全てが余裕たっぷり!多くのサイト運営に最適なヘテムルのレビュー

heteml(ヘテムル)は、GMOペパボが運営するレンタルサーバーです。2005年11月に「クリエーター向けレンタルサーバー」というキャッチフレーズで開始されました。仕様や料金的に、姉妹サービスであるロリポップ!の上位サービス的な位置づけです。

ヘテムルのプランは一つだけですが、月額1,500円(3年契約なら1,000円/月)で、ストレージ256GB(SSD)、データベース100個、マルチドメイン無制限と、多くのWebサイト運営に最適なサービスとなっています。さらに、データ転送量もトップクラスの余裕があります。

コントロールパネルはheteml専用設計であり、機能ごとにマニュアルとリンクされているため理解しやすく、直感的な操作が可能です。他社と比較してマニュアルやFAQの充実度が高いサービスです。

Webサイトの表示速度も優秀であり、初心者にも中級者にもおすすめのレンタルサーバーです。

公式サイトから見る特徴

  • ディスク容量256GB、マルチドメイン無制限、メールアドレス無制限、データベース100個、データ転送量120GB/日。
  • 国内最大級の大容量・高速バックボーンと高性能サーバーを採用。
    • メモリは 128GB 、CPUはミドルレンジサーバー向けXEON E5系(10コアx2CPU)。
  • 全サーバーSSD採用であり、WordPressなどのCMSが高速に動作します。
  • 国内大手データセンターを利用しており、安定性に定評があります。
  • 豊富なFAQとマニュアルが用意され、電話サポートにも対応。

プラン料金

最低契約期間は 3ヶ月 となっており、1ヶ月単位で利用することはできません。長期契約するほどお得な料金体系ですが、割引が適用されるのは2年または3年の契約に限ります。最初は3ヶ月契約にしておき、サイト運営に問題がなければ長期契約を選択するとよいでしょう。3年間となれば、割引適用との差額は大きなものとなります。

契約期間 初期費用 月額料金 3年間利用時 差額
3ヶ月 / 6ヶ月 / 12ヶ月 3,950円 1,500円 54,000円 0円
2年一括 3,950円 1,375円 49,500円 -4,500円
3年一括 3,950円 1,000円 36,000円 -18,000円

15日間のお試し期間があります。ヘテムルの手続きは簡単であり、お試し期間だけなら「ヘテムルID、パスワード、メールアドレス」を登録するだけです。個人情報は本契約時に登録するため気軽に試せます。

データセンター

公式サイトを確認すると 東京大阪 にあるようです。実際に調査したところ、ヘテムルのデータセンターは 東京都 (品川区)にあるようです。ロリポップ!やバリューサーバーなど、GMO関連のレンタルサーバーが多く収容されています。

いくつか利用していますが、すべて東京のデータセンターが割り当てられています。どのような基準でデータセンターの振り分けが行われるのかは不明です。

コントロールパネル

コントロールパネル(heteml control panel)はヘテムル専用設計となっており、非常に使いやすくなっています。機能ごとに簡易説明があり、さらにマニュアルとFAQへのリンクが用意されています。そのため、操作に迷ってもすぐに参照できます。複雑な設定は排除されており、最低限の操作で目的の設定が可能となっています。

レスポンスは非常に優秀です。コントロールパネルの操作でストレスとなることはありません。初心者にもおすすめできます。

転送量制限

マルチドメイン無制限、データベース100個、さらに転送量制限の上限が 120GB/日 となっており、多くのサイトを運営する用途に適しています。

例えば、世界中のWebサイトの構成を調査しているHTTP Archiveによると、1ページあたりの平均サイズは2.5MBとなっています。ヘテムルの120GB/日であれば、 約1,440,000PV/月 まで対応できます。もちろん、テキスト主体のサイトやWebブラウザのキャッシュ機能を考慮すれば、この数値より多くのアクセスが可能となります。

