この記事の内容は古いため現状と異なる可能性があります。新しい記事も参考にしてください。
Z.com (ゼットドットコム) は2015年10月20日に開始された非常に新しいサービスです。Z.comはGMOインターネット株式会社によるグローバルブランドであり、世界展開を目的としたサービスとなっています。
東南アジア地域を中心に、まずは日本、シンガポール、ベトナム、ミャンマー、そして現地法人を通じて事業展開を進めているタイ、韓国、フィリピンにおいても順次サービスが開始されます。
特徴は時間単位での課金制度となっていることです。例えば、Zeroプランであれば 0.5円/時間 となっており、1日利用すると12円 (0.5円×24時間) です。もちろん上限は決まっておりZeroプランは1ヶ月まるまる利用してもわずか360円です。 初期費用は不要 となっているため、利用分のみ支払うことになり効率的です。
企業のキャンペーン時など、必要なときだけサーバーを立ち上げるという運用にも適してます。もちろん継続利用であっても、一般的なレンタルサーバーと何も変わりません。
全プランで転送量 (帯域幅) が無制限となっており、料金を考慮すると非常にコストパフォーマンスに優れたレンタルサーバーです。
仕様の異なる部分を中心に挙げています。共通仕様については、後述する説明をご覧ください。
プラン | Zero | Zeta | Zeus |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | ← | ← |
料金/時間 | 0.5円 | 1.2円 | 2.5円 |
月額 | 360円 | 859円 | 1,798円 |
ディスク容量 (SSD) | 10GB | 100GB | 無制限 |
データベース数 | 5 | 15 | 無制限 |
独自ドメイン | 1 | 10 | 無制限 |
サブドメイン | 10 | 25 | 無制限 |
エイリアスドメイン | 1 | 5 | 無制限 |
メールアカウント | 20 | 200 | 1,000 |
FTPアカウント | 10 | 50 | 無制限 |
大きな違いは、ディスク容量、データベース数、独自ドメイン数といったところでしょうか。Zeusプランは無制限の項目が多く、月額料金を考慮すると非常にお得です。
提示した仕様は東京リージョンとなります。海外リージョンについては公式サイトを確認して下さい。海外リージョンの利用料金は若干高くなるようです (2016年2月時点) 。
全てのプランでHDDの2倍以上の性能を持つSSDが採用されており、高速なレスポンス性能を実現しています。
公式サイトでも分かりにくい部分は料金体系です。Z.comでは2種類の料金体系が適用され、一つは稼働時間に応じた課金、もう一つは他のレンタルサーバーと同じように月額料金です。
Zeroプランで考えると、31日の月であれば 0.5×31×24=372円
となりますが、Zeroプランの月額料金は360円なので、支払いは360円のみです。30日未満の月は少し損に思えるかもしれせんが、2月しかないのでお得な料金体系です。
毎日24時 に利用料金が更新され、コントロールパネルで確認できます。無料のお試し期間はありませんが、初期費用不要かつ時間単位で利用可能となっているので、興味があれば気軽に試すことができます。
しかし、時間単位で利用できるとは言え、サーバーを一時停止するようなことはできません。「サーバーの停止=サーバーの削除」となります。必要なデータがあればバックアップをしておく必要があります。データの保持にもコストはかかるので当然の仕様です。
料金体系を除けば、一般的なレンタルサーバーと何ら変わらないので安心してください。
Z.comはリージョン (サーバーの所在地) を選択することができ、 東京、アメリカ、シンガポール から選ぶことができます。ただし、リージョンにより利用料金が変化するため確認が必要です。現在のところ日本リージョンが最も安いようです。
国内のユーザー (訪問者) を対象としたサイトを運営するのであれば、海外リージョンを選択する意味はないでしょう。利用料金や遅延を含むネットワーク速度など、あまりメリットがありません。
言葉の定義は曖昧ですが、2種類のコントロールパネルがあります。一つはユーザーの契約情報を管理するZ.comのコントロールパネル、もう一つがサーバーを管理する cPanel です。
cPanelは世界中のサーバーで利用されている、汎用的なコントロールパネルです。国内のレンタルサーバーでの採用例も多く、使い方が分からなくても簡単に情報が見つかるでしょう。3つのデザイン (Z.comオリジナル、Basic、Retro) が用意されています。Basicはレスポンシブ対応となっており、画面の狭いスマートフォン等での操作に適しています。元々英語圏のアプリケーションなので、日本語訳が不自然なところもありますが、理解できないことはありません。
