X2 (エックスツー) はサービスの提供を終了しました。

データベース無制限対応!シックスコアと同等機能のX2のレビュー

X2(エックスツー)はエックスサーバー社が運営するレンタルサーバーです。姉妹サービスにエックスサーバーやシックスコア、WordPress専用のwpXがあります。サービス開始は2010年6月となっており、同社の汎用的なレンタルサーバーとしては最も新しいサービスとなります。

このレビューの内容はシックスコアのレビューとほぼ同じ内容となっています。なぜならデータベースなどの対応数を除けば、両者とも仕様的に全く同じだからです。

下位サービスであるエックスサーバーとの違いも気になりますが、実際に比較するとあまり大きな差がないことが分かります。X2は無制限を特徴としていますが、マルチドメイン(サブドメイン)、FTPアカウント、メールアカウントはエックスサーバーも無制限となっています。X2が勝る部分は、データベース無制限、Xキャッシュ、WAF程度となります。反対にSSH(シェルログイン)、メーリングリストなどはエックスサーバーのみです。

ウェブサイト高速化機能

下記の高速化機能を備えています。

高速化機能  
mod_pagespeed Google製のApache用モジュールです。CSSやJavaScriptの最適化、画像ファイルの軽量化、HTMLの最適化等を自動的に行います。mod_pagespeedとは?
FastCGI PHPは処理が発生する度にプロセスの起動、処理、終了という手順を踏みます。FastCGIはプロセスをしばらく常駐させることで、次回以降の処理を効率的に実行します。
APC/OPcache PHP標準の高速化機能です。PHPのコンパイル結果をキャッシュして再利用する仕組みです。PHPのバージョンによって設定条件が変わります。7.0と5.6なら「FastCGIとOPCache」が標準で有効となっています。
Xキャッシュ エックスサーバー社独自の高速化機能です。(シックスコアにもあります)

Xキャッシュ

WordPressでも何でも構いませんが、通常ウェブサイトにアクセスがあると、PHP等がウェブページを動的に生成します。必要に応じてデータベースにもアクセスします。キャッシュ機能を利用しなければアクセスの度にこの処理が発生します。

Xキャッシュは、アクセス時に生成されたウェブページのデータをサーバーにキャッシュ(一時保存)します。2回目以降のアクセスに対しては、そのキャッシュを利用することで高速化を実現します。プログラム処理やデータベースへのアクセス頻度が少なくなるため高速なレスポンスを実現します。つまり、動的ページを静的ページのように処理する仕組みです。

Xキャッシュの設定は「サーバー管理ツール」で行います。キャッシュ対象とするURLを指定して、キャッシュ保持時間(秒単位)を設定します。ファイルを指定すればそのページのみ、ディレクトリを指定するとそのディレクトリ以下のページがキャッシュ対象となります。

「上級者向けの機能」と注意書きがあり、「キャッシュに適したページかどうか」をユーザーが見極める必要があります。ブログの記事など、一度生成してしまえば更新の必要のないページに効果があります。

キャッシュが適さないのは、例えばコメントや記事を投稿するページなど、毎回プログラムの実行が必要となるページです。他にも、リアルタイム(または短期間)に情報更新が必要とされるページへの適用も意味がありません。適材適所を見極め、キャッシュの保存期間を適切に調整する必要があります。

ウェブサーバのデータが更新されてもキャッシュのデータが更新されていないために古いデータが表示される場合もありますので、ご利用の際にはご注意ください。

本機能にてプログラム実行の大幅な負荷改善を行うことが可能ですが、一部のプログラムにXキャッシュの設定を行われますと、 プログラムが正常に実行されない可能性があります。 ご利用の際には十分ご注意くださいますようお願いいたします。

各プランの比較

プラン スタンダード アドバンスド
初期費用 6,000円 6,000円
3ヶ月契約時の月額(標準月額) 2,372円 4,658円
12ヶ月契約時の月額 1,800円 3,705円
ディスク容量 100GB 200GB
転送量制限 70/日 90GB/日
電話サポート ×

プラン間の差は「ディスク容量」「転送量制限」「電話サポート対応」のみです。他の機能は共通仕様であり、マルチドメイン、データベース、メールアカウントが無制限対応となっています。