ただし、この設定値は一つの契約に対するものです、サイトを5つ運営すれば、1サイトあたりの上限は1/5の約288,000PV/月となります。

トップクラスの転送量が設定されているエックスサーバーやさくらインターネットと比較しても、十二分な設定値であることが分かります。

サービス プラン 転送量制限 月額料金 (標準)
ヘテムル - 120GB/日 1,500円
エックスサーバー X10 70GB/日 1,200円
エックスサーバー X20 90GB/日 2,400円
エックスサーバー X30 100GB/日 4,800円
さくらインターネット スタンダード 80GB/日 1,029円
さくらインターネット プレミアム 120GB/日 1,543円

SSLの仕様

独自SSL(専用SSL)に対応しており、GMOグローバルサインの証明書をオプションで設定できます。残念ながら他社で取得したSSLサーバー証明書を持ち込むことはできません。

種類 クイック認証SSL 企業認証SSL EV SSL
認証レベル
対象 個人・個人事業主
企業・団体
企業・団体 企業・団体
特徴 暗号化通信 暗号化通信
実在証明
暗号化通信
物理的な実在証明
組織名表示の緑アドレスバー
審査方法 ドメイン ドメイン
電話
ドメイン
電話
各種書類
12ヶ月契約 18,000円/年 59,800円/年 128,000円/年
24ヶ月契約 34,000円/年 114,000円/年 244,000円/年
36ヶ月契約 50,000円/年 167,000円/年 -

最も安いクイック認証SSLでも年間費用が 「18,000円」と高額です。サーバーの年間維持費と変わらないため、個人で気軽に利用できるものではありません。

最近では年間1,000円程度または無料の証明書を採用しているレンタルサーバーもあります。サイトのSSL化(HTTPS対応)が必要であれば、SSL証明書を標準装備するエックスサーバーなども検討してみましょう。

共用SSL(共有SSL)
対応しています。 URLは https://hetemlID.heteml.net/ となります。例えば、独自ドメイン「example.com」にアクセスするならhttps://hetemlID.heteml.net/exampl.com/となります。

ドメイン

マルチドメイン  
設定数 無制限(サブドメインを含む)
日本語ドメイン 対応しています。Punycode変換機能があります。

無制限 に独自ドメインを設定できます。

ドメインのドキュメントルート(公開ディレクトリ)を自由に割り当てることができます。例えば、他社のように親ドメイン(example.com)の中にサブドメイン(blog.example.com)のディレクトリが強制的に設定されることもありません。ドメインの設定後に変更することもできます。

ヘテムルでは契約時に初期ドメイン(ヘテムルドメイン)が発行されます。ドメイン名はヘテムルID.heteml.jpとなります。ヘテムルIDは契約時に決定し、変更はできません。

初期ドメインでWebサイトの運用も可能ですが、契約期間のみ有効です。長期的にWebサイトを運営するのであれば、独自ドメインの取得をおすすめします。また、初期ドメインにサブドメインを設定できないため、独自ドメインがなければ1つのサイトしか運営できません。

ヘテムルでは独自ドメインを取り扱っていませんが、同じGMOペパボが運営するムームードメインが公式レジストラとなっています。ムームードメインでドメインを取得管理すると設定が簡単になります。ムームードメインは格安レジストラであり、あえて他社を利用する必要はありません。

DNSレコード編集
DNSレコードの編集には非対応です。DNSレコードの設定が必要であれば、ヘテムルのネームサーバーを利用せずに、レジストラが提供するネームサーバーを利用しましょう。例えば、ムームードメインなら「ムームーDNS」という名称で提供され、A / AAAA / MX / CNAME / TXT / SRVの編集に対応します。

データベース

データベース  
設置数 100個

データベースは MySQL となっており、phpMyAdminを標準装備です。もちろん SQLite も動作します。

高速なデータベース専用サーバー(SSD採用)が稼働しており、データベースごとに割り当てられるサーバが異なります。

データベースの作成はデータベース名とパスワードを入力するだけです。データベース名は_任意の文字列となり、アンダースコアが付与されます。すでに他のユーザーが使用している名前は設定できません。

