無料でPHP7やデータベースも使えるXdomainレンタルサーバー

Xdomain (エックスドメイン) は、エックスサーバーが運営するドメインレジストラ (リセラー) であり、メインのサービスは独自ドメインの取り扱いです。しかし、ドメインの契約管理だけでなく、無料レンタルサーバーの提供も行っています。

Xdomainの特徴は、独自ドメインの契約なしでもレンタルサーバーを利用できることです。無料と言ってもPHPやデータベースを利用でき、有料サービスと遜色ありません。もちろん、独自ドメインを設定することもできます。

独自ドメインを契約している場合、サーバーの機能や仕様が優遇されます。とりあえずXdomainのアカウント作成しサーバーを使ってみて、気に入れば独自ドメインを契約するとよいでしょう。お名前.comやスタードメインのような格安レジストラと比較しても、Xdomainのドメイン料金はリーズナブルです。

以下の4つのサーバー (サービス) を利用できます。

これらを一つのアカウントで利用できます。

仕様や機能の比較

プラン HTML HTML
(契約者)
PHP・MySQL PHP・MySQL
(契約者)
WordPress WordPress
(契約者)
ドメイン契約 × × ×
広告表示
ディスク容量 1GB 10GB 1GB 3GB 2GB 5GB
外部画像 × × × ×
最大ファイルサイズ 3MB 3MB 30MB 30MB - -
データベース
(MySQL)
- - 5個 10個 5個 10個
データベース容量 - - 50MB 100MB 100MB 100MB
独自ドメイン 10個 20個 10個 20個 5個 10個
サブドメイン 50個 100個 50個 100個 - -
メール配信数 - - 200通/日 200通/日 200通/日 200通/日
SSI × ×
PHP × ×
Perl × × × × × ×
Ruby × × × × × ×
Python × × × × × ×
Basic認証 - -
.htaccess - -
PEAR × × - -
php.ini × × - -
phpMyAdmin × ×
サイト転送 - -
アクセス拒否 - -
自動インストール × ×
MIME設定 - - - -
cron × × × × × ×
FTP
FTPS
ファイルマネージャ × ×

ドメイン契約者であれば、ディスク容量やドメイン数が優遇されます。− (ハイフン) としてある機能は、機能として用意されていないだけであり、手動で対応可能なものもあります。

外部画像
設定されているドメイン以外から画像を呼び出す (直リンク) ことです。WordPressサーバー以外は禁止されています。
メール配信数
プログラム (PHP) から送信可能なメール数です。
最大ファイルサイズ
アップロード可能な1ファイルあたりの最大容量です。

メールサーバーについて

メールサーバーは契約者のみ、つまり契約している独自ドメインでのみ利用できます。ほかのサービスではメールを利用できません。

SMTPサーバーは提供されないため、メールを送信するには別途SMTPサーバーを用意するか、ウェブメーラーを利用する必要があります。

広告表示

無料で利用できますが、条件付きで 広告 が表示されます。

基本的には、スマートフォンとタブレット端末からのアクセス時のみ広告が自動挿入されます。HTMLサーバーのみ基準が緩く、3ヶ月間、ファイルブラウザやFTPでのファイル操作が行われない場合に表示されます。

あまり考えられませんが、スマートフォンやタブレットを対象としないコンテンツなら問題ありませんね。

データセンター

エックスサーバーやwpXと同じ さくらインターネットの大阪データセンター にサーバーがあります。

コントロールパネルと機能

HTMLサーバー

以下の機能が用意されています。

パスワード制限
任意のディレクトリに対してBASIC認証 (パスワード) を設定できます。
MIME設定
MIMEタイプとファイル拡張子の関連付けを行えます。
サイト転送
任意のURLから別のURLへのリダイレクト転送の設定を行えます。
アクセス拒否設定
IPアドレスによるアクセス拒否が可能です。範囲指定も可能です。

