WPblog はサービスの提供を終了しました。

現在は スターサーバー #StarServer として、新しいサービスを提供しています。

無料で利用できるWordPress専用レンタルサーバー WPblog

WPblogは、ネットオウルが提供する 無料 で利用可能なWordPress専用レンタルサーバーです。姉妹サービスとして、ミニバードやファイアバードがあります。

広告 が挿入されることを除けば、本家WordPress.comよりは制限が少なく、使い勝手も良いでしょう。

一つのネットオウルアカウントで5個のWordPressを設置できます。初期ドメインとして「.wpblog.jp」のサブドメインを自由に利用できるので、独自ドメインを持たなくてもサイトを公開することができます。

広告の表示について

2015年6月17日付けで、広告の仕様が変更されモバイル端末(スマートフォンやタブレット)からのアクセスのみ広告が表示されるようになりました。あまりないかもしれませんが、PC専用サイトであれば広告を気にする必要がありません。

プレミアムプランであれば、広告は 非表示 となります。

プラン比較

プラン 無料 プレミアム
広告表示
初期費用 0円 1,500円
月額費用 0円 300円
(6ヶ月以上で250円)
WordPress設置数 5 5
ディスク容量 1GB 10GB
データベース数 5 5
データベース容量 100MB 500MB
独自ドメイン
サブドメイン
ネットオウルのサブドメイン ×
メール送信数 100通/日 100通/日

独自ドメインを利用できますが、提供されるのはWebサーバー機能のみとなり、メール機能はありません。DNSレコードの設定により、WordPressのみWPblogを利用して、メールは他のサービスを利用するといったことは可能です。

ネットオウルのサブドメイン
webmaster.jpinformation.jp など、ネットオウルが保有する 約140個 の独自ドメインの サブドメイン を利用することができます。
メール送信数
WPblogにはメール機能はありません。WordPress (PHP) で送信されるメール数のことです。

プレミアムプランについて

WordPress1件毎 に料金が必要です。最低契約期間は 3ヶ月 です。

  • プレミアムプランへアップグレードすると、無料サービスに戻すことはできません。
  • 月の途中で契約した場合、日割り計算はされず、翌月1日から課金されます。少しお得です。
  • 契約は自動更新されるため、不要となったら利用停止の手続きが必要です。

データセンター

WPblogのサーバーは さくらインターネットの大阪データセンター にあります。当然ですが、ネットオウルの姉妹サービスである、ミニバードやファイアバードも同じデータセンターで稼働しています。

コントロールパネル

WPblog専用のコントロールパネルはなく、ネットオウルの管理ツールに統合されています。そのため、スタードメインなどのサービスも一括して管理できます。

レスポンスは良く使い勝手は良好です。しかし、機能自体が少ないため、インストール時に利用する程度でしょう。

ドメイン

プラン 無料 プレミアム
独自ドメイン
(サブドメイン込み)
5 5
ネットオウルのサブドメイン ×

ドメイン数 = WordPress設置数 です。WPblogのサブドメイン 任意の文字列.wpblog.jp を利用できるため、独自ドメインがなくとも設置数上限までWordPressを利用できます。任意の文字列アプリケーションID と呼ばれます。

http://example.wpblog.jp/ のようなURLでWordPressにアクセスできます。もちろん、独自ドメインを設定することができます。

スタードメインだけでなく、他社レジストラの独自ドメインも利用できます。他社で管理するドメインを設定する場合、他のレンタルサーバーではネームサーバーが提供されますが、WPblogではAレコードのIPアドレスのみ提供されます。他サービスとは設定方法が違うので注意が必要です。

ネットオウルのサブドメイン は、ネットオウルが保有する独自ドメインを利用できるサービスです。無料プランであれば wpblog.jp のみですが、プレミアムプランであれば apples.jpsnowdrop.jp などの、少し特徴的なドメインを利用できます。

データベース

プラン 無料 プレミアム
データベース数 5 5
phpMyAdmin × ×
SQLite

データベース (MySQL) はWordPressインストール時に、自動的に生成されるため、ユーザーがデータベースの存在を意識することはありません。phpMyAdminが提供されないため、データベースを操作するには、WordPress (PHP) からアクセスする必要があります。

しかし、FTPでアクセスできる範囲が /wp-content 配下に限定されるため、wp-config.php を開いてデータベース情報を確認することはできません。

データベース情報がなくともWordPress関数で操作することは可能です。もし、データベース情報が必要であれば、以下のようなスクリプトを実行することで、情報を取得できます。

<?php

include _once '/home/ネットオウルID/アプリケーションID.wpblog.jp/public_ html/wp-load.php';

echo 'DB _NAME:'.DB_ NAME;
echo '<br>';
echo 'DB _USER:'.DB_ USER;
echo '<br>';
echo 'DB _PASSWORD:'.DB_ PASSWORD;
echo '<br>';
echo 'DB _HOST:'.DB_ HOST;