データベース名 = ユーザー名 となります。データベースごとにユーザーが自動設定されるため、複数のデータベースに共通のユーザーを設定することはできません。

仕様  
MySQL 5.6.23。ENGINES: MyISAM / CSV / MRG_MYISAM / BLACKHOLE / MEMORY / InnoDB(標準) / ARCHIVE / PERFORMANCE_SCHEMA。phpMyAdmin 4.1.6。
SQLite 3.14.2。PHPのPDO関数、SQLite3関数が動作します。
外部接続
外部からの接続には非対応です。SSHに対応していますが、ポートフォワーディング(トンネリング)による接続も非対応です。旧仕様のサーバーに関しては接続可能です。

FTP、その他のファイル転送機能

仕様  
FTP/FTPS/WebDAV ○ / アカウント数:50個
SFTP/SCP ○ / 契約時のアカウントのみ

ヘテムルは通常のFTPだけでなく、セキュアなFTPSにも対応しています。さらに、SFTP、SCP、WebDAVと、レンタルサーバーで採用されるほぼ全てのプロトコルに対応しています。

アカウントごとにログインフォルダを指定できます。例えば、WordPressをチームで管理する場合、/wp-content/themes/ 以下のみアクセスを許可するアカウント発行が可能です。上図のように設定すると、/themesより上位のディレクトリへは移動できません。

契約者のホームディレクトリ(/home/users/○/hetemlID)にアクセスできるアカウントは契約時に発行されたものだけです。サブアカウントは必ずログインフォルダの指定が必要です。

アクセス制限
.ftpaccessによる制限が可能です。

WebDAV

WebDAVは初心者にとって便利な機能です。別途FTPクライアントを用意しなくても、普段から利用しているエクスプローラー(Windows)やファインダー(Mac)から簡単にサーバーにアクセスすることができます。

設定は非常に簡単です。コントロールパネルのFTPアカウントの設定でWebDAVの有効/無効を切り換えるだけです。有効にするとWebDAVアドレスが生成されるので、Windowsであれば「ネットワークの場所を追加する」、Macであれば「サーバーへ接続」の接続先にこのアドレスを入力するだけです。

OSの標準機能であるExplorerやFinderが利用できるので、普段のファイル操作のようにサーバーにあるファイル(ディレクトリ)を編集することができます。

WebDAVのアカウント=FTPアカウントとなります。FTPと同様にログインフォルダの設定が有効です。

ファイルマネージャ

heteml FTPという名称のファイルマネージャー(Webアプリケーション)を標準装備です。多機能ではありませんが、FTPクライアントがなくとも基本的な操作が可能です。

機能
新規作成(フォルダ・ファイル) / コピー / 編集(文字コード:UTF-8 / EUC-JP / Shift-JIS / JIS / ASCII) / 名称変更 / 削除 / アップロード / ダウンロード / 展開 / 検索 / パーミッション変更

ディレクトリ構成

ヘテムルでは、「/home/users/○/hetemlID」が契約者のホームディレクトリとなります。ホームディレクトリ(非公開領域)にも編集権があるため、公開したくないファイルを保存することができます。例えば、図のように「/private」ディレクトリを作成できます。

初期ドメイン(hetemlID.heteml.jp)のドキュメントルートは「/web」に固定されており変更できません。「http://hetemlID.heteml.net/」へアクセスすると、「/web」のファイルが読み込まれます。

初期設定の場合、example.com という独自ドメインを追加すると、/web 直下に /example.com というドキュメントルートが生成されます。サブドメイン blog.example.com なら、/example.com の中に /blog というドキュメントルートが生成されます。

ヘテムルのディレクトリ構成は柔軟であり、/web 以下であれば任意のディレクトリをドキュメントルートに変更できます。ドメイン登録時だけでなく登録後でも変更可能です。

メール機能

メール  
アカウント数 無制限
SMTP SSL/TLS / SMTP-AUTH / サブミッションポート
POP SSL/TLS
IMAP SSL/TLS
非対応 APOP / STARTTLS

