロール  
ユーティリティ  
管理画面 ※2      
  1. パスワードの変更やメールアドレスの転送先設定、メールフィルター、迷惑メールフィルター、自動返信メールなどの設定。
  2. オプションやサービスの追加お申し込み、契約情報の確認などを行えます。

各プランの対応は以下の通りです。

プラン YS-01 YS-02 YS-03 YS-04
契約者 1 1 1 1
ドメイン管理者 1 1 1 1
サイト管理者 1(追加可能) 無制限 無制限 無制限
一般ユーザー 無制限 無制限 無制限 無制限

@YMCのマルチユーザーのアカウントはFTPのアカウントも兼ねます。もし、FTPだけマルチアカウントが必要な場合は多くのレンタルサーバーが対応しているため、他のレンタルサーバーを検討してもよいでしょう。

少し面倒な解約手続き

デメリットではありませんが、解約の手続きが少し面倒です。

公式サイトに @YMCサーバーサービス解約届出書 があるので、必要事項を記入して 郵送 または FAX で@YMCに送る必要があります。

解約日の前月20日までに送る必要があります。もし、@YMCを利用するなら覚えておくと良いでしょう。


更新履歴  
2016年06月30日 テーブルを修正しました。