国内のおすすめアダルトサイト対応レンタルサーバー6社のレビューと比較

はじめに

アダルトサイトを運営するために「海外のレンタルサーバー」を探していませんか? いまだに「海外サーバーだから無修正のコンテンツでも大丈夫」と思っているなら大きな勘違いです。 海外サーバーがおすすめされていたのは、法整備が追いついていなかった過去の話であり、最近では国内にいる運営者が普通に検挙されます。

その多くは「わいせつ電磁的記録記録媒体陳列」の名目で検挙されています。 いわゆる「わいせつ物陳列罪」であり、「違法なデータを不特定多数の目に触れる状態にしていた」ことが理由となります。 つまり、海外のサーバーにコンテンツがあっても、運営者が国内にいる限り高いリスクを負うことになります。

本格的なアダルトサイトを運営するなら現地(海外)で運営するなど、組織的に行うしかないでしょう。 個人で運営するならデメリットの多い海外サーバーを利用する意味はほとんどありません。 例えば、Webサイトのレスポンス(表示速度)は物理的距離による遅延のため国内サービスに大きく劣ります。 そして、手続きやトラブル時に現地の言語で対応しなければなりません。

海外サーバーの唯一のメリットは、国内サービスと比較して「サービス提供者(ホスティングプロバイダ)にコンテンツが不適切と判断され、サイトを削除される可能性が限りなく低い」ということでしょう。 国内でグレーゾーンとなるような内容でも、ほとんどの場合問題ありません。

個人でリスクを負わずにできる範囲なら、国内のサービスを選択するべきでしょう。 手続きやサポート対応も(当然ですが)日本語であり、初心者でもサイト運営の敷居は高くありません。 また、同じサービスを利用するユーザーの情報を探しやすいというメリットもあります。

国内でアダルトコンテンツを許可するレンタルサーバーの基本ルールは「国内(日本)の法律を遵守する」だけです。 つまり、許容されるコンテンツは一般的(正規)に流通している内容が目安となります。

各社のアダルトコンテンツに対する対応

国内でおすすめできるサービスは、 シン・レンタルサーバーKAGOYAFUTOKAJETBOYMixHostiCLUSTA+ となります。 他にもありますが、サービスがしっかりと継続・更新されているものを取り上げています。

各社、基本的に「国内の法律を守ること」となっていますが、それぞれ微妙に異なります。

例えば、シン・レンタルサーバー、FUTOKA、MixHost、iCLUSTA+については、明確に許可していますが、残りの2つは積極的に許可しているわけではありません。

メモ
ここで紹介するサービスは共用レンタルサーバーを指します。同じ会社のサービスであっても、例えばVPSでは対応が異なることがあります。

シン・レンタルサーバー

公式サイトでのFAQは以下のようになっています。

アダルトサイトの運営は可能ですか?

はい、可能です。 ただし、無修正・児童ポルノなど、法令又は公序良俗に反する内容は禁止しております。

規約は以下のようになっています。

レンタルサーバー

第7章 [ 利用上の責務 ]

第24条 禁止事項

(7)公序良俗に反する行為やそのおそれのある行為、またはそれを助長する行為

(8)公序良俗に反する情報を他の本サービス利用者もしくは第三者に提供する行為

(11)児童ポルノ、児童買春のほか、過度に性的感情を刺激する行為、反倫理的ないし著しく残酷な行為を含む情報の送信、掲載など、未成年者の健全な育成にとって有害であると認められる行為

公式サイトにアダルトサイトを許可する記述があるため、問題なくアダルトサイトを運営できます。

シン・レンタルサーバーは、利用者が非常に多いエックスサーバー社が運営しています。 詳しくは下記レビューで紹介していますが、簡単に説明すると「安定のエックスサーバー」「先進のシン・レンタルサーバー」となっています。 新しい技術やハードウェアを積極的に採用しており、エックスサーバーと同等以上の性能でありながら、安価な料金設定となっています。 もし、国内のアダルトサイト対応のレンタルサーバーを探しているなら、最初に検討するべきサービスです。

KAGOYA

規約は以下のようになっています。

KAGOYA Internet Routing利用規約本則

第12条(禁止事項)

