レンタルサーバーの性能評価 まとめ 2016

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レンタルサーバーの正しい選択基準は レスポンス性能安定性能 しかありません。いくら素晴らしいコンテンツを作成したところで、表示に時間がかかったり、障害が発生しやすければ、それだけでコンテンツが世に出る機会が激減します。

他にもレンタルサーバー選びでは、以下の項目に着目しましょう。

ディスク容量
容量がよほど少なくない限り、気にする必要はありません。10GB程度でも、テキストや画像で埋めるには時間がかかります。コンテンツに動画や高解像度画像を利用すれば簡単に埋まりそうですが、あっという間に転送量制限の上限に達します。転送量制限がある限り、大容量は絵に描いた餅でしかありません。
ドメイン数
運営予定のサイト数+αで十分です。いくら多くのドメイン (サイト) を利用できても、こちらもサイト数が増えた分だけ転送量制限によるペナルティの対象となりやすくなります。
MySQL (データベース数)
データベースは多くて困ることはありません。最低でもサイトと同じ数だけあると、WordPress等のインストールに困らないでしょう。余裕があればサイト数+αを目安とします。
cron
コマンドを自動実行するためのスケジューラです。例えば、Twitter等の他サービスから自動的にデータを取得し、コンテンツを自動生成 (自動更新) する用途があれば必須です。設定数だけでなく、最短実行間隔にも違いがあるため確認が必要です。
転送量
最も重要な項目です。いくらレスポンスが良くても転送量の上限が低ければ意味がありません。基本的には 1契約に対する上限 なので、サイト数が増える毎に1サイトあたりの上限が下がります。一部のサービスでは、転送量制限の上限を超えると同時に、サイトへのアクセスが一切不可となるものもあります。
無制限となっているレンタルサーバーもありますが、本当に無制限のサービスはありません。どのサービスであっても、何かしら条件があるので確認する必要があります。利用料金の安いサービスの無制限を選択するなら、転送量制限が明確となっているサービスをお薦めします。

hostingstock.netで測定したレンタルサーバーのレスポンス性能やサーバー性能のまとめです。レンタルサーバー選びの参考にしてください。

レンタルサーバー レスポンス性能

公式サイト WordPress 秒HTML 秒試用期間 日初期費用 月額費用 転送量 GB/日
0.29–0.74 0.28–0.57 14 6,000 円2,200–8,800 円70–120
0.40–1.32 0.23–0.79 10 3,000 円1,200–4,800 円70–100
0.46–0.63 0.32–0.35 14 1,500–6,500 円980–3,980 円
0.48–1.95 0.37–0.88 10 1,500–3,000 円100–2,300 円100–∞
0.51–1.04 0.50–0.53 0 0 円360–1,798 円
0.54 0.36 10 1,540 円100–1,230 円1–20
0.58–2.24 0.42–1.73 0 934 円100–1,200 円!
0.62–1.20 0.39–0.74 15 3,950 円1,500 円120
0.62 0.41 14 3,240–5,400 円1,053–2,916 円
0.62–0.71 0.37–0.53 14 2,000 円600 円10
0.62 0.34 0 0 円0 円!
0.63–0.64 0.48–0.53 14 0–3,240 円1,080–3,240 円120–200
0.63–0.81 0.37–0.56 14 1,500 円300 円5
0.67 0.52 14 0 円1,186–22,600 円
0.68–0.93 0.67–0.69 30 0 円580–7,180 円
0.71 0.35 14 0–1,000 円0–126 円1.70
0.72–1.04 0.24–0.46 14 1,029–5,142 円129–4,628 円40–200
0.75 0.56–0.62 14 5,000 円1,800 円33
0.81–0.83 0.34–0.57 14 6,000 円2,372–4,658 円70–90
0.84–1.62 0.74–1.45 7 477–4,762 円381–3,800 円3.30–33
0.85–1.48 0.65–1.16 10 20,000 円4,400 円
0.87–0.95 0.52–0.80 14 2,000–2,500 円2,080–3,250 円
0.88–1.10 0.60–0.89 10 0–3,000 円140–4,000 円5–50
0.91–1.02 0.51–0.79 10 0–926 円126–1,260 円1
0.92 0.64 14 0 円1,250–3,800 円
1.05 0.81 14 3,000–5,000 円1,400–6,800 円!
1.14 0.27 0 0 円1,429 円!
1.96–2.27 1.63–1.96 0 3,240 円1,296–4,536 円
2.09 1.24 7 0 円0–381 円1–3
2.23 1.91 0 0 円450–1,620 円
2.72–3.68 2.41–3 14 3,000–7,000 円1,500–3,500 円
2.90–10 2.52–5.10 0 0 ドル3–70 ドル5–100
3.18–4.85 0.71–1.05 0 1,800 円1,300–2,600 円!
3.36 2.89 0 5,000 円1,315–3,315 円
3.78 3.77 10 3,000–10,000 円1,180–4,800 円!
4.56 4.24 14 1,500–6,500 円980–3,980 円
5.70–6.70 5.13–6.13 14 2,000 円300 円
8.05 7.82 0 0 円0–1,250 円3.30–∞

