SIXCORE (シックスコア) はサービスの提供を終了しました。

安定性と高性能を必要とするビジネスサイトに最適なシックスコアのレビュー

シックスコア(SIXCORE)はエックスサーバー社が運営するサービスの1つであり、姉妹サービスにエックスサーバーやwpXがあります。サービス開始時期は2009年1月となっており、エックスサーバー社では2番目に誕生したサービスとなります。

エックスサーバー社のサービスの中では最上位のサービスですが、仕様を比較するとディスク容量、マルチドメイン、データベースなどの仕様が下位サービスに劣っています。これには理由があり、契約者1人あたりのリソースを絞ることで、サーバーにかかる負荷を抑えることが目的です。データベースやマルチドメインが少ないため、むやみにサイトを量産するようなユーザーはいないでしょう。

さらに、1つのサーバーに収容するユーザー数を少なくすることで、恒常的にサーバーが安定かつ高速に動作するような運用方針となっています。共用サーバーであることを考慮すれば、何もかもを無制限とすることが良いとは言えません。

ビジネス仕様ということもあり、他のサービスと比較すると明確に 安定性 を重視しています。

各プランの比較

プラン S1 S2 S3 S4
初期費用 6,000円 6,000円 6,000円 6,000円
月額料金
3ヶ月契約時
2,200円 4,400円 6,600円 8,800円
月額料金
12ヶ月契約時
1,800円 3,600円 54,00円 7,200円
ディスク容量 50GB 100GB 150GB 200GB
マルチドメイン 5 10 25 40
MySQL 5 10 15 20
プレゼントドメイン 0 1 2 3

最低契約期間は3ヶ月となっており、他に6ヶ月、12ヶ月の契約期間があります。長期契約ほど割引率が優遇されます。

同価格帯の他社サービスと比較すると仕様(ディスク容量など)は劣って見えますが、それがシックスコアの特徴でもあります。公式サイトにも記述がありますが、1台あたりのユーザー収容数を少なくし、むやみにサイトを量産できない環境とすることで安定性を高めています。

少人数でハイスペックなサーバーを専有することになり、非常に贅沢な使い方といえます。

お試し期間
必ず「2週間の無料お試し期間」が適用されます。この期間内に利用料金を支払うと本契約となります。

データセンター

エックスサーバー社の他のサービスと同様にさくらインターネットの大阪データセンターで運用されています。ファイアバードなどを運営するネットオウル(Netowl)でも採用されている安定性や性能に定評のある高品質なデータセンターです。

シックスコアはサービス開始時より99.99%以上の稼働率を実現しており、実績的にも安定したサービスであることが証明されています。残念ながらSLA(サービス品質保証)には非対応ですが、月別稼働率を公表するなど安定性に絶対的な自信があります。仕様的な稼働率を公開しているサービスは多くありますが、実際の稼働率を公開しているサービスはほとんどありません。

実際にサーバー性能やレスポンス性能を測定してみるとその安定性が分かります。

コントロールパネル

「メンバー管理ツール」と「サーバー管理ツール」の2種類のコントロールパネルで構成されます。メンバー管理ツールは契約に関する操作を行えます。両コントロールパネルともシックスコアオリジナルとなっており、初心者にも使いやすい構成となっています。

動作は軽快でありストレスフリーです。さらにマニュアルやFAQが充実しているため操作に悩むことはないでしょう。

メンバー管理ツール  
会員情報 パスワード変更、メールアドレス変更、クレジットカード登録
お支払い情報 未払い請求一覧、お支払い履歴
サーバー アカウント、新規お申し込み、契約更新、プラン変更、解約申請、自動引落とし設定、プレゼントドメイン申請、バックアップデータお申し込み
ドメイン アカウント、新規お申し込み、契約更新、解約申請、自働引落とし設定
SSL アカウント、新規お申し込み、契約更新、解約申請