cPanelを採用しているため、サーバーで利用できる機能はcPanelの仕様に準拠することになります。もし、cPanelの利用経験があれば、Z.comで利用可能な機能も予想できるでしょう。
cPanelのレスポンスや使い勝手は非常に良好です。ただし、Z.comのコントロールパネルは、あまりレスポンスが良くありません。同ドメインにある公式サイトも少し重いので、これから改善されるでしょう。
他社レンタルサーバーだと月単位や日単位での転送量制限 (上限) がありますが、Z.comは全プランで 無制限 となっています。とは言え、共用サーバーですので他のユーザーに影響のあるような、サーバーに高負荷となるほどのアクセスが発生した場合は、何かしらの制限はあるでしょう。
実際にコントロールパネルを確認すると、転送量は無制限に設定されています。
SSL証明書をわずか 100円/月 で利用できます。クイック認証SSLに限りますが、 年間1,200円 と非常にお手軽な料金設定となっており、手続きも非常に簡単です。もし、SSL対応サイトを検討しているなら、Z.comは選択肢の一つとなるでしょう。もちろん、他社で取得したSSL証明書を利用することが可能です。
Z.comでは他の証明書も取り扱っていますが、個人で利用するには高額ですね。
種類 | クイック認証SSL | 企業認証SSL | EV SSL |
---|---|---|---|
認証レベル | 低 | 中 | 高 |
契約期間 | 1年〜3年 | 1年〜3年 | 1年〜2年 |
ワイルドカード | ○ | ○ | × |
1年契約 | 34,800円 | 59,800円 | 128,000円 |
2年契約 | 66,000円 | 114,000円 | 244,000円 |
3年契約 | 96.400円 | 167,000円 | - |
公式サイトのSSL紹介ページではクイック認証SSLの料金がこのようになっていますが、これは証明書を単体で購入する場合の料金です。共用サーバー、WordPressサーバーと併せて契約する場合、 サイトシール非対応、SNI SSLなど少し仕様が異なります。
プラン | Zero | Zeta | Zeus |
---|---|---|---|
サイト数 | 1 | 10 | 無制限 |
独自ドメイン | 1 | 10 | 無制限 |
サブドメイン | 10 | 25 | 無制限 |
公式サイトには公開可能なサイト数が書いてありますが、これはあくまでも独自ドメイン数に合わせているだけです。実際には、 独自ドメイン+サブドメイン
の数だけサイトを公開できます。つまり、Zeroプランであっても、11個のサイトを公開できます。ただし、ジャンル (ドメイン) の異なるサイトを複数公開するならZetaプラン以上が必要です。
契約時に独自ドメインが必須なレンタルサーバーもありますが、Z.comでは webstarterz.com
のサブドメインを無料で利用できます。例えば、example.webstarterz.com
というドメインでWebサイトを公開できます。さらに、sub.example.webstarterz.com
というサブドメインを追加でき、独自ドメインがなくとも複数のサイト公開が可能です。ただし、あくまでも可能というだけで、実際にはテスト目的の利用となるでしょう。Z.comのドメインは契約中 (正確にはサーバー稼働時のみ) だけしか利用できません。長期にサイト運営をするなら独自ドメインの利用をお勧めします。
もちろん、日本語ドメインにも対応しています。Punycodeに変換してから登録しましょう。
cPanelで (サブ) ドメインを追加することができます。その際、ドメインのドキュメントルートを設定可能です。例えば、example.com
にアクセスすると /public_html/example.com
のディレクトリを読み込むように設定できます。ディレクトリは自由に設定でき、設定後に変更することができます。
Z.comはドメインも取り扱っているので、サーバーと一緒に契約することもできます。GMOはレジストラでもあるため、他のレンタルサーバーのようにドメインが高額になることはありません。GMOが運営する お名前.com とあまり変わらないような料金となっています。
もちろんムームードメインなど、他社で取得したドメインも利用可能です。他社管理のドメインを利用するには、下記のネームサーバーを設定する必要があります。公式サイトにネームサーバーの情報がありませんが、コントロールパネルで確認できます。