2015年末に新サーバーへと移行した ロリポップ! が最も優秀な結果となりました。この結果はモジュール版PHP対応プランの結果です。もし、ロリポップ!を利用するなら、スタンダードプラン以上を選択すると良いでしょう。性能も優秀ですが、新サーバー移行時に転送量制限が緩和されておりお薦めです。

hostingstock.netが稼働しているエックスサーバーは、まぁまぁの結果ですね。特に不満はありません。

測定方法
WordPress : WordPressを設置し、動的ページの取得に必要な時間を測定。
Static : PHPやデータベースを利用しない、静的ページの取得に必要な時間を測定。

WordPress専用レンタルサーバー レスポンス性能

公式サイト WordPress 秒HTML 秒試用期間 日初期費用 月額費用 転送量 GB/日
0.21–0.41 0.21–0.39 14 0 円500–50,000 円10–133
0.24–0.47 0.24–0.43 14 5,000 円1,200 円50
0.25 0.26 0 0–1,500 円0–300 円x
0.37–0.62 0.36–0.60 0 0 円900 円
0.38–0.61 0.57–0.73 10 0 円500–16,000 円5–160
0.42 0.40 0 0 円0 円x
0.43 0.43 7 0 円0–9,800 円
0.66 0.66 10 0 円900 円

WordPressの運用に特化したレンタルサーバーです。

エックスサーバーが運営する wpX が圧倒的に優秀であり、汎用的なレンタルサーバーを含めてもトップの性能があります。もしWordPressのみ運用するならwpXにしておけば間違いありません。Z.comなどのGMO系のサービスは、編集可能なディレクトリに制限が多く、ソースに手を加えたいなどの例外 (特殊なことではありませんが) を認めていません。もちろん、WordPressをそのまま使うなら問題ありませんが、より汎用的に利用できるwpXをお薦めします。特に、wpXレンタルサーバー (クラウドではない) は普通のレンタルサーバーのように利用でき、誰にでも使いやすいサービスです。

アダルトサイト対応レンタルサーバー レスポンス性能

公式サイト WordPress 秒HTML 秒試用期間 日初期費用 月額費用 転送量 GB/日
0.46–0.63 0.32–0.35 14 1,500–6,500 円980–3,980 円
0.63–0.64 0.48–0.53 14 0–3,240 円1,080–3,240 円120–200
0.68–0.93 0.67–0.69 30 0 円580–7,180 円
0.87–0.95 0.52–0.80 14 2,000–2,500 円2,080–3,250 円
2.72–3.68 2.41–3 14 3,000–7,000 円1,500–3,500 円
2.90–10 2.52–5.10 0 0 ドル3–70 ドル5–100
3.36 2.89 0 5,000 円1,315–3,315 円
4.56 4.24 14 1,500–6,500 円980–3,980 円