転送量制限

プラン S1 S2 S3 S4
転送量制限 70GB/日 90GB/日 110GB/日 120GB/日

転送量制限とは一日あたりのデータ転送量の上限(目安)です。

シックスコアの設定値は、他社レンタルサーバーと比較して優秀です。このスペックで不足するほどの規模のサイトならVPSやCloudなど、転送量無制限のサービスを検討する必要があるでしょう。

例えば、世界中のWebサイトの構成を調査しているHTTP Archiveによると、1ページあたりの平均サイズは「約2.5MB」となっています。S1プランであれば単純計算で「約28,000PV/日」、月換算なら「84万PV/月」が目安となります。もちろん、テキスト主体のサイトやWebブラウザのキャッシュ機能を考慮すれば、この数値より多くのアクセスが可能となります。

注意
転送量制限は1つの契約に対する上限です。もし、10個のWebサイト運営するなら一つあたりの上限が「1/10」となります。

SSLの仕様

独自(専用)SSLに対応していますが、他社の証明書を利用することはできません。シックスコアが提供するSSLサーバー証明書を別途契約する必要があります。

姉妹サービスのエックスサーバーやwpXは標準で独自SSLに対応するため、少し残念なポイントです。

ブランド 1年契約
(更新時)
2年契約
(更新時)
3年契約
(更新時)
グローバルサイン
クイック認証SSL
30,000円
(20,000円)
45,000円
(36,000円)
56,000円
(48,000)
ジオトラスト
クイックSSLプレミアム
34,500円
(20,000円)
49,050円
(36,000円)
59,600円
(48,000円)
セコムトラスト
セコムパスポート for Web SR3.0
70,000円
(55,000円)
108,000円
(94,500円)
-
シマンテック
セキュア・サーバID
90,000円
(75,000円)
144,000円
(130,500円)
-
共用SSL(共有SSL)
共用SSLに対応しています。「example.com」の場合、「https://example-com.ssl-sixcore.jp」というURLになります。
共用SSLのSSLサーバー証明書はRapidSSL(ドメイン認証)となっています。

ドメイン

S2プラン以上なら、プレゼントドメインと呼ばれる無料ドメインを貰えます。対象ドメインは、「com / net / org / info / biz」となっており、契約期間中はドメイン更新費が無料となります。S4プランならサイト運営費から「3×ドメイン料金」分が不要となりかなりお得です。

プラン S1 S2 S3 S4
マルチドメイン 5 10 25 40
サブドメイン 100 200 300 400
プレゼントドメイン × 1 2 3

やや高額な利用料金に対して、マルチドメイン数の少なさに驚くでしょう。これはサーバーに余計な負荷をかけないための仕様であり、サイトを量産するような用途には向きませんし、そのようなユーザーを排除する意味もあります。

シックスコアでは「初期ドメイン」が提供されるため、独自ドメインがなくともWebサイトを公開できます。

初期ドメイン
契約時に決定するサーバーIDが「example」であれば「example.sixcore.jp」が初期ドメインとなり、「http://example.sixcore.jp」でWebサイトにアクセスできます。
初期ドメインにサブドメインを設定できないため、独自ドメインなしで公開できるサイトは一つとなります。

初期ドメインは契約期間のみ有効です。長期運営が目的のサイトなら独自ドメインの設定をおすすめします。

シックスコアでは独自ドメインも取り扱っています。そこまで高額ではありませんが、ムームードメインやスタードメインなどの格安レジストラで契約した方がランニングコストを抑えることができます。もちろん、他社で管理するドメインを簡単に設定できます。

ドメイン 料金(取得・移管・更新) 税抜き
com / net / org / biz / info 1,500円
jp / cc / in / mobi / bz / ws / asia 5,000円
ne.jp / gr.jp / co.jp / or.jp / tv 7,000円
日本語ドメイン
日本語ドメインに対応しています。Punycodeで入力する必要はありません。
DNSレコード編集
A / MX / TXT / CNAME の編集に対応しています。

