CPIはKDDIグループの運営するレンタルサーバーです。2015年9月に大幅な仕様変更が実施されたため、それに伴いレビューを大幅に修正しました。CPIらしい基本的な仕様は変更されていませんが、不要な機能が省かれるなど最適化された印象があります。
CPIのプランは ACE01 の1種類となります。共用レンタルサーバーとしては高価格帯のサービスですが、その分仕様や機能は充実しています。公式サイトを見るとやや法人向け重視なサービスに思えますが、個人でも問題なく契約することができます。
過去のレビューは こちら にあります。
iDC(データセンター)は東京都内23区内にあり、共用レンタルサーバーでは珍しい、稼働率100%のSLA(品質保証制度)に対応しています。これがCPIの最も大きな特徴であり、信頼性の証でもあります。
レンタルサーバーにおけるSLAは、一般的にサーバーの高稼働率を保証するものです。障害により稼働を維持できなかった場合、障害時間に応じた利用料金の返金が行われます。収益目的のサイト運営であれば、サーバー障害による損失を避けたいので、SLA対応は検討材料となります。保証内容は以下の通りです。
保証項目 | wwwサービスとメールサービスが完全に利用不能の場合 |
---|---|
保証値 | サーバー稼働率100% |
返金額 | (1)99.99%~100%未満 5% (2)99.90%~99.99%未満 10% (3)97.99%~99.90%未満 25% (4)90.00%~97.99%未満 50% (5)90.0%未満 100% |
注意 | 「アクセス過多によるエラー」や「ユーザーが原因のトラブル」は含まれません。 |
CPIのSLAは月単位の計算となり、例えば(2)の条件であれば、1ヶ月(30日)の間に約4分から43分の障害があると利用料金の10%が返金されます。この障害時間はその月に発生した障害時間の合算です。小さな障害であっても合算が超えれば、保証対象となります。
CPIの返金額は他のサービスよりかなり高額であり、それだけ安定稼働に絶対的な自信があるということになります。
CPIの特徴ですが、テストサイトという仕様が存在します。一つのドメインに「公開サイト」「テストサイト」という異なる領域が割り当てられます。
コントロールパネルも分かれており、FTPアカウントやCronの設定は別々となります。詳細は後述する「SmartRelease」で確認してください。
プランはACE01の1つのみです。
最低契約期間は3ヶ月となっています。長期契約ほど月額料金が割安となり、12ヶ月契約なら初期費用が無料となり非常にお得です。初期費用の高額さを考慮すれば、12ヶ月契約以外の選択肢はありません。
利用料金 | :-: | :-: | :-: |
---|---|---|---|
契約期間 | 12ヶ月 | 6ヶ月 | 3ヶ月 |
初期費用 | 0円 | 20,000円 | 20,000円 |
月額費用 | 3,800円 | 4,100円 | 4,400円 |
10日間のお試し期間もあります。
お客様のサーバーを収容するデータセンターは、レンタルサーバー・サービスの品質に大きく寄与します。 CPI で利用しているデータセンターは、電力の安定供給、空調・冷却、運用管理における品質向上を追及し、Uptime Institute の Tier レベルでレベル 3(想定される稼働信頼性が 99.98% 以上)に相当します。
CPIは、サントリー、サイバーエージェント、徳間書店などの企業、さらに官公庁や教育機関でも採用されています。
公式サイトを確認すると「都心23区内に設置」となっています。実際に経路探索(traceroute)で確認してみると、KDDI大手町データセンターにあることが推測できます。
CPIのサービスで最も残念な点ですが、コントロールパネルがあまり整理されていません。
メインは契約情報を管理する「マイページ」とサーバーを管理する「ユーザーポータル」です。ユーザーポータルはさらに「ウェブコントロールパネル」「SmartRelease」「メールコントロールパネル」に分かれます。ウェブとメールを分けるのは、少し冗長すぎるような気もします。
ドメインの管理は「マイページ」で行います。そして、ドメインごとに「ユーザーポータル」が割り当てられます。
レスポンスは向上しており、以前ほどストレスを感じることは少なくなりました。しかし、操作のタイミングによっては待たされることもあり、いつでも快適とは言えません。
非常に気になる点は、タイムアウトの時間が短いことです。どのレンタルサーバーでも、一定時間放置すると自動的にログアウトとなりますが、CPIはその設定時間がかなり短いように思えます。