最低契約期間は3ヶ月となっており、他に6ヶ月、12ヶ月の契約期間があります。長期契約ほど割引率が優遇されます。

契約時には必ず「2週間の無料お試し期間」が適用されます。この期間内に利用料金を支払うと本契約となります。

データセンター

エックスサーバー社の他のサービスと同様にさくらインターネットの大阪データセンターで運用されています。ファイアバードなどを運営するネットオウル(Netowl)でも採用されている安定性や性能に定評のある高品質なデータセンターです。

コントロールパネル

X2は「メンバー管理ツール」と「サーバー管理ツール」の2種類のコントロールパネルで構成されます。メンバー管理ツールは契約に関する操作を行えます。両コントロールパネルともX2オリジナルとなっており、初心者にも使いやすい構成となっています。マニュアルやFAQが充実しているため操作に悩むことはないでしょう。

メンバー管理ツール  
会員情報 登録情報、パスワード変更、メールアドレス変更
お支払い情報 未払い請求一覧、お支払い履歴
サーバー アカウント、新規お申し込み、契約更新、プラン変更、解約申請、バックアップデータお申し込み
ドメイン アカウント、新規お申し込み、契約更新、解約申請
SSL アカウント、新規お申し込み、契約更新、解約申請

転送量制限

エックスサーバーやシックスコアと比較してみましょう。X2が特に優れているわけではありませんが、他社レンタルサーバーと比較するとどれも優秀なスペックです。このスペックで不足するようなら専用サーバーやVPSなど、データ転送量無制限のサーバーを検討する必要があるでしょう。

サービス プラン GB/日 プラン GB/日 プラン GB/日 プラン GB/日
X2 スタンダード 70 アドバンスド 90  
シックスコア S1 70 S2 90 S3 110 S4 120
エックスサーバー X10 70 X20 90 X30 100  

転送量制限とは一日あたりのデータ転送量の上限(目安)です。例えば HTTP Archive を参考にするとウェブページの平均サイズは約2.5MBとなっています。スタンダードプランであれば単純計算で「約28,000PV/日」が目安となります。人気の高いウェブサイトであってもそうそう上限に達することはないでしょう。テキスト主体のページであればより多くのアクセスが可能となります。さらにウェブブラウザのキャッシュ機能を考慮すればより多くのアクセスに耐えます。

注意
転送量制限は1つの契約に対する上限です。もし、10個のウェブサイト運営するなら一つあたりの上限が「1/10」となることを忘れないようにしましょう。

SSL

共用(共有)SSLに対応しています。初期状態で利用できるようにはなっていないため、コントロールパネルで有効にする必要があります。例えば「example.com」に共用SSLを設定すると「https://example-com.xtwo-ssl.jp」というURLでウェブサイトにアクセス可能となります。共用SSLに利用されているSSLサーバー証明書はSecureCoreのCoreSSLワイルドカード(ドメイン認証)となっています

独自(専用)SSLに対応していますが、他社の証明書を利用することはできません。また、Let's Encryptにも非対応となっています。X2が提供するSSLサーバー証明書は以下のものがあります。

ブランド 1年契約 (更新時) 2年契約 (更新時) 3年契約 (更新時)
ラピッドSSL 20,000円 (10,000円) 27,000円 (18,000円) 32,000円 (24,000円)
ジオトラスト
クイックSSLプレミアム
34,500円 (20,000円) 49,050円 (36,000円) 59,600円 (48,000円)
グローバルサイン
クイック認証SSL
30,000円 (20,000円) 45,000円 (36,000円) 56,000円 (48,000)

ドメイン

どのプランでもマルチドメイン対応であり、サブドメインとともに無制限に設定可能です。ただし、エックスサーバーやシックスコアにある無料の「プレゼントドメイン」には対応していません。

X2では「初期ドメイン」が提供されるため、独自ドメインがなくともウェブサイトを公開することができます。契約時に決定するサーバーIDが「example」であれば「example.xtwo.jp」が初期ドメインとなり、「http://example.xtwo.jp」でアクセスすることができます。ただし、初期ドメインにサブドメインを設定することはできないため、独自ドメインなしで公開できるサイトは一つとなります。この初期ドメインはFTPサーバーやメールサーバーのアドレスにも利用されます。