(5) わいせつ、児童ポルノもしくは児童虐待に相当する画像、映像、音声もしくは文書等を送信または表示する行為、またはこれらを収録した媒体を販売する行為、またはその送信、表示、販売を想起させる広告を表示または送信する行為。

「わいせつ」の定義は以下のようになっています。

わいせつ性の判断基準につきましては、一般的な書店に流通している書籍や、大手レンタルビデオショップなどで流通している作品をひとつの目安とお考えください。

ただし、局部が確認できる画像はモザイク処理がされていても「わいせつ」と判断しております(イラスト・アニメも含む)。

違法・有害情報への KAGOYA Internet Routing の取り組み

公式サイトを確認しても「アダルトコンテンツを許可する」という文言を見つけることはできません。 実際に問い合わせて確認しましたが、明確に許可するという印象はなく、「積極的に許可はしないが、法律の範囲内ならOKです」という方針のようです。 ただし、同社のCLOUD VPSでは明確に禁止されているため、KAGOYAとしてはあまり推奨していないのかもしれません。

FUTOKA

公式サイトのタイトルが「アダルトサイト運用が可能な高速SSDレンタルサーバー」となっており、完全にアダルトコンテンツ対応のサービスです。

一部重複しますが、FAQは以下のようになっています。

Q. アダルトサイトは許可されていますか?

Answer 全てのプランでアダルト関係のサイトを運営いただくことが可能です。 ただし、弊社利用規約および日本の法律に則ったサイトのみ運営いただけます。

なお、無修正画像または動画などが掲載されたページへのリンクは、弊社ではご遠慮いただいております。

Q. いわゆるアダルトサイトの公開は可能ですか?

A. はい。FUTOKAはアダルトサイトの運営に最適なレンタルサーバーです。1台あたりの金額は低価格のレンタルサーバーよりも高く設定されていますが1台あたりの収容アカウント数を少なくし、最新の高性能なサーバーを利用していますのでアクセス数の多いアダルトサイトや風俗店サイト、18禁サイト、同人サイトの運営、公開に最適なアダルト向けレンタルサーバーです。

Q. キャバクラのホームページや風俗店のホームページの公開は可能ですか?

A.はい。FUTOKAは、キャバクラや性風俗営業に関するホームページの公開は可能です。ただし、日本の法律に則り、各種届け出、営業許可などが正しく行なわれている必要があります。各種届け出、営業許可などについては、各種専門家(行政書士、弁護士など)にお尋ねください。

Q. 無修正画像や動画の公開は可能ですか?

A. いいえ。FUTOKAは日本の法律に則った運営をしているホームページのみ公開が可能です

アダルトコンテンツ対応のレンタルサーバーとしては、かなり古くからあるサービスです。 2週間のお試し期間もあるので、興味があれば試してみてはいかがでしょうか。

JETBOY

アダルトコンテンツに関係しそうな規約はありますが、明確に禁止する内容はありません。

第15条 (禁止事項)

1 . 利用者は、次の各号に該当する行為を行ってはなりません。

XV. 公序良俗に反する行為またはそのおそれのある行為

XVI. 法令に違反する行為またはそのおそれのある行為

JETBOYはサービス開始当初、海外のデータセンターで運用されており、当時の規約ではアダルトサイトの運用許可が明記されていました。 その後、国内のデータセンターに移行してからは、アダルトサイトに関する表記は削除されました。

現在でも公式サイト内のコンテンツに「アダルト 可」という文言がいくつかあり、サポートに確認すると「今まで通り、アダルトサイトを含めてコンテンツに関する制限はありません」との回答がありました。

紹介しているサービスの中では最も安価なプランが用意されているので、とりあえアダルトサイト運営を試してみたいという方にもおすすめです。

MixHost

アダルトコンテンツ対応を謳う専用のページがあるため、問題なく利用できます。

公式サイトのFAQにも以下のような記述があります。

アダルトサイトは許可されていますか?