アダルトサイトを許可しているレンタルサーバーです。

KAGOYA (カゴヤ)、FUTOKA (フトカ)、iCLUSTA+ (アイクラスタプラス) は国内データセンターで運用されています。その他は海外データセンター (全てアメリカ合衆国) です。単純にレスポンスを優先すれば、KAGOYAがお薦めです。ただし、アダルトサイト対応といっても、コンテンツの許容範囲には大きな差があります。

基本的に許容範囲は 海外 > 国内 となります。ただ、国内から運営する以上、管理者責任もあるため、海外サーバーだからと何をしてもOKという訳ではありません。

国内であっても差があります。例えば、FUTOKAとiCLUSTA+は明確にアダルトサイト対応を謳っていますが、KAGOYAの場合、公式サイトを探してもそのような記述を見つけることはできないでしょう。KAGOYAのスタンスはあくまでも禁止はしていないということです。つまり、国内サービスで比較すると許容範囲は FUTOKA = iCLUSTA+ > KAGOYA と言ったところでしょうか。勘違いしてはいけませんが、どのサービスであっても国内の法律の範囲内であれば、どのようなコンテンツであっても何も問題となりません。

海外サービスは JETBOY をお薦めします。FC2レンタルサーバーにレスポンスが劣りますが、レスポンスの安定性はJETBOYが上回ります。また、FC2レンタルサーバーはPHP等の仕様が古く、今後の対応に不安が残ります。JETBOYは新しいサービスであり、最新ハードウェアの採用やPHP7対応など、今後に期待できるサービスです。フレンドサーバーは非常に格安なのですが、レスポンス性能は結果の通りです。それでも、静的ページの結果は普通なのでPHPやデータベースを一切利用しない補助的なサイトであれば有用でしょう。

サーバー性能

公式サイト WordPress 秒試用期間 日初期費用 月額費用 転送量 GB/日
1.70 10 20,000 円4,400 円
1.94 14 3,240–5,400 円1,053–2,916 円
2.02–2.41 0 0 円360–1,798 円
2.15–5.31 10 0–3,000 円140–4,000 円5–50
2.16 0 3,240 円1,296–4,536 円
2.17–3.03 30 0 円580–7,180 円
2.18 14 1,500–6,500 円980–3,980 円
2.28–2.73 10 3,000 円1,200–4,800 円70–100
2.52 10 0–926 円126–1,260 円1
2.71–3.51 7 477–4,762 円381–3,800 円3.30–33
2.72 0 0 円0–1,250 円3.30–∞
2.73–3.61 14 6,000 円2,200–8,800 円70–120
2.86 14 3,000–5,000 円1,400–6,800 円!
3.10 14 2,000–2,500 円2,080–3,250 円
3.11–3.19 15 3,950 円1,500 円120
3.11 0 0 円0 円!
3.13 14 3,000–7,000 円1,500–3,500 円
3.14 10 1,540 円100–1,230 円1–20
3.14 0 934 円100–1,200 円!
3.20 14 0 円1,186–22,600 円
3.64 14 5,000 円1,800 円33
4.22–4.96 0 1,800 円1,300–2,600 円!
4.22 14 0 円1,250–3,800 円
4.50 14 6,000 円2,372–4,658 円70–90
4.56–7.41 10 1,500–3,000 円100–2,300 円100–∞
5.16–6.45 0 0 ドル3–70 ドル5–100
5.18 10 3,000–10,000 円1,180–4,800 円!
5.25–5.88 14 2,000 円600 円10
5.31 14 2,000 円300 円
5.67–6.45 14 1,500 円300 円5
5.71 14 1,029–5,142 円129–4,628 円40–200
6.05 0 5,000 円1,315–3,315 円
6.52 14 0–3,240 円1,080–3,240 円120–200
6.90 0 0 円1,429 円!
8.30 14 0–1,000 円0–126 円1.70
14 7 0 円0–381 円1–3

