多くのWebサイトを運営するのに適したレンタルサーバーとは

1つの契約(レンタルサーバー)で多数のWebサイトを運営できれば、運用コストを抑えることができます。ここでは、WordPressサイトを対象としたレンタルサーバーの選び方を説明します。特にアフィリエイト目的等、多数のサイトを運用するなら非常に役に立ちます。

レンタルサーバーを選ぶ際に確認するポイントは、 マルチドメイン数データベース数転送量制限 です。

  • マルチドメイン
    • 最も重要な項目です。基本的にマルチドメイン数=サイト数となります。当然ですが、サイトの数だけ独自ドメインを用意する必要があります。
    • サブドメインを含めると、さらに多くのサイトを運営できます。
  • データベース
    • WordPress1つにつき1つのデータベースを利用します。基本的にデータベース数=サイト数となります。また、WordPress以外のデータを管理するなら、より多くのデータベースが必要です。
    • 1つのデータベースに複数のWordPressをインストールすることができますが、後で説明するレスポンスの問題があります。
  • 転送量制限
    • いくら多くのサイトを運営できても、転送量制限の上限が低いとすぐにペナルティが発生し、ページ閲覧が不可能となります。転送量に余裕のあるレンタルサーバーが必要です。

WordPressならマルチドメインかデータベースの少ない方がサイト数の上限となります。

他にもストレージ容量を考慮すべきですが、最近のレンタルサーバーは容量が増えているので、高解像度の画像や動画等を多用しなければ、あまり気にすることはありません。

気をつけるべき点を詳しく説明しましょう。

1つのデータベースで複数のWordPressサイトを運営するデメリット

WordPressは1つのデータベースに複数インストールできます。例価格帯のレンタルサーバーでは、データベースが1つのみということも珍しくありません。それでも、マルチドメインにさえ対応していれば、複数のWordPressを利用することができます。

WordPressインストール時に設定するデータベースのテーブル接頭辞とは?

ただし、1つのデータベースでの運用はデメリットがあります。例えば、「お名前.com」のレンタルサーバーでは以下の様に説明しています。

1つのデータベースを複数のWordPressで共有するのはパフォーマンス的に良くありません。データが混在してしまうので管理が面倒になるというデメリットもあります。

可能な限り1WordPressに1データベースを割り当てるようにしましょう。

転送量制限

共用レンタルサーバーには必ずと言って良いほど 転送量制限 があります。いくらデータベースやマルチドメインが多く利用できても、転送量制限の仕様によっては宝の持ち腐れとなります。

共用サーバーの転送量制限には以下の仕様があります。多くのレンタルサーバーでは、設定された転送量を超えても追加料金は発生しませんが、レスポンスが遅くなったり、サイトの閲覧が不可となります。

  • 転送量制限が不明。問い合わせると「状況によって対応」という運営側のさじ加減1つの仕様。
  • 転送量制限(目安)あり。一日あたり100GBなど。
  • 無制限(条件付き)。基本的には無制限。恒常的に高負荷の状態が続くと要相談。
    • 共用レンタルサーバーではあまり無制限がありません。

転送量制限が明記されておらず、無制限とも書かれていないレンタルサーバーは避けるべきでしょう。おそらく、制限は掛かっていないのですが、ホスティングプロバイダ(事業者)のさじ加減1つでペナルティが発生します。

転送量制限に余裕のあるレンタルサーバーか、明確に無制限を謳うレンタルサーバーを選ぶべきです。

最近ではロリポップ!のビジネスプランのように 転送量無制限 を売りとするサービスもあります。「マルチドメイン無制限」「データベース100個」となっており、多くのWebサイトを運営するユーザーに向くサービスです。

無制限ではありますが、 「メモリやCPU負荷などで慢性的な高負荷になった場合は、弊社スタッフよりご相談させていただく場合がございます。」 とあります。まぁ、常に多数のアクセスがあるサイトを運営するなら共用サーバーを選ぶべきではないのかもしれませんね。

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