PHP・MySQLサーバー

以下の機能が用意されています。

パスワード制限
任意のディレクトリに対してBASIC認証 (パスワード) を設定できます。
PHPバージョンの切り換え
ドメイン単位でPHPのバージョンを切り替えることが可能です
php.ini設定
PHPの設定ファイルphp.iniを設定することができます。
サイト転送
任意のURLから別のURLへのリダイレクト転送の設定を行えます。
自動インストール
WordPressのみ対応しています。
アクセス拒否設定
IPアドレスによるアクセス拒否が可能です。範囲指定も可能です。
WordPressセキュリティ設定
国外IPからのアクセス制限や、不正ログイン制限など、WordPress専用のセキュリティ設定が可能です。
MySQL設定
データベースの作成や管理が行えます。

データベース以外はドメイン毎の設定となります。

WordPress

以下の機能が用意されています。

PHPバージョンの切り換え
PHPのバージョンを切り替えることが可能です。すべてのWordPressに反映されます。
PHPエラー表示設定
WordPressにエラーが発生した場合、画面に出力するかの設定が行えます。
htaccess
htaccessの編集が可能です。ファイルを直接編集することもできます。
セキュリティ設定
国外IPからのアクセス制限や、不正ログイン制限など、WordPress専用のセキュリティ設定が可能です。
データベース管理
SQLダンプファイルのエクスポート、またインポートが可能です。

Varnish (リバースプロキシ) によるキャッシュ機能のため、ファイルを更新しても反映されないことがあります。wpXのようにキャッシュを管理する機能がないため、デザインや機能を頻繁に更新する場合は注意が必要です。

非契約時は 5個、契約時は 10個 のWordPressを利用できます。

転送量制限

具体的な転送量制限は 非公開 となっています。無料サービスなので、あまり期待しないようにしましょう。

ドメイン

サーバー HTML HTML
(契約者)
PHP・MySQL PHP・MySQL
(契約者)
WordPress WordPress
(契約者)
ドメイン契約 × × ×
独自ドメイン 10個 20個 10個 20個 5個 10個
サブドメイン 50個 100個 50個 100個 - -

無料サービスとしては、独自ドメインの数は必要十分なものです。WordPressサーバーについては、 ドメイン数 = WordPress数 となっています。

全てのサービスに初期ドメインが用意されており、独自ドメインがなくてもWebサイトにアクセスできます。

初期ドメインにサブドメインを設定することはできないため、独自ドメインがなければ各サーバーで1つのサイトしか運用できません。

他社で契約管理している独自ドメインを設定することができます。その場合、そのレジストラで下記のネームサーバーを設定する必要があります。

DNS  
ネームサーバー1 ns1.xdomain.ne.jp
ネームサーバー2 ns2.xdomain.ne.jp
ネームサーバー3 ns3.xdomain.ne.jp
日本語ドメイン
対応しています。Punycodeに変換して設定します。

データベース

サーバー HTML HTML
(契約者)
PHP・MySQL PHP・MySQL
(契約者)
WordPress WordPress
(契約者)
ドメイン契約 × × ×
データベース
(MySQL)
- - 5個 10個 5個 10個
データベース容量 - - 50MB 100MB 100MB 100MB

HTMLサーバー以外でデータベース (MySQL) を利用することができます。また、SQLiteにも対応しています。WordPressサーバーについては、WordPress数 = データベース数 となります。インストールしたWordPressの数だけ、データベースが自動生成されます。

仕様  
MySQL PHP・MySQL 5.0.95 / WordPress 5.5.45
phpMyAdmin PHP・MySQL/WordPress 2.11.11.3
SQLite PHP・MySQL/WordPress 3.3.6、PDO関数対応、SQLite3関数対応

PHP・MySQLサーバーでは自由にデータベースを作成することができます。データベース名とユーザー名は サーバーID_任意の文字列 となります。

WordPressサーバーについては、インストール時に自動的に生成されるため、データベースを意識することはありません。もし、PHPでデータベースにアクセスする必要があれば、wp-config.php を確認すると良いでしょう。