データ転送量に制限はありません。マルチドメインやデータベースも無制限なので、複数のサイト運営におすすめできます。
無制限とは言え、サーバーの稼働に影響が出る程のアクセスが発生すると制限対象となります。これは他のレンタルサーバーでも同様です。
ただし、公式サイトを確認すると転送量による負荷は気にする必要はないようです。
転送量の負荷より、
などで、稼働しているプログラムが停止されるケースが増えているようです。
独自SSL(専用SSL)に対応しているため、ウェブサイトのSSL対応(HTTPS)も容易です。SSLサーバー証明書はオプション設定となっており、以下のブランドに対応しています。
個人で利用できる証明書は「CPI SSL」と「ジオトラスト クイックSSL プレミアム」となります。
証明書 | 対象 | 初年度/更新 |
---|---|---|
CPI SSL | 個人/個人事業主/法人 | 37,000円/同額 |
シマンテック セキュア・サーバID | 法人 | 70,800円/106,000円 |
シマンテック セキュア・サーバID EV | 法人 | 187,000円/同額 |
セコム パスポート for Web SR3.0 | 個人事業主/法人 | 80,000円/同額 |
ジオトラスト クイックSSL プレミアム | 個人/個人事業主/法人 | 56,300円/同額 |
他社で取得したSSL証明書を持ち込むことはできません。「Let's Encrypt」にも非対応です。
マルチドメイン(サブドメインを含む)を無制限に設定可能です。
他のレンタルサーバーのように 初期ドメインはありません 。申し込むためにはCPIで独自ドメインを一緒に契約するか、他のドメイン業者(レジストラ)で取得しておく必要があります。
CPIの特徴ですが、契約時に登録するドメインを 主契約ドメイン と呼びます。他社と異なり、 主契約ドメイン と契約後に追加したドメイン(マルチドメイン)とで機能差があります。
主契約ドメイン | マルチドメイン | |
---|---|---|
SLA | 標準 | × |
24時間365日TEL&メールサポート | オプション | × |
サーバー移転代行サービス | 標準 | × |
マルウェア診断 | オプション | × |
Google Apps for Work | オプション | × |
外部バックアップサービス | オプション | × |
Active! mail | 標準 | × |
iQube+ | 標準 | × |
最も気になるのはSLA対応が主契約ドメインのみであることです。しかし、主契約ドメインとマルチドメインのサーバーは同じです。マルチドメインに障害が発生すれば、主契約ドメインも同様の障害が発生していることになります。そのため、この仕様を気にする必要はありません。
CPIでも独自ドメインを取り扱っていますが、格安レジストラと比較してかなり高額です。他社のドメインを設定できるため、ムームードメイン等で取得・管理するとランニングコスト的に優れます。
ドメイン | 維持費 |
---|---|
com / net / org / info / biz | 3,000円 |
属性jp / 汎用jp / 都道府県jp | 5,000円 |
MySQLのみ「無制限」対応です。PostgreSQLは「1つのみ」です。
かなりシンプルな仕様となっており、データベースユーザーは契約時に発行される1つのみです。MySQLとPostgreSQL共通のユーザーとなり、これで全てのデータベースにアクセスします。外部からのアクセスが遮断されているので、この仕様でもセキュリティ的には問題が少ないのかもしれません。
データベースの追加は簡単です。文字コード(UTF-8 / EUC-JP)を選択して、データベース名を入力するだけです。データベース名は「ユーザーID_任意の文字列」となります。ユーザーIDは契約時に発行されたものです。
仕様 | |
---|---|
MySQL | 5.6.30 (ENGINES: PERFORMANCE_SCHEMA / CSV / MyISAM / BLACKHOLE / MRG_MYISAM / MEMORY / ARCHIVE / InnoDB(標準))。5.5.42 (ENGINES: MRG_MYISAM / InnoDB(標準) / PERFORMANCE_SCHEMA / MyISAM / CSV / MEMORY ) |
phpMyAdmin | 4.6.2(5.6対応)/4.4.0(5.5対応) |
PostgreSQL | 9.3.6 |
phpPgAdmin | 5.2 |