日本国内において合法なアダルトサイトの運営を行う事ができます。 無修正など違法性の高いサイトは運用できません。

公式サイトを確認すると、普通のレンタルサーバーとアダルト対応のレンタルサーバーのページが分かれていますが、仕様的には全く同じものです。 公式サイトにも明記されており、どちらのページから契約しても関係がありません。

Q. レンタルサーバーとアダルトレンタルサーバーの違いが分からない

通常のレンタルサーバーと、アダルトレンタルサーバーには、プランやスペックなども含め、提供内容に差異はございません。

通常のレンタルサーバーでのアダルトコンテンツのご利用およびアダルトレンタルサーバーでの通常コンテンツのご利用はどちらも禁止されておりません。

サービス開始間もなく国内初となる「LiteSpeed」や「HTTP/2」に対応するなど、先進技術を積極的に採用しています。 現在も他社に先駆けて「HTTP/3」を導入するなど、一歩進んだサービスとなっています。 基本的な機能も充実しており、条件はありますが長期契約だと安価に利用できます。

iCLUSTA+

公式サイトのFAQは以下のようになっています。

Q. アダルトサイトの運営は可能ですか?

A. はい、可能です。ただし、法令又は公序良俗に反する内容は禁止とさせていただいております。

規約は以下のようになっています。

共用サーバーサービス利用約款

第4章 お客さまの義務

第8条(禁止行為)

1. お客さまは、本サービスを利用して、次の各号に掲げる行為を行い、又は第三者に行わせてはいけません。

(1) 法令又は公序良俗に反する行為

(2) 犯罪行為又は犯罪行為に結びつくおそれのある行

アダルト対応レンタルサーバーとしては古くからあるサービスです。 公式サイトをみると分かりますが、やや法人向けのサービスであり安定性に注力しています。 複数のユーザーでサイト運営するための「サイト管理者」機能など、他サービスとは明確に違う仕様となっています。 様々な機能がありますが有料オプションが多く、個人ユースには過剰な仕様かなもしれません。

メモ
法人専用ではないため個人でも契約できます。

おすすめは?

おすすめは「シン・レンタルサーバー」、次点で「MixHost」となります。

KAGOYAとJETBOYは、確認がとれ禁止もされていないため、おそらく問題はないと思いますが、アダルトコンテツに関する記述がないのは気になります。 仕様や料金が目的と一致すれば選択肢に入るでしょう。

この中ではFUTOKAが最もアダルトサイト対応を前面に出しています。 アダルト対応としては古くからあるサービスなので最も問題なく運営できそうですが、仕様と料金のバランスが他のサービスに劣っています。

iCLUSTA+は個人利用ではやや過剰な仕様であり、条件にもよりますが運用コストが安くありません。 他サービスにはない独自機能が必要であれば、という印象です。

シン・レンタルサーバーは、採用するハードウエアや仕様を考慮するとバーゲンプライスと思えます。 詳細はレビューにありますが、良くも悪くも安価になる理由に納得できれば、最もおすすめのサービスとなります。 アダルトコンテンツに対応するサービスは、どうしても大手以外の印象でしたが、エックスサーバー社が提供するということで、おすすめしやすい選択肢がひとつ増えたことになります。

MixHostは、仕様的にはシン・レンタルサーバーと同等またはそれ以上のサービスです。 次世代Webサーバーである「LiteSpeed」や「HTTP/3」に興味があるならおすすめできますが、やはり先進的な機能を採用するためか、料金がやや高めな印象です。 プレミアム長期割 を利用すると、プランによってはシン・レンタルサーバーより安価になりますが、次回更新時は通常料金に戻る点は注意が必要です。

