Z.comの各サービスはお試し期間がないため、使い勝手を知るには実際に契約するしかありません。GMO直系のサービスは頑なにお試し期間を設定しないようですが、何か理由があるのでしょうか?
お試し期間の設定がないのは残念ですが、Z.comの初期費用は無料となっており、最低利用期間(契約期間)は1ヶ月です。共用レンタルサーバーなら「360円」、WordPressサーバーなら「900円」で一ヶ月間じっくりと試せます。
サービス開始当初は時間単位の従量制課金となっていたため、試用期間がなくとも気軽に利用できました。しかし、いつの間にか他社と同様の月額制に変更されています。そういえば、リージョン制度もなくなっていますね。これほど短期間で仕様が変更されるサービスも珍しいです。
それでは、申し込み方法やサーバーの初期設定について紹介しましょう。
仕様が変更されてからか、前回の契約時に存在した「電話認証」の手続きが省かれたようです。もし、必要となったら以下の手順を参考にしてください。
認証方法は以下の2種類です。
スマートフォンやフィーチャーフォンであればSMS認証でよいでしょう。SMSを利用できない固定電話であれば、電話認証を利用します。
ここではSMS認証について説明します。
支払い方法を選択します。
銀行決済(振込)とコンビニエンスストア払いの場合、手数料が発生します。
PayPalとAlipayは「チャージ払い」のみ利用できます。チャージ払いはプリペイド方式(前払い)であり、あらかじめZ.comのアカウントに入金しておくことで、各サービスの支払いに利用できます。
どのレンタルサーバーでも同じですが、手数料不要ですぐにサービスが使えるようになるクレジットカードがおすすめです。
支払い方法を選択したら「申し込む」をクリックします。
下記を参考にサーバーの初期設定を行います。
設定項目 | |
---|---|
ドメイン名 | 他社での初期ドメインとなります。このドメインでサーバーにアクセスでき、Webサイトの公開にも利用できます。このドメインにサブドメインを設定できるため、独自ドメインがなくても複数のサイトを公開できます。他の契約者がすでに利用している名前は設定できません。 |
パスワード | コントロールパネルのアカウントや初期FTPアカウントなどに利用されます。忘れないようにメモに残しておきましょう。 |
ネームタグ | レンタルサーバーリストの表示に利用されます。複数のサーバーを契約するなら、一目で識別できる名称を設定しましょう。任意の文字列を入力でき、後から変更できます。 |
固定IPアドレス | 設定後に変更できます。 |
DNSレコード自動設定 | 理由がない限りONのままにしておきましょう。独自ドメインを設定すると、自動的にZ.comのDNSサーバーに登録されるようになります。 |
これでサーバーの初期設定が完了しました。
ステータスが「稼働中」となり、独自ドメインの設定やWordPressのインストールなどを行えます。
Z.comはチャージ(いわゆるプリペイド方式)による支払いにも対応しています。あらかじめ利用料金を入金しておき、請求額をその中から決済できます。
ポイント制度もないため、チャージを利用するメリットはありません。あるとすれば、支払い方法の選択肢が増えることでしょう。例えば、PayPalで入金できるため、クレジットカード情報をZ.comに登録(送信)したくない場合に役立ちます。
それでは、WordPressサーバーをチャージ払いで契約してみましょう。
これでZ.comアカウントに指定した金額がチャージされました。
共用レンタルサーバーと同様に、初期設定が必要です。
下記を参考にサーバーの初期設定を行います。
設定項目 | |
---|---|
URL | 他社での初期ドメインであり、独自ドメインがなくともWordPressサイトにアクセスできます。独自ドメインとは排他設定となります。 |
ユーザー名 パスワード |
WordPressの管理者アカウントに利用されます。忘れないようにメモに残しておきましょう。 |
メールアドレス | 管理者用のメールアドレスです。コメント、トラックバック、ピンバック、アップデートなどの通知にも利用されます。 |
言語設定 | WordPressダッシュボードの一般設定にある「サイトの言語」に利用されます。 |
ネームタグ[サーバー] | WordPressサーバーを識別するための名称です。複数のWordPrssサーバーを契約した際の識別に役立ちます。任意の文字列を設定でき、後からでも変更できます。 |
ネームタグ[WordPress] | WordPressサイトを識別するための名称です。複数のWordPressをインストールした際の識別に役立ちます。任意の文字列を設定でき、後からでも変更できます。 |
固定IPアドレス | 設定語に変更できます。 |
これでWordPressサーバーの初期設定が完了しました。
ネームタグが更新され、ステータスが「稼働中」となります。すでにWordPressが稼働しており、先ほどのURL(初期ドメイン)でアクセス可能です。