データベース

プラン S1 S2 S3 S4
データベース数 5 10 15 20
データベース容量 500MB/個 500MB/個 500MB/個 500MB/個
SQLite

データベースはMySQLに対応しています。またSQLiteも動作します。

データベースとデータベースユーザー(以下ユーザー)で構成されます。全てのデータベースを一つのユーザーで管理したり、一つのデータベースに複数のユーザーを割り当てたりすることもできます。データベース名とユーザー名は「サーバーID_任意の文字列」となります。

データベースとユーザーとの組み合わせが自由であり、アプリケーションごとに管理したいユーザーには嬉しい仕様ですが、初心者には少し分かりにくいかもしれませんね。

仕様  
MySQL 5.5.45。対応エンジン: MRG_MYISAM / CSV / BLACKHOLE / MyISAM / MEMORY / ARCHIVE / InnoDB (標準) / PERFORMANCE_SCHEMA。phpMyAdmin: 2.11.11.3。
SQLite 3.3.6。PHPならSQLite関数とPDO関数に対応します。
外部接続
外部からの接続には非対応です。SSH非対応なのでSSHトンネリングも不可です。

FTP、その他のファイル転送機能

プラン S1 S2 S3 S4
アカウント 10 20 30 40

通常のFTP以外にセキュアなFTPSにも対応しています。

FTPアカウントIDは「任意の文字列@ドメイン名」となります。アカウントごとにホームディレクトリを設定でき、それより上位のディレクトリへはアクセスできません。また、契約者がアクセス可能な最上位ディレクトリ「/home/サーバーID」も設定できるため、全てのサイト(ドメイン)のデータを横断的に操作できるアカウントを発行できます。

独自ドメイン(サブドメインを除く)を追加すると初期アカウント(ドメイン名)が自動生成されますが、これはアカウント数に含まれません。つまりS1プランであれば「独自ドメイン数+10個」がアカウントの総数となります。

セキュリティ対策としてIPアドレスによるアクセス制限や国外からのアクセスを拒否することができます。IPアドレスによる制限の場合、範囲や正規表現による指定が可能です。

メモ
SFTP、WebDAV、SCPには非対応です。
ドメイン追加時に自動生成されるFTPアカウントは、ドキュメントルート(/public_html)以下のみアクセスできます。

ファイルマネージャ

ファイルマネージャ(Webアプリケーション)が用意されていますが、あまり多機能ではないためFTPクライアントは必須でしょう。

仕様
新規ファイル、新規ディレクトリ、名称変更、削除、テキスト編集、アップロード、ダウンロード、画像プレビュー、パーミッション変更
文字コード(Shift-JIS / UTF-8 / EUC-JP)、転送モード(アスキー / バイナリ)

ディレクトリ構成

ドメイン毎にディレクトリが割り当てられるタイプです。ユーザー自身で設定(変更)することはできません。

ドキュメントルート(/public_html)より上位のディレクトリにもアクセス権(編集権)があるため、プライベートディレクトリ(非公開ディレクトリ)を作成することができます。非公開としたいデータを保存しやすい構成です。

1つ気になる点はサブドメインのドキュメントルートです。親ドメインのドキュメントルート直下に生成されるため、例えば上図の場合「http://example.com/blog/」でサブドメイン(blog.example.com)のコンテンツにアクセスできます。必要に応じて.htaccess等で対処するべきでしょう。

メール

プラン S1 S2 S3 S4
アカウント 無制限 無制限 無制限 無制限

全てのプランでメールアカウントを 無制限 に発行できます。

仕様  
SMTP SSL/TLS、STARTTLS、SMTP-AUTH、サブミッションポート、POP before SMTP(国内のみ)
POP SSL/TLS、SRARTTLS
IMAP SSL/TLS、STARTTLS