基本的なプロトコルに対応しているので困ることはないでしょう。セキュアな SSL/TLS にも対応しています。IMAPにも対応しているので、パソコンやスマートフォンなど、複数の端末でのメール管理も容易です。

ヘテムルのメール機能は以下のようになります。

機能  
ウイルスチェック F-Secure社のソフトウェアが導入されています。ウィルス駆除の内容をメールで通知することも可能です。
スパムフィルタ F-Secure社のソフトウェアが導入されています。「件名が英語のみ」「件名が空白」のメールをスパムメールと判定することや、それらを自動的にゴミ箱へ移動させることもできます。
自動転送 10件まで設定可能です。メールをサーバーに残すかどうかの設定もできます。
自動返信 受信したメールに対し自動で定型文を返信することができます。
ドメイン許可 指定したドメインからのみ受信可能とします。
非対応 キャッチオール。
メール制限
送信制限があります。 1時間あたり1,000件 、もしくは 1日あたり10,000件 を超えると制限対象となります。

Webメーラー

hetemail というWebメーラーがあるので、Gmailのようにhetemlで管理されているメールを操作できます。PCだけでなく、スマートフォンにも対応しています。

メーリングリスト、メールマガジン

仕様  
メーリングリスト 15件。1件あたり1,000アドレス。
メールマガジン 15件。1件あたり1,000アドレス。

どちらも簡易的な機能なので、本格的に運用するならレンタルサーバー以外の専用サービスをおすすめします。例えば、(空)メールによる登録・解除機能、フォーム機能もありません。管理者が1ユーザーずつ手動で登録・解除するか、CSVファイルによる一括登録かのどちらかです。

とはいえ、知り合い同士や小規模なグループなど、限られた範囲なら必要十分な機能を備えています。専用サービスには劣りますが、大規模な運用でなければ問題ないでしょう。

これらの機能を利用する際、送信制限に注意する必要があります。例えば、1,000ユーザーを登録したメーリングリストがあり、誰かがメーリングリストに投稿するとその後1時間は、他のサービスであってもメール送信が不可能となります。

もし、メールマガジンやメーリングリストを多用するなら、送信制限を考慮する必要があります。

PHPの仕様、その他の言語

モジュール版とCGI版のPHPに対応しています。

PHPの仕様 モジュール版 CGI版
実行プロセス Apache PHP
レスポンス 高速 低速
iniによる設定 ×

かなり割り切った仕様となっており、最新の7.0と5系の最終版である5.6のみです。さらにモジュール版に対応するのは7.0のみです。PHP7は5と比較して実行速度が大幅に改善されているため、互換性の問題がなければ処理性能に優れるモジュール版PHP7を積極的に使用するべきでしょう。

PHPのバージョンはコントロールパネルでドメインごとに設定できます。サブドメインも独立して設定できます。他にも、以下の様に.htaccess 内の記述でも指定できます。

AddHandler php5.6-script .php
AddHandler php7.0-script .php

PHPのパスは以下の通りです。

/usr/local/php7.0/bin/php
/usr/local/php5.6/bin/php
/usr/local/php5.4/bin/php
仕様  
PHP モジュール 7.0.12 / 7.1.x。CGI 5.6.27 / 7.0.12 / 7.1.x。サポート対象外 5.4.45
Perl 5.16.3 / 5.8.8
Ruby 1.8.7 / 1.9.3 / 2.0.0 / 2.1.8 / 2.2.4 / 2.3.0
Python 3.6.x / 3.5.1 / 2.7.11 / 2.6.6 / 2.6.9
SSI

標準で読み込まれるPHPの拡張モジュール

Loaded extensions Core date libxml openssl pcre sqlite3 zlib bcmath bz2 calendar ctype curl dom hash fileinfo filter ftp gd gettext SPL iconv session intl json mbstring mcrypt standard mysqlnd mysqli PDO pdo _mysql pdo_ sqlite Phar posix Reflection imap shmop SimpleXML soap sockets exif sysvsem sysvshm tidy tokenizer xml xmlreader xmlrpc xmlwriter xsl zip apache2handler imagick OAuth htscanner Zend OPcache pcntl readline cgi-fcgi ereg mysql mhash ionCube Loader
7.0.12 Module - - - - - - -
7.0.12 CGI - - - - -
5.6.27 -