どのサービスも無料SSL証明書など、最近では必須となる機能が備わっているため、どのサービスを選択しても大きく後悔することはありません。

公式サイト
シン・レンタルサーバー / KAGOYA / FUTOKA / JETBOY / MixHost / iCLUSTA+

仕様の比較

以降は古い情報が含まれます。公式サイトの情報もよく確認してください。

公式サイト プラン 標準月額 初期費用 試用期間 PHP ディスク容量 GBドメイン 個MySQL Cron 個転送量 GB/日
エコノミー580 円0 円30 日
7.0.10 / 5.6.25 / 5.5.38 / 5.4.45 / 5.3.29 / 5.2.17 / 5.1.6 / 4.4.9
10 GB
ベーシック990 円0 円10 日
7.2.x / 7.3.x / 7.4.x / 8.0.x
300 GB 900 GB/日
S111,080 円0 円14 日
5.6.25 / 7.0.10
100 GB 120 GB/日
スタンダード1,180 円0 円30 日
7.0.10 / 5.6.25 / 5.5.38 / 5.4.45 / 5.3.29 / 5.2.17 / 5.1.6 / 4.4.9
20 GB
ミニ1,315 円5,000 円
5.6.25 / 7.0.x
200 GB 60 個 60 個
スタンダード1,980 円0 円10 日
7.2.x / 7.3.x / 7.4.x / 8.0.x
400 GB 1,200 GB/日
レギュラー1,981 円5,000 円
5.6.25 / 7.0.x
400 GB 90 個 90 個
スタンダード2,080 円2,000 円14 日
5.5.x / 4.4.x / 5.1.x / 5.2.x / 5.3.x / 5.4.x / 5.6.x / 7.0.x
10 GB 10 個
S212,160 円3,240 円14 日
5.6.25 / 7.0.10
200 GB 160 GB/日
SSDスタンダード2,280 円2,500 円14 日
5.5.x / 4.4.x / 5.1.x / 5.2.x / 5.3.x / 5.4.x / 5.6.x / 7.0.x
10 GB 10 個
プレミアム2,380 円0 円30 日
7.0.10 / 5.6.25 / 5.5.38 / 5.4.45 / 5.3.29 / 5.2.17 / 5.1.6 / 4.4.9
40 GB
プレミアム2,860 円2,000 円14 日
5.5.x / 4.4.x / 5.1.x / 5.2.x / 5.3.x / 5.4.x / 5.6.x / 7.0.x
20 GB 20 個
S313,240 円3,240 円14 日
5.6.25 / 7.0.10
300 GB 200 GB/日
SSDプレミアム3,250 円2,500 円14 日
5.5.x / 4.4.x / 5.1.x / 5.2.x / 5.3.x / 5.4.x / 5.6.x / 7.0.x
20 GB 20 個
プロ3,315 円5,000 円
5.6.25 / 7.0.x
600 GB 120 個 120 個
プレミアム3,960 円0 円10 日
7.2.x / 7.3.x / 7.4.x / 8.0.x
500 GB 1,500 GB/日
ビジネス4,780 円0 円30 日
7.0.10 / 5.6.25 / 5.5.38 / 5.4.45 / 5.3.29 / 5.2.17 / 5.1.6 / 4.4.9
60 GB
ビジネスプラス7,180 円0 円30 日
7.0.10 / 5.6.25 / 5.5.38 / 5.4.45 / 5.3.29 / 5.2.17 / 5.1.6 / 4.4.9
80 GB
ビジネス7,920 円0 円10 日
7.2.x / 7.3.x / 7.4.x / 8.0.x
600 GB 1,500 GB/日

ディスク容量

ディスク容量で選択するなら、KAGOYAとiCLUSTA+が優れています。

しかし、ディスク容量はそれほど気にする必要はありません。自分のパソコンの使用状況を考えれば分かりますが、テキストと画像だけなら10GBでも余裕があります。Webサイトに掲載する画像は低解像度なので、数が増えても大した容量になりません。

アダルトサイトを運営すると言っても、一般的なレンタルサーバーではストリーミングに非対応であり、動画の配信はできません。主に他の配信サイトへのリンク集(または埋め込み)の様な構成となるため、どれだけコンテンツが増えても問題となることはないでしょう。

マルチドメインとデータベース

マルチドメインとデータベースはペアで検討する必要があります。例えば、WordPressは一つにつきデータベースを一つ消費します。もちろん、一つのデータベースに複数のWordPressを導入することもできますが、パフォーマンスの問題や管理の煩雑さのためおすすめできません。