初期ドメインはX2の契約期間のみ有効です。長期にウェブサイトを運営するなら独自ドメインの取得をおすすめします。とは言え、初期ドメインはとても便利です。独自ドメイン(本番環境)ではできない、ちょっとした動作テストに利用することもできます。

X2では独自ドメインも取り扱っており、サーバーと同じ会員アカウントで契約すると優待価格が適用されます。ドメイン専門業者(レジストラやリセラー)並の安さであり、ドメインもまとめて管理したいのであれば、X2で取得してもよいでしょう。X2で取得したドメインを他社のレンタルサーバに利用することもできます。

ドメイン 優待割引料金(一例)
com / net 1,280円
org / biz / info 1,480円
asia / mobi 1,980円
日本語ドメイン
日本語ドメインに対応しています。Punycodeで入力する必要はありません。
DNSレコード編集
A / MX / TXT / CNAME の編集に対応しています。

データベース

全てのプランでデータベースを 無制限 に設定可能です。ここがX2の特徴となります。

データベースはMySQLに対応しています。またSQLiteも動作します。

データベースとデータベースユーザー(以下ユーザー)で構成されます。全てのデータベースを一つのユーザーでアクセスしたり、一つのデータベースに複数のユーザーを割り当てたりすることもできます。データベース名とユーザー名は「サーバーID_任意の文字列」となります。

普通の仕様に思えるかもしれませんが、レンタルサーバーによっては一つのユーザーで全てのデータベースへアクセスするものや、データベースごとにユーザーが自動生成されるものもあります。アプリケーションごとにしっかりと管理したいユーザーには嬉しい仕様ですが、初心者には少し分かりにくいかもしれませんね。

バックアップ機能が備わっており、手動でダンプファイルをダウンロードすることができます。

仕様  
MySQL 5.5.45。ENGINES: MRG_MYISAM / CSV / BLACKHOLE / MyISAM / MEMORY / ARCHIVE / InnoDB (標準) / PERFORMANCE_SCHEMA。phpMyAdmin 4.0.10.6。
SQLite 3.3.6。PHPならSQLite関数とPDO関数に対応します。
データベース容量
1つあたり500MBが上限となります。
外部接続
外部からの接続には非対応です。SSHに非対応なのでSSHトンネリングも不可です。

FTP

全てのプランでFTPアカウントを無制限に発行できます。通常のFTP以外にセキュアなFTPSにも対応しています。

FTPアカウントIDは「任意の文字列@ドメイン名」となります。アカウントごとにホームディレクトリを設定でき、それより上位のディレクトリへはアクセスできません。契約者がアクセスできる最上位ディレクトリ「/home/サーバーID」へアクセス可能なアカウントも作成できるため、全てのドメイン(サイト)のデータを横断的に操作することができます。

セキュリティ対策としてIPアドレスによるアクセス制限や国外からのアクセスを拒否することができます。IPアドレスによる制限の場合、範囲や正規表現による指定が可能です。

メモ
SFTP、WebDAV、SCPには非対応です。
独自ドメイン追加時に自動生成されるFTPアカウントは、そのドメインの「public_html」以下のみアクセスできます。

ファイルマネージャ

ファイルマネージャ(ウェブアプリケーション)が用意されていますが、あまり多機能ではないためFTPクライアントは必須でしょう。

仕様
新規作成、名称変更、削除、テキスト編集、アップロード、ダウンロード、画像プレビュー、パーミッション変更
文字コード(Shift-JIS / UTF-8 / EUC-JP)、転送モード(アスキー / バイナリ)

ディレクトリ構造

ドメイン毎にディレクトリが割り当てられるタイプです。「public_html」より上位のディレクトリにもアクセス権(編集権)があるため、プライベートディレクトリ(非公開ディレクトリ)を作成することができます。非公開としたいデータを保存するときに役立つでしょう。

1つ気になる点はサブドメイン対応のディレクトリが「public_html」の直下に生成されることです。サブドメイン名が重複することはありませんが、ユーザー自身でディレクトリを作成する際はサブドメイン名と被らないように注意する必要があります。

メール

仕様  
SMTP SSL/TLS、STARTTLS、SMTP-AUTH、サブミッションポート、POP before SMTP(国内のみ)
POP SSL/TLS、SRARTTLS
IMAP SSL/TLS、STARTTLS