PHPの動作設定

他のレンタルサーバーと同様に、php.iniの設定を変更できます。php.iniファイルを編集可能なレンタルサーバーもありますが、ヘテムルでは設定可能な項目が決まっています。

ユーザーが設置した「php.ini」は読み込まれません。コントロールパネル以外の項目を設定するなら「.user.ini」を利用しましょう。モジュール版PHPの場合、.htaccessで設定できます(php value/php flag)。

設定可能項目
mbstring.detect _order / mbstring.encoding_ translation / mbstring.func_overload / mbstring.http_input / mbstring.http_output / mbstring.internal_encoding / mbstring.language / session.auto_start / session.use_cookies / session.use_only_cookies / session.use_trans_sid / allow_url_fopen / allow_url_include / asp_tags / auto_prepend_file / default_charset / display_errors / error_reporting / include_path / log_errors / magic_quotes_gpc / max_execution_time / max_file_uploads / max_input_time / max_input_vars / output_buffering / output_handler / register_globals / safe_mode / short_open_tag / upload_max_filesize / variables_order

SSH(シェルログイン)対応

SSH(シェルログイン)に対応しています。SSHに対応するレンタルサーバーは少なく、ヘテムルの特徴の1つです。

他社のようにアクセス元の制限がないため、ネットワーク環境が変わっても問題なく接続できます。さらに、パスワード認証なので簡単に利用できます。

例えば、単独でPHP等を実行する場合、http://example.com/execute.php の様にブラウザ等でアクセスするでしょう。しかし、誰でもアクセス可能な公開ディレクトリにスクリプトを配備するのはセキュリティ上好ましくありません。

SSHを利用すれば非公開ディレクトリにスクリプトを配備することで、管理者のみが実行できます。また、便利なコマンド(プログラム)が利用でるため、慣れると効率的にWebサイトの運用が可能となります。

例えば、FTPで大量のファイルを削除すると非常に時間がかかりますが、シェル操作なら一瞬です。

SCP/SFTP
SSHを有効にすることでSCPとSFTPを使用可能となります。

Cron

20個 まで設定可能です。初心者モードと上級者モードがあり、初心者モードではリストから選択するだけで、実行時間(または実行間隔)を設定できます。慣れていれば上級者モードが素早く設定できるでしょう。

初心者モードでは 10分間隔 が最短実行間隔となります。上級者モードであれば 1分間隔 から設定が可能です。

  • 一時停止や再編集はできません。
  • 実行結果をメールで通知できます。

サーバーに高い負荷がかかるプログラムなどは禁止事項に従い、プログラムの実行を停止させて頂く場合がございますので、あらかじめご了承ください。

とあるので、短期間での高負荷かつ長時間の処理は難しいでしょう。この負荷に対する条件はどのレンタルサーバーも変わりません。とは言え、1分間隔から設定可能(動作するかは負荷次第)なレンタルサーバーは少なく、Cronを多用するユーザーにはメリットです。

Cron設定に関する注意
スクリプトの一行目にshebang(シェバング)の記述が必要です。
パーミッションを700に変更する。
シェバング
PHP5.6の場合: #!/usr/local/php/5.6/bin/php
PHP7.0の場合: #!/usr/local/php/7.0/bin/php
シェルスクリプトの場合: #!/bin/sh

ログ

  • アクセスログ
    • アクセスログ(生ログ)の取得機能があります。最大30日分のログが保存されます。
  • エラーログ(Apache)
    • 取得できません。
  • エラーログ(PHP)
    • CGI版の場合、コントロールパネルの php.ini設定 で、「log_errors」を「On」にすると、エラー内容が「/logs」ディレクトリに出力されます。ログは最大7日分が日別で保存されます。それ以前のログは自動的に削除されます。「.user.ini」で設定することもできます。
    • モジュール版PHPの場合は、.htaccessで指定する必要があります。