DNSサーバー | |
---|---|
ネームサーバー1 | ns-a1.cloud.z.com |
ネームサーバー2 | ns-a2.cloud.z.com |
ネームサーバー3 | ns-a3.cloud.z.com |
DNSレコードの登録、編集が可能です。A、AAA、CNAME、MX、NS、SRV、TXTに対応しています。
プラン | Zero | Zeta | Zeus |
---|---|---|---|
データベース数 | 5 | 15 | 無制限 |
データベース容量 | 1GB | 1GB | 1GB |
外部アクセス リモートMySQL |
○ | ○ | ○ |
データベースは MySQL となっており、 phpMyAdmin が標準装備です。もちろんSQLiteも利用できます。
バージョン | |
---|---|
MySQL | 5.6.23 (phpMyAdmin:4.0.10.7) |
SQLite | 3.8.5 (PHP PDO関数対応、SQLite関数対応) / 3.6.20 |
cPanelでデータベースの作成が可能です。ユーザーも作成でき、データベースへアクセス可能なユーザーを管理することができます。データベース毎に (複数の) ユーザーを割り当てることも、ひとつのユーザーを全てのデータベースに割り当てることもできます。
データベース名とユーザー名は ServerID_任意の文字列
となります。
ユーザー権限の設定も可能です。データベースに対して、ALTERやCREATE等のSQLの実行権限を細かく設定できます。もちろん、設定後の変更も可能です。
外部からの接続にも対応しており、cPanelで接続元のホスト(FQDN or IPアドレス) を登録することで、データベースにアクセス可能となります。外部サーバーとの連携や、MySQLクライアント (デスクトップアプリケーション) でのアクセスも容易です。さらに、Z.comはSSH対応なので、ポートフォワードで接続することもできます。
Z.comのディレクトリ構造は非常に柔軟です。基本的にはドメイン毎に、public_html以下のディレクトリが公開ディレクトリとして割り当てられます。
/home/ServerID
以下がルートディレクトリとなり、ユーザー (管理者) が操作可能な領域となります。/home/ServerID/public_html
が初期ドメイン (メインドメイン) のドキュメントルートとなります。ここの例では、http://example.webstarterz.com
へアクセスすると、このディレクトリが読み込まれます。
他のレンタルサーバーでは、公開ディレクトリしかアクセスできないものもあり、公開したくないファイルを置くのをためらうこともあります。Z.comは公開ディレクトリより上位のディレクトリを操作できるので、例えば 非公開用の private
ディレクトリを用意することもできます (完全に安全なわけではありませんが) 。
ドメイン登録時に対応するディレクトリを自由に割り当てることができます。標準では public_html
以下に割り当てられますが、図のようにアクセス可能な領域であればどこにでも設定可能です。また、後から変更することもできます。
異なるドメインを同じディレクトリに割り当てれば、異なるURLで同じ内容を表示させることができます。プラン毎に設定可能数は異なりますが、標準機能の ドメインエイリアス機能 でも同じことが可能です。
プラン | Zero | Zeta | Zeus |
---|---|---|---|
アカウント | 10 | 50 | 無制限 |
FTP | ○ | ← | ← |
FTPS | ○ | ← | ← |
SFTP | ○ | ← | ← |
WebDAV | ○ | ← | ← |
SCP | ○ | ← | ← |
通常のFTPに加えてセキュアな FTPS と SFTP にも対応しています。さらに、 Web Disk と呼ばれる機能もあり、普段利用しているWindowsのエクスプローラーやMacのファインダーを利用してサーバー上のファイルを操作できます。名称はWeb Diskですが、いわゆる WebDAV と同じものです。FTPクライアントがなくともファイル操作が可能となり、初心者にはうれしい機能でしょう。
FTPアカウントは初期状態で2つ生成され、これらは削除できません。一つはルートディレクトリへアクセス可能なアカウント、もうひとつはApacheが生成するログファイルへアクセスするためのアカウントです。基本的にはルートディレクトリ ( /home/ServerID
) へアクセス可能なアカウントを利用すると良いでしょう。全てのサイト (ドメイン) のデータを管理できます。