SQLite | 3.8.8。PHPならPDO関数、SQLite3関数に対応しています。 |
通常のFTPに加えセキュアなFTPSとSFTPに対応しており、安全なデータ転送が可能です。
FTPアカウントを 無制限 に発行することができます。アカウント名は任意の文字列を指定できます。他社の様に、ユーザーIDなどが接頭辞として付与されることもありません。
公開サイトとテストサイトの共通アカウントは存在しません。そのため、一つのアカウントで両方のデータを横断的に操作することはできません。
アカウント毎にアクセス可能なディレクトリ(ログインディレクトリ)を指定できます。指定ディレクトリより上位のディレクトリへはアクセスできないため、第三者へのアカウント発行にも便利な仕様です。
Secure File Manager(セキュアファイルマネージャ)と呼ばれる、ウェブアプリケーションが用意されています。日本語ファイル非対応、文字コードがUTFに対応していない等、仕様的に古いため非常用と割り切った方が良いでしょう。
ディレクトリ構成は非常にシンプルです。ドメインごとにディレクトリが割り当てられ「/html」が公開ディレクトリ(ドキュメントルート)となります。ホームディレクトリ(/usr/home/ユーザーID)にも編集権があるため、非公開としたいファイルを保存するためのディレクトリ(privateなど)を作成できます。
テストサイト用のディレクトリ構成もまったく同じです。
ドメインごとに同じ構成のディレクトリが用意され、コントロールパネルも個別に用意されます。FTPアカウントも別々となるため、ひとつのアカウントで全てのデータを横断的に操作することはできません。
メールアドレスは無制限対応となっていますが、公式サイトを確認すると「Active! mail アカウント上限に準拠」となっています。
メールアドレスの作成数は Active! mail アカウント上限に準拠いたします。
「Active! Mail 追加ライセンス」をお申し込みいただいた場合、Active! Mail ライセンス数の上限以上のメールアカウントは作成できませんのでご注意ください。
つまり、Active! mailが必要なら50個(標準)が上限となり、Active! mailが不要なら無制限となります。Active! mailは主契約ドメインのみ対応なので、マルチドメインはこの条件に関係なく無制限となります。Active! mailのアカウント数は有料オプションで追加することもできます。
メール専用の管理画面があるため、第三者にアカウントを発行した場合、パスワード変更や転送設定などの管理を個人に任せることができます。
プロトコル | |
---|---|
SMTP | SSL/TLS / SMTP AUTH / サブミッションポート |
IMAP | SSL/TLS |
POP | SSL/TLS |
非対応 | POP before SMTP / APOP / 各STARTTLS |
標準的なプロトコルに対応してるので、どのような環境でも困ることはないでしょう。IMAPに対応しているので、複数のデバイスでのメール管理が容易となります。
転送機能、自動応答機能にも対応します。転送機能については振り分けが可能となっており、「Subject(件名)」や「From(差出人)」に含まれる文字列をトリガーにできます。
メール機能 | |
---|---|
アンチウィルス | シスコシステムズ社のアイアンポートが採用されています。 |
スパムメール対策 | シスコシステムズ社のスパムメールチェックシステムが採用されています。タイトルに「SPAM」、ヘッダに特定の文字列を追加します。 |
転送 | 複数の転送先を設定できます。条件による振り分け転送も可能です。 |
自動応答 | 予め登録していたメッセージを送信者に自動返信します。 |
POP受信設定 | IMAPしか利用しないのであれば、POPを停止することができます。 |
非対応 | キャッチオール |
3種類のウェブメーラーが標準装備です。
Active! mailは高機能ウェブメーラーであり、大学や法人向けサービスでよく採用されています。Roundcubeなどの標準的なウェブメーラーと比較して、スマートフォン対応など使い勝手に優れます。ただし、Active! mailは主契約ドメインのみ対応しており、追加ドメイン(マルチドメイン)では利用できません。
Active! mailは標準で50アカウントまで対応です。それ以上は有料オプションとなりますが、個人利用なら50アカウントでも十分でしょう。
Roundcubeは多くのレンタルサーバーで採用されている標準的なメーラーです。