アクセス解析

オープンソースの AWStats (Advanced Web Statistics)ベースのアクセス解析機能を利用できます。12ヶ月分のアクセスデータの解析結果を表示できます。

解析項目  
訪問日時 日別 / 曜日別 / 時間帯
訪問者の属性 国 / ホスト名 / ロボット・スパイダー
アクセス状況 滞在時間 / ファイルの種類 / ページ数 / URL / OS / ブラウザ
参照元 接続元 / 検索文 / 検索語
その他 HTTPステータスコード / その他の情報

バックアップ

月額700円(税抜)のバックアップオプションがあります。指定したスケジュールでWebサイトのデータ(コンテンツとデータベース)がバックアップされます。世代管理が可能となっており、7回分のバックアップデータが保存されます。

サイトの更新頻度に合わせてバックアップ周期を調整するとよいでしょう。長めの周期にしておけば、かなり古いデータも取得・復旧することができます。バックアップデータの保管上限は7回分ですが、容量は無制限です。

  • バックアップ周期は「手動/1日/3日/7日/15日/30日」から選択可能
    • 実行時刻を30分刻みで選択可能
  • 任意のタイミングで実行できます
  • ファイル/ディレクトリをzip形式でダウンロード可能
  • ファイル/ディレクトリの復元が可能
  • 絞り込み機能により、データベース名で絞り込みが可能
  • 任意のファイル、フォルダ、拡張子を指定して、バックアップ対象から除くことができます

セキュリティ

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を標準で装備しており、JP-Secure社の SiteGuard Lite が採用されています。国産のWAFとして有名であり、他のレンタルサーバーでも採用されています。

WAFとは?
WAF(Webアプリケーションファイアウォール)について調べてみよう

WAFの仕様上、サイト構成によっては不具合を引き起こす可能性があります。初期設定でWAFが有効となっているため、不具合(403エラー等)が頻発するなら、WAFのログを確認して対応しましょう。.htaccessを編集することで、任意のページをWAFの適用範囲から除外できます。

メモ
ログの保存期間は7日間、ドメインごとに一日100件まで保存されます。

クイック・フレームワーク

注意
新仕様のサーバーではこの機能が削除されています。

レンタルサーバーでは珍しく、フレームワークの簡単インストール機能があります。これらのフレームワークを利用する予定があれば、hetemlが選択肢の1つになるかもしれません。

  • CakePHP 2.3.5 / FuelPHP 1.6 / ZendFramework2 2.2.0

カラーミーショップ for heteml

契約者向け特典としてショッピングサイトを簡単に構築できる カラーミーショップ for heteml を無料で利用できます。ただし、簡易版 (お試し版)という位置づけなので、サイト数上限は 3 、商品登録数は最大 30個 となっており、機能は制限されています。利用期間の制限はありません。

カラーミーショップ (本家) に30日間の無料期間が設定されているので、微妙な特典のような気もしますが、ショッピングサイトを体験するには良いのかもしれませんね。

GitとSVN(Subversion)対応

GitとSVNはバージョン管理システムと呼ばれ、主にプログラムのソースコードを管理するために利用されます。GitやSVNを利用すると、ファイルをリポジトリ (データベースのようなもの) にコミット (保存) するたびに、更新履歴が付与され管理されます。この履歴により過去のファイルの復元や、現在のファイルとの比較などが簡単に行えます。チームで開発するプロジェクトでの利用が主ですが、個人でも普通に利用されます。

ヘテムルの特徴的な機能ですが、正直なところ初心者にはあまり意味のない機能です。また、最初からインストールされていると言うだけで、他のレンタルサーバーで利用できないわけではありません。例えば、エックスサーバーやさくらインターネットには標準装備されていませんが、手動でインストール可能です。SSHに対応しているレンタルサーバーであれば、制限がない限り利用できる可能性は高いでしょう。

