ファイアバード (Firebird) はサービスの提供を終了しました。

現在は スターサーバー #StarServer として、新しいサービスを提供しています。

レンタルサーバー ファイアバード(FIREBIRD)のFTP性能を評価する

この記事の内容は古いため現状と異なる可能性があります。新しい記事も参考にしてください。

WordPressや他のCMSを既存のテーマで運用するならFTPの利用頻度は少ないかもしれません。ただし、オリジナルのテーマやWebサイト、Webアプリケーションを開発するなら、レンタルサーバーのFTP性能を無視することはできません。

頻繁にファイルをアップロードしたり、サーバー上のファイルを編集するならレスポンスの良いレンタルサーバーを選ばなければ非常にストレスとなり作業効率も悪くなります。そこでファイアバードのレンタルサーバーを利用してどの程度の性能があるのかを測定しました。

一時的な測定をしても意味がありません。夜間のレスポンスは?日中は?休日は?など、ある程度の測定期間が必要です。もしかしたら曜日毎に変化するかもしれません。hostingstock.netでは1週間以上の継続した測定を行っています。

レンタルサーバー選びの1つの参考材料としてお役に立てれば幸いです。

測定方法

測定方法は下記のページを参照してください。HTTPレスポンス測定の説明ですが、仕組みとしては変わりません。ただし、並列転送を考慮したHTTP測定とは異なり、FTP測定はファイルを1つずつ転送しています。つまりレンタルサーバーが同時接続を許可していて、FTPクライアントが並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

レンタルサーバー性能の測定方法

  • 19ファイル(テキストファイルと画像ファイル)のアップロードとダウンロード
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB

測定期間

2015年4月6日より14日間

測定ポイント

サーバー(データセンター)のロケーションについては、下記のページを参考にしてください。

家庭用回線とデータセンターからの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用してます。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  • 測定失敗:測定に失敗した割合
  • 10秒以上:転送に要した時間が10秒を超えた割合
  • 20秒以上:転送に要した時間が20秒を超えた割合
  • 平均時間:転送に要した時間の平均値
  • ばらつき:母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)

eo光(家庭用回線)からの測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 1,987 1,987
測定失敗 0%(0) 0%(0)
10秒以上 0.65%(13) 0.40%(8)
20秒以上 0%(0) 0%(0)
平均時間(秒) 6.42 6.75
ばらつき(秒) 0.86 0.80
転送速度(kbps) 2254 2144

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

他のレンタルサーバーとの比較

プロバイダー 環境など アップロード ダウンロード
公式サイト 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

6.300.8708.0300.860

6.4200.8606.7500.80

6.500.5806.700.580

6.5601.305.1900.910

6.6901.30.056.4100.70.05

7.1901.090.056.6300.760.09

7.4601.5606.400.670

7.4901.1206.6400.60

7.9301.806.2200.690

8.2702.540.057.4401.650.05

9.500.640.146.700.530.07

エンタープライズ

10.801.8308.9101.310

11.502.1509.1201.10

11.5203.220.110.3101.610

12.101.6207.6100.690

14.401.640.276.6401.360.27

1605.110.112.204.570.19

16.202.22010.301.910

84.40082.980.6005.34

ファイアバード(FIREBIRD)の評価

グラフを見てもあまり分かりませんが、4月8日夜から深夜にかけてeo光のネットワーク(DNSサーバー)に障害が発生しています。グラフ生成には測定データをそのまま利用していますが、エラー回数や平均時間などの集計には、障害期間のデータを省いて利用しています。

ネットオウルの姉妹サービスであるミニバードと同様にFTP性能は優れています。料金が倍ほど違うXServerとほとんど変わりません。負荷のピークは利用者の多くなる夜間となることが多いようです。若干ですが休日の夜間にその傾向が強くなります。それでも他社のレンタルサーバーよりレスポンスは優れています。

同じデータセンターにあるミニバードと変わらない測定結果となっています。ネットオウルのレンタルサーバーは4プラン(ウェブクロウ、ミニバード、ファイアバード、クローバー)ありますが、単純に仕様(マルチドメイン数やデータベース数など)が異なるだけで、基本的なハードウェアのスペックは同じなのでしょう。

ファイアバードはHTTP性能も優れており、低価格帯レンタルサーバーの中ではおすすめの1つで、単純にWordPressを利用するだけなら必要十分なスペックです。あとは必要とするマルチドメイン数やデータベース数で、ミニバードやクローバーを選択すると良いでしょう。

参考結果:ドメインキングからの測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 2,018 2,018
測定失敗 0.05%(1) 0.20%(4)
10秒以上 1.39%(28) 0.94%(19)
20秒以上 0%(0) 0%(0)
平均時間(秒) 7.20 7.61
ばらつき(秒) 0.59 0.50
転送速度(kbps) 2009 1902

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

エラーの内訳は以下の通りです。

  • アップロード:1
    • タイムアウト:1
  • ダウンロード:4
    • タイムアウト:4

他社レンタルサーバーからの測定は、家庭用回線からの測定に間違いがないかを確認するために行っています。データセンター間となると基幹網(バックボーン)での接続となるため、家庭用回線の結果と比較しても意味がありません。

例えば、多数のエラーや大きな遅延が同じタイミングで発生していれば、測定対象のレンタルサーバーに問題があることが分かります。

家庭用回線での測定エラーや大きな遅延がなかったので、比較するまでもなく測定結果に問題はないようです。両方の結果から分かることは、ファイアバードのFTPはレスポンスがよく安定しているということです。

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