つまり、WordPressなどのCMSによるサイト運営なら、ドメイン数とデータベース数の少ない方が運営可能なサイト数の上限となります。

  • KAGOYAとMixHostはどちらも無制限です。
  • FUTOKAはデータベース無制限ですが、どのプランもドメイン数が少な目です。
  • JETBOYはドメイン無制限ですが、データベースはプランごとに異なります。データベース数はアダルト非対応サービスと比較して控えめな設定です。
  • iCLUSTA+は「データベース数=ドメイン数」となっています。プランごとに異なりますが、必要十分な数でしょう。

FUTOKAとJETBOYが少し物足りない設定数となっています。JETBOYは一つのデータベースに複数のアプリケーションを割り当てれば回避できますが、FUTOKAはドメイン数がそのままサイト数となります。

KAGOYAのS11
データベース非対応(有料オプション)です。

PHP

iCLUSTA+を除けば最新のPHP7に対応しています。従来のPHP5と比較して大幅に実行速度が改善されており、今後の標準となります。

全てのサービスで採用されているPHP5.6は5系の最終版となるため、サポート期間はPHP7.0と変わらない「2018年12月」となっています。PHP7.0が必要でなければ、iCLUSTA+でも問題ありません。PHP7はほとんどのレンタルサーバーで採用されつつあるため、iCLUSTA+でもそのうち採用されるでしょう。

転送量制限

KAGOYA以外、カタログスペックは無制限となっていますが、実際には目安があります。あくまでも目安であり、それを超えた途端に何かしらの制限が実施されるわけではありません。一般的には他の利用者(サイト)に影響がでるほどの負荷(アクセス)が生じた場合に制限対象となります。

どのサービスも転送量超過に対する追加費用は発生しないので安心してください。基本的に上位プランほど余裕があり、多くのアクセスに対応できます。最初は下位プランで契約しておき、転送量に余裕がなくなれば上位プランへ移行するのも賢い契約方法です。

一つ注意が必要ですが、この転送量は「一つの契約」に対するものです。多くのサイトを運営すれば、サイト一つあたりの(許容される)転送量は減ります。アクセス数の多い大規模なサイトや数多くのサイトを運営する予定なら、上位プランを選択しておくと安心です。

専用回線(従量制課金など)でもない限り、本当の意味で無制限のサービスは存在しないと思ってください。

目安で比較すればKAGOYAが最も優秀です。

KAGOYAの転送量制限

プラン S11 S21 S31
転送量制限 120GB/日 160GB/日 200GB/日

MixHostの目安

プラン エコノミー スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプラス
転送量目安 30GB/日 60GB/日 90GB/日 120GB/日 150GB/日

JETBOYの目安

JETBOYは以前「全プラン30GB/日」という注記がありましたが、公式サイトのデザイン変更に伴い削除されています。プラン内容や料金が変更されていないため、目安に変更はないでしょう。

FUTOKAの目安

プラン スタンダード プレミアム
転送量目安 20GB/日 30GB/日

iCLUSTA+の目安

iCLUSTA+は以下の様になっており不明瞭です。GMOクラウドのさじ加減ひとつでしょう。

Q データ転送量に制限や、課金はありますか?

A データ転送量による課金はありませんが、ネットワークやサーバーに対して過大な負荷がかかるご利用の場合には、ご相談させていただく場合があります。

常時SSL化対応

GoogleがWebサイトのSSL化(HTTP対応)を推進しており、これからは「常時SSL化」が標準となるでしょう。検索順位にも大きく影響するため、アダルトサイトでアフィリエイトをするならSSL化が必須となります。

紹介しているサービスは全て独自SSL(専用SSL)に対応しています。KAGOYAのS31プランならSSLサーバー証明書「Rapid SSL」を一つ、契約期間中無料で利用できます。

SSL化に関しておすすめしたいのは、MixHostとJETBOYです。これらのサービスはSSLサーバー証明書を標準装備しており、基本料金だけで全てのサイトをSSL化することができます。詳しくは各レビューを参考にしてください。