それでも慣れていなければインストールは手間がかかります。もし興味があれば最初から利用できるhetemlを選択する理由の1つになります。

初心者であってもGitやSVNの操作に慣れておくと、後々役に立つでしょう。

バージョン
Subversion 1.6.11 / git 1.7.1

ハードウェアやソフトウェア

OS
不明
(旧仕様)CentOS release 6.5 (Final)
CPU / メモリ
Xeon E5系 10コア x2CPU / 128GB
(旧仕様)Xeon E5-2620 v2 2.10GHz x2CPU / 32GB
簡単インストール対応
WordPress / XOOPS Cube Legacy / baserCMS / EC-CUBE / PostMail / MediaWiki
動作確認済み
Drupal / concrete5 / MovableType / SOY CMS / Joomla! / Nucleus / MODx / Zen Cart / phpBB
コマンドとライブラリ
ヘテムルに導入されているコマンドとライブラリはこちらを参考にしてください。
ファイルの存在を確認しただけであり、パーミッションによっては動作しないものもあります。

その他の機能

アクセス制限
コントロールパネルでBASIC認証の設定が簡単に行えます。

サポート

メールと電話によるサポートに対応しています。

サポート  
メール お問い合わせフォームを利用します。契約者であればコントロールパネルからの問い合わせが可能です。原則2営業日以内の対応となっています。
電話 平日10時〜18時(年末年始と指定休業日を除く)。東京(03)までの通話料が必要です。

マニュアルやFAQが充実しているので、システム障害でもなければ問い合わせる機会は少ないかもしれませんね。

支払い方法

契約開始日が1日でない場合、月末までの利用料金は日割り計算 (1日あたり50円) で算出されます。2回目以降の支払い (契約更新) からは、日割り料金は発生せず1ヶ月分の月額料金で計算されます。

支払い方法  
クレジットカード VISA / Master / JCB / AmericanExpress
銀行振込 振込み手数料が必要です。入金の確認に数日必要とします。
おさいぽ!決済 GMOペパボのポイント決済サービス。おさいぽ!IDの取得が必要です。クレジット、銀行振込、コンビニ、Paypal、WebMoneyに対応します。

解約方法

「更新手続きを行わない」または「料金が未払い」であれば、自動的に解約となります。コントロールパネルでの解約手続きも可能です。ただし、有効期間が残っていても返金には非対応です。

まとめ

この基本料金でこのスペックは魅力的です。

データベースを必要とする多くのWebサイト(WordPressのようなCMS)を低コストで運営する用途に最適です。2016年6月に転送量制限が大幅に緩和されたため、複数のサイト運営でも転送量の上限を気にする必要がなくなりました。さらに同年11月にサーバー(ハードウェア)が刷新され、安定性や処理性能が大幅に向上していることも魅力的です。

SSHやWebDAV、メーリングリストなど、とにかく多様な機能をサポートしており、一般的なレンタルサーバーで対応する機能はほぼ網羅しています。多くのレンタルサーバーがあるため悩みますが、とりえあずヘテムルを選択しておけば困ることはないでしょう。

姉妹サービスのロリポップ!も同じですが、公式サイトで障害情報を正確に公表しています。他のレンタルサーバーでも大なり小なりトラブルが発生しているはずですが、ここまで細かにアナウンスしているサービスはほとんどありません。トラブルが多いと感じるか原因かもしれませんが、他社のように非公表とするよりは好感が持てます。


更新履歴  
2017年03月29日 PHP7.1が追加されました。
2017年01月20日 更新しました。
2016年11月19日 新仕様にあわせて修正しました。
2016年10月24日 レビュー内容を全体的に更新しました。
2016年06月22日 転送量制限が大幅に緩和されました。
2016年05月02日 ストレージがSSDになりました。
2016年03月08日 記事を再構成しました。
2016年03月01日 バックアップオプションに絞り込み機能が追加されました。
2016年02月15日 PHP5.6が追加されました。
2015年12月23日 PHPのバージョン7.0が追加されました。
2015年8月31日 memory_limitの設定が変更されました。
2015年8月6日 バックアップ機能(オプション)が改良されました。

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