CPIオリジナルのシンプルタイプは仕様が古いためか、文字化けするなどあまりメンテナンスされていないようです。Roundcubeで事足りるため、利用することはないでしょう。
主契約ドメイン | マルチドメイン | |
---|---|---|
メーリングリスト数 | 無制限 | 無制限 |
登録ユーザー数/一つのメーリングリスト | 1,000 | 1,000 |
国産メーリングリストの「fml」が採用されています。空メールによる登録機能やコマンドメール機能等があります。
例えば、メーリングリストに登録メンバー以外が投稿すると、「案内メール」を自動返信することもできます。メール本文または件名に「subscribe」と入力して空メールを送れば自動登録させることができます。もちろん、各種案内文を編集することもできます。
コマンドメールという機能があり、本文に「help」と入力して送信すると、メッセージテンプレート「help」のメッセージを自動返信します。他にも多くのコマンドがあり、コマンドメールによる自動退会にも対応しています。
主契約ドメイン | マルチドメイン | |
---|---|---|
メールマガジン数 | 無制限 | 無制限 |
登録ユーザー数/一つのメールマガジン | 1,000 | 1,000 |
非常にシンプルなメールマガジン機能となっています。メールマガジンを作成するときに決めることは、「タイトル」「管理者アドレス」「配信用アドレス」「登録用アドレス」「退会用アドレス」の5つだけです。
登録用アドレスに空メールを送ると自動登録され、退会用アドレスに送ると退会処理が行われます。手動で購読者を追加することも可能です。もちろん、登録・退会時の自動返信メッセージを編集することができます。
デフォルトはPHP5.5となっています。複数のバージョンが用意されており、.htaccessを編集することで切り替え可能です。他社のようなドメインごとではなく、ディレクトリごとにバージョンを設定することもできます。CPIのPHPはCGIで動作していますが、FasctCGI非対応となっています。
コントロールパネルでphp.iniの設定を確認できますが、ファイルの編集はできません。必要に応じて「php.ini」や「.user.ini」をユーザー自身で設置します。
Loaded extensions | |
---|---|
5.5/5.6 | Core / date / ereg / libxml / openssl / pcre / sqlite3 / zlib / bcmath / bz2 / calendar / ctype / curl / dom / hash / fileinfo / filter / ftp / gd / gettext / SPL / iconv / session / json / mbstring / mcrypt / standard / mysql / mysqli / mysqlnd / PDO / pdo _mysql / pdo_ pgsql / pdo_sqlite / pgsql / Phar / posix / pspell / Reflection / imap / SimpleXML / soap / exif / tokenizer / xml / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / zip / cgi-fcgi / imagick / mhash |
7.0 | Core / date / libxml / openssl / pcre / sqlite3 / zlib / bcmath / bz2 / calendar / ctype / curl / dom / hash / fileinfo / filter / ftp / gd / gettext / SPL / iconv / session / json / mbstring / mcrypt / standard / mysqli / mysqlnd / PDO / pdo_mysql / pdo _pgsql / pdo_ sqlite / pgsql / Phar / posix / pspell / Reflection / imap / SimpleXML / soap / exif / tokenizer / xml / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / zip / cgi-fcgi / imagick |
言語 | |
---|---|
