CPIレンタルサーバーのFTPレスポンス性能を調べてみよう!

この記事の内容は古い可能性があります。最新の測定記事を参考にしてください。

WordPress等のCMSをそのまま運用するならFTPの利用頻度は少ないかもしれません。ただし、オリジナルのWordPressテーマ、Webサイト、Webアプリケーションを開発するなら、レンタルサーバーのFTP性能を無視することはできません。

頻繁にファイルをアップロードしたり、サーバー上のファイルを編集するなら、レスポンスの悪いレンタルサーバーを選ぶと非常にストレスとなり作業効率も悪くなります。

CPIのFTP機能はFTPS対応と標準的なものです。FTPアカウントを無制限に発行でき、アカウント毎に編集可能なディレクトリを制限することも可能なので、役割や権限の異なるグループでのサイト管理にも便利です。

Webサイト(HTTP)のレスポンスは平凡なものでしたが、FTP性能はどの程度なのでしょうか?

測定方法

測定方法は下記のページを参照してください。HTTPレスポンス測定の説明ですが、仕組みとしては変わりません。ただし、並列転送を考慮したHTTP測定とは異なり、FTP測定はファイルを1つずつ転送しています。

レンタルサーバーが同時接続を許可していて、FTPクライアントが並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

レンタルサーバー性能の測定方法

  • 19ファイル(テキストファイルや画像ファイル)のアップロードとダウンロード
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB

測定期間

  • 9日間

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間と日中の差や休日と平日の差を見ることができます。もしかしたら、曜日毎の変化があるかもしれません。

測定経路

データセンターの所在地については、下記のページを参考にしてください。

CPIレンタルサーバーのデータセンターを探してみよう

家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

eo光(家庭用回線)からの測定結果

測定失敗|測定に失敗した割合。()内は回数 10秒以上|転送に要した時間が10秒を超えた割合。()内は回数 20秒以上|転送に要した時間が20秒を超えた割合。()内は回数 平均時間|転送に要した時間の平均値 ばらつき|母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)

  アップロード ダウンロード
測定回数 1,150 1,150
測定失敗 0%(0) 0%(0)
10秒以上 100%(1150) 100%(1150)
20秒以上 73.7%(847) 5.91%(68)
平均時間(秒) 21.7 18.3
ばらつき(秒) 2.04 1.18
転送速度(kbps) 666 791

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

他のレンタルサーバーとの比較

プロバイダー 環境など アップロード ダウンロード
公式サイト 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

6.300.8708.0300.860

6.4200.8606.7500.80

6.500.5806.700.580

6.5601.305.1900.910

6.6901.30.056.4100.70.05

7.1901.090.056.6300.760.09

7.4601.5606.400.670

7.4901.1206.6400.60

7.9301.806.2200.690

8.2702.540.057.4401.650.05

9.500.640.146.700.530.07

エンタープライズ

10.801.8308.9101.310

11.502.1509.1201.10

11.5203.220.110.3101.610

12.101.6207.6100.690

14.401.640.276.6401.360.27

1605.110.112.204.570.19

16.202.22010.301.910

84.40082.980.6005.34

CPIレンタルサーバーの評価

明らかにおかしい測定結果となったので、詳細な評価は 保留 です。

何がおかしいかと言うと、FTPクライアントでの操作感は上々で、レスポンスも悪くありません。体感的には、平均以上の性能があると思います。なのに、測定結果の(平均)転送時間は非常に良くありません。

転送時間の長さを考慮すると、「ばらつき」が小さいこと分かります。ばらつきが小さいので、毎回の測定処理が同じような時間で終わっていることになります。つまり、遅い割には常に安定しているということです。さらにエラーも発生していません。

体感速度と安定性を考えると、 測定プログラムとの相性 が問題なのかも知れませんね。

測定結果だけを見てCPIのFTP性能が悪いと勘違いしないようにしてください。測定結果で分かることは 「安定している」 ということだけです。レスポンスについては、体感的に 平均以上 の性能があります。

機会があれば、測定プログラムを見直して再確認したいと思います。

関連記事

BLOG

UPDATE