以下のような情報を取得できます。

DB _NAME:アプリケーションID_ wp
DB _USER:アプリケーションID_ wp
DB_PASSWORD:------------
DB_HOST:localhost
仕様  
MySQL 5.5.44 MariaDB
SQLite 3.7.17。PDO関数、SQLite3関数

FTP

プラン 無料 プレミアム
FTP
FTPS
アカウント数 1/WrodPress 1/WrodPress

FTPだけでなく、セキュアな FTPS にも対応しています。アカウント数はWordPress (ドメイン) 1つに対して1つとなります。

アクセス可能な領域は /wp-conent 配下となります。それより上位のディレクトリへはアクセスできないため、.htaccessやソースの編集などは行えません。

注意
.htaccessを勝手に書き換えるプラグインを利用して致命的な不具合が生じると、ユーザーでは対処不能となる可能性があるようです。
  • ディレクトリ構造
    • /home/ネットオウルID/アプリケーションID.wpblog.jp/public_html/wp-content/
    • WordPress毎に割り当てられます。
  • アクセス制限
    • セキュリティ上、国外からの接続が遮断されます。

PHP情報

PHPは FastCGI で動作しており、5.6.18 (初期設定) と 7.0.3 に対応しています。WordPress (ドメイン) 毎に切り換えることが可能です。

php.ini.user.ini による設定は無効となっているようです。コントロールパネルにPHPの設定はなく、エラー確認のための「PHPエラー表示設定」のみあります。初期設定は有効となっているので、サイトを本格稼働時させる時は無効とすることをお薦めします。

仕様  
PHP 5.6. * / 7.0.*
Ruby ×
Python ×
Perl ×
禁止
PHPの execsystem 等による外部プログラムの実行は許可されていません。

バックアップ

phpMyAdmin等のデータベースを操作する手段は提供されませんが、全てのデータ (SQLダンプファイル) を取得するための機能はあります。SQLファイルのインポートにも対応しています。

セキュリティ対策

WordPress専用のセキュリティ機能が用意されています。

  • 管理ツール(ダッシュボード)のSSL設定
    • ダッシュボードへのアクセスをSSL接続に切り替えることができます。
  • ダッシュボードへの国外IPアクセス制限
    • 国外IPアドレスからのダッシュボードやXML-RPC APIへのアクセスを制限します。
  • ダッシュボードへのログイン試行数制限
    • ダッシュボードへのパスワード総当り (ブルートフォースアタック) による不正アクセスを防ぎます。短時間に連続してログイン処理が失敗するとアクセスが制限され、24時間後に解除されます。
  • コメント・トラックバック試行回数制限設定
    • 短時間に大量のコメントまたはトラックバックが行われると自動検知して投稿を制限します。6時間後に解除されます。
    • 国外IPアドレスからのコメント・トラックバックへのアクセスを制限します。

その他

非対応
独自SSL、共有SSL、cron、SSH、ログ出力 (アクセスログやエラーログ)、アクセス解析

WPblogの注意点

wpXやXdomainと同じようなキャッシュ機能 (Varnish cache server) が標準で動作しており、ファイルを更新してもサイトに反映されないことがあります。その場合、ファイル名を変更することで確認できます。

キャッシュに関する設定は一切変更できません。

プラン変更

ネットオウルアカウントひとつで、ミニバードやファイアバードなど、ネットオウルの全サービスを利用できます。WPblodでプレミアムプランにアップグレードすると、無料サービスに戻すことはできません。

サポート対応

問い合わせフォーム (メール) によるサポートはありません。ユーザーフォーラム (掲示板) があるため、そこに質問を書き込むと、他の利用者からの回答があります。サーバー障害などユーザーでは対処できない内容でない限り、基本的には運営者 (ネットオウル) による回答はありません。

実際に利用してみると分かりますが、質問に対する回答がないことはあまりないようです。

支払い方法

プレミアムプランの支払いには ネットオウルプリペイド (前払い方式) を利用します。以下の支払い方法から選択できます。

クレジットカード MasterCard / VISA / JCB / AmericanExpress / Diners
Paypal
銀行振込 ジャパンネット銀行。振込手数料が必要です。
コンビニ決済 ローソン / ファミリーマート / セブンイレブン / サークルKサンクス / デイリーヤマザキ / ミニストップ / セイコーマート。決済手数料が必要です。

まとめ

広告が表示されることを除けば使いやすいサービスです。広告もスマートフォンやタブレットからのアクセスに限られるため、PC向けのコンテンツであれば問題となりません。

プレミアムプランにすれば広告が非表示となりますが、あまり安くない初期費用や月額料金を考えると、より自由度の高いミニバードを契約するのが賢いかもしれません。

おそらくXdomain (エックスドメイン) が提供する無料WordPressサーバーと同じ仕様なので、比較してみてもよいでしょう。Xdomainの方が少し自由度が高いようです。

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