セキュアなプロトコルに対応しており安全にメールを送受信できます。IMAPに対応するため、複数デバイスでのメール管理が容易です。

シックスコアのメール機能は以下の通りです。過不足のない仕様ですが、エックスサーバーにあるメールマガジンやメーリングリストはありません。

メール機能  
ウィルスチェック メール送受信時に自動的にウィルスチェックが実行されます。F-Secure社のソフトウェアが採用されています。
スパムチェック メール受信時にスパムチェックが実行されます。CLOUDMARK社のコラボレーション型スパムフィルタが採用されています。件名に「[SPAM]」を追加することができます。ホワイトリストとブラックリストに対応しており、ドメイン単位での指定も可能です。
メールフィルタ キーワードが含まれる対象(宛先、送信者、件名、本文、ヘッダー)のメールに対して転送や削除を実行できます(下図参照)。
自動応答 予め用意したメッセージを自動的に送信者へ返信できます。
SMTP認証制限 国外IPアドレスからのSMTP認証を制限することができます。
メールトリガー メールが届くと設定したスクリプトを実行することができます(下図参照)。
ウェブメーラー SquirrelMailとSIXCORE独自の多機能メーラー(RoundCubeのカスタマイズ版)が用意されています。
非対応 メーリングリスト、メールマガジン、キャッチオール。

メール制限

プラン S1 S2 S3 S4
送信数目安 1,500通/日 3,000通/日 4,500通/日 6,000通/日
受信数目安 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし
容量制限 30MB/通 30MB/通 30MB/通 30MB/通

PHPの仕様、他の言語について

PHPはFastCGIで動作し、標準(推奨)バージョンは5.6となります。5.4以下は公式のサポートが終了しているため非推奨となっています。

ドメインごとにバージョンを切り替えることができます。ただし、サブドメインは親ドメインの設定が反映されます。

仕様  
PHP FastCGI。5.1.6 / 5.2.17 / 5.3.3 / 5.4.45 / 5.5.30 / 5.6.22 / 7.0.7
Perl 5.8.8
Python 2.4.3 / 2.7.4 / 3.3.1
Ruby 1.8.5 / 1.9.3 / 2.0.0
SSI

PHPの動作設定

php.iniはコントロールパネルでドメインごとに編集可能です。使用頻度の高い項目は専用の設定画面が用意されていますが、設定ファイルを直接編集することもできます。php.iniファイル自体は「/home/サーバーID/ドメイン/php/php.ini」に存在します。初心者であれば編集する機会はないかもしれませんが、PHPの設定変更が必要になったときに役立ちます。

設定項目
display_startup_errors / display_errors / error_reporting / session.auto_start / session.use_cookies / session.use_only_cookies / session.use_trans_sid / session.name / session.cookie_lifetime / session.cookie_path / session.cookie_domain / mbstring.language / mbstring.internal_encoding / mbstring.http_input / mbstring.http_output / mbstring.encoding_translation / mbstring.detect_order / mbstring.substitute_character / safe_mode / max_execution_time / max_input_time / memory_limit / post_max_size / upload_max_filesize / register_globals / magic_quotes_gpc / file_uploads / allow_url_fopen / allow_url_include
PHP高速化機能
7.0/5.6/5.5 FastCGI/OPcache、5.4/5.3 FastCGI/APC、5.2/5.1 FastCGI
設定ファイル
ユーザー自身で配備した.user.iniやphp.iniは認識されません。

標準で読み込まれる拡張モジュール

Loaded extensions Core date libxml openssl pcre sqlite3 zlib bz2 calendar ctype curl hash fileinfo filter ftp gettext gmp SPL iconv session standard posix pspell Reflection Phar shmop SimpleXML sockets mbstring sysvmsg sysvsem sysvshm tokenizer wddx xml zip cgi-fcgi apcu bcmath dba dom gd imap intl json ldap exif mcrypt mysqli odbc PDO pdo _mysql PDO_ ODBC pdo _pgsql pdo_ sqlite pgsql snmp soap xmlreader xmlrpc xmlwriter xsl Zend OPcache ereg mysql apc pcntl SQLite eAccelerator mime_magic dbase
7.0.7 - - - - - - - -
5.6.22 - - - - -
5.5.30 - - - - - - -
5.4.45 - - - - - - -
5.3.3 - - - - - - - - - - - - -
5.2.17 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
5.1.6 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Cron

