FTPS / SFTPとは
よくレンタルサーバーでFTPS(SFTP)対応という表記を見かけます。普通のFTPとの違いは何でしょうか?
普通のFTP通信は暗号化されていないため、ネットワークにデータ(パスワードやユーザーIDも)がそのまま流れます。もし重要なデータを取り扱うなら暗号化に対応しているFTPSまたはSFTPを利用する必要があります。もちろん、重要なデータでなくともセキュリティを重視するのであれば、どのような環境であってもFTPS/SFTPを選択すべきです。
- FTPS
- File Transfer Protocol over SSL/TLS
- 転送するデータをSSL/TLSで暗号化します。HTTPSやSMTP/POP over SSL/TLSと同じようなものです。
- 接続方法は普通のFTPと変わらず、FTPサーバーのアドレス、ユーザーID、パスワードを指定するだけです。
- SFTP
- SSH File Transfer Protocol
- FTPとは異なります。SSHの仕組みを利用したFTPと類似するコマンド体系によりファイル転送が可能です。
- SSHなので接続方法はFTPとは異なります。詳細は省きますが、多くのレンタルサーバーでは「公開鍵認証」に対応しており、所定の手続きで認証用の鍵ペアを作成しておく必要があります。
多くのレンタルサーバーはFTPSに対応しており、高価格帯のレンタルサーバーとなると両方に対応していることもあります。
重要なファイルを扱うなら最低でもFTPSに対応していることを確認しましょう。