FTPアカウントは自由に作成でき、アクセス可能なディレクトリを指定することができます。他の利用者にアカウントを発行する際に役立つでしょう。アカウント毎のディスク容量を制限することもできます。
ただし、追加アカウントのディレクトリにルートディレクトリを指定することはできません。
cPanelにはファイルマネージャー (Webアプリケーション) が備わっているため、FTPクライアントがなくともディレクトリやファイルの操作が可能です。
基本的なファイル操作以外にも、高機能なテキストエディタを利用できます。単純なプレーンテキストの編集以外にも、コードエディタやHTMLエディタが用意され、それぞれ便利な機能が備わっています。
これはコードエディタですが、シンタックスハイライトにも対応します。これだけ高機能であれば、ちょっとした変更にFTPクライアントを利用する必要はなさそうです。
プラン | Zero | Zeta | Zeus |
---|---|---|---|
アカウント数 | 20 | 200 | 1,000 |
メーリングリスト数 | 100 | 100 | 100 |
対応プロトコル | |
---|---|
SMTP | SMTP-AUTH、SSL/TLS、STARTTLS/STLS、サブミッションポート |
IMAP | SSL/TLS、STARTTLS/STLS |
POP | SSL/TLS、STARTTLS/STLS |
すべてのプロトコルでセキュアなSSL/TLS (STARTTLS/STLS) に対応しており、メールとして必要十分な仕様となっています。IMAPに対応しているので、パソコンやスマートフォンなど複数の端末でメールを管理することが容易です。
迷惑メールフィルタは標準装備されていますが、ウイルス対策 (ウイルススキャン) は行われていないようです。他のメール機能は以下を参考にして下さい。
機能 | |
---|---|
迷惑メールフィルタ | Apache SpamAssassin / CLOUDMARK社 Cloudmark Authority |
自動転送 | 任意のアドレスに届いたメールを、指定した別のアドレスへ自動的に転送できます。他にも送信者へエラーメッセージの自動返信、プログラムへのパイプ、破棄、メインアカウントへの転送があります。 |
自動返信 | メール送信者に定型文を自動的に返信できます。同じ送信者に対して応答する時間間隔の設定、スケジュール (開始、停止) の設定が可能です。長期間メールを確認できない場合に便利です。 |
メールフィルタ | 受信メールの内容 (件名など) に応じて指定した処理を実行できます。個別のアドレスに対する設定だけでなく、全てのメールに適用される グローバルメールフィルタ もあります。 |
メーリングリストは多くのレンタルサーバーで採用されている Mailman です。初期状態は英語表記ですが、設定で日本語に変更可能です。利用者が多く情報が豊富です。もし不明な点があっても、すぐにFAQ等が見つかるでしょう。
cPanel採用の他のレンタルサーバーと同様に、 Roundcube 、 Horde 、 SquirrelMail を好みに応じて利用できます。機能性は、 Horde > Roundcube > SquirrelMail
となります。サンプル画像にSquirrelMailはありませんが、メールの送受信さえできればよいというほどに割り切ったシンプルなメーラーです。常用するならRoundcubeかHordeとなるでしょう。どちらも非常に使いやすいメーラーです。
Hordeはスマートフォンやタブレットにも対応しているのですが、Z.comの設定かこちらの環境に問題があるのか、スマートフォンでアクセスしてもタブレット用の表示になります。そのうち修正されるかもしれませんね。
タイムゾーンの初期設定が協定世界時(UTC)となっているので、「Asia/Tokyo」に変更する必要があります。
Z.comのPHPは CGI/FastCGI で動作しています。また、PHPのバージョンを変更することができます。他社であればドメイン毎に設定可能なサーバーもありますが、Z.comではサーバー単位で適用されます。もしバージョンの異なるPHPが必要な場合、別途サーバーを契約する必要があります。
設定は必要ですが、標準でPEARに対応しています。
Language | Ver. |
---|---|
PHP | 4.4.9 / 5.1.6 / 5.2.17 / 5.3.29 / 5.4.43 / 5.5.27 / 5.6.11 ( or 5.6.13) / 7.0.0 |
Python | 2.6.6 |
Perl | 5.10.1 |
