レンタルサーバー関連でとある調査を行うために、ブログのサンプル記事にどの程度の文章量が適切なのかを調べる必要がありました。
サンプル記事に最適な文章量として、国内(日本語)にあるブログの1ページあたりの平均文字数が分かれば良いのですが、統計的な調査結果がほとんど見つかりません。あるのかもしれませんが、探しても「SEO的に最適な文字数」の内容ばかりです。
諦めて海外で探すと以下の様な記事を見つけました。英語圏内のブログを対象とした調査で、人気ブログのランキング100位までの記事内容を分析した結果を公開しています(2014年5月)。ランキングの出自が不明なのは気になりますが、この結果を利用することにしました。
人気ブログの1ページあたり平均ワード数は 1,149ワード となっています。他にも、平均画像数やタイトルの平均文字数など、様々な視点で分析されているので、興味があれば確認するとよいかもしれません。
参考になるワード数は見つかりましたが、英語なので日本語の文字数に換算する必要があります。基本的に「ワード数<文字数」となるので、ワード数を何倍にすれば文字数に換算できるのかを調べてみましょう。
今回は、NICT(独立行政法人情報通信研究機構)が公開している対訳データ(英文と和訳文のペア)を利用することにしました。このデータは、ロイター社が自然言語処理の研究目的に公開しているニュース記事を基にしています。
文章総数 | 56,778 |
英文の総ワード数 | 1,280,932 |
和文の総文字数 | 3,232,209 |
英文の ワード数 と和文の 文字数 を集計したところ、英文と和文の比率は1:2.52となりました。つまり、ワード数(英文)×2.52=文字数(和文)に換算できるようです。
言語構造が違うのであくまでも目安にしかなりません。ただ、国連文書の訳文で調査している他のサイトでも同じような結果となっているので、2.x倍程度に落ち着くのかも知れませんね。
これらの結果を考慮すると、1149×2.52= 約2,900文字 となります。キリが悪いので3,000文字としておきましょう。
人気ブログを対象とした調査なので仕方ありませんが、1つの記事に約3,000文字とは・・・読者を増やすのも大変です。
ブログのカテゴリによっては少ない文字数でも問題なさそうですが、やはり読み応えのある内容にするなら、この程度の文字数が必要となるのでしょうね。
この記事が約1,600文字なので、3,000文字となると大変ですね。