ネットワーク環境を除く、サーバーの処理性能を測定しています。Webサーバー (Apache or Nginx) を介した、PHPとデータベースの処理性能となります。

レスポンス性能と異なり、WADAXやCPIなどの法人向けサービスが上位となる特徴があります。法人向けと言うことで安定性を優先させ、処理性能に余裕を持たせている可能性はあります。

この結果はレスポンス性能に直結しないため、参考程度に考えてください。

測定方法
測定時最新のWordPressを利用。
100件の「ランダムな3,000文字/記事」の自動生成と、WordPresへの投稿と削除。

FTP転送性能

公式サイト アップロード 秒ダウンロード 秒試用期間 日初期費用 月額費用 転送量 GB/日
0.75 0.48 14 6,000 円2,200–8,800 円70–120
0.75 0.49 10 3,000 円1,200–4,800 円70–100
0.90 0.69 14 1,500 円300 円5
0.95 0.71 14 0–1,000 円0–126 円1.70
1.04 0.72 14 2,000 円600 円10
1.05 0.72 14 6,000 円2,372–4,658 円70–90
1.10 0.86 14 5,000 円1,800 円33
1.11 0.73 0 0 円1,429 円!
1.33 1.13 0 0 円0 円!
1.44 1.19 0 0 円0 円3.30
1.50 1.33 10 1,540 円100–1,230 円1–20
1.53 0.89 10 0–926 円126–1,260 円1
1.56 0.97 0 934 円100–1,200 円!
1.58 0.98 14 1,500–6,500 円980–3,980 円
1.61 1.13 14 2,000–2,500 円2,080–3,250 円
1.61 1.08 14 0–3,240 円1,080–3,240 円120–200
1.62 1.21 15 3,950 円1,500 円120
1.67 0.98 14 3,240–5,400 円1,053–2,916 円
1.73 1.06 0 0 円360–1,798 円
1.77–1.83 1.08–1.33 10 0–3,000 円140–4,000 円5–50
1.88 1.53 14 3,000–5,000 円1,400–6,800 円!
1.98 1.19 7 477–4,762 円381–3,800 円3.30–33
2.11–2.48 1.44–1.92 10 1,500–3,000 円100–2,300 円100–∞
2.14 1.25 0 1,800 円1,300–2,600 円!
2.26 1.33 14 0 円1,186–22,600 円
2.38 2.46 14 0 円1,250–3,800 円
2.62 1.84 0 3,240 円1,296–4,536 円
2.92 2.99 7 0 円0–381 円1–3
2.97 1.39 14 1,029–5,142 円129–4,628 円40–200
3–3.41 1.86–1.93 30 0 円580–7,180 円
3.09 1.36 10 20,000 円4,400 円
5.53 5.86 0 5,000 円1,315–3,315 円
6.75 8.72 10 3,000–10,000 円1,180–4,800 円!
12 6.79 14 3,000–7,000 円1,500–3,500 円
12 7.47 0 0 ドル3–70 ドル5–100
12 11 0 0 円0–1,000 円!
17 10 14 2,000 円300 円
33 21 0 0 円0–1,250 円3.30–∞

例えば、単純にWordPressを運用するだけなら、最初の設定以外でFTPを利用する機会は少ないでしょう。簡単インストール機能があれば、さらに少なくなります。デザインを変更するにもコンテンツを追加するにも、ダッシュボード (管理画面) の操作で済みます。

もし、WordPressのカスタマイズやオリジナルのサービスを開発するなら、FTPの転送性能を無視することはできません。転送性能は作業効率に影響し、アップロードやダウンロードが遅ければ何をするにもストレスとなります。とは言え、Webサイトのレスポンス性能が最も重要なので、FTPの転送性能は参考程度にしてください。

測定方法
約2MB (約20ファイル) のファイル群のアップロードとダウンロード。
FTP非対応の場合、SFTP等の対応プロトコルを利用します。

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