Ruby | 1.8.7 |
cPanelでPHPの設定を変更できます。また、php.ini
や .user.ini
で設定することも可能です。
extension (拡張モジュール) の有効/無効も設定できます。設定可能なextensionはバージョンにより異なります。
パスワード認証 、 公開鍵認証 に対応しています。パスワード認証はサーバー契約 (追加) 時に設定したパスワードを利用します。公開鍵認証は、cPanelで公開鍵と秘密鍵のペアを生成することができます。もちろんユーザー自身で生成したキーも登録可能です。
SSHポートフォワーディング (トンネル) が利用できます。例えば、外部からのデータベース接続に利用できます。Z.comはデータベースの外部接続を許可していますが、接続元のホストを登録する必要があります。家庭用回線など、ホストが頻繁に更新される環境の場合、毎回ホストを登録する必要があり面倒です。SSHであれば、そのような設定は不要です。
SSHの利用方法は別の記事をご覧ください。
プラン | Zero | Zeta | Zeus |
---|---|---|---|
設定数 | 無制限 | ← | ← |
Z.comではCronを利用できるので、定期的なスクリプトの自動実行も簡単です。設定数に明確な制限がなく、最短実行間隔が 1分間 となっており、非常に自由度の高いCronです。しかし、あくまでも共用サーバーなので、他ユーザーの迷惑となるような高負荷なジョブは規制されるでしょう。
スクリプトの実行時に、実行結果をメールで通知することも可能です。スクリプトが正確に実行されたかを確認するため便利です。
Cronジョブの登録方法は非常に簡単です。基本的にはcrontabの書式で設定できますが、ほとんどの条件はメニューに予め用意されています。例えば、1時間毎に実行する設定もあり、初心者でも簡単に設定できるでしょう。
php /home/サーバーID/private/script.php
PHPを実行する場合、コマンドはこのように設定できます。
設定は再編集も可能となっていますが、一時的に停止させることはできません。
ドメイン毎のアクセスログ (Apacheの生ログ) を取得することができます。ログはリアルタイムに更新されており、必要な時に確認できます。アクセスログに関しては、以下の設定が可能です。
Apacheのエラーログ (File does not existなど) は過去300件のみ取得可能です。ただし、ログファイルではなく、cPanel上でのみ閲覧可能です。
PHPのエラーログは標準では出力されません。php.iniや.user.iniで出力先 (error_log) を指定する必要があります。詳細は省きますが、ディレクトリ配下に設定を反省させるには、.htaccessにphp.iniのあるディレクトリを suPHP_ConfigPath
で指定します。
多くのレンタルサーバーで採用されている、 Awstats 、 Analog 、 Webalizer を標準で利用できます。毎日更新され、ドメイン毎に様々な統計データを確認することができます。初期状態で有効となっていますが、cPanelでドメイン毎に有効/無効を切り替えることができます。それぞれを同時に利用することも可能ですが、ディスク容量を圧迫するかもしれません。
ほとんどのレンタルサーバーではバックアップ機能が有料ですが、Z.comでは 標準装備 となっています。ユーザーが設定可能なスケジューラはありませんが、 毎日0時 にバックアップが自動作成され 3日分 保持されます。また、バックアップデータを元に復元 (リストア) することもでき、トラブル時にも対応しやすいでしょう。
手動であれば、以下のデータ (アーカイブ) をダウンロード可能です。ダウンロードだけでなく、サーバーに保存したり、FTPで他のサーバーに転送することもできます。
バックアップ (or リストア) のウイザードもあり、指示通りに操作するだけなので初心者でも簡単です。
100を超えるアプリケーションが登録されていますが、日本語に対応したアプリケーションは40程度となります。もちろん、WordPress対応ですが、意外とメジャーアプリケーションが少ないようです。WordPress、Joomla、Drupal、phpBBが公式対応アプリケーションのようですが、他も問題なく動作するでしょう。
簡単インストール機能でWordPressをインストールすると、バックアップ機能が利用可能となります。設定したスケジュールに従い、WordPressの全ファイルとデータベースのダンプをバックアップします。バックアップはアーカイブされ (.tar.gz) サーバーに保存されます。また、FTP等 (FTP / FTPS / SFTP / WebDAV / Dropbox) でバックアップファイルを他のサーバーへ転送することも可能です。