Cron対応

アダルトサイトを運営するならCronがあると便利でしょう。

Cronは指定した時刻(間隔)に、任意のプログラムを自動実行するための機能です。例えば、深夜や早朝にコンテンツを自動更新するときに利用できます。

Cronは全てのサービスで対応しています。

サポート対応

サポート対応は事業規模に比例すると言ってもよいでしょう。

サポート KAGOYA FUTOKA JETBOY MixHost iCLUSTA+
電話 フリーダイヤル
365日対応
平日10:00〜22:00
土日10:00〜17:00
東京(03)までの通話料
平日10:00〜18:00
× × 東京(03)までの通話料
平日10:00〜18:00
メール 365日24時間受付 対応 対応 対応 365日24時間受付

やはり事業規模の大きいKAGOYAとiCLUSTA+のサポートが優れています。とくにKAGOYAはフリーダイヤルかつ365日対応であり、頭一つ抜き出ています。実際にKAGOYAにメールで問い合わせたことがありますが、1時間もせずに返信があり驚いたことがあります。

Webサイトの表示速度の比較

  MixHost(PHP7) KAGOYA(PHP5) JETBOY(PHP7) FUTOKA(PHP5) iCLUSTA+(PHP5)
有効測定 4,032回 4,032回 4,030回 4,032回 4,031回
棄却検定除外 2.11% (85) 2.21% (89) 7.05% (284) 2.28% (92) 8.93% (360)
棄却検定閾値 1.67秒 1.15秒 0.59秒 1.54秒 8.5秒
エラー 0% (0) 0% (0) 0.05% (2) 0% (0) 0.02% (1)
3秒以上 0.12% (5) 0.02% (1) 2.16% (87) 0.42% (17) 87.5% (3,528)
中央値 0.87秒 0.61秒 0.45秒 0.95秒 3.11秒
平均値 0.86秒 0.64秒 0.46秒 0.95秒 3.52秒
ばらつき/標準偏差 0.16秒 0.10秒 0.03秒 0.12秒 1.00秒
変動係数 18.6% 15.6% 6.52% 12.6% 28.4%

最もレスポンス性能が優れているのはJETBOYとなります。KAGOYA、MixHost、FTUOKAがそれに続きます。

最もレスポンスが悪いのはiCLUSTA+となっています。iCLUSTA+のデータをグラフに含めると縮尺(スケール)が大きくなり、他4社の差が分かりにくくなるため省いています。iCLUSTA+の結果は、後述する未加工データで確認してください。

iCLUSTA+を除けば平均以上の性能となっています。Webサイトの表示速度を重視するなら、iCLUSTA+以外を選択するとよいでしょう。

KAGOYA、FUTOKAはPHP5の結果であり、PHP7に変更することで1割〜2割は改善されます。残念ながらiCLUSTA+はPHP7非対応です。

測定方法
WordPressサイトを構成するデータを取得するのに必要な時間の測定。
一時的な遅延や負荷による異常値を省くために棄却検定を適用しています。
測定期間は7日間(約4,000回)。詳細は各測定記事をご覧ください。

未加工データ

  MixHost(PHP7) KAGOYA(PHP5) JETBOY(PHP7) FUTOKA(PHP5) iCLUSTA+(PHP5)
3秒以上 0.12% (5) 0.02% (1) 2.16% (87) 0.42% (17) 87.52% (3,528)
中央値 0.88秒 0.61秒 0.45秒 0.95秒 3.15秒
平均値 0.89秒 0.66秒 0.63秒 0.99秒 4.58秒
ばらつき/標準偏差 0.26秒 0.18秒 1.15秒 0.46秒 3.93秒
変動係数 29.2% 27.3% 182.5% 46.5% 85.8%

棄却検定を適用する前の生データです。iCLUSTA+の結果を含めているため、他4社の差が分かりにくくなっていますが、必要に応じてスライダーを動かし縮尺(スケール)を調整してください。

棄却検定を適用した結果は安定時の評価となります。未加工データと併せて評価するとより詳細な傾向が分かります。

KAGOYAとFUTOKAはどちらの結果もばらつき具合に差がなく、一時的にも大きな遅延が発生せずに安定しています。

MixHostも安定していますが、午前2時前後に負荷が高くなる特徴があります。この時間帯に訪問者が多くなるとは考えにくいのですが、もしかしたら深夜にアクセスが増えるアダルトサイトの影響かもしれません。Cronによる負荷も原因の一つに挙げられます。