PHP | 5.5.27 / 5.6.11 / 5.6.19 / 5.6.30 / 7.0.15 / 7.1.1 |
Perl | 5.16.3 |
Ruby | 2.0.0 |
Python | 2.7.9 |
SSI | ○ |
CPIはSSH(シェルログイン)に対応しています。
仕様変更により「鍵認証方式」となりました。以前のようなアクセス制限がないため、ネットワーク環境(自宅や会社)が変化しても再設定なしで接続できます。
コントロールパネルで鍵ペアの作成や作成済みの公開鍵を登録することができます。
Cronの設定数に制限はありません。もちろん常識の範囲内の負荷に収める必要はあります。最短実行間隔は 1分 となっています。設定したスケジュールは削除のみ可能となっており、一時停止や再編集はできません。
他のレンタルサーバーの場合、ユーザー自身でコマンドやパスを入力する必要がありますが、CPIではプルダウンリストから実行ファイルを選択するようになっています。
実行結果のメール通知機能は備わっていません。必要ならユーザー自身でメール送信処理を含める必要があります。
コントロールパネルで公開サイトのアクセスログとエラーログの生データを表示(取得)することができます。アクセスログについては、「当月分」と「当日分」、エラーログについては「当日分」の最新200行までとなっています。主契約ドメインについてはFTPアクセスのログも保存されます。
コントロールパネル経由では件数に制限がありますが、全てのログはlogディレクトリに保存されており、FTPで取得することができます。また、テストサイトのログもテスト環境のlogディレクトリに保存されています。
ログファイルの保存期間は最大3ヶ月となっています。
アクセス解析「AWStats」が標準装備です。初期設定で有効となっているため、翌日(24時間後)には解析結果を確認できます。多くのレンタルサーバーで採用されていますが、Google Analyticsを利用する方が多いので、あまり出番はないかもしれません。
CPIの最も特徴的な機能は SmartRelease (スマートリリース)です。
ウェブサイト制作者であれば、一度は経験しているであろうテスト環境と公開環境(本番環境)の同期問題を解決する機能です。例えば、テストサイトを公開サイトに反映させる際、ファイル転送が面倒であったり、パスの修正が発生したり、PHPのバージョンが違ったり、ライブラリがなかったり、・・・と、慣れるまでは割とトラブルが発生します。
スマートリリースでは、テスト環境をワンクリックで公開環境に反映させることができます。両方の環境が同じサーバーにあるため、動作環境の違いによる不具合はまず起こりません。
コントロールパネルが「公開サイト用設定」と「テストサイト用設定」に分かれているのは、スマートリリースのためです。
SmartReleaseの詳細は下記を参考にして下さい。
スマートリリースには標準装備とは思えない高機能なバックアップ機能が備わっています。
ウェブ領域(/usr/home/ユーザーID 以下)は30世代まで、データベースは10世代まで保存されます。もちろんバックアップデータからのリストアも可能です。バックアップデータのダウンロードや手動バックアップにも対応しています。
「テストサイト」「公開サイト」の両方がバックアップ対象となります。契約時から自動バックアップが機能しており、毎日深夜にバックアップが実行されます。手動バックアップを実行しなければ、30日分のウェブ領域、10日分のデータベースが世代管理されることになります。他にもスマートリリース実行時(リリースと同期)にも自動的にバックアップが実行されるため、うっかりミスがあってもリストアで対応できます。
他にも「外部バックアップサービス」がオプションで用意されていますが、標準機能で十分かも知れませんね。
ウェブサイト(ウェブアプリケーション)の脆弱性に対する攻撃を防ぐセキュリティサービスである WAF (ウェブアプリケーションファイアウォール)に標準対応しています。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング等の攻撃を防ぎます。
JP-Secure社(ジェイピー・セキュア)の SiteGuard Lite が採用されています。主契約ドメインだけでなく、マルチドメインについても対応しています。
有効無効の切り替えのみであり、他の設定はありません。WAFによりアクセスを遮断された際のログは、検出ログとしてコントロールパネルで確認できます。
ガンブラーなどのマルウェアや、不正な改ざんによってサイト内にスクリプトを埋め込むクロスドメインスクリプトの有無を診断します。異常が検知されると管理者にメール通知されます。