全てのプランでメールアカウントを 無制限 に作成できます。

セキュアなプロトコルに対応しており安全にメールを送受信できます。IMAPに対応しており、複数デバイスでのメール管理が容易です。

過不足のない機能が揃っていますが、エックスサーバーにあるメールマガジンやメーリングリストはありません。

メール機能  
ウィルスチェック メール送受信時に自動的にウィルスチェックが実行されます。F-Secure社のソフトウェアが採用されています。
スパムチェック メール受信時にスパムチェックが実行されます。CLOUDMARK社のコラボレーション型スパムフィルタが採用されています。件名に「[SPAM]」を追加することができます。ホワイトリストとブラックリストに対応しており、ドメイン単位での指定も可能です。
メールフィルタ キーワードが含まれる対象(宛先、送信者、件名、本文、ヘッダー)のメールに対して転送や削除を実行できます。
自動応答 予め用意したメッセージを自動的に送信者へ返信できます。
SMTP認証制限 国外IPアドレスからのSMTP認証を制限することができます。
メールトリガー メールが届くと設定したスクリプトを実行することができます。
ウェブメーラー SquirrelMailが採用されています。
非対応 メーリングリスト、メールマガジン、キャッチオール

メールフィルタ

メールトリガー

メール制限

プラン スタンダード アドバンスド
送信数目安 1,500通/日 3,000通/日
受信数目安 制限なし 制限なし
容量制限 30MB/通(送信のみ) 30MB/通(送信のみ)

PHPの仕様、他の言語について

X2のPHPはCGI/FastCGIで動作しています。PHPの標準(推奨)バージョンは5.6となっており、5.4以下については公式のサポートが終了しているため非推奨となっています。

php.iniはコントロールパネルでドメインごとに編集可能です。使用頻度の高い項目は専用の設定画面が用意さていますが、設定ファイルを直接編集することもできます。php.iniファイル自体は「/home/サーバーID/ドメイン名/php/php.ini」に存在します。初心者であれば編集する機会はないかもしれませんが、PHPの設定変更が必要になったときに役立ちます。

設定項目
display_startup_errors / display_errors / error_reporting / session.auto_start / session.use_cookies / session.use_only_cookies / session.use_trans_sid / session.name / session.cookie_lifetime / session.cookie_path / session.cookie_domain / mbstring.language / mbstring.internal_encoding / mbstring.http_input / mbstring.http_output / mbstring.encoding_translation / mbstring.detect_order / mbstring.substitute_character / safe_mode / max_execution_time / max_input_time / memory_limit / post_max_size / upload_max_filesize / register_globals / magic_quotes_gpc / file_uploads / allow_url_fopen / allow_url_include
PHP高速化機能
7.0/5.6/5.5 FastCGI/OPcache、5.4/5.3 FastCGI/APC、5.2/5.1 FastCGI
設定ファイル
ユーザー自身で配備した.user.iniやphp.iniは認識されません。

RubyやPythonにも対応しています。

仕様  
PHP 5.1.6 / 5.2.17 / 5.3.3 / 5.4.45 / 5.5.30 / 5.6.22 (標準) / 7.0.7
Perl 5.8.8
Python 2.4.3 / 2.7.4 / 3.3.1
Ruby 1.8.5 / 1.9.3 / 2.0.0
SSI

標準で読み込まれる拡張モジュール

Loaded extensions Core date libxml openssl pcre sqlite3 zlib bz2 calendar ctype curl hash fileinfo filter ftp gettext gmp SPL iconv session standard posix pspell Reflection Phar shmop SimpleXML sockets mbstring sysvmsg sysvsem sysvshm tokenizer wddx xml zip cgi-fcgi apcu bcmath dba dom gd imap intl json ldap exif mcrypt mysqli odbc PDO pdo_mysql PDO_ODBC pdo_pgsql pdo_sqlite pgsql snmp soap xmlreader xmlrpc xmlwriter xsl Zend OPcache ereg mysql apc pcntl SQLite eAccelerator mime_magic dbase
7.0.7 - - - - - - - -
5.6.22 - - - - -
5.5.30 - - - - - - -
5.4.45 - - - - - - -
5.3.3 - - - - - - - - - - - - -
5.2.17 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
5.1.6 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Cron