気になるのはJETBOYです。棄却検定による除外数が他と比較して多く、未加工データは中央値と平均値が離れています。この結果から分かることは、大部分のデータはトップクラスの性能ですが、一時的に遅くなる傾向があるということです。他と比較してばらつきは大きいですが、平均的には優秀という評価になります。

iCLUSTA+のレスポンス性能には大きな特徴(傾向)があります。平日の場合、6時から18時にかけて徐々にレスポンスが悪くなります(グラフが山になっている部分です)。休日の場合、その傾向がなくなりフラットな結果となります。理由は不明ですが、平日はネットワーク帯域が調整されているようです。とはいえ、基本的なレスポンス性能がよくないことに変わりはありません。

サーバーの処理性能の比較

  MixHost(PHP7) KAGOYA(PHP5) JETBOY(PHP7) FUTOKA(PHP5) iCLUSTA+(PHP5)
有効測定数 864 862 864 864 864
棄却検定除外 3.36%(29) 0.58%(5) 0.58%(5) 0.81%(7) 1.39%(12)
棄却検定閾値 3.20秒 9.38秒 3.56秒 4.49秒 9.21秒
エラー 0%(0) 0%(0) 0%(0) 0%(0) 0%(0)
中央値 2.13秒 6.49秒 2.15秒 3.15秒 6.13秒
平均値 2.17秒 6.52秒 2.18秒 3.10秒 6.27秒
ばらつき 0.24秒 0.76秒 0.30秒 0.31秒 0.63秒
変動係数 11.1% 11.7% 13.8% 10.0% 10.1%

サーバーの処理性能を比較したものです。ネットワーク性能に影響されない、純粋にサーバーとデータベースの総合的な性能評価となります。

棄却検定による除外数がそれほど多くないので、未加工データは掲載しません。必要に応じて各測定記事を確認してください。

スペック CPU メモリ データベース
MixHost Xeon E5-2620 v3 2.40GHz x2CPU 32GB localhost
JETBOY Xeon E5-2690 v3 2.60GHz x2CPU 64GB〜128GB localhost
KAGOYA Xeon E3-1230 v5 3.40GHz 16GB 別の専用サーバー
FUTOKA Xeon L5520 2.27GHz 24GB localhost
iCLUSTA+ 未調査 未調査 別の専用サーバー

この表はhostingstockで調査したサーバーのスペックを示します。あくまでも確認できた範囲であり、正確性は保証できません。また、運用されるサーバーのスペックが統一されているとも限りません。

スペック差がそのまま結果に表れています。最新ハードウェアを採用するMixHostとJETBOYは、別格の処理性能を誇ります。アダルトサイト非対応のレンタルサーバーを含めてもトップクラスの性能です。

JETBOYとMixHostはプランごとリソースの割り当てが異なり、性能差があることを明記しています。これらは標準的なプランの結果であり(JETBOY:ミニ、MixHost:スタンダード)、上位プランを選択すればさらに安定するでしょう。

KAGOYAはWebサイトの表示速度は優秀ですが、サーバーのスペックが低く処理性能は高くありません。高負荷時の挙動が気になりますが、レスポンス性能が優れていることから、他社と比較してユーザー収容数が少ないのかもしれません。

FUTOKAはWebサイトのレスポンス性能も、サーバーの処理性能も平均以上であり、バランスのとれた結果となっています。

iCLUSTA+はレスポンス評価と同様に残念な結果となりました。

測定方法
100件の記事(ランダムな3,0000文字/記事)の自動生成と、WordPressへの投稿と削除。
一時的な負荷による異常値を省くために棄却検定を適用しています。
測定期間は3日間(約900回)。詳細は各測定記事をご覧ください。

注意
レンタルサーバーは多くのサーバーで運用されています。これらの評価結果はその中の一つの結果に過ぎません。また、共用サーバーである以上、他の収容者(サイト)の負荷による影響を受けます。これらの結果が全てのサーバーに当てはまるわけではありません。

関連記事

BLOG

UPDATE