診断結果はレポート(期間指定可能)として確認でき、解析履歴やホワイトリストの設定などにも対応します。
オプション料金 | ||
---|---|---|
初期費用 | - | 3,000円 |
月額費用 | 100ページ | 3,000円 |
300ページ | 7,000円 | |
1,000ページ | 14,000円 |
CPIでは主契約ドメインにグローバルIPアドレスが割り当てられます。
IPアドレスでウェブサイトにアクセスすることができるので、CPIに引っ越す時に旧サーバーでサイトを稼働させつつ、CPIでテストを行うことができます。環境が整ったらDNSの設定を変更するだけなので、スムーズな引っ越しが可能です。
マルチドメインにグローバルIPアドレスは提供されませんが、「○○○.preview.jp」というプレビュー用のサブドメインが割り当てられます。
iQubeはサイボウズのようなグループウェアであり、株式会社ガイアックスのサービスです。
主契約ドメインに限定されますが、30ユーザーIDそして3GBまで無料で利用できます。しかし「3ヶ月間ログインがないIDは無効」など、無料版の場合あくまでもお試し的な仕様となっています。本格的に利用するのであれば、有料オプションの契約が必要でしょう。
機能 | |
---|---|
グローバルIPアドレス | 主契約ドメインのみグローバルIPが付与されます。 |
カスタムエラーページ | 404、403、401,500、エラーページのカスタマイズに対応しています。 |
アクセス制御 | Basic認証の設定を簡単に行えます。 |
Git | 2.3.4。 |
ドメインエイリアス | 異なるドメインで同じコンテンツ(サイト)を表示させる機能です。 |
「高機能フォーム作成ウィザード」はお問い合わせやアンケートのフォームを簡単に生成するための機能です。他にも「各種申し込み」や「商品の注文」など、多目的なフォームをウィザード形式で誰でも簡単に作成できます。
データをCSVファイルに出力させたり、メールで管理者に通知することも可能です。集計結果をひとつのファイルにまとめることも、日付ごとに分けることもできます。
デザインは15種類用意されていますが、生成後にCSSでカスタマイズすることもできます。
初心者向けのサポートが充実しています。また、技術的な質問には対応できないというサービスもありますが、CPIでは問題なく対応します。
支払い方法 | 備考 |
---|---|
銀行振込 | 三菱東京UFJ銀行。振込手数料が必要 |
クレジットカード | VISA / MasterCard / JCB / American Express (全て日本国内のカード会社にて発行されたものに限ります) |
Pay-easy | 対応しています。 |
CPIは「20日間返金保証」に対応しています。契約開始日から20日以内であればレンタルサーバー料金が全額返金されます。ただし、この条件が適用されるのは「初回」契約時のみです。
解約手続きはマイページを利用します。他にも解約申請書の送付(FAXまたは郵送)による手続きにも対応しています。
解約日を指定することができますが、有効期間が残っていても返金対応はありません。特別な解約理由がない限り、有効期限までサーバーを利用することになるでしょう。
スペックを考えれば決して高い月額料金ではありません。ただし、 初期費用(20,000円) はレンタルサーバーの中でもかなり高額です。年間契約(12ヶ月契約)であれば 初期費用無料 となり、月額料金も大幅な割引きとなります。CPIを利用するなら年間契約しか選択肢はありません。
多くのウェブサイトを運営する際、中途半端なサービスを複数契約するなら、CPIひとつにまとめた方が手間もかからず結果的にお得でしょう。ディスク容量、データベース、マルチドメイン、データ転送量が無制限対応なので、複数のサイト運営でも一つの契約で事足ります。
基本的なスペックが高いこともありますが、SmartRelease、SLA100%対応の信頼性、バックアップ対応など、安定性を必要とするウェブサイト運営にも適しています。
コントロールパネルのレスポンスが緩慢なのは気になりますが、ウェブサイトのレスポンス速度は標準的であり、極度にレスポンス性能を重視する用途でなければ必要十分です。
更新履歴 | |
---|---|
2017年03月29日 | PHPのバージョンが更新されました。 |
2016年11月24日 | CMSインストーラーに「baserCMS」が追加されました。 |
2016年08月20日 | レビューを刷新しました。 |