サーバーの負荷とならない範囲であれば設定数に制限はありません。最短実行間隔は1分間となっています。実行結果をメールで通知することも可能です。

設定の再編集はできますが、一時停止には非対応です。設定は「crontab」形式となり、例えば毎日12時に実行するなら上図のような設定となります。

ログ

アクセスログ(Apache形式の生ログ)とエラーログを取得できます。

アクセスログ

アクセスログは保存期間を設定でき、ドメインごとに保存されます。

  • 保存場所は「/home/サーバーID/ドメイン名/log/」となります。
  • ファイル名は「ドメイン名.access_log_年月日」となり日付ごとに保存されます。
  • サブドメインのアクセスログも含まれます。

エラーログ

エラーログもドメイン単位で取得できますが、当日分に限定されます。

  • 毎日午前3時頃リセットされます。
  • 10万行を超えるエラーは削除されます。
  • PHPのエラーも含まれます。

アクセス解析

エックスサーバー社独自のアクセス解析を利用できます。初期状態では機能していないので、コントロールパネルでドメインごとに設定する必要があります。 この解析機能は2016年10月からシックスコアで提供されているものと同等であり、大規模かつ高精度な解析に対応します。

Google Analyticsを利用するユーザーが多いので、レンタルサーバー標準のアクセス解析にこだわる必要はないでしょう。

解析項目
ページビュー / 訪問回数 / 転送量 / 月別 / 日別 / 時間帯別 / 曜日別 / べー時別 / OS別 / ブラウザー別 / ファイル別転送量 / 検索キーワード別 / アクセス元別 / IPアドレス・ホスト名別 / 滞在時間別 / ロボット・スパイダー別 / エラーコード別 / ドメイン・国別

バックアップ

サーバー上のデータが毎日自動でバックアップされ、ウェブ・メールデータなら「過去7日分」、MySQLデータベースなら「過去14日分」のデータが保持されます。

バックアップは標準装備となっており手続なしで自動的に行われています。しかし、バックアップデータの取得は有料となっています。あくまでも保守目的のバックアップデータをユーザーに提供するという仕組みでしょう。

バックアップデータ取得1回ごとに手数料が必要となります。
指定日のウェブ・メール 税込10,800円
指定日の特定のデータベース1つ 税込5,400円

ソフトウェアとハードウェア

OS
CentOS release 5.11 (Final)
ハードウェア
Xeon E5-2430L (2GHz)、メモリ16GB
ワンクリックインストール対応
WordPress / EC-CUBE / Xoops Cube Legacy / PukiWiki
動作確認済み(公式)
concrete5 / Drupal / Joomla / MODX / Movable Type / Zen Cart
その他のCGIツール
メールフォーム
コマンドとライブラリ
X2に導入されているコマンドとライブラリはこちらを参考にしてください。
ファイルの存在を確認しただけであり、パーミッションによっては動作しないものもあります。

セキュリティ対策

標準で様々なセキュリティ機能に対応しています。

WordPress専用セキュリティ

WordPressのセキュリティに特化した機能があります。

セキュリティ  
ダッシュボードアクセス制限 ダッシュボードに対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
XML-PRC API アクセス制限 ダッシュボード以外から投稿可能なアプリ等が利用する「XML-RPC WordPress API」に対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
ログイン試行回数制限 短時間に連続してログイン処理(失敗)が行われるとアクセスを制限します。いわゆるパスワード総当たり(ブルートフォースアタック)による不正アクセスを防ぎます。制限されてから24時間後に解除されます。管理者が制限された場合、サーバー管理ツールで解除する必要があります。
コメント・トラックバック制限 短時間に大量のコメントまたはトラックバックが実行されると、自動的に投稿を制限します。制限されてから6時間後に解除されます。
国外IPアドレスからのコメント・トラックバックを制限します。

WAF

WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)とはウェブサイト(ウェブアプリケーション)に特化したファイアウォールのことです。詳細な説明は省きますが、動的にページを生成するタイプのウェブサイトやユーザーからの入力を受け付けるウェブページに対して、不正なデータがやりとりされないかを監視します。X2の場合、不正なアクセスを検出するとアクセスを拒否しエラーページを表示します。