サーバーの負荷とならない範囲であれば設定数に制限はありません。最短実行間隔は1分間となっています。実行結果をメールで通知することも可能です。

設定の再編集はできますが、一時停止には非対応です。設定は「crontab」形式となり、例えば毎日午後12時に実行するなら上図のような設定となります。

ログ

アクセスログとエラーログを取得できます。

アクセスログ

アクセスログはドメインごとに取得でき、保存期間を設定できます。

  • 午前4時頃に生成され、前日4:00~当日4:00までのログが対象となります。
  • 保存場所は「/home/サーバーID/ドメイン名/log/」となります。
  • ファイル名は「ドメイン名.access log 年月日」となります。
  • サブドメインのアクセスログも含まれます。

エラーログ

エラーログもドメイン単位で取得できますが、当日分に限定されます。

  • 毎日午前3時頃リセットされます。
  • 10万行を超えるエラーは削除されます。
  • PHPのエラーも含まれます。

アクセス解析

2016年10月20日よりシックスコア独自の新しいアクセス解析機能が提供されています。解析方法の変更による、より高精度の解析結果が特徴です。

  • 「月別解析」や「滞在時間別解析」などが追加され、解析項目が整理されています。
  • 旧仕様では「1日10万行まで」という制限がありましたが、無制限となり大規模なサイトにも対応します。
  • 従来の解析ツールと比較して、より軽快に動作するようになっています。

ドメインまたはサブドメインごとに設定できます。

解析項目
ページビュー / 訪問回数 / 転送量 / 月別 / 日別 / 時間帯別 / 曜日別 / べー時別 / OS別 / ブラウザー別 / ファイル別転送量 / 検索キーワード別 / アクセス元別 / IPアドレス・ホスト名別 / 滞在時間別 / ロボット・スパイダー別 / エラーコード別 / ドメイン・国別

バックアップ

サーバー上のデータが毎日自動でバックアップされ、ウェブ・メールデータなら「過去7日分」、MySQLデータベースなら「過去14日分」のデータが保持されます。

バックアップは標準装備となっており手続なしで自動的に行われています。しかし、バックアップデータの取得は有料となっています。あくまでも保守目的のバックアップデータをユーザーに提供するという仕組みです。

バックアップデータ取得1回ごとに手数料が必要となります。
指定日のウェブ・メール 税込10,800円
指定日の特定のデータベース1つ 税込5,400円

MySQLのバックアップ機能

バックアップ機能が備わっており、手動でダンプファイルを取得できます。

ウェブサイト高速化機能

同社のX2と重複する機能もありますが、下記の高速化機能を備えています。

高速化機能  
mod_pagespeed Google製のApache用モジュールです。CSSやJavaScriptの最適化、画像ファイルの軽量化、HTMLの最適化等を自動的に行います。
FastCGI PHPは処理が発生する度にプロセスの起動、処理、終了という手順を踏みます。FastCGIはプロセスをしばらく常駐させることで、次回以降の処理を効率的に実行します。
APC/OPcache PHP標準の高速化機能です。PHPのコンパイル結果をキャッシュして再利用する仕組みです。PHPのバージョンによって設定条件が変わります。7.0と5.6なら「FastCGIとOPCache」が標準で有効となっています。
Xキャッシュ シックスコア独自の高速化機能です。