ディレクトリ構造

PHP・MySQLサーバーとHTMLサーバーは公開ディレクトリ (ドキュメントルート) がFTPでアクセス可能な領域となります。それより上位ディレクトリへはアクセスできません。WordPressサーバーは、WordPressのインストールディレクトリがFTPでアクセス可能な領域となります。

サーバーIDを example とすると、以下のようになります。

HTMLサーバー
/home/example/example.html.xdomain.jp/public_html
PHP・MySQL
/home/example/example.php.xdomain.jp/public_html
WordPress
/home/example/example.wp.xdomain.jp/public_html

例えば、独自ドメイン (example.com) を追加すると、以下のようなディレクトリが生成されます。
/home/example/example.com/public_html

このようにドメイン毎に公開ディレクトリが割り当てられるため、一つのFTPアカウントで複数のサイトを管理することはできません。

FTP

サーバー HTML HTML
(契約者)
PHP・MySQL PHP・MySQL
(契約者)
WordPress WordPress
(契約者)
ドメイン契約 × × ×
FTP
FTPS
FTPアカウント 1/ドメイン 1/ドメイン 1/ドメイン 1/ドメイン 1/ドメイン 1/ドメイン
ファイルマネージャ × ×

FTPアカウントは 1ドメインにつき1つ です。セキュアなFTPSにも対応しており、安心してファイルを転送できます。しかし、セキュリティ対策として 海外からの接続は禁止 されており、国外から利用する場合は注意が必要です。

ファイルマネージャ

FTPクライアントがなくても、ファイルマネージャ (Webアプリケーション) でファイル操作が可能です。

機能
作成、削除、編集、名称変更、ダウンロード、アップロード、パーミッション変更
Shift-JIS / EUC-JP / UTF-8

PHP情報

利用可能なPHPのバージョンは以下の通りです。

PHP・MySQLサーバーでは、以下の項目をコントロールパネルで設定可能です。ただし、iniファイルを直接編集する場合はこれに限りません。

項目
display_startup_errors / display_errors / error_reporting / session.auto_start / session.use_cookies / session.use_only_cookies / session.use_trans_sid / session.name / session.cookie_lifetime / session.cookie_path / session.cookie_domain / mbstring.language / mbstring.internal_encoding / mbstring.http_input / mbstring.http_output / mbstring.encoding_translation / mbstring.detect_order / mbstring.substitute_character / include_path

WordPressサーバーにはPHPの設定項目はなく、iniファイルを設置しても無効のようです。コントロールパネルには、エラー確認のための「PHPエラー表示設定」機能があります。

その他

非対応
独自SSL、共有SSL、cron、SSH、ログ出力 (アクセスログやエラーログ)、アクセス解析
PHPの execsystem による外部プログラムの実行は許可されていません。

セキュリティ

PHP・MySQLサーバーとWordPressサーバーに、WordPressに特化したセキュリティ機能が用意されています。

プラン変更

一つのXdomainアカウントで全てのサーバー (サービス) を利用できます。

サポート対応

サーバーに関する全てがサポート 対象外 です。サーバーに障害が発生した場合のみ対応します。

支払い方法

ドメイン料金の支払いには以下の方法があります。

クレジットカード VISA / MasterCard / JCB / AMERICAN EXPRESS
コンビニ セブンイレブン / ローソン / デイリーヤマザキ / ミニストップ / ファミリーマート / セイコーマート / サークルKサンクス
銀行振込 ジャパンネット銀行。振込手数料が必要です。
チャージ 事前にチャージ (入金) しておき、その残高による自動引き落としが可能です。

まとめ

独自ドメインを契約していなくても利用できるため、とりあえずレンタルサーバーを操作してみたいという初心者にお薦めのサービスです。無料サービスなので、スマートフォンやタブレットからのアクセスについては広告が表示される点には注意が必要です。

広告表示を理解すれば、エックスサーバーやwpX譲りの性能があるため、簡易なサイト運営なら十二分なサービスと言えます。独自ドメインにも対応しているため、とりあえずXdomainでテスト運用しつつ、本格運用にはエックスサーバーなどに引っ越しても良いでしょう。

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