レンタルサーバー間の測定を止めました

レンタルサーバーのレスポンス評価やFTP性能評価に、家庭用回線以外のレンタルサーバーからも測定していましたが、いくつかの理由により止めることにしました。測定済みの結果については何かの参考になるかもしれないので全て掲載しています。

これまでの測定方法

これまでの測定は、HTTP、FTPともに2カ所から測定していました。1カ所は家庭用回線からの測定、もう1カ所は測定対象とは異なるレンタルサーバーからの測定です。

レンタルサーバーからの測定には、エックスサーバーとロリポップ!を利用していました。理由としては、多くのレンタルサーバーが大阪と東京にあり、同じデータセンター内での測定を避けるためです。エックスサーバーは大阪にあり、ロリポップ!は東京にあるので、測定対象のデータセンターによって使い分けていました。

止めた理由

理由はいくつかありますが、主なものを挙げます。

家庭用回線からの測定でも問題がない

これまで家庭用回線から何回か長期間(最長1ヶ月)測定してきましたが、安定して測定することができることが分かりました。レンタルサーバーからの測定は、あくまでも家庭用回線からの測定結果が正しいかどうかの評価に利用していました。

家庭用回線(汎用パソコン)でも問題のない結果が得られることが分かり、レンタルサーバー間の測定は必要ないと判断しました。また、測定対象サーバー毎にレンタルサーバーを変えるので、せっかく測定しても結果を比較できないので意味がありません。

測定元レンタルサーバーの影響が分かりにくい

ロリポップ!ですが、測定対象によっては家庭用回線より遅いことがありました。レンタルサーバー間での接続なら基幹網(バックボーン)での接続になるので、家庭用回線より測定結果がよくなると思ったのですが、そんなに単純ではないようです。おそらくハードウェア(CPUやメモリ)やネットワークのスペックが低価格なりに絞られているような印象です。

反対にエックスサーバーはスペックが高いのか、測定結果が良すぎます。家庭用回線の測定結果の整合性を確認する評価材料にはなりますが、結果そのものはユーザー目線で考えるとあまり参考になりません。

測定元レンタルサーバーの性能の影響を受けるため、測定対象のレンタルサーバー自体の評価が難しくなります。家庭用回線で利用しているサーバーは測定専用なのでリソース的には他の影響がありません。

レンタルサーバーによっては異なる挙動を見せる

レンタルサーバによっては、家庭用回線からは明らかにレスポンスが悪いにも関わらず別回線(レンタルサーバー)からの測定では、驚くほどレスポンスがよくなるものがありました。正確な理由は不明ですが、接続元によってリソースを調整している可能性があります。このようなレンタルサーバーの測定結果を載せて、勘違いされるのもよくないなと思いました。

ほとんどのレンタルサーバーではそのような挙動はないのですが、二つ目の理由を合わせてレンタルサーバーからの測定を止めることにしました。

おわりに

できればもう1カ所、関東圏の家庭用回線から測定できればいいなと思いますが、なかなか難しいですね。

余裕があれば沖縄にデータセンターがある美ら海レンタルサーバーを利用したいところです。沖縄のデータセンターならほとんどのレンタルサーバーが位置的に被ることはないので、比較に適した測定ができそうです。

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