この記事の内容は古い可能性があります。最新の測定記事を参考にしてください。
前回の測定結果が実際の操作感(体感速度)とかけ離れていたため、新しい測定プログラムで再測定を実施しました。測定方法を変更したことにより、これまでに測定した他のレンタルサーバーとの比較が行えないため、レンタルサーバーとして知名度の高いエックスサーバーとの比較を行います。
最大3つのファイルを並列転送します。レンタルサーバーがそれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。
5分毎 にアップロードとダウンロードを実行します。
測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間と日中の差を確認することもできます。
データセンターの所在地については、下記のページを参考にしてください。
家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。
グラフのX軸は2日間を4時間毎に区切っています。つまり、2日間×(24時間/4)=12となっています。また、色の付いている部分は夜間(18時~2時)を示しており、利用者が多くなる時間帯を分かりやすくしています。
測定失敗 | 測定に失敗した割合。()内は回数 |
10秒以上 | 転送に要した時間が10秒を超えた割合。()内は回数 |
20秒以上 | 転送に要した時間が20秒を超えた割合。()内は回数 |
平均時間 | 転送に要した時間の平均値 |
ばらつき | 母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差) |
CPI | エックスサーバー | |
---|---|---|
測定回数 | 576 | 576 |
測定失敗 | 0%(0) | 0%(0) |
5秒以上 | 3.13%(18) | 22.0%(127) |
10秒以上 | 0.35%(2) | 0.69%(4) |
平均時間(秒) | 2.89 | 3.11 |
ばらつき(秒) | 0.79 | 2.03 |
転送速度(kbps) | 4,999 | 4,658 |
転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。
CPI | エックスサーバー | |
---|---|---|
測定回数 | 576 | 576 |
測定失敗 | 0%(0) | 0.35%(2) |
5秒以上 | 11.6%(67) | 0.87%(5) |
10秒以上 | 0.69%(4) | 0%(0) |
平均時間(秒) | 4.24 | 1.28 |
ばらつき(秒) | 0.78 | 0.71 |
転送速度(kbps) | 3,408 | 11,269 |
ダウンロードについては、どちらも同じような結果となりました。ただし、ばらつきにかなり差があり、CPI「0.79秒」、エックスサーバー「2.03秒」となっています。ばらつきの違いは5秒以上の回数を比較しても分かります。CPIは「18/576」、エックサーバーは「127/576」となっており、平均時間は同じ程度ですが、CPIのレスポンスが安定していることが分かります。
この結果からエックスサーバーの場合、ダウンロード毎に(かなり)速かったり遅かったりと安定していないことが分かります。対してCPIは常に安定した転送速度が出ていることになります。
アップロードについてはエックスサーバーが「異常に」速いです。こちらもエックスサーバーのばらつきが気になります。ただし、ばらつきがあってもベースが速いので気になることはないでしょう。
ただ、CPIのアップロードは決して遅いわけではありません。他のレンタルサーバーと比較するなら、「さくらインターネット」と同程度の性能があります。また、ばらつきが小さくダウンロードと同様に転送速度は安定しているようです。
CPIのグラフを見ると、ダウンロード、アップロード共に、夜間になると若干遅くなる傾向にありますが、気になるほどではありません。
CPIのダウンロード性能は文句なしに優秀です。また、アップロード、ダウンロードともにばらつきが少なく、常に安定した転送性能を有しているようです。測定方法の異なる前回も「安定性」の確認はできていましたが、今回の測定結果でも優れた安定性を確認できました。
CPIの料金は確かに安くありませんが、法人向けのサービスとして非常に安定したサーバー性能があることが分かります。