Xキャッシュ

WordPressでも何でも構いませんが、通常ウェブサイトにアクセスがあると、PHP等がウェブページを動的に生成します。必要に応じてデータベースにもアクセスします。キャッシュ機能を利用しなければアクセスの度にこの処理が発生します。

Xキャッシュは、アクセス時に生成されたウェブページのデータをサーバーにキャッシュ(一時保存)します。2回目以降のアクセスに対しては、そのキャッシュを利用することで高速化を実現します。プログラム処理やデータベースへのアクセス頻度が少なくなるため高速なレスポンスを実現します。つまり、動的ページを静的ページのように処理する仕組みです。

Xキャッシュの設定は「サーバー管理ツール」で行います。キャッシュ対象とするURLを指定して、キャッシュ保持時間(秒単位)を設定します。ファイルを指定すればそのページのみ、ディレクトリを指定するとそのディレクトリ以下のページがキャッシュ対象となります。

「上級者向けの機能」と注意書きがあり、「キャッシュに適したページかどうか」をユーザーが見極める必要があります。ブログの記事など、一度生成してしまえば更新の必要のないページに効果があります。

キャッシュが適さないのは、例えばコメントや記事を投稿するページなど、毎回プログラムの実行が必要となるページです。他にも、リアルタイム(または短期間)に情報更新が必要とされるページへの適用も意味がありません。適材適所を見極め、キャッシュの保存期間を適切に調整する必要があります。

ハードウェアとソフトウェア

OS
CentOS release 5.11 (Final)
CPU/メモリ
Xeon E5-2630 v3 2.40GHz x2 / 96GB
ワンクリックインストール対応
WordPress / EC-CUBE / Xoops Cube / PukiWiki
動作確認済み(公式)
concrete5 / Drupal / Joomla / MODX / Movable Type / Zen Cart
その他のCGIツール
メールフォーム
コマンドとライブラリ
シックスコアに導入されているコマンドとライブラリはこちらを参考にしてください。
ファイルの存在を確認しただけであり、パーミッションによっては動作しないものもあります。

セキュリティ対策

標準で様々なセキュリティ機能に対応しています。

WordPress専用セキュリティ

WordPressのセキュリティに特化した機能があります。

機能  
ダッシュボードアクセス制限 ダッシュボードに対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
XML-PRC API アクセス制限 ダッシュボード以外から投稿可能なアプリ等が利用する「XML-RPC WordPress API」に対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
ログイン試行回数制限 短時間に連続してログイン処理(失敗)が行われるとアクセスを制限します。いわゆるパスワード総当たり(ブルートフォースアタック)による不正アクセスを防ぎます。制限されてから24時間後に解除されます。管理者が制限された場合、サーバー管理ツールで解除する必要があります。
コメント・トラックバック制限 短時間に大量のコメントまたはトラックバックが実行されると、自動的に投稿を制限します。制限されてから6時間後に解除されます。
国外IPアドレスからのコメント・トラックバックを制限します。

WAF

WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)とはウェブサイト(ウェブアプリケーション)に特化したファイアウォールのことです。詳細な説明は省きますが、動的にページを生成するタイプのウェブサイトやユーザーからの入力を受け付けるウェブページに対して、不正なデータがやりとりされないかを監視します。シックスコアの場合、不正なアクセスを検出するとアクセスを拒否しエラーページを表示します。

監視対象例  
XSS クロスサイトスクリプティング対策。JavaScriptなどの不正なスクリプトタグが埋め込まれたアクセスを検知。
SQL SQLインジェクション対策。SQL構文に不正な文字列が挿入されたアクセスを検知。
ファイル ファイル不正アクセス対策。.htpasswd .htaccess httpd.conf等、サーバーに関連する設定ファイルが含まれたアクセスを検知。
メール メールの不正送信対策。to、cc、bcc等のメールヘッダーに関係する文字列を含んだアクセスを検知。
コマンド kill、ftp、mail、ping、ls等コマンドに関連する文字列が含まれたアクセスを検知。
PHP 関数の脆弱性対策。session、ファイル操作に関連する関数のほか、脆弱性元になる可能性の高い関数の含まれたアクセスを検知。