バックアップスケジュールとして、日毎、週毎、月毎を設定できます。
OSは高負荷に強いとされている CloudLinux 6 (2.6.32-604.16.2.lve1.3.54.el6.x86_64) の様です。
sendmail | nkf | gzip gunzip |
zip unzip |
ImageMagick convert |
uuencode uudecode |
gcc |
○ | × | ○ | ○ | × | × | ○ |
gs | lynx | elvis | traceroute | tracepath | ping | netpbm |
○ | ○ | × | × | × | ○ | × |
curl | wget | sh | bash | GD (PHP) | Imagick (PHP) | - |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
サービス間もないため、FAQやマニュアルは不十分です。これからの改善に期待したいところですが、コントロールパネルが使いやすいため、レンタルサーバーの利用経験があれば困るほどではありません。
通話料は必要ですが、手数料不要の電話サポートを利用できます。受付時間は平日10:00~18:00となっています。通話料を考慮すると、緊急でなければメール (問い合わせフォーム) の利用が中心となるでしょう。
実際にメールでの問い合わせをしていますが、早ければ当日中、遅くとも2日以内には回答があります。平日以外にも回答があったので、土日祝も対応しているのかもしれません。少し改善を求めるなら、問い合わせ後の受付メールがあると安心感があります。
Z.comでは クレジットカード と チャージ方式 の2種類の支払い方法が選択できます。クレジットカードはカード情報を登録して、そのカードにより自動的に支払いが行われます。チャージ方式は、いわゆるプリペイド(前払い式)タイプとなっており、Z.comに予め入金しておくことで、各種サービスに利用できます。
チャージ方式には、以下の支払い方法を選択できます。
支払い方法 | |
---|---|
クレジットカード | MasterCard / VISA / JCB / DISCOVER |
銀行決済 (ペイジー) | インターネットバンキング / ATM |
コンビニ | ローソン / ファミリーマート / サークルKサンクス / ミニストップ / デイリーヤマザキ / スリーエフ / セイコーマート |
その他 | PayPal / Alipay |
すぐに利用するなら、即座に入金確認のできるクレジットカードまたはPayPalを選択すると良いでしょう。
プランはZ.comのコントロールパネルでいつでも簡単に変更できます。変更後から新プランの料金が適用されます。上位プランへの変更は可能ですが、下位プランへの変更はできません。また、リージョンの変更もできません。
他のレンタルサーバーと大きく異なる部分は解約方法でしょうか。時間単位でサーバーを利用できるため、サーバーを削除すればそれ以降は課金されません。再び必要になればサーバーを契約 (追加) するだけです。
Z.comのアカウントを完全に削除する場合は、サポートに問い合わせる必要があります。
公式サイトを確認しても不明ですが、サポートに問い合わせたところ一般的にアダルトサイトと呼ばれるWebサイトの運営は 不可 となっています。
海外を含め複数のリージョンがありますが、どのリージョンであっても同じとのことなので、アダルトサイトの運営予定があれば、他のレンタルサーバーを検討しましょう。
サービス開始間もないため、公式サイトの情報量が圧倒的に不足しています。ただし、サーバー自体は世界中で利用されているcPanel (コントロールパネル) が採用されていることもあり、誰でも安心して利用することができます。
全プランで転送量制限はなく、Zeusプランならディスク容量までも無制限対応となります。サーバー環境を維持したままプラン変更も可能なので、最初はZeroプランにしておき、ディスク容量やドメイン数が不足すれば上位プランへ移行することも簡単です。
ブログのような継続利用だとあまりメリットのない料金体系ですが、キャンペーンや開発テストなど、一時的にサーバーを利用したいなら非常に魅力的なレンタルサーバーです。
更新履歴 | |
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2016年08月24日 | サポート受付時間が変更されました。 |