項目 説明
XSS クロスサイトスクリプティング対策。JavaScriptなどの不正なスクリプトタグが埋め込まれたアクセスを検知。
SQL SQLインジェクション対策。SQL構文に不正な文字列が挿入されたアクセスを検知。
ファイル ファイル不正アクセス対策。.htpasswd .htaccess httpd.conf等、サーバーに関連する設定ファイルが含まれたアクセスを検知。
メール メールの不正送信対策。to、cc、bcc等のメールヘッダーに関係する文字列を含んだアクセスを検知。
コマンド kill、ftp、mail、ping、ls等コマンドに関連する文字列が含まれたアクセスを検知。
PHP 関数の脆弱性対策。session、ファイル操作に関連する関数のほか、脆弱性元になる可能性の高い関数の含まれたアクセスを検知。

アクセス制限機能

  • ウェブサイトアクセス制限(IPアドレス指定)ドメインごとに設定可能。
  • SMTP認証の国外アクセス制限
  • FTPアクセス制限(IPアドレス指定、国外IPアドレス制限)
  • BASIC認証

その他の機能

機能  
エラーページ設定 401 / 403 / 404 / 500 / 501 / 503 のエラーページをカスタマイズできます。ドメインごとに設定できます。サブドメインは親ドメインの設定が反映されます。
MIME設定 MIMEコードと拡張子の関連付けの設定ができます
.htaccess編集 コントロールパネルで.htaccessファイルを編集できます。FTPクライアントで直接編集するのと変わりません。独自に配備した.htaccessファイルも機能します。
サイト転送 X2に登録しているサイトへのアクセスを別のサイト(URL)へ転送できます。
動作確認URL機能 他社からの引っ越し前(DNSの変更前)にウェブサイトの動作確認を行えます。「http://ドメイン.xtwo-check.jp」というアドレスが割り当てられます。
非対応
SSH(シェルログイン)

プラン変更

上位プランへの変更のみ可能です。サーバー環境は変わらないため、引っ越し作業(再設定や再アップロード)は不要です。15日までに手続きを行うと翌月1日から新プランに移行します。下位プランへの変更は非対応であり、新規にサーバーを契約する必要があります。

サポート対応

メールサポートと電話サポート(アドバンスドプランのみ)に対応しています。

サポート  
メールサポート 契約前は公式サイトのお問い合わせフォームを利用します。契約後はコントロールパネル内のフォームを利用します。24時間365日受付対応であり、原則24時間以内(営業日)の回答となっています。
電話サポート フリーダイヤルではないため、大阪(06)までの通話料が必要です。対応時間は平日の10:00〜18:00となっています。
アドバンスドプランのみ対応しています。

支払い方法

支払い方法  
クレジットカード VISA、MasterCard、JCB、AMEX。一部を除きデビットカードにも対応しています。
銀行振込 ジャパンネット銀行。振込手数料が必要です。
ペイジー 手数料不要。
コンビニ ファミリーマート、ローソン、デイリーヤマザキ、ミニストップ、サークルKサンクス、セブンイレブン

クレジットカード決済を除き、紙面での領収書発行に対応しています。支払日より1ヶ月以内のものに限られます。

解約方法

メンバー管理ツールで簡単に手続が可能です。解約手続を行っても有効期限日までは利用可能となっており、途中解約による返金には対応していせん。

誤って解約申請を行った場合、サポートに連絡することで解約のキャンセルが可能です。

X2のまとめ

機能的にはシックスコアと全く同じです。ただし、サーバー性能には雲泥の差があるため、レスポンス性能や処理性能は劣ってしまいます。

良くも悪くも姉妹サービスのエックスサーバーと比較されますが、上回っている機能は「Xキャッシュ、データベース無制限、WAF」程度であり、反対に「SSH(シェルログイン)やメーリングリスト」などエックスサーバーに劣る機能もあります。

性能の割には料金が中途半端であり、おすすめするポイントがありません。序列的には「シックスコア > X2 > エックスサーバー」となるはずですが、現時点ではX2を選択する理由はありません。コストパフォーマンス重視ならエックスサーバー、信頼性重視ならシックスコアとなります。

X2は決して悪いレンタルサーバーではないのですが、姉妹サービスと比較すると印象が薄れてしまいます。


更新履歴  
2017年01月31日 PHPの仕様などを更新しました。
2016年08月06日 大幅にレビューを改訂しました。
2016年01月14日 PHPのバージョンを修正しました。
2015年12月23日 PHPなどのバージョンを追記しました。

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