その他の機能

機能  
アクセス制限 Webサイトのアクセス制限(IPアドレス指定、ドメインごと)。SMTP認証の国外アクセス制限。FTPアクセス制限(IPアドレス指定、国外IPアドレス制限)。BASIC認証。
エラーページ設定 401 / 403 / 404 / 500 / 501 / 503 のエラーページをカスタマイズできます。ドメインごとに設定できます。サブドメインは親ドメインの設定が反映されます。
MIME設定 MIMEコードと拡張子の関連付けの設定ができます
.htaccess編集 コントロールパネルで.htaccessファイルを編集できます。FTPクライアントで直接編集するのと変わりません。独自に配備した.htaccessファイルも機能します。
サイト転送 シックスコアに登録しているサイトへのアクセスを別のサイト(URL)へ転送できます。
動作確認URL機能 他社からの引っ越し前(DNSの変更前)にウェブサイトの動作確認を行えます。「http://ドメイン.sixcore-check.jp」というアドレスが割り当てられます。
非対応 SSH(シェルログイン)

プラン変更

上位プランへの変更のみ可能 です。サーバー環境は変わらないため、引っ越し作業(再設定や再アップロード)は不要です。15日までに手続きを行うと翌月1日から新プランに移行します。下位プランへの変更は非対応であり、新規にサーバーを契約する必要があります。

サポート対応

メールサポートと電話サポートに対応しています。

サポート  
メールサポート 契約前は公式サイトのお問い合わせフォームを利用します。契約後はコントロールパネル内のフォームを利用します。24時間365日受付対応であり、原則24時間以内(営業日)の回答となっています。
電話サポート フリーダイヤルではないため、大阪(06)までの通話料が必要です。対応時間は平日の10:00〜18:00です。

支払い方法

支払い方法  
クレジットカード VISA、MasterCard、JCB、AMEX。一部を除きデビットカードにも対応しています。
銀行振込 ジャパンネット銀行。振込手数料が必要です。
ペイジー 手数料不要。
コンビニ ローソン、セイコーマート、デイリーヤマザキ、ミニストップ、サークルKサンクス

クレジットカード決済を除き、紙面での領収書発行に対応しています。支払日より1ヶ月以内のものに限られます。

解約方法

メンバー管理ツールで簡単に手続が可能です。解約手続を行っても有効期限日までは利用可能となっており、途中解約による返金には対応していせん。

誤って解約申請を行った場合、サポートに連絡することで解約のキャンセルが可能です。

まとめ

サーバー1台あたりに収容するユーザー(契約者)を少なくしたり、マルチドメインやデータベースの数を絞ったりすることでサーバーにかかる負荷を抑えています。さらにハイスペックサーバーの採用と併せて、安定性と高速性を両立する高性能なレンタルサーバーとなっています。アフィリエイトサイトを量産する目的には適しませんが、安定性や信頼性を必要とするコーポレートサイト等にはおすすめのサービスです。

サーバーのメンテナンスは事業者に任せることができるため、専用サーバーやVPSのように専門的な知識は不要です。高性能ながらも仕組みは一般的なレンタルサーバーと変わらず、Webサイトの運営だけに集中できます。純粋に高性能なレンタルサーバーを必要としているなら、シックスコアが第一候補となるでしょう。


更新履歴  
2017年01月31日 PHPの記述を修正しました。
2016年12月10日 全体的に修正しました。アクセス解析を修正しました。
2016年11月30日 PHPの機能拡張、コマンドライブラリを修正しました。
2016年07月26日 大幅なレビューの修正を実施しました。
2016年01月14日 PHPのバージョンを修正しました。
2015年12月23日 PHPのバージョンについて追記しました。

関